海外旅行に野菜ジュースを持っていこう ― 旅行中の野菜不足を補うことができ、実は荷物にもならない

2016年12月30日

vegetable

こんにちは、ricebag(@ricebag2)です。

海外旅行でお肉中心の生活になってしまったりすると、野菜不足が心配ですよね。

そんな方には、野菜ジュースを旅行に持っていってしまうのがオススメです。

野菜ジュースに意味はないとか、栄養は入っていないとか言われますが、しっかりしたジュースを選べばそんなことはありません。

 

  • しっかりとした野菜ジュースは栄養が失われていない
  • しっかりとした野菜ジュースを選ぶポイント
  • 野菜ジュースを旅行に持っていっても、実は荷物にはならない

 

といった点もご紹介していきますよ。

 

海外旅行の食事によるその他の体調不良については、以下のページをご覧ください。

 

また、どうしてもジュースのような重いものを持って行きたくないという方には、青汁がおすすめです。ゼリータイプなら一本30 g程度ととっても軽いですよ。

 

 

スポンサーリンク

アメリカ、ヨーロッパなどの海外旅行では野菜が不足する

 

アメリカやヨーロッパへの旅行では、国にもよりますが野菜が不足しがちです。

アメリカといえば、どんな食生活を思い浮かべるでしょうか。

ハンバーガーショップなら、ハンバーガーとポテトにコーラ。野菜はハンバーガーに挟まってるレタスやトマト、ピクルスだけです。

サンドイッチ屋さんでは、野菜はピクルスだけなんてこともあります

ステーキハウスでは、ステーキの付け合せがマッシュポテトで、野菜がひとかけらもないという場合も

 

ヨーロッパでも、例えばイギリスで安くかつそこそこ美味しいものを食べようとすると、フィッシュアンドチップスに頼ってしまいがち。これは、揚げた白身魚とポテトのみ。

ドイツは冬の寒さが厳しいこともあって、保存食が多い国です。ソーセージや比較的日持ちのするじゃがいも中心の料理で、野菜はザワークラウトのような付け合せ程度の場合が多いです。

イタリアはトマトソースなどのイメージでなんとなく野菜が多そうですが、レストランに入ると意識してサラダを頼まない限り、メインは肉類で固められてしまいがち。安く済ませようと思うとピザスタンドのようなところで食べることになり、連日ピザばかり、という食事になりかねません。

 

アジア圏であっても、結局外食せざるを得ませんから、野菜は不足してしまいがち。

外食ばかりしていれば野菜が不足するというのは、日本でも同じことではあるのですが、ファミレスのサラダバーのように、いざという時に助けを求めに行ける場が無いんです。

 

日本以外の世界中どこでも、コンビニや商店、スーパーなどでサラダを購入しても、パッサパサで美味しくないし栄養分はかなり失われていそうな感じだったり。

カットフルーツだけは幸いみずみずしいものが手に入りやすい場合が多いので、見かけたら積極的に食べるようにすると、口の中がさっぱりしますよ。

 

ちなみに、日本から生野菜を海外に持っていくことは禁止されていますので、絶対にそんなことはしないでくださいね。

 

ということで、やはり何らかの方法で野菜に含まれる栄養素を補ってあげなければなりません。

日本から持っていけるもので、頼りになるのは野菜ジュース。

ところが、野菜ジュースには栄養がないなんてことがまことしやかにささやかれています。果たしてそれは本当なのでしょうか

 

 

野菜ジュースに栄養がないというのは本当?

 

野菜ジュースには、栄養がないということがよく言われています。それは本当なのでしょうか。

もし本当だとしたら、海外にわざわざ野菜ジュースを持っていっても意味がないですよね。

 

野菜ジュースに栄養がないということを言うときに、大抵の場合に取り上げられるのは、「野菜ジュースに熱をかけている」ということと「搾りかすを捨てている」ということです。

熱をかければ熱に弱い栄養は失われ、搾りかすを捨てれば搾りかすに含まれている栄養は失われる、ということが言われているんです。

ということは、逆に考えるとそれ以外の栄養は失われていない、ということになりますよね。

 

