飛行機内での騒音を軽減する方法 ― オススメ耳栓とその他の騒音対策用品

2017年1月2日

sleep

こんにちは、ricebag(@ricebag2)です。

飛行機に乗ると、離陸直後なんかは結構な轟音が轟いていることに驚かれるかと思います。

しばらくすると慣れてしまうのですが、やはり快適な睡眠のためにはこうした音をシャットアウトしておきたいところ。

しかしながら、これだけ大きな音ですと、なかなか遮断するのは大変です。耳栓を使っても、あまり変わらない…といった経験をお持ちの方も多いのではないかと思います。

そこで、適切な耳栓の選び方や使用方法、耳栓以外の騒音対策用品のご紹介をしていきます。

 

 

スポンサーリンク

飛行機では耳栓をしないと眠りの質が悪くなる!?

 

飛行機に搭乗した段階で、エンジンの結構大きな音が聞こえていますよね。

そして、離陸する段階になるとさらに音が大きくなります。

離陸してもしばらくは大きな音が気になりますが、ドリンクが提供されるくらいの時間になると、いつの間にか音が気にならなくなっている、という方もいらっしゃるかと思います。

 

ただ、そこで音が小さくなった、と思ってしまうのは危険です。

確かに、離陸時と比べるとエンジンの出力は少し落としていますので、少しは静かになっていますが、それでも70~80 db程度の非常に大きな音が轟いています。

この音量は、地下鉄の車内と同等か、最近の新しい地下鉄車両と比べれば大きいくらいの音です。

 

かなりの大きさの騒音があるにも関わらず、ずーっと同じ音を聞いているので、慣れてしまった結果として気にならなくなっているんですね。

ところが、いくら気にならなくなったとは言えこれだけの音が鳴っている環境下では、人の睡眠は妨害されます。

一般に、騒音の基準として60 dbを超えると睡眠妨害、70 dbを超えると計算力が低下し、80 dbを超えるとさらに集中力が低下すると言われています。

 

こんな環境下で勉強をしようと思っても、できなくなってしまうほどの騒音なんです。

気にならないからといって何も対策を打たずに放置してしまいますと、睡眠の質が悪くなって浅い眠りしかできなくなってしまいます

ですので、機内ではできるだけ意識して騒音対策をするようにしましょう。

 

 

ノイズキャンセリングにはデメリットも多い

 

最近は、ノイズキャンセリング(NC)という騒音を低減するタイプのヘッドホンやイヤホンがたくさん販売されています。

実際に使われている方も多いのではないかと思いますが、こうしたNCヘッドホンやNCイヤホンにはデメリットも多くあります。

 

まずは、NCのメカニズムを考えてみましょう。

NCのイヤホンやヘッドホンには、外側にマイクが搭載されています。

このマイクで音を検知すると、それを打ち消すような音を出すことで、耳にはその音が届かないようにしているんです。

 

もう少し詳しく説明しますと、音は空気の波です。この空気の波の、山が来たときには谷を、谷が来たときには山を作り出すことで、音を打ち消しているんです。

やってくる音に対して山と谷をひっくり返したような音を作っていますが、このような音を「逆位相」の音と呼びます。

NCのイヤホンやヘッドホンには電池を搭載して、やってきた音に対して電気的に逆位相の音を作り出して打ち消しています。このような方式を、「アクティブフィードバック」と呼びます。

 

音を遮断するのではなく、打ち消しているがゆえの弊害

こうした形で音を打ち消すということは、耳元にあるヘッドホンはある意味常に音を出していることになります。

もちろん、その音は耳に届かないのでノイズキャンセリングができているわけですが、ただ、NC機能をONにすると、サーッという音が聞こえてきたり、鼓膜がちょっと引っ張られるような感覚になって耳が痛くなる、というような機種もあるんです。

 

最近はどこのメーカーも、こうした現象をできるだけ抑えるためのいろいろな工夫をしていますが、やはり気になる方には気になるというのも事実。

せっかく騒音を遮断しているのに、別に気になる点ができたり違和感があったり、というのは避けたいですよね。

 

低周波の音には効果が薄い

これはもう原理的な問題で仕方ないのですが、エンジン音の中でも低い方の音には効き目が弱いことも多いです。

BOSEなどの比較的NCに早くから取り組んできた名門メーカーの製品でも、低音、低周波の騒音への対策が完璧といえる製品はほとんどないのが実情です。

 

