海外旅行✈【激安ツアー】が安いカラクリ3つ ― ただ安いだけのツアーは危険かも!?

2017年3月13日

キックバックのイメージ

こんにちは、ricebag(@ricebag2)です。

海外旅行に行こうと思ってツアーやパッケージを探していると、たまにビックリするほど安い料金のものがありますよね。

あまりにも安かったりすると、「なんでこんなに安いんだろう」「何かウラがあるんじゃないか」と心配になってしまうと思います。

ここでは、激安ツアーがなぜ安いのか、どういう仕組みになっているのか、どんな人なら激安ツアーに申し込んでも楽しめるのか、といったことをご紹介していきます!

 

 

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1. まずはツアー会社を調べよう!

ツアーイメージ

実は、激安ツアーにはいくつかのタイプがあります。例えば、

  • 大手旅行会社が在庫として抱えている、ホテルの客室や航空機の座席などを捌くための激安ツアー
  • 大手旅行会社が客寄せのために新聞広告などとして掲載する激安ツアー
  • 中・小規模の旅行会社による、いつでも販売されている激安ツアー

といった具合です。このうち、どのタイプの激安ツアーに参加するかで、旅行の満足度は大きく違ってきます。

通常ツアーとして販売すると高額になるツアーを、旅行会社側の理由で格安に販売している場合には、コストパフォーマンスに優れていて満足度は高いはずです。

一方で、そもそも激安で販売されているツアーには、安いのには安いだけの理由があります。場合によっては、そういったツアーに参加すると満足度が低くなってしまう可能性もあります。

 

激安ツアーを見つけたら、まずはそのツアー会社について調べてみましょう。すると、どんなタイプの激安ツアーなのかが見えてきます。

HISやJTB、航空会社が経営するツアー会社など、大手の旅行会社が販売しているツアーで、すでに出発の直前だったり、あるいは募集人数がすごく少なかったり、一般に「悪い日程」と呼ばれる日程だったりする場合には、「当たり」の可能性が高いです。当たりを見分ける方法は、あとで説明していくことにしますね。

一方で、あまり有名ではない旅行会社の場合ですと、「ハズレ」である可能性を疑うべきです。

それでは、ハズレのツアーというのは一体どういうカラクリで安くなっていて、どんな不満点を生じる可能性があるのか、詳しく見ていきましょう!

 

 

2. 激安ツアーが安くなるカラクリ

中小の旅行会社は、大手と違ってネームバリューもありませんので、価格くらいしか大手と対抗する余地がありません。

このため、各社は様々な工夫を凝らして格安のツアー商品を開発しています。

細かな経費節減の工夫をあげはじめるとキリがないので、ここでは大きな工夫だけを見ていくことにしましょう。

 

小規模の旅行会社のコスト構造というのは、とってもシンプルです。

  • 航空券代
  • ホテル代
  • 人件費
  • 現地ツアー代

もちろん、旅行会社のシステムに使うPCや光熱費、家賃などもかかりますが、そういった細かいものを除けば一つ一つの旅行商品にかかるコストはこれだけ。

激安ツアー商品を開発するためには、この全てのコストを削減していく必要があります

まずは、航空券とホテルを以下に安く抑えているのか、詳しく見ていきます!

 

2.1 直前まで飛行機の便、宿泊するホテルを決めない

tickets

これは激安ツアーがよく使う手法で、しかも利用者とのトラブルの原因になりかねないポイントです。

飛行機やホテルって、直前まで空席や空室があるとかなり安くなるんですよ。空席や空室のまま放置するより、いくら安くても空きを埋めてしまったほうがプラスになりますからね。

そんな空席や空室を狙って、あえて飛行機の便や宿泊するホテルを直前まで予約しないでおいて、ギリギリになって押さえる、というようなことをやる場合があります。

 

旅行会社の立場から考えてみる

もちろん、ギリギリまで予約しないというのは旅行会社にとっても「賭け」です。直前に安く入手できなければ、早期ディスカウント料金よりも高いお金を払ってホテルや航空券を押さえなければなりません。

ただ、リゾート地に限って言えば、安くなりやすい日程ってある程度予測がつくんですよ。

ビジネス客が多い地域だと、何かのイベントがあったりすると閑散期でも突然混雑したりといったこともあるのですが、リゾート地の場合は休みが重なるときにしか混雑しません。カレンダーからほぼ予測ができてしまうんですね。

なので、安く手配できそうな日にだけ激安料金を設定しておくことで、ある程度のリスク回避ができてしまいます。

 

利用客の立場から考える

利用客である我々から見ると、直前まで予約が確定しないツアーにはどんな問題点があるのでしょうか。

  • 飛行機の予約が直前になると、一緒に行く人と座席がバラバラになってしまう可能性がある
  • ホテルが直前まで決まらないと、禁煙室が良いとかエレベーターから遠い部屋が良いといったリクエストを事前に伝えられない
  • ホテルの場所がわからないので、行動の予定が立てにくい
  • 予約時点でどんなホテルになるかわからないので不安

といったことはもちろんのこと、ツアーの予約をする時点では、ホテルや航空券の予約が確定していないことになりますから、「旅行に本当に行けるのかどうか」が直前までわからないことになります。