例えば、5大栄養素の1つである「無機質」は熱に強いです。無機のイオンのことですから、熱で壊れるということはありません。もし壊すことができたとしたら、「核分裂」が起きていますので、野菜ジュースで原子力発電ができちゃいます。もちろん、そんなことはありませんので、熱がかかっていても全く問題ありません。

では、「ビタミン」はどうでしょうか。ビタミンは有機物です。有機物は熱をかけていけば壊れてしまいます。ただ、100℃程度では壊れない有機物もありますから、どの程度の熱をかけているのかが問題です。

 

何故野菜ジュースは熱をかけて作られるのか

ここまで、野菜ジュースは熱をかけて作られているという前提で書いてきましたが、そもそも何故熱をかけて作っているのでしょうか。

これは単に、輸送の問題なんです。

野菜ジュースに使われる野菜は国内で作られているものもあれば、海外で作られているものもあります(最近では中国産はほとんど排除されています)。

こうした野菜を、ジュース工場まで運ぶ際に、野菜のまま、あるいは絞った状態で運ぶと、重くてコストがかかってしまいます。

そこで、一度野菜の絞り汁から水を飛ばしてしまって、「濃縮」した状態でジュース工場まで運び、そこで水を加えて「還元」しているんです。これが、「濃縮還元」と言われる手法です。

 

このうちの、濃縮の過程では、効率よく絞り汁から水を飛ばすために、多くの場合は簡単な真空状態を作りながら絞り汁を加熱して、水分を蒸発させます。

このように、濃縮の過程で熱がかかっているんですね。ただ、通常大気中で水を沸騰させるためには100℃まで加熱する必要がありますが、濃縮過程では真空にしていることが多いので、沸点が下がります。

どの程度の真空にしているのかという情報は開示されていませんので、正確な値はわからないのですが、例えば濃縮装置を製造しているオーガワラ社のサイトには50℃という値が記されています(製造終了のためページが削除されてしまいました)。

 

思われているより、加熱の温度は低くありませんか?

実は、この程度の加熱であれば、壊れてしまうビタミンはビタミンCなど、極僅かです。

 

不足する栄養素はあとから足してあげれば良い

野菜ジュースを作っている会社は、このようにして一部のビタミンが失われていることを、成分分析から知っています。

野菜ジュースのパッケージには、栄養成分の表示がありますよね。もちろん、しっかり成分の分析をしているんです。

そして、ビタミンCなどの栄養素はあとから足すことができます。ビタミンCのサプリなんてありふれていますよね。精製するのは簡単なんです。

 

「一日分」をうたう野菜ジュースが巷にたくさんありますが、こうした野菜ジュースは単に、1日に350 g分の野菜を摂取しましょう、と厚生労働省が推奨しているのを受けて、350 g分の野菜を絞りました、というだけなんです。

ジュースへと加工する段階で失われている栄養成分のことは、当初は考えていなかったようです。

このため、ビタミンCなど、本来野菜には含まれているはずなのに、ジュースからはほとんど摂取できない栄養成分もあったんです。

 

ただ、そうしたことに対して新聞社などから批判が集まります。これが、「野菜ジュースでは栄養は取れない」といわれるようになった原因なんです。

こうした批判を受けて、野菜ジュース各社では製造過程に失われる栄養素を、あとから足すという手段に出ます。

野菜ジュースに極めて批判的な立場を取ってきた「東洋経済」が、野菜ジュース製造会社の伊藤園とカゴメにインタビューしている記事があります。

こちらを見ますと、なんと最初から含まれている栄養素とあとから足している栄養素を合わせることで、きちんと一日分の野菜に含まれるべき栄養素がほぼ網羅されているんです。

 

逆に、ジュースに加工することによって、固い野菜を消化する必要がなくなり、吸収率が高まる栄養素もあります。

カロテンなどがその代表例ですが、単に栄養素が網羅されているだけでなく、むしろ吸収しやすくなっているという点もポイントです。

 

不足しているのは不溶性食物繊維

ということで、野菜ジュースを飲めば、野菜不足によって生じるかなりの部分の栄養を補える、ということがわかってきました。

ただ、どうしても欠落してしまうものがあります。

それが、「野菜の搾りかす」です。ここに含まれているのは、主に水に溶けない食物繊維、不溶性食物繊維と呼ばれるものです。

 

