目黒の【壱富士】でガツンとかつおが香る鶏出汁塩ラーメン🍜を頂いてきました

2017年2月1日

壱富士ラーメン大盛り上からの写真

こんにちは、ricebag(@ricebag2)です。

目黒駅近くに2017年1月にオープンした新店、「Only One Noodle 壱富士」でかつおの香味油がガツンと効きつつも、ベースの鶏出汁と塩ダレもしっかりと美味しいらーめんを頂いてきましたので、レポートしていきます!

 

 

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Only One Noodle 壱富士の基本情報

概要

数年前のラーメン業界では、一大煮干しブームが巻き起こりました。

その火付け役の1つだったのが、新宿ゴールデン街に本店を構える「凪」というお店。

煮干しラーメンとして間違いなく美味しいことはもちろんなのですが、

  • 開店当時としては煮干しの使用量がむちゃくちゃ多かった。
  • 狭い建物の2階にお店があって行列を整理するのが大変なので、2階からホースを垂らしておいて、店員さんが2階からそのホースを使って下の行列に指示を出しているという風変わりな店構え
  • 「いったんも麺」という、まるで一反もめんのようにものすご~く幅広でツルツルな麺が乗っている
  • かつては激辛つけ麺専門店や豚骨業態、鮮魚系など様々な実験店を展開していた
  • 通称わぽ会というラーメン業界の若手っぽい店主たちが参加する会を主催していて、精力的に活動している

といった次々に放たれる話題も手伝って、現在では押しも押されぬ人気チェーンへと成長しました。

凪はブランドをほぼ統一(西新宿に実験店、海外に豚骨が残る)し、現在ではすごい煮干しラーメンに絞って長時間営業店を多数展開しています。

 

そんな凪で修行されて巣立っていった方々の中にも、人気店を経営されている方が多くいます。

例えば、国分寺の「ムタヒロ」というお店。デニムのオーバーオールに麦わら帽子というコスチューム、「アハハ」や「ワハハ」などのおもしろいネーミングのメニュー、スナック居抜きの店舗などやはり話題性に事欠かず、現在は6業態9店舗を展開するまでになっています。

その他、「恵本将裕」、「丸中華そば」、「しばふ」なども凪出身です。

 

前置きが長くなってしまいましたが、今回訪問した「Only One Noodle 壱富士」も、凪出身

しかも、このお店を出す前は「DJひよこ食堂」という移動販売専門のお店を運営されていて、色んなイベントに出店。その味と神出鬼没さで話題になっていたんです。

そんな方がはじめて店舗を持たれたということで、気になって訪問してしまいました。

 

Only One Noodle壱富士へのアクセスと営業時間

お店は目黒駅の近くにあります。

東急や東京メトロからですと、正面口を出て道を渡って左へ。

JRからですと、西口を出て左手に進み、大通りにぶつかったら右へ。

どちらも信号さえタイミングが合えば、徒歩1~2分の距離です。

 

麺処ほん田という有名店出身の鶏白湯らーめん店「藤しろ」と同じ建物にあります。

まだGoogle Mapに店舗が登録されていませんでしたので、藤しろにピンを打ってあります(モバイルでは地図が表示されない場合があります。その場合はこちらをご覧ください。)

 

非常に立地は良いのですが、お店はこの建物の地下にありますのでちょっとわかりにくい。

結構古い雑居ビルで、地下に入って良いものかどうか迷うくらいの作りなのですが、地下に降りていくとしっかりお店が営業しています。

お昼時ですと、周辺のスナックや居酒屋は営業していませんので少し寂しい雰囲気。

このお店だけはオープンな感じでこうこうと明かりが漏れていますので、地下に降りてからはわかりやすいですよ。

外の歩道上にも、今回訪問時はのぼりが立っていました。

 

営業時間は、11時~15時と18時~22時。

定休日は日曜日です。

 

お店の雰囲気

OnlyOneNoodle壱富士の外観

ちょっと古い建物ではありますが、お店自体は白を基調として広い窓も有効に活用した、明るい雰囲気。

L字型のカウンターに10席ほどで、厨房はオープンキッチン。

 

何より特筆すべきは、店主さんの人柄の良さとサポートの女性の丁寧な接客。

店主さんは柔らかな物腰でフレンドリーな雰囲気。接客担当の女性はものすごく丁寧に説明してくださいますが、それが押し付けがましくない。

こればっかりはその方のキャラクターなので、なかなか真似しようと思って真似できる部分ではないのですが、このお店はその点バッチリ。

ただし、接客担当の方はバイトさんのようなので、日によって違う方になるかも。

 

地下にあって入りづらいのですが、お店の見た目の雰囲気や、接客の丁寧さから女性にもオススメできるお店です。

 

メニューと価格帯

メニューは塩味の壱富士ラーメン一本。お値段800円です。

特製が200円増しで塩ダレに漬け込んだ味玉やチャーシューなどが増量。

ごはん100円、麺大盛り100円、飲んだ後のシメにピッタリなミニラーメン500円などもあります。飲み屋さんに囲まれた立地に合わせたメニュー構成ですね。

その他、各種トッピング100円~。

 

