アメリカ土産のグリルチキン専用調味料でグリルチキンを作ってみた ― ボストンのお土産

2016年12月27日

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こんにちは、ricebag(@ricebag2)です。

今回のボストン出張では、いろいろな調味料をお土産として買ってきました。

アメリカの調味料は、日本とはいろいろ感覚が違うのでおもしろいんですよ。

今回は、その中でも「グリルチキン専用調味料」という、非っ常~に用途の狭い調味料についてご紹介。

これをかけてチキンを焼くだけなのですが、とっても美味しく仕上がるんですよ。

 

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グリルチキン専用調味料とは

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今回購入したのは、McCormick社(マコーミック社)のGrill Matesシリーズ、Montreal Chickenという商品。

他にも、Grill Matesシリーズにはステーキ専用調味料など、グリル関係の専用調味料が充実しています。

それぞれの料理ごとに専用調味料を用意するというのは、日本人にはない感覚ですね。特に、「焼くだけ」だと思われがちなグリル系の料理には。

 

ボトルの内容

こちらのボトル、ふにゃふにゃなプラスチック製でして、中には77 gの調味料が入っています。

調味料というのは、いわゆるミックススパイスのようなもので、色んなスパイスや塩などが混ぜて入れてあります。

パッケージに書いてあるのは、

  • にんにく(おそらく、フライドガーリックかフリーズドライにしたもの)
  • 玉ねぎ(こちらも揚げた上でフリーズドライ?)
  • 黒胡椒
  • パセリ(多分フリーズドライ)
  • 赤唐辛子
  • オレンジピール(フリーズドライ?)
  • パプリカ(フリーズドライ?)
  • ピーマン(フリーズドライ?)
  • 亜硫酸塩剤

最後のやつが若干恐ろしげな名前ですが、いわゆる酸化防止剤ですね。

さて、黒胡椒、パセリ、赤唐辛子の部分の書き方がくせ者でして、「スパイス(黒胡椒、パセリ、赤唐辛子を含む)」と書いてあります。

雑すぎる…。

そして、ボトルの中をよく見てみると、どう見てもクミンの粒にしか見えないものがあったり、パセリではない葉物が多くあったり。

これだけでは、何が入っているのやらサッパリです。

 

実は、この商品、日本ではユウキという会社が販売しています。内容物が全く同じものかどうかわからないのですが、そちらを見ると、

  • 陳皮
  • クミン
  • タイム
  • バジル
  • ローズマリー
  • オレガノ

なども入っているようです。うん。こっちのほうがそれらしいですね。

やはり、アメリカの内容物リストはあてになりません。

 

味は?

キャップを開けてみると、ガーリックの香りと、クミンでしょうか、カレーっぽい匂いが立ち上り、食欲を刺激します。

ちょっと手に振って舐めてみると、塩気とやはりガーリックにカレーっぽい味わい。野菜類がしっかりと旨味を足していて、たしかにこれを調味料として使ったら美味しいものができそうです。

 

お値段

ボストンのFenway Park近くのTargetというスーパーで購入しました。およそ2ドルほど。

日本でユウキ社のものを購入すると、120 gで500円オーバーなので、やはりアメリカで買ったほうが安いですね。

 

 

しかし、こんなにたくさんのスパイスや野菜、塩を混ぜてしまうのがアメリカらしいですよね。

日本だと、ちゃんと均等に混ざらないので味付けにむらが出ちゃうと言って、バラバラに販売しそうです。

 

ちなみに、パッケージにはもう1つ笑えるネタがありました。

チキンをイタリアンハーブでマリネしてグリルする、という調理方法が紹介されているのですが、そこで使うマリネ用の液の作り方が、

  • オリーブオイル1/4カップ
    • ふむふむ…
  • 白ワインビネガーをテーブルスプーン2杯
    • テーブルスプーンという表記がいい加減な気もしますが、まぁ良しとしましょう。
  • この調味料をテーブルスプーン1杯
    • ちゃんとこの調味料を使っていますね。
  • イタリアンシーズニングをテーブルスプーン1/2杯
    • イタリアンシーズニング??

唐突に、イタリアンシーズニングなる適当なものを突っ込み始めました。

そりゃ、イタリアンシーズニングを入れればイタリアンハーブのマリネもできるよ! このグリルチキン用のシーズニングいらないじゃん!!

と思わず突っ込まずにはいられない謎の記述。特に同じ会社の商品が紹介されているわけでもなく…。

結論を書いておきますと、同じMcCormick社がItalian Seasoningという商品を販売しているんです。ドライトマトや、バジルなどをミックスした調味料でして、かなり美味しそう…。今度アメリカに行ったら買ってきます。

でも、そこになぜグリルチキン用のシーズニングを入れるのかはなぞのまま……。

 

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マコーミックのモントリオールチキンを使った調理

下ごしらえ

といってもとっても簡単です。鶏もも肉を広げて、この調味料を振っておくだけ。

ボトルには鶏肉1ポンド(453グラム=およそもも肉1枚)あたりテーブルスプーン1杯を振れ、と書いてありますが、適当に均等になるようにパサパサと。

念のため、今回はあらかじめフォークでプスプスとお肉に穴を開けておきました。味染みを良くするために。

このまま、常温で30分ほど放置しておきました。

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焼く

下ごしらえが終わったら、あとは焼くだけです。

フライパンで焼いても良いんですが、これだけ手抜きのために作られたような調味料ですから、徹底的に手を抜こう!ということで、オーブンレンジの自動メニューを活用しました。