人の声や、人の声と同じくらいの高さの音は聞こえる場合も

こちらはNCの性能が悪いからといった問題ではなく、あえてそうしている場合もある、というお話です。

人が騒音として感じるのは、人の声よりも低い音である場合が多いということ、さらに会話ができなかったり呼びかけられている声が聞こえなかったりするのは不便であるということから、あえて人の声くらいの高さの音はキャンセルしないで通している場合があるんです。

これはこれで機能としてはありなのですが、飛行機の中で使おうと思うとちょっと問題になってきます。

 

客室乗務員さんなどのアナウンスで起こされたくない場合や、周囲の人の話し声、子どもの鳴き声なども遮断したい、という場合には効果がないのです。

もちろん飛行機の騒音にも人の声と同じくらいの高さの音も混じっていますから、騒音を低減するという目的からも外れてしまいます。

ですから、NCのイヤホンやヘッドホンを飛行機用に使う場合には、人の声の高さも含めてキャンセルできるような製品を探すべきなのです。

 

もちろん、メリットもある

当然ながら飛行機の中でNCを使うことにもメリットはあります。

まずは、耳に適当に装着してもある程度の騒音低減効果が得られるということ。

以下にも述べますが、耳栓などは適切に装着しないと十分な遮音性能が得られません。

一方で、NCであれば騒音を打ち消す音を出しているわけですから、ある程度適当な付け方をしたとしても、十分な騒音低減効果が得られるのです。

 

また、騒音を低減した状態で音楽を聞いたり映画を見たりすることができます。

座席前のシートポケットにおいてあるヘッドホンを使用する場合、外部からの音はほとんど遮断できません。

ですので、騒音に打ち勝つようなボリュームで音を出さなければならないのです。

このような大きな音を効き続けていると、難聴になってしまいます。

NCタイプのイヤホンやヘッドホンであれば、まわりの騒音を低減できていますので、小さめのボリュームでも音楽がきちんと聞けたり、映画の小声のセリフが聞き取れたりしますから、難聴になるほどボリュームを上げる必要が無いんです。

 

 

ということで、デメリットも多いですがメリットもあるNCタイプのイヤホンやヘッドホン。使うのであれば、騒音低減の能力が高く、上述したノイズや耳への圧力なども少ないタイプにしましょう。

ヘッドホン型であれば、BOSEのQuiet Comfort35という機種が圧倒的にオススメです。家電量販店などで視聴してみるとわかると思いますが、ビックリするほど騒音を低減してくれます。お値段は張りますが、音質も折り紙つきですのでダントツでおすすめの品です。

イヤホンタイプは、SONYが昔から得意としています。

より遮音性能が優れているものをお探しなら、断然ヘッドホン型が良いです。

NC機能を切ったときの遮音性能には正直なところそれほどの差はないのですが、NC機能の精度が全く違ってきます。

これは、ヘッドホンタイプであれば人の耳の形によらなかったり、ヘッドホン自体のサイズが大きいのでスペースに余裕があって機能を詰め込むことが出来たり、大きさがある程度あるのでちょっとした「位置によるムラ」が出にくいといった事情によるものです。

 

sponsored link

 

耳栓で遮音しよう!

 

やはり、人工的に音を打ち消すという方式にはまだまだデメリットもありますので、原始的に「音をもので遮って遮断する」という方法が個人的にはおすすめです。

なんと言いますか、使っていて疲れません。

ということで、どんな耳栓を選べばよいのか、正しい使い方といった情報を見ていくことにしましょう。

 

耳栓には2種類ある

実は、耳栓は音を遮るだけでなく、別の機能を持ったものもあるんです。

それが、耳の圧力調整機能。

 

飛行機に乗ると、上空へ飛んだときに気圧が大きく下がりますので、耳がキーンと鳴った経験がある方もいらっしゃるのではないかと思います。

高層ビルのエレベーターでもそんな現象が起きることもありますよね。

このように耳がキーンとなるのが苦手な方のために、耳の圧力を調整してくれる耳栓があるんです。

 

耳と耳栓の間に空気を閉じ込めて、外との気圧差がゆっくりゆっくり変化するようにしてくれるんです。

それが、以下のようなタイプの耳栓

こうしたタイプの耳栓は、圧力調整機構による影響だったり、あえて人と会話ができるようにしてあったりといった事情で、それほど遮音性能の高くないものが多いです。

上にご紹介したものも、やはりそれほどの遮音性能はありません。

 

