【ネオジオワールド】営業当時のマップ復元&アトラクション紹介! ー 今はなき遊園地のマップ復元シリーズ1

2018年6月17日

ネオジオワールドのマップ

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2. ネオジオワールド 東京ベイサイドのマップやアトラクションを詳細にご紹介!

それではいよいよ、ネオジオワールド 東京ベイサイドのマップを詳細に見ていきましょう!

ネオジオワールドのマップ
ネオジオワールド 東京ベイサイドのマップ。一度切ったものをスキャンした後につなぎ合わせていますので、少々のズレはご容赦ください。

マップだけだと広さがわかりにくいのですが、横浜ジョイポリスよりも少し狭いくらい…と言っても伝わりにくいですかね。

東京ジョイポリスの半分くらいでしょうか。

屋内アミューズメント施設としては、やや手狭

というのも、お台場のあの限られた敷地に、ボウリングとカラオケ、ゲームセンターまで併設してしまったのです。その敷地を使ってアトラクションを詰め込めば、もしかしたらジョイポリスとの逆転劇もあったかもしれないのですが…。

ネオジオワールドマップの裏側
ネオジオワールドマップの裏側。ボウリングやカラオケの説明、アトラクションの料金表などがあります。

 

2.1 アトラクションを見てみると…???

さて、一つ一つのアトラクションを見てみましょう。

前ページでご紹介した「ネオジオワールドつくば」がSEGAのアトラクションをそのまま持ってきていたのに対して、こちらは一応オリジナルアトラクションを取り揃えています。

が、そのラインナップを見ていてなにか気づくところはありませんか?

 

ネオジオどこ行った!!?

そう、ネオジオの看板であるはずの対戦格闘ゲームはおろか、SNKのコンテンツとは一切関係のないアトラクションがずらりと並んでいるのです。

SNKの対戦格闘ゲームが流行し、さらにメディアミックスにも成功したので、その版権を活用してテーマパークに手を出すというのなら、まだ理解できます。が、アトラクションとSNKのコンテンツとは一切関係ないのです。

 

ここには、もちろん時代的な背景もあります。

ジョイポリスは実は、当初設置していたアトラクションは一部ゲームに関連したものがありました。例えば「レイルチェイス・ザ・ライド」というコースターはレイルチェイスというゲームをベースにしたものですし、ロストワールドなどのシューティングゲームをライドにしたものもありました。が、その後、大部分をリニューアルし、いつしかセガとは関係のないアミューズメントパークとなりました。

ナムコが運営していた施設にも、かつてはゲーム関連アトラクションがありました。例えば、現在では二子玉川ライズになっている敷地にかつて「ナムコ・ワンダーエッグ」というテーマパークがあったのですが、ここではゲーム「ドルアーガの塔」をテーマにしたシューティングライドや「リッジレーサー」ベースのレースライドなどが設置されていました。

しかしながら、その後、ゲーム会社運営のテーマパークはテーマがゲームから離れていきます。

その代表例が「ナムコ・ナンジャタウン」。ゲーム性の高いアトラクションにゲーム会社としてのノウハウは投入しつつ、アトラクションとナムコのゲームソフトとの関係はない、というテーマパークです。

ジョイポリス等も看板アトラクションから既存ゲームのカラーが消えていったこともあって、ネオジオワールドもそうした流れに沿ったんだと思われます。

本来なら、自社コンテンツの広告塔としての役割をテーマパークに持たせて、自社ソフト売上とテーマパーク入場者数に相関をもたせてやるのが正攻法だと思うんですけどね。。

 

2.2 アトラクションに魅力がない!

ネオジオワールドのパスポート
ネオジオワールドのパスポート。プリペイド式のチケットと同じカードを使いまわしています。

というわけで、果敢にもこのテーマパークオリジナルのコンテンツで殴り込みを仕掛けたネオジオワールド。

ですが、所詮はジョイポリスから着想した程度のアイデア。アトラクションにも限界があります。

一部だけ、アトラクションの内容を見てみましょう。

 

  • ニューヨーク・ゲッタウェイ

イエローキャブ型のライドに乗って、ニューヨーク上空を駆け回るというテーマのミニコースター。

一応コークスクリュータイプのループがあったり、パーク内上空へと飛び出してくるパートがあったり、といった工夫はあるのですが、屋内で高さを取れないので起伏に乏しいコースターだった記憶があります。

製造は、サノヤス・ヒシノ明昌。もともとアップダウンの少ない、なだらかなコースターを得意とするメーカーですので、屋内ミニコースターを作らせたら退屈か痛いか、あるいはその両方か、という悲惨なことになります…。

おとなしくレイルチェイス・ザ・ライドで実績のある眞砂工業に頼めばよかったものを。

【2019/2/28追記】元社員の方からコメントを頂戴しまして、眞砂工業も候補として上がっていたことが判明しました。どうやら既にバクテン、エージェントメタル、ジョッキーの3アトラクションを受注していたためにキャパオーバーとなり、コースターについてはコンペを辞退されていたようです。

 

  • バクテン

箱型の二人乗りライドが飛び上がってはクルッと回って落下、を繰り返すアトラクション。

タイミングよくボタンを押すことでバクテンができるので、その回数を3台のライドで競うという、まんま東京ジョイポリスの「ハーフパイプキャニオン」をパクったアトラクションです。

見た目のインパクトはハーフパイプキャニオンより高いのですが、ゲーム性、ライドの楽しさでは劣ってしまっています。あと、ハケが悪い。

 