うちで使っているのは、パナソニックの三ツ星ビストロシリーズの最廉価版。現在でスト、NE-BS603相当ですね。

このオーブンレンジ、シリーズの中では最も安いものなので、オートメニューこそ少なめなのですが、それでも40番までレシピがあり、いろんなものをオートで作ることができます。

スチームも、蒸発皿方式ではなくてタンク方式ですから、ちょうど良いタイミングでスチームを出してくれて、適度な解凍だったり、揚げ物の温め直しで揚げたてよりもさらにサックサクにしたり、肉まんをふわっと温めてくれたり、といった料理に合わせた温め方が得意。

特に驚いたのは、揚げ物の温め直しです。トースターを使っても、やはりサクサクとまではいかないのですが、これを使うと本当にサックサク。ちょっと強めにかければ、ガリッとするところまで持っていくことができます。過熱水蒸気の威力はすごいので、スチームレンジを使ったこと無い方は、是非一度お試しを。

この金額できちんとタンク方式のものも少ないですから、このレンジは本当に良い買い物でした。

さて、このオーブンレンジについている、「鶏の塩焼き」コースを使います。

これを1人前でセットして、予熱をしてトレイに載せたお肉を入れれば、10分ほどで焼きあがり。

ボタンを押して放置するだけですから、本当に手抜きですね。

ここまで、フォークでプスプスと調味料振るくらいしかまともに手を動かしていません。

 

焼き上がり

さて、10分ほど待つと焼きあがりです。

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皮目はパリッと焼けていて、美味しそうです。

切ってお皿に乗っけて

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出来上がり。

皮目はパリッとしていて、お肉は柔らかくジューシー。良い感じのグリルチキンが出来上がっています。

肝心の調味料は、ちょっと調味料が少なかったのか、塩気が少ないような気もしますが、カレーの香りとガーリックの香りが主に香ってきて、凄く美味しい。

まるで、タンドリーチキンのような香りの調味料です。

タンドリーチキンを実際に作ると、漬け込んだり釜で焼いたりで、かなりパサパサとした仕上がりになってしまいますから、この軽く振るだけの調味料を使うとお肉はジューシーな状態を保ったまま美味しく頂けて良いですね。

タンドリーチキンの香りと、グリルチキンのジューシーさの良いとこ取りをできる、素敵な調味料です。

 

 

その他の調理法

他にも色々やってみました。

 

トマト煮にしてみる

チキンにこのスパイスを振ってしばらくなじませておいて、あとは普通にトマトソースを作ってその中で煮ます。

トマトソースはにんにくを強めに。今回は、トマト缶半分に対してにんにく4片使いました。あと、バジルや玉ねぎ等は不要です。

トマト缶に塩を降って煮込むだけ。このままだとイタリアンになってしまって面白くないので、チリを振ってスペインやメキシカンっぽく仕上げてみます。

この、チリという調味料、ある種類の唐辛子なのですが、そこら辺のスナックにかけるとそれだけでドンタコス味になる、不思議な調味料です。

これを加えることで、そもそものチキンにかけたスパイシーな調味料と、トマトソースが上手くまとまって良い感じの味わいになってくれます。

チキンは煮込むとやや固くなってしまうのが惜しいのですが、これはこれで美味しい。スパイシーなトマト煮というのも悪くないですね。

 

フライパンで焼いてみる

室温に戻して調味料を振ったチキンを、中火で片面2分ずつくらい焼きます。

アルミホイルでくるんで火を停めたフライパンの上に戻しておいて、10分ほど放置。

料理人の方なんかは「血をめぐらせる」と言いますが、単に中心部の温度がある程度まで温まるよう、熱が伝わるのを待っているだけです。

中心部が加熱されるまでフライパンの上で焼き続けると、お肉が固くなってしまいますからね。

10分ほど経過したら、アルミホイルを解いて捨てて、今度は強火で片面2分ほど焼きます。

ひっくり返したら、白ワインでもブランデーでも何でも良いんですが、アルコールをフライパンの縁から回し入れて、1~2分ほど焼きます。

これで出来上がり。

この焼き方をしてしまうと、オーブンレンジのオートメニューを使うやり方と比べて、かなり表面の調味料が落ちたり焦げたりしてしまいます。

なので、風味は弱め。やはり、オーブンレンジで焼いたほうが良さそうな感じがします。

 

 

 

といったところで、今回はボストンでお土産に購入してきた「モントリオールチキン」というグリルチキン専用調味料のご紹介をしてきました。

アメリカの不思議な調味料、興味が湧いてきませんか?

気になる方は、是非アメリカ旅行の際にスーパーに寄ってみてください。日本人の感覚からすると、いろいろおもしろい調味料が売られていますよ。

今回のモントリオールチキンは、日本でも入手可能です。ただし、パッケージは海外版とは異なっていますので、もしかしたら内容も違っているかもしれません。

 

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