【スチールドラゴン2000】は爽快で意外と怖くない!? ー ナガシマスパーランドのローラーコースター

2018年7月18日

ナガシマスパーランド「スチールドラゴン2000」全景

こんにちは、ricebag(@ricebag2)です。

この記事では、三重県桑名市にある遊園地「ナガシマスパーランド」の人気ローラーコースター「スチールドラゴン2000」のレポート兼レビューをお届けしていきます。

高さ、純粋な落下で得るコースターの速度としては国内トップ、走行距離は現在でも世界最長という、あまりにも巨大なその見た目に圧倒されてしまいがちですが、実は爽快感重視でそんなに怖くない、気持ちの良いコースターなんですよ。

 

スチールドラゴン2000の評価

 

爽快感:      ★★★★★

振動の少なさ:   ★★★★☆

スリル:      ★★★☆☆

コースレイアウト: ★★★☆☆

楽しさ:      ★★★★★

総合得点:     85点

 

 

 

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1. スチールドラゴン2000の概要

ナガシマスパーランド「スチールドラゴン2000」全景
観覧車から見たスチールドラゴン2000の全景。周りのものとは桁違いにデカい圧倒的スケール感。

スチールドラゴン2000は、三重県桑名市の言わずとしれた遊園地の老舗「ナガシマスパーランド」にある巨大ローラーコースター。

2000年8月1日にオープンし、それまで急加速のないローラーコースターとしては高さ・速度・長さの3点で国内トップだったFUJIYAMAを大きく上回る規模で話題をかっさらいました。

最高速度152.9 km/hは、急加速タイプを除けば2018年現在でも世界最速タイ、高さ97 mはCarowindsのFury325に次ぐ2位、走行距離は世界最長を誇っています

 

ナガシマスパーランドは、1964年の開業以来、ごく普通の地方の遊園地として営業していたのですが、1980年頃に転機が訪れます。

1979年のコークスクリューの開業に始まり、シャトルループルーピングスターチルドレンレコードウルトラツイスターと次々に当時最新鋭のコースターをオープンさせていきます。

その後はしばらく沈黙していたのですが、ウルトラツイスターから10年後の1994年に、大型木造コースター「ホワイトサイクロン」が誕生。

一躍、絶叫マシンの聖地に躍り出たわけです。

名古屋至近という立地もあって、東海地方だけでなく当時大型コースターに乏しかった近畿圏、大型遊園地のない北陸圏などからも集客できる、巨大レジャー施設となっていたのです。

 

このようなナガシマスパーランドの動きに対し、敷地の制約もあって、強烈なインパクトのある一品物にこだわっていた富士急ハイランドは、様々な面でギネス世界記録を達成した「キングオブコースターフジヤマ」を1996年にオープンさせます。

実は、東の富士急、西のナガシマなんて言われたりしますが、この2つ、車で300 kmほどの距離しか離れていません。

那須ハイランドパークとひらかたパークくらい離れていればまた違ったのかもしれませんが、これくらいの距離だと、微妙なところですが商圏が被るんです。

特に東京からでも富士急にバスで行くのと、名古屋に新幹線で行くのだと時間的に大差なかったりしますので。

そんな理由があったのかなかったのかはわかりませんが、大型木造コースターはあっても大型スチールコースターがなかったナガシマスパーランドは、フジヤマに対抗できるコースターを導入してしまいます。

 

それがスチールドラゴン2000。

なんと2000年5月13日にオープンした「ミレニアムフォース」というコースターの聖地「シダーポイント」のローラーコースターを抜き、2000年8月1日オープンのスチールドラゴン2000が当時世界最速・世界最高到達点のコースターとなります

ミレニアムフォースはインタミン社製、スチールドラゴンはモーガン社製

モーガンというのは比較的マイナーな会社なのですが、スチールドラゴンに極めてよく似たコースレイアウトのコースターをいくつも作っている会社。

なぜナガシマスパーランドが、ホワイトサイクロンで実績のあるインタミンではなく、モーガンに作らせたのかは本当に謎です。あまりメジャーな遊園地には設置されていなかったはずですので。モーガン社製のコースターがあるどこかの遊園地を視察したのか、あるいはモーガン側から売り込みがあったのか。インタミンがシダーポイントに義理立てしたためにしかたなくなのか。

 

いずれにせよ、2000年のオープンと共に、名実ともに日本トップ、世界トップのコースターとなったわけですが、これまた一筋縄では終わりません。

2003年にライドの車輪が落下する事故を起こし、乗客1名と落下した車輪があたったプールサイドにいた客1名が重症を負ってしまいます。

これ以降2006年まで営業休止が続きました。

 

2013年にはライドがリニューアル。もともとはライドから顔だけ出ているような、モーガン社特有の開放感の少ないライドだったのですが、2013年以降はB&M社のライドに変更されています。

こちらはB&Mの汎用品を横2人乗りにしたようなもので、板の上にシートがポンと載せてあり、シートに座ると足がぶらぶら状態になる、開放感あふれるシートです。

より風を感じやすく、爽快感を増した仕様にリニューアルされたのです。

 

 