 

良識ある旅行会社であれば、たとえ直前に安い価格で予約ができなかったとしても、すでにお金を支払っているお客さんが旅行に行けるようにホテルや航空券を手配するはずです。

しかしながら、中には直前になって「ツアーはキャンセルになった」とだけ伝えてきて返金で済ませてしまう、悪質な旅行会社があるのもまた事実です。

名前も知らないような旅行会社で激安ツアーを予約するということは、実際には旅行に行けないかもしれないというリスクをはらんでいる、ということを認識しておかなければなりません。

 

2.2 サポートを最小限に抑えている

tour-conductor

続いて、旅行商品の販売に関係した人件費について考えてみます。

ツアーを催行するのに必要な人件費というのは、現地の添乗員を除けば

  • 販売に必要な人
  • サポートに必要な人

の2つにかかるものだけです。

販売については、例えば「ネット専業」として実際の店舗を持たないことなどで削減しています。こうすれば、実店舗を持たなくて済みますから、家賃も削減できますよね。

 

問題になるのは、サポート人員の方です。

本来、ツアーを催行するためには様々なサポートが必要になります。

  • お客さんがホテルや航空会社に対して事前のリクエストがあれば、それを現地のホテルなどに伝える。
  • 現地のホテルなどでトラブルがあれば、それを解決する。場合によっては現場に急行する。
  • 空港でのトラブルなども出来る限り対処する。

こうしたサポートをしっかりとするために、大手の旅行会社では日本国内にサポート窓口を置くのはもちろん、海外の主要な観光地にもオフィスを持って、とっさのトラブルなどにも素早く対応できる体制を整えています。

 

一方で、激安ツアーを販売している小規模の旅行会社だと、そういった人件費を徹底的に削減している場合が多くあります。

現地でのトラブルに関しては、サポートする窓口が無いことも多いので、基本的には旅行者が自分で対処しなくてはなりません。

普通、ツアーを利用するというのは海外旅行に慣れていない方が安心を求めていることがほとんどだと思うのですが、こういったサポートがない以上、自分でホテルや航空券をバラで手配するのと大差ありませんよね。

 

さらに悪い事に、日本国内のサポート窓口も、人員が少なすぎて十分に機能していない場合があります。

例えばホテルに「できるだけ低層階の部屋にしてほしい」という要望を伝えたかったとして、それを旅行会社のサポート窓口に伝えても、人が足りていないのでなかなかホテルに伝えてもらえない、といったことがあり得ます。

また、旅行会社がホテルに予約を行う際にも、要望を見落とされてそれが通っていなくて現地でトラブルになってしまう、といった話もよく聞きます。

実際に、激安ツアーに関する悪評についてネットで最もよく見かけるのが、こうした予約やそのサポートに関するトラブルですよね。

予約時のサポートがしっかりしていないのであれば、それはもう個人手配以下です。個人手配であれば、自分でホテルの予約をする際に要望を直接ホテルに伝えられるわけですから、現地でのトラブルが起きる可能性は極めて低くなります。

 

2.3 現地ツアーでキックバックを得ている

キックバックのイメージ

最後の3つ目のポイントは、現地ツアーでのコスト削減です。

現地ツアーでのコスト削減って、安いガイドを雇ったり安いバスを使ったりということなんじゃないかと思われるかもしれませんが、実はそれだけではないんです。

 

激安ツアーでは、現地で様々な観光名所に連れて行ってくれる「現地ツアー」を付けずに、終日自由行動を選択すると、むしろ価格が高くなるということをご存知でしょうか。

ツアーを付けて、様々な観光名所を案内してくれるのに、価格も安くなるなんて不思議な話ですよね。

実は、現地ツアーを催行することで、旅行会社にお金が入ってくる仕組みになっているんです。

 

激安ツアーの現地ツアーでは、ツアー内容にショッピングが必ず含まれているはずです。

ショッピングで訪れるお店側にしてみれば、バス一台分のお客さんに来てもらえれば相当な売上につながりますので、積極的にツアー客を呼び込みたいわけです。このため、ツアーを運営する旅行会社にお金を払って、お客さんを連れてくるようにお願いしているのです。

お土産物を買うのに良いお店を紹介して頂いて、そこまで連れて行ってもらえる分にはありがたい話なので、一軒だけなら旅行者にとっても旅行会社にとっても、お土産物屋さんにとってもwin-win-winの関係です。

 

ですが、ツアーで何軒もお土産物屋さんを回ることになると、うんざりしてきますよね。お土産物屋さんって置いてあるものにあまり大きな違いがありませんから、何軒もまわったとしても退屈なだけになってしまいます。

何軒も回って毎回お土産を買うわけにも行きませんから、お買い物をしないお店も出てきますよね。でも、お店側は旅行者の事情なんて知りません。

お店側としてはお金を払ってお客さんを呼び込んでいるわけですから、何か買い物をしてもらわなければ困ります

何も買わないお店では、店員さんの態度が悪くなったり、場合によっては暴言を吐かれたりといったことも起こり得ます。

途上国では、お買い物をするまでお店から出してもらえなかった、なんてことも起きているみたいですよ。

 