こればかりは、あとから足してしまうとザラザラとしてストローが詰まってしまったりしますので、コンビニで売られているようなジュースには入れにくいんです。

でも、海外旅行で肉類中心の食生活になると、やはり気になってくるのはお通じですよね。

食物繊維は、水溶性の食物繊維と不溶性の食物繊維を1:2のバランスで取るのが良いとされています。

水溶性の食物繊維ばかりが含まれている野菜ジュースだけだと、バランスが悪いんです。

 

そこで、不溶性の食物繊維も含まれている野菜ジュースがほしい。

でも、そんな野菜ジュースはそこら辺で市販されてはいません。かといって、自分でミキサーで作るときちんとした密封ができないので日持ちしないし…。

 

実は、メーカー直販限定で野菜の搾りかす取り除かずに野菜ジュースにしたものが販売されているんです。

野菜を絞るのではなく、煮込んでピューレ状にすることでジュースを作っています。手間を掛けることで食感の悪い不溶性食物繊維が多く含まれる部分も、柔らかく飲みやすく仕上がっています。

野菜も大部分が国産といったこだわりがありますので、一本あたり250円となかなか高価なジュースなのですが、以下のボタンを押した先でご紹介しているページでは、6本単位で購入できますので旅行にもピッタリ。通販専業の野菜ジュースって、30本単位で売られていることが多いので、これはありがたいです。

ミリオンの国産緑黄色野菜ジュース

公式サイトへ

 

sponsored link

 

野菜ジュースは荷物にならない

 

こうして海外旅行に野菜ジュースを持っていくことをオススメしていると、聞こえてきそうなのが「荷物になるじゃん」「かさばって邪魔」といった声。

確かに、日数分の野菜ジュースをスーツケースに詰め込むと、その分のスペースを圧迫します。

 

でも、よく考えてみてください。スペースが必要なのは行きだけでなんです。

持っていった野菜ジュースは全部現地で飲むわけですから、帰りにその分スペースに余裕ができるんです。

そして、そのくらいスペースに余裕が無いと、おみやげが入りません

 

最初からスカスカのスーツケースで行くという手もあるんですが、そうすると中で荷物が動いてしまって、壊れ物などが入っている場合などにはよろしくありません。

ですので、現地で捨ててくるものでスーツケースの隙間を埋める、というのが大切なんです。

野菜ジュースは、そんなスーツケースの隙間を埋めるものとして最適ですよね。

 

なんてったって、現地で飲んで体調を整えるのに大活躍してくれるわけですから。

ということで、行きのスーツケースがちょっと重くなりますが、スーツケースのスペースを奪う存在ではないんです。

むしろ、余ったスーツケースのスペースを埋めて、荷物を固定してくれるものなんですよ。

 

スーツケースに野菜ジュースを入れるときには、一点だけ注意点があります。

それは、ジップロック等に入れるということ。飛行機の荷物は、上空で空気の薄いところに連れて行かれます。

そうすると、ジュースの中身は1気圧、周辺は1気圧よりも低い状態ですので、パンッパンに広がります。

場合によってはパッケージが破れて中身が飛び散ってしまう恐れがあります。スーツケースに入れていた着替えなどが汚れてはいけませんし、最悪スーツケースから漏れ出して他の人に迷惑をかける、なんてことにもなりかねません。

 

パッケージは破れるおそれがある、ということを認識した上で、しっかり対策をして荷物に入れておいてください。

 

それでも荷物になるから嫌だ、という方は

コンパクトにまとまった青汁がオススメです。

粉末タイプであればスティック一本ですし、ゼリータイプにすれば水に溶かすこと無くパッと食べられて便利ですよ。

詳しくは、以下のページをご覧ください。

 

 

次に読むのにオススメの記事

海外での野菜が不足する生活で、何が原因になって体調不良になってしまうのか、というお話は以下の記事にまとめています。

 

また、体調不良の原因は野菜不足だけでなく、辛いものや油のとりすぎにあるかもしれません。

そんな体調不良の対策は以下のページでご紹介しています。

 

その他の海外旅行の準備に関する記事は、以下のまとめページからご覧ください。