大井町【ajito ism】のトマトつけ麺・ピザソバ🍜は、優しい甘みとパンチが共存した味わいで激ウマ!!

2017年3月6日

ajito-ismのピザソバ

こんにちは、ricebag(@ricebag2)です。

JR京浜東北線・東急大井町線・りんかい線大井町駅にある、トマトベースのつけ麺やピザっぽいまぜそばなどの独創的な創作麺料理で有名な「ajito ism」で、トマトつけ麺とピザソバを頂いてきましたので、レポートしていきます!

トマトをメインに据えていながらも、野菜の旨味と甘みもしっかりと効いていて優しい味わいで、それでいながらパンチもあるというすごく美味しいつけ麺・まぜそばでした。

 

 

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1. ajito ismの概要

2007年に、大井町の路地裏にオープン。

イタリアンやフレンチなど様々なバックグラウンドを持つ店主による、にんじんやセロリなど野菜の繊維質が残る独特のつけ麺で一躍話題となります。

その後、トマト系の「つけ麺ロッソ」、ピザ風の見た目をした「ピザソバ」を開発したことで話題性が急上昇。話題性だけでなく、実際に美味しいということで押しも押されぬ有名店へ。

もともとは6席程度の激狭店だったのですが、2013年に数10 mほど移転して現在の地へ。全11席の店舗となります。

開店から10年が経過しようとしている現在も、らーめんのランキング本では上位の常連。特に、自他ともに認める業界最高権威「TRYラーメン大賞」では、毎年のように「つけ麺ロッソ」と「ピザソバ」が名店部門にランクインしています。

そんな名店で、つけ麺ロッソとピザソバの両方をいただいてきました!

 

 

2. ajito ismへのアクセス

最寄り駅は、JR京浜東北線、りんかい線、東急大井町線大井町駅です。

まずはJR大井町駅の中央口前へと向かいます。

中央口の前に立って駅前ロータリーの方を向くと、左手に阪急百貨店、右手に三菱東京UFJ銀行が見えるはず。その間の道を進んでいきます。

するとすぐに、左手に曲がる道が2本連続で見えてきます。そのうち、奥にある2本めの道を斜め左へ。

しばらく坂を登っていって、一つ目の信号を通り過ぎたあと、2つ目の細い道を左に入ってしばらく進むと右手に見えてきます。

かなりわかりにくい立地ですので、地図アプリを片手に見ながら行くことを推奨します。

 

ちなみに、ajito ismの前の道を真っ直ぐ突き当りまで進んだところには、かつて移転前のajitoがあった長屋がありまして、そこにはまたアヒージョを使ったらーめんがあったり、かつてトマトを使ったらーめんを出していたりと、独創的ならーめんを提供している「和渦」というお店も入っています。

こちらもなかなか美味しいのでオススメ。

 

 

3. ajito ismの営業時間、メニュー、システムなど

2017年3月までは、木曜と日曜定休、その他は11時~14時と17時30分~20時の営業です。土曜日は基本的に昼営業のみ、メニューはトマト系(つけ麺ロッソ、ペペロッソ、ピザソバ)のみの販売となっています。

2017年4月からは、土日定休、その他は11時~14時と17時30分~20時の営業へと変わります。

土日休みになるのは痛いのですが、こちらの店主さんは数年前に病気療養のため長期休みをとっていたりと体調に心配がありますので、お客さんが集中する土日はあえて休むという判断なのだと思います。

店主が強くない有名店と言えば、東十条の「燦燦斗」がまっさきに思い浮かぶのですが、あちらは週5日夜営業2時間半のみ。まだ昼夜営業して頂けるだけありがたいと考えたほうが良いのかもしれません。

 

メニューは

  • 醤油ダレの「ajitoのつけ麺
  • トマトが入った「つけ麺ロッソ
  • さらに辛味が追加された「つけ麺ペペロッソ
  • ロッソをベースにまぜそばに仕立てた「ピザソバ

の4種類が基本。限定が販売されることもあります。いずれも並盛り200 gが800円大盛り300 gが900円。麺量は茹で前です。いわゆる濃厚系のつけ麺屋さんとしては少し少な目ですが、女性だと並盛り+リゾットはちょっとキツいかも、といった分量です。

いずれのメニューにも、〆のリゾットを200円で注文することができます。ライスと半熟卵、チーズに追加ソースがかかってこのお値段というのは、かなり良心的。味的にも絶対オススメですので、これを食べるために大盛りを我慢して並盛りにする、という選択肢も十分アリだと思いますよ!