ということで、騒音対策のみを目的とされる方であれば、やはり遮音に特化した耳栓(飛行機用という表記がないもの)がおすすめです。

 

遮音特化型耳栓にも2種類ある

遮音に特化したタイプの耳栓も、形状によって2種類に分けることができます。

  • 3段~5段程度にキノコ型の柔らかい素材が重なったフランジタイプ
  • 砲弾型の柔らかい素材でできたフォームタイプ

どちらにもそれぞれ特徴がありまして、フランジタイプはしっかり耳の奥まで挿入することができれば、高い遮音性が得られる一方、フォームタイプはどんな耳の形でも、比較的いい加減な使い方でもそこそこの遮音性を得ることができます。

ならばフランジタイプのほうが良いんじゃないか、と思われるかもしれませんが、フランジタイプは素材が少し固めですので、外耳道を痛めやすく耳が痛くなりやすいんです。

かなりおくまで押し込まないと十分な遮音性能が得られませんので、これも難しい点です。十分奥までというのがなかなか伝わりにくいのですが、使ったことがない方だと、「え、こんなに奥まで入れていいの?」と思うところからさらに押し込み、ちょっと怖いと思うくらいまで入れてはじめて十分な機能を発揮します。

 

ですので、慣れない方にはフォームタイプがおすすめです。素材が柔らかい分、奥まで入れても恐怖感が弱いですし、扱いも比較的簡単です。

こちらを使ってみて遮音性に不満がある場合は、フランジタイプに変えていけば良いと思います。

 

フォームタイプは、洗うことができませんし、耳の中で汗や脂を吸収して変質し、固くなっていってしまいますので、何十回も使いまわせるものではありませんが、その分価格も安いです。

1ペアで60円程度~販売されていますので、お試しには最適かと。

特に遮音性の高いものとして、以下の商品がおすすめです。33 db分の遮音性能がありますので、飛行機の中でも50 dbを切り、快適に睡眠が取れる水準になりますよ。

フォームタイプの耳栓の使い方

フォームタイプの耳栓は、使い方に少々コツがあります。

ただ単に潰して奥まで挿入すればよいのですが、やり方が悪いと十分な遮音性能を発揮できない可能性があるのです。

 

まず、ありとあらゆる角度から潰して、できる限界まで細くしていきましょう。

十分に細くなったら、放っておくとすぐに膨らんできてしまいますので、急いで耳の穴に入れます。

耳の穴に入ったら、ちょっとグリグリ回しながら、出来る限りおくまで押し込んでいきます。

はじめての方ですと、「え、こんなに入るの?」と思われるかもしれませんが、鼓膜には到達しませんので大丈夫です。

耳栓の後ろ側がほとんど耳の穴からはみ出さないくらいまで押し込んでいきましょう。

押し込むことができましたら、そのまま耳栓を抑えておきます。1分弱かけてゆっくり膨らみますので、その間に耳栓が戻ってきて外に出てしまわないようにするためです。

耳の中で耳栓が十分に膨らんだらOKですので、反対側の耳にも同様に挿入していきましょう。

 

耳栓を使ってもなお騒音が気になる方は

工事現場などで使う目的で開発されている、ヘッドホン型の遮音装置「イヤーマフ」というものがあります。

これは単に、耳を防音材で覆って遮音しているだけですので、ノイズキャンセリングとは全く異なるものです。

 

耳から大きく出っ張りますので、頭を横向きにするとイヤーマフがシートにぶつかってしまうということと、音をしっかり遮るために両サイドから強く締め付けられますので、人によっては痛く感じるという問題がありますが、背に腹は代えられないのでとにかく音を遮断したいという方には耳栓との併用がオススメ。

3Mの製品ですと、31 db落としてくれますので、耳栓と併用すれば本当に静寂が得られるはずです。

 

今回は、飛行機の機内での騒音を低減するための、様々な方法をご紹介してきました。

個人的におすすめなのは、フォームタイプの耳栓ですが、それぞれ皆様の好みに合わせた方法を選択して頂き、機内でも室の高い睡眠をとることができるようになればと祈っております。

次に読むのにオススメの記事

耳栓の他にも、用意しておくことで機内で快適に眠ることが出来たり、ゆったりリラックスできたりといったグッズはまだまだあります。

狭い機内でも上手にリラックスする方法と合わせて以下のページでご紹介していますので、ぜひご覧ください。

 

その他の海外旅行の準備に関する記事は、以下のまとめページからご覧ください。