せっかく旅行に行ったのに、観光地を回る時間が削られて、ショッピングばかりになってしまう。それだけでも興ざめなのに、場合によっては気分を害するような対応をされてしまう。そんなことになっては切ないですよね。

 

 

3. 激安ツアーはどんな人に合っているのか

では、激安ツアーはどんな人なら楽しむことができるのでしょうか。

今まで見てきたことを全て総合すると、以下の条件を全て満たす方でないとオススメはできません

 

  • 直前になって旅行会社から旅行をキャンセルされても良いや、くらいの軽い気持ちでいられる方
  • ホテルや航空会社に対して特別な要望のない方
  • 現地でのトラブルにご自身で対応できる、海外旅行に慣れていて言語も堪能な方
  • お土産物屋さんを何軒まわっても飽きないという方
  • お土産物屋さんに入れば、必ずある程度の買い物をするという方

 

うーん。海外旅行に慣れていて、しかもお土産物屋さん大好きというのはなかなかレアな条件ですよね。

 

個人的には、「当たり」のツアー以外の激安ツアーに参加するくらいなら、

  • 旅慣れた方は全て自分で手配
  • 旅慣れていない方は、ちょっとお金はかかりますが安めで信頼のおけるツアー

を利用するのがオススメです。

 

まずは、激安ツアーであっても上記のような難点がない、「当たり」の激安ツアーを探す方法について見ていきましょう。

 

 

4. 「当たり」の激安ツアーを見分ける方法

ということで、「当たり」の激安ツアーを確実に見分ける方法は、以下の通りです。

旅行会社が以下のいずれかに当てはまる大手であること

 

以下のいずれかの理由に当てはまること

  • すでに出発の直前であるなど、販売時期を絞ったツアーである(在庫をさばくためのセール)
  • 先着10組限定など、募集人数を絞ったツアーである(客寄せのための激安セール)
  • 出発から帰国まで全て平日など、「悪い日程」のツアーである(在庫をさばくためのセール)

①に当てはまれば、ほぼ間違いなく当たりだと思うのですが、②も満たしていると心強いです。

H.I.S.は比較的頻繁に激安のツアーを販売していますから、まずはここで探してみるのがオススメですよ。

 

逆に、このいずれにも当てはまらないツアーは「ハズレ」である可能性が高いです。

もし行きたい時期、行きたい場所へ「当たり」の激安ツアーがない場合には激安ツアーは諦めて、比較的安くて、かつ信頼のおけるツアーを利用するのが良いかと思います。

次に安くて信頼のおけるツアーを探す方法について見ていきましょう。

 

 

5. 比較的安くて信頼のおけるツアーを探す方法

信頼のおけるツアーを探すためには、やはり信頼のおける旅行会社を利用しなければなりません。

しかしながら、信頼のおける大手の旅行会社のツアー商品は、やはり激安ツアーと比べれば高くなってしまいます

 

その中でも、ブランドによっては比較的安い値段で品質の良いツアーを提供している会社があります。

信頼感だけで探すならJTBがオススメなのですが、やはり最大手だけあってお値段もそこそこかかってしまいます。

 

会社の規模が大きくて信頼感がありながら、比較的安いツアー商品を販売している旅行会社を選ぶとなると、個人的には航空会社のJAL(日本航空)が運営しているJALパックがオススメです。

おすすめする理由はたくさんあるのですが、

  • JALが運営しているので、潰れることがなくて安心。かつてJALが会社更生法の適用を申請したときも、ツアーは問題なく催行されていました。これだけの規模で輸送を担っている会社ですから、国も簡単には潰すことができません。
  • 同業他社と比べて、価格がかなり良心的です。ANAのハローツアーと比べると、場合によっては2/3くらいの価格になっていることもあります。
  • 添乗員さんやガイドさんの教育がしっかりしていて、非常に丁寧に応対して頂けます。空港での出迎えからホテルのチェックインなどなど、あらゆる場面で丁寧にサポートしてくださいますよ。
  • JALの運営なので、JALの直行便がある地域なら飛行機がJAL便(コードシェア便になる場合もありますが)ですので、空の旅がとっても快適です。

といったあたりが主なポイント。安くてサービスが良くて潰れる心配もない。しかも、空の旅はJAL便。

激安ツアーと比べればもちろんお値段は高いのですが、価格と旅行の満喫具合をあわせた総合的な満足度では、JALパックのほうが圧倒的に高いです。

僕は海外旅行にツアーで出かける際は、まずはH.I.S.で激安のものが無いか探してみて、なければJALパックで出かけます。

JALパック

 

 

6. 次に読むのにオススメの記事

以上をご覧になって、「ツアーで出かけるのはやっぱり辞めよう」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

海外旅行を個人手配される場合は、以下のホテル手配方法航空券手配方法のページをご参照ください。

 

ツアーの予約をされましたら、長~い空の旅に備えて、飛行機機内グッズを準備しておきましょう!

必要になる機内グッズは以下のページで詳しくご紹介していますよ。

 

その他、旅行の準備に関する記事は以下のページにまとめています。