  • エージェントメタル

シューティングライド。ヘッドホンを付けて立体音響にしていたり、付け焼き刃な工夫が目に付きます。

これを考えると、ARの走りだった「ゴーストハンターズ」やVRの走りだった「VR-1」はよくできていた(いずれもジョイポリスのアトラクションです)。

 

  • マックスフライト

映像に合わせてライドが回転・傾くシミュレーターライド。汎用機です。

一時期、東京ジョイポリスにも設置されていたことがありました(もしかしたら、ネオジオワールド閉園後の移設??)。

体験時間が3分以上もある上に2名しか乗車できないライドが1台しかないのは、客捌きの観点からいただけません。

 

  • マーベラスツアーズ

これはおそらく、まんまIMAXライドです。さすがにシミュレーターライドを独自開発する体力はなかったか。

 

他にも、フジテレビとコラボしたアトラクションがあったりしますが、いずれも屋内アミューズメントに行けばどこかで見かけるようなアトラクションばかりでした……。

ネオジオワールドパスポートの裏面
パスポートの裏面。これを持っていると、3ヶ月間は入場無料。最初からリピーター獲得を問題視していたようです。

 

 

3. 絶頂期と衰退

3.1 メディアを巻き込んだプッシュによる大混雑

ネオジオワールドのマップ外国語版
ネオジオワールドのマップ外国語版。英語と中国語という不思議な構成で、中国語版ではアトラクションの紹介のみ中国語、アトラクションタイトルは英語のままになっています。

場所がお台場ということもあり、開業時期が近かったこともあって、ネオジオワールドはフジテレビとコラボをしていました。

コラボアトラクションを設置し、フジテレビ側は番組でプッシュ。

イッツ・ア・クール・ジョッキー?やバクテンなど、映像映えするアトラクションを揃えていたこともあって、開業当初は大混雑。

土日にはアトラクションが1時間、2時間待ちも当たり前という、明らかにパークのキャパを超えた状態にありました。

 

その一方で、アトラクションの質は前述のとおりですから、顧客満足度は低い状態にあったと思われます。

もともと屋内アミューズメント施設はリピーターを獲得しにくい(一度行ったら、少なくとも1,2年は行かなくていいやと思われてしまう)という特性もあって、ネオジオワールドはおそらくファンの獲得に失敗しています。

こうなると、メディアの宣伝が途切れたら恐ろしいことになってしまいます。

 

3.2 衰退期から壊滅へ

更にネオジオワールドに問題があったとすれば、その立地です。

ショッピングのついでに見かける東京ジョイポリスなどと違い、ネオジオワールドはヴィーナスフォートから向かうと、メガウェブを挟んで更に屋外に出て奥へと進まないと到達できません。

「お買い物していたら、なんか面白そうな施設があったからよってみようか」とはならない立地なのです。

ネオジオワールドに入ろうかどうか迷う客の数自体が、絶対的に足りません。

 

さらにさらに、そもそも屋内アミューズメント(と言いますか、遊園地・テーマパーク全般)は投資に対する回収率が悪い施設です。

数十億かけて作って、客単価は4,000円程度。この規模の施設ですと、1日5,000人入場すると大混雑レベル。それでも収入は2,000万円/日です。

実際には土日でも1,000万円/日の収入があれば良い方でしょう。平日になると半減以下となることもありえます。

そうすると、年間で回収できるのは10億が良いとこ。運営にかかる莫大な電気代・人件費・メンテナンス費用なんかを考えると、10年で回収できたら良いや、位のレベルなんです。

未だに営業できている東京ジョイポリスが化け物なだけで、ある程度資金力があって、アミューズメント施設を広告塔として利用するようなスタンスでもない限り、普通は運営できません。

 

そんなわけで、ネオジオワールドは客が減ることで話題が減り、話題が減ることで客が減る負のスパイラルに突入していきます。

こうなるともう、初期投資を回収することは愚か、運転資金にすら困る状況になりかねません。

さらに拡大戦略に走りすぎたSNKの業績も、対戦格闘ゲームのブーム終焉とともに急速に陰りを見せ始めます。

そうしてネオジオワールド 東京ベイサイドの開業からわずか2年、2001年にはSNKが倒産してしまうのです。

こうしてネオジオワールドの短い命は消え落ちてしまうことになります。

 

3.3 そして何もなくなった

ネオジオワールドがわずか2年で倒産してしまった後、そのスペースに居抜きで入ったのが山崎屋の運営する「東京レジャーランド パレットタウン店」。

なんとも昭和なネーミングですが、れっきとしたチェーン店です。

ゲームセンター、ボウリング、カラオケ、ビリヤード、ダーツなどを1施設に導入した総合アミューズメント施設。

 

パレットタウン店も例外ではなく、ネオジオワールド時代からあったボウリング、カラオケに加え、アトラクションエリアはバッティングセンターやストラックアウト、お化け屋敷などに改築。

低コスト体質の店舗へと生まれ変わりました。

お台場にある必要は全く感じられない、昭和感満載の施設だったわけですが、最新鋭のアトラクションを多数導入したネオジオワールドが2年で閉園したのとは対照的に、レジャーランドはなんと15年以上も存続。

契約満了の2017年まで営業を継続することとなりました。

 

2017年にレジャーランドが惜しまれつつ閉園した後、2018年に森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレスが入居しました。

 

 

4. 次に読むのにおすすめの記事

同じくお台場にあり、やはりわずか3年で全アトラクション撤去となってしまった、ソニーによる屋内型エンターテイメント施設「メディアージュ」についても、以下のページでマップを復元しています!
合わせてご覧になってみてください。

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こちらを眺めていただいて、気になる遊園地がありましたら個別の記事も是非読んでいかれてください!