システム

店外の食券機で食券を購入し、店内で渡して待つのみ。

ラーメンは香味油(このお店では香味ソースと呼称しています)を4種類から選択できますので、食券を渡す際にそれを伝えます。

4種のソースは鶏油ソース、節ソース、トマトソース、豆乳ソース。

ベースのスープは一緒で、香味油だけを変えて味を変えるというのはおもしろい試みです。

やはり凪出身。立地にもラーメンにも、一癖も二癖も出してきますね。

鶏油と節が基本、トマトと豆乳はちょっと変わり種といったところですかね。

ガッツリ目を希望される方には鶏油、ちょっとあっさりめ希望の方には節をオススメされていました。

 

しばらくして、ポイントカードを配布して頂き、丁寧に説明もしてくださいます。

ポイントカードはラーメン1杯で1ポイント。5ポイント貯めると特製を含めたラーメン一杯無料。

最初は3個分押してありましたので、実質あと2回来ればラーメン一杯タダ。太っ腹ですね。

 

今回は、壱富士ラーメン大盛りの節ソースと白ご飯であわせて1,000円を注文。

 



 

壱富士ラーメン節ソース

壱富士ラーメン大盛り上からの写真

壱富士ラーメン横からの写真

 

スープ

黄色がかったスープで、若干濁り気味。

パット見には塩ラーメンか醤油ラーメンか区別がつかないような色合いですが、黄色いのは鶏のスープだからでして、れっきとした塩ラーメンです。

香りはかつおがガツン!

かつお節ベースと思われる節系油の香りが強くて、とっても食欲をそそられます。

 

スープを一口飲んでみると、たしかにベースは鶏。

神奈川・町田方面から一時期ブームを巻き起こした鶏だけを味わうためのスープに近い雰囲気を感じますが、野菜やどんこ、昆布、かつお節も使われているとのことで、鶏一辺倒ではなくてしっかりバランスも取ってあるタイプ。

さすがに節ソースのおかげでスープの節の味わいはわかりませんでしたが、ほんのり甘さも感じる仕上がりで、イノシン酸やグルタミン酸も加わって旨味たっぷり。

 

そしてそのスープに、ものすごく強い香りの節油が加わります。

ラードで節を煮出したというソースは、かつおの華やかな香りとともに鯖節の重心の低いズッシリとした旨味もあり。

これのおかげで、食後にもしっかり節の旨味と香りが口中に広がり続けました。

煮干し系だとこんな経験はよくあるのですが、節でこれははじめて。しばらくは幸せな気分のまま過ごすことができました。

 

バランス型の鶏スープに塩ダレということで、ともすると物足りなくなってしまいがちだと思うのですが、香味油で強烈な個性を演出。

しかもその香味油とベースのスープとの相性がバッチリ取られていて、とっても美味しい!

 

中細麺です。店内には平打と掲示されていましたが、断面がやや長方形かな、という程度。

デュラム小麦を使用しているとのことで、たしかに歯ごたえはややパスタ的。

ある程度しっかりした弾力がありながら、噛めばサクッと切れる歯切れのよい麺

香味油とはしっかり絡むのですが、スープの持ち上げがちょっとイマイチで、麺をすすると香りや旨味に対して塩気が弱いような気がするのが難点。

 

トッピング

具は長ネギと、細いタイプのネギを輪切りにしたもの、メンマ、チャーシュー、そしてなんと

香味油の多い、やや脂っこいラーメンにはネギが必須ですね。口の中がさっぱりします。

チャーシューは塩麹を塗り込んで、低温で煮込んだもの。しっとりとした仕上がり。

 

そしてお餅。鍋用の薄いお餅がそのまま入っています。しばらくスープに浸していると柔らかくなってくるので、その状態でいただきます。

これはスープをしっかり吸っているし、香味油ともよく絡むしでとっても美味しい!

個人的には麺より好みかも。

凪的には「いったんも麺」の代わりですかね。

ただし、スープに浸しすぎると溶け出して麺に絡みそうなので注意。

 

 

総評

雑居ビルの地下でスナックや居酒屋に囲まれているという立地、スープは1つなのに対して香味油を4種類(そのうち5種類になる?)用意することで味を大きく変えるというスタイル、さらにラーメンにお餅を乗っけるというアイデア。

いずれも話題を取りにいった感じがありながら、しっかり実をともなっているのが実に凪出身らしい。

ベースのスープのできが秀逸ですし、香味油との相性もバッチリ。

麺だけがやや不満ですが、その他は素晴らしいレベルにあると思います。

他のソースも食べてみたい、と思わせるだけの出来栄え。

目黒周辺にはらーめん店が多くありますが、五反田~恵比寿近辺まで含めても、このあたりにお立ち寄りの際には真っ先にオススメしたいお店です。

点数にするなら87点といったところ。

 

 

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