2. スチールドラゴン2000のコースレイアウトと特徴・楽しみ方

ナガシマスパーランド「嵐」全景
手前の嵐と比べると、その巨大さが際立ちます。嵐も高さ36 mある、決して小さくないコースターなんですけどね。

さてさて、前置きが長くなってしまいましたが、スチールドラゴンのコースレイアウトと特徴をご紹介していきましょう。

 

まずはプラットホームでライドに乗り込んだら、シートベルトを締めた上で以下つい安全バーを下ろします。

安全バーはFUJIYAMAと同じく太ももを押さえるだけのタイプですので、上半身はフリー。爽快感たっぷりです。

 

出発すると、ライドはすぐに右に90°弱曲がり、チェーンの巻き上げが始まります。

ここから一気に地上97 mの高さにまで登っていきます。左手には伊勢湾、後方には名古屋市街が見えてきますが、景色を眺めている余裕はないかも。

最高到達点に到着すると、息をつく暇もなく即座に落下!

ファーストドロップの落差は93.5 m。2018年現在でもカタカタ登って落ちるタイプだと世界2位のドロップです。

写真を見ていただければわかると思うのですが、意外と急な部分は長くないですし、浮き上がるような感覚はありませんので、大半の方が「勢いよく坂を下ってみたぜヒャッハー!」くらいに感じられる、スリルよりも爽快感や、スピードによるアドレナリンの大量放出感を味わえる、どきどきわくわくのドロップです

繰り返しますが、見た目ほど怖くありません。嵐の2列目、アクロバットのプレッツェルループのほうが断然怖いですよ。

まるで自分がちっぽけな存在になったかのような、そんな圧倒的スケール感のファーストドロップです。

 

そのまま坂を登り、セカンドドロップ。こちらも高さが76.8 mありますので、これでもフジヤマ並です。

セカンドドロップの頂上では、場合によっては少し浮き上がるような感覚、エアタイムを味わえるかもしれません。

 

セカンドドロップを超えると、今度は64 mの高さがある坂を登り、右に旋回しながらサードドロップ。

そのままやや高さ変化のある水平ループを超え、今度は同じく高さ変化のある左回りの水平ループ、さらには地面すれすれでスピード感を味わえる水平ループをこえていきます。

圧倒的なスピード感と、これだけ大きいループでもこのスピードだとこんなにGがかかるんだ、という体験を楽しむエリア

このあたりは三井アウトレットパークジャズドリーム長島付近を通過しますので、お買い物客からも見える場所。

余裕があれば、手を振ってみては。かなり速度がありますので、風が強すぎて腕持っていかれるかもしれませんが……。

 

そのまま少し坂を登り、ブロックブレーキを通過します。

このブロックブレーキというのは、ブレーキ前後でブロックを2つに分けることで、同時にコースターを2台走らせることができるようにする装置。

前の車両がブロックブレーキを通過したあとに次の車両を走らせれば、前の車両に何かあって停車してしまっても、後ろの車両をブロックブレーキで停車させれば追突することがありませんからね。

というわけで、このコースターは同時に2台走らせることができますので、プラットホームで乗り降りをする車両とあわせて常時3台体制がマックス。ここまでやると、かなりの人数を捌くことができるようになりますが、実際にやっているところはほぼ見かけません。

 

ブロックブレーキを通過したら、あとはひたすらファースト・セカンドドロップの横を真っ直ぐに戻りつつ、7つほど小さな山を超えていきます。

かなりスピードが出ている状態で小山を超えますので、ふわりふわりと浮き上がるようなエアタイムを楽しむゾーン

フジヤマ終盤のサーフターンと比べると激しさもなく、気持ちよさを重視した作りで爽快感があります。

途中にトンネルが2つほどありますが、これはあまり意味ないかも。

 

最後はブレーキを通過し、180°左に曲がってプラットホームに戻り、終了。

約4分間に渡る乗車となります。

 

 

途中でも書きましたが、とにかく圧倒的なスケール感、このスケールの前では人間がいかにちっぽけな存在なのかということを感じつつ、ひたすらに圧倒的なスピードの爽快感、ふわりふわりと浮き上がるエアタイムを楽しむコースターです。

極めてシンプルなコースレイアウトですので、レイアウトで楽しむものではなく、基本はファーストドロップ一発勝負。あとはおまけだと考えて問題ないかもしれません。

日本では唯一無二のコースター。

スリルは約100 mの高さにほぼむき出しの状態で放り出される、ということが一番で、コースターとしては決して怖い部類ではありませんので、この見た目で怖気づいてしまう方もコースターが大の苦手というわけでなければ是非体験を。

終わったあとにはカラッと気持ちよく笑える、そんなコースターですよ。力を抜いてリラックスして、緩やかな気持ちで遠くを見ながら風を楽しんでみてください。ふわりと浮き上がるような状態は、力を入れたり近くを見つめたりすると逆に怖いです。

 

 

3. 次に読むのにオススメの記事

残念ながらスチールドラゴン2000は雨や風ですぐに止まってしまいますが、コースターの多いナガシマスパーランドは、悪天候の日でも意外と楽しめます。

どういう楽しみ方ができるのか、以下の記事で詳しく解説していますので、特に遠方からナガシマへ向かわれる方は当日天気が悪くなってしまったときのために、一度目を通してみてください。

 

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