 

システムは口頭注文して食後にレジで会計。〆のリゾットは、麺類を食べ終わったあとに注文すればOK。

混雑時には列を形成します。店内待ち席が4席、その後ろに店内立待ち、さらに外待ちまで形成される場合もあります。基本的には最後尾に並んで、次の動作は指示を待てばOKです。

注意すべきルールとして、大盛り以上はクレソンも含めて食べ残し厳禁。

店内携帯電話での通話禁止。写真撮影は、料理写真はOKですが、店内写真は断りを入れる必要アリ。店舗外観は近隣住居が映らないように、とのことです。

麺少なめなども嫌がられる場合があります。店主の体調が芳しくないことも考慮に入れて、常識の範囲で行動していれば、気持ち良い接客をしてくださいます。

 



 

4. つけ麺ロッソ大盛り

ajito-ismのつけ麺ロッソ大盛り

まずは、つけ麺ロッソの大盛りから。

見るからにオレンジ色をしたソースと、チーズやらバジルソースやらが乗った麺という、独創的なルックスをしています!

 

4.1 つけ麺ロッソのソース

ajito-ismつけ麺ロッソのソース

こちらのソースは「トマトだ」と思って食べると、それほどトマトを感じないので驚かれるかもしれません。トマト感だけで言ったら、例えば「つけ麺五ノ神製作所」や「らーめん五ノ神製作所」の海老トマト系の方が強いくらい。

こちらのソースはやはり、ベースにあるにんじんやセロリを使った味わいが特徴的。大根なども入っているようなのですが、とにかくにんじん、玉ねぎ、セロリという洋風のスープ3種の神器のような野菜の優し~い甘みを強く感じます

そこににんにくと背脂がパンチを入れてきて、トマトのほのかな酸味と香りが全体をまとめ上げている感じ。魚介出汁はあくまでサポートに徹しています。

言ってみれば、トマトを全面に押し出した巷のらーめんがカゴメの野菜ジュース的だとすれば、こちらは伊藤園の野菜ジュースのような味わい。と書いてしまうと、逆にわかりにくいですかね。にんじんの甘みがうまい! ということが言いたかったんです。

 

野菜ベースのソースにトマトも入っているので、純粋に洋風なのかと思いきや、繊細な味わいやほのかな魚介の風味から和も感じる。それでいてにんにくや背脂のパンチもあるので、やっぱりらーめん系統。

と頭は混乱しつつも全体が見事にマリアージュしていて、ただ1つ自信を持って言えることはとにかく美味い! ということ。

ソースには野菜の繊維質もしっかり残っていますので、これが麺とよく絡んでソースをしっかり持ち上げてくれます。

 

スープの中に入っているとろとろのチャーシューはらーめんっぽく醤油味ながらも、ソースの野菜の旨味が絡んでこれまたやや洋風テイストにシフト。このソースがあることで、チャーシューすらも独創的なオリジナル料理へと昇華されています。いつも肉増ししたくなるのですが、〆のリゾットを考えて断念。

玉ねぎもまた、時々清涼感を与えてくれる貴重な存在です。

 

4.2 つけ麺ロッソの麺

ajito-ismつけ麺ロッソの麺

麺だけ食べると、ややモッチリとした食感の太麺。

麺肌はツルツルでほぼストレートなのですが、前述したソースに入っている繊維質のおかげでソースを良く持ち上げてくれます。

にんにくと優しい甘みのきいたソースと絡んで、それだけでもう美味しい。

 

しばらく食べ進めていくと、粉チーズが麺に絡んできてちょっと味変。やや濃厚な味わいへと変化していきます。

さらにバジルソースが絡むと、バジルの爽やかな香りが追加され、やはりペーストに入っているであろうチーズも合わさって濃厚さもましていきます。

奥の方にはフライドガーリックも隠れていますので、こちらでさらにパンチとザクザク食感を追加。

味変までしっかり計算しつくされていて、美味しくないはずがありません

 

 

5. ピザソバ

ajito-ismのピザソバ

ピザソバは混ぜそばタイプなのですが、ベースのソースはつけ麺ロッソと同じもの。

その上に、トマトや玉ねぎ、サラミ、オリーブ、ピーマン、フライドガーリック、チーズ、アンチョビなどがトッピングされています。

ここまでを混ぜて食べただけだと、おそらくつけ麺ロッソと大差はないはず。

一番の違いは「MIXスパイス」です。

 

このMIXスパイスのおかげでピザソバがピザソバとして成立しているんです。

ベースにあるのは、おそらくパプリカやオレガノなど。特にパプリカパウダーのおかげで、味わいはピザというより、どちらかというとタコス。チリも少し入っているのかもしれませんが、かなりメキシカン(というより、正確にはアメリカのメキシカン、TEX-MEXと言ったほうが良いのかもしれません)な風味に仕上がっています。

つけ麺ロッソの比較的優しい味わいに対して、こちらはチーズの濃厚さが最初からあることに加えて、パプリカパウダーやオレガノの攻撃性も備わって、初っ端からかなりのインパクト。

和風要素はほとんど薄れてしまっているながらも、綺麗にまとめ上げられていてビックリするほど美味しいのが驚き

つけ麺ロッソとベースが同じなのに、2杯食べたとしても飽きのこないであろう構成になっているのは、本当に驚きとしか表現のしようがありません。

 

 

6. 〆のリゾット

ajito-ism〆のリゾット

〆のリゾットは、ソースが追加されて、ご飯とチーズ、玉ねぎ、角切りトマト、万能ねぎ、半熟卵などが追加されます。

これで200円はかなりおトク。

つけ麺ロッソのリゾットは、こちらはやはりベースの優しい味わいそのままに、〆まで幸せになれる優しいつくり。野菜の甘味とにんにくの香りに、とろけるチーズの濃厚さと玉ねぎの清涼感のバランスが抜群でとっても美味しい

半熟たまごを崩していただけば、さらに優しくまろやかな味わいへと変化していきます。

 

ピザソバの方は、やはりパプリカパウダーなどのおかげかパンチを保ったまま。たくさん食べていると、ややパプリカ一辺倒なところもあって少し飽きが来るかもしれませんが、それでもやはりロッソとはまったく違った味わいでこちらも美味しい。

つけ麺や混ぜそばの〆として、これ以上の完成度のものを食べたことはないような気がします。

 

 

7. 総評

トマトを全面に押し出しているのかと思いきや、にんじんやセロリの甘みもあって優しい味わい。それでいて、にんにくの香りが食欲をそそるし背脂がパンチを出している。優しいのにパンチがあるという、一見矛盾しそうな2つのことを見事に両立していて、他にない味わいでしかも抜群に美味しいです。

つけ麺の方は味変までしっかりと計算しつくされていますし、ピザソバは奇抜なネーミングとルックスからは想像できないほど料理としてしっかり完成されている。

リゾットまで一貫して圧倒的な美味しさを保っていて、欠点が見つからない、素晴らしい品々でした。

類似したお店が無くはないのですが、それでもやはり他の追随を許さずに孤高の存在であり続けるのは、この絶対的な完成度があってこそ。

 

接客だけ、稀にピリピリ感があるのが難点ですが、それを除けばマイナスポイントが見つかりません。

点数にするなら、90点といったところ。

野菜の甘味とトマトの酸味がベースにありますので、そこの好き嫌いが分かれてしまうのは致し方ないのかもしれません。

ですが、ピザソバはイロモノだろう、と思って避けていると損しますよ! 普通の混ぜそばと同じ指標で評価したとしても、トップクラスに入るお店です。

 

 

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どんな工夫をすればよいのか、以下のページで詳しく解説しています。

 

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