アメリカ土産に買ってきた全粒粉100%のパスタでトマトソースのパスタを作ってみた

2016年12月31日

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こんにちは、ricebag(@ricebag2)です。

先日のボストン出張で、自分へのお土産に全粒粉100%のパスタを買ってきていました。

日本でも深い青色のパッケージでおなじみイタリア産のパスタ”Barilla”ブランドに、日本ではあまり見かけない全粒粉100%のスパゲッティがあるんです。

僕も、普通のパスタとしては同じイタリア産のディチェコよりちょっと安いので、Barillaを愛用しているのですが、全粒粉100%のものはアメリカ以外で見かけたことがありません。

実は、以前に買ってみて「まずっ」という感想しかなく、二度と買うまいと思っていたのですが、ついついまた買ってきてしまいました。

今回は、できるだけ全粒粉の香りを消せるように、トマトソースのパスタにしてみます。

 

 

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そもそも全粒粉って何?

全粒粉は小麦粉の一種です。

薄力粉や強力粉などと呼ばれる普通の小麦粉は、白い粉ですよね。

これらは、小麦の実から表皮を取り、胚芽を取り除いて作られます。

 

一方で、全粒粉は一切精製を行いません。胚芽や表皮がついたまま、茶色い小麦の状態のまま粉にしたものが全粒粉なんです。

ですので、麺にしてもやはり茶色っぽいというか、黒っぽい色になります。

最近、らーめん屋さんやつけ麺屋さんで、黒っぽいつぶつぶの入った麺を見たことがありませんか? あれは(ほとんどが)全粒粉を混ぜ込んだことによるものなんです。

 

全粒粉は栄養価が高く、食物繊維も多く含むことで有名です。

例えば、今回購入したパスタは100 gあたりになんと約12 gの食物繊維を含みます。

成人女性が一日に摂取すべき食物繊維は17 g, 男性は19 gですから、大部分をこのパスタだけで摂取できることになります。

ソースをトマトソースなどの野菜系にして、サラダも食べればもう完璧ですね。

 

ということで、栄養や食物繊維の面から注目されているんですが、味の方は…。

ちょっとだけ入れる分には歯ごたえや香りの面などで良いのかもしれませんが、全粒粉100%のパスタについては日本で売られていない時点でお察しな部分があります。

それでも、最近は全粒粉70%で美味しい麺を出しているらーめん屋さんもあるんだから、なんとかなるんじゃないかという淡い期待を持って購入してみました。

 

 

調理とレシピ

 

それでは、本気で作っても労力が無駄になることが見えていますので、ちょっといい加減な感じで作っていきます。

使う材料はこんな感じ。

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にんにくはたっぷり3片使ってみました。すべて、繊維に垂直に薄くスライスしておきます。

鷹の爪はお好みで。使うのであれば、種はきっちり取り除いて、手で適当にちぎります。激辛にするなら種ごと入れてしまいましょう。

缶詰のトマトは、普段はホールトマトを使うのですが、この缶を買ったときにちょうど缶詰セールをやっていて、ホールが売り切れていたのでしかたなくカットトマトを。

酸味のあるトマトソースが好きなのと、年末で余ったミニトマトを消費してしまいたかったので、ミニトマトを4等分に切ってスタンバイ。ミニトマトは、良く切れる包丁を前後にしっかり動かしながら切ってくださいね。押すと潰れます。

今回使っている包丁は、ヘンケルスのペティナイフです。よく切れますよ~。

 

下ごしらえができたら、フライパンにオリーブオイルと鷹の爪、にんにくを投入して、常温から中火でじわじわ温めていきます。

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フライパンを加熱し始めたら、鍋に水を張って、小さじ1杯くらいの塩を投入してパスタ用のお湯を沸かし始めます。

 

フライパンの方はにんにくの香りが立ち始めたら、トマトの缶詰を投入。一瞬強火にして沸かせてしまって、沸騰すれすれくらいの火加減に戻します。

ちょっと深みのあるトマトソースにしたかったので、赤ワインを投入。量はお好みで。あと、隠し味に本枯れ鰹の切れ端を漬け込んだ醤油をちょっと垂らしてみました。こちらもやはり、深みを与えるのとイノシン酸追加が目的で。

グルタミン酸は味の素で足しておきます。これで旨味はバッチリ。あとは、味を見ながら岩塩を入れていきます。塩気はお好みで。

トマトはある程度煮たら、ブレンダーで潰しておきます。ブレンダーだとフライパンに入れたままで潰せますので、便利ですよ。ただ、コーティングしてあるフライパンではブレンダーを押し当てるとその部分のコーティングが剥がれてしまうので、使うのは鉄のフライパンや鍋だけにしておいたほうが良いかも。

あとは、軽く沸かせつつしばらく放置。

 

パスタ用のお湯が湧いたら、パスタを投入します。

こちらが今回の、全粒粉100%のパスタ。

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アメリカのBarillaはなぜか紙箱入りです。そして、窓からでも結構黒っぽいパスタが見えているのわかりますか?

1人前を作っているのですが。パスタは1人で200 g以上食べることにしていますので、大体はこの半分を投入します。ちなみに、これだけで食物繊維24 g。明日のお通じはバッチです!

アルデンテは7~8分と書いてあるので、あとでトマトソースを吸わせる時間を考えて、5分ほど茹でていきます。

 

その間に、パスタの茹で汁をすくってトマト缶に入れ、缶に残っていたトマトを洗い流してフライパンに投入します。

パスタの茹で汁には小麦が含まれていますので、これで上手く油とトマトソースが乳化してくれて、一体感のある味に仕上がりますよ。

そして、最後にミニトマトを投入。こちらはフレッシュな酸味を残すために、少し煮る程度に留めておきます。

 

5分経過したら、パスタをザルにあげます。

茹で上がったパスタはこんな感じ。

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かなり黒いですよね。

これをフライパンに入れて、1~2分ほどソースを吸わせて、あとはお皿に盛り付けて完成です。

 

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実食

 

こちらが完成したパスタ。

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うん。パスタが黒いのもそうなんですが、深みを与えるとかわけのわからないことを言いつつ、赤ワインやら醤油やらを投入したせいで、トマトソースもだいぶ黒っぽく仕上がってしまいましたね。

 

食べてみると…。やっぱり、パスタがザラザラでボソボソ。

まず、面肌がザッラザラなので、舌触りがよろしくないです。

さらに、茹で加減は見事なアルデンテになっていて、芯が消えるか消えないかくらいの丁度よいところなのですが、噛んだときに麺が弾力をともなってプツンと切れるのではなく、ボソボソモソモソ切れていきます。

 

大量ににんにくを使い、フレッシュな酸味を出し、さらにやたらと深いコクのあるトマトソースのお陰で全粒粉特有の香りはほとんどかき消すことができているのですが、やはりパスタに大事なのは食感ですね。

あのツルツルッとして噛めばパツンと切れる食感がないと、全く美味しくないです。

 

うーん。なんと言いますか、健康食として無理やり食べるような食べ物なんだな、という感じ。

この食感では、どうあがいても美味しくはならないような気がします。

もう少し柔らかめに茹でると蕎麦のような触感になりそうですので、残りの半分は、らーめんにでもしてみようかな。

 

 

【2017/01/16追記】実際にラーメンにしてみました

 

といっても、かん水や卵などのつなぎが入っていないので正確には中華麺ではないのですが、試しに作ってみました。

スープは、もみじ(鶏の足)1個、にんにく1片を30分ほどグツグツ煮出し、

沸騰しない程度のお湯で鰹節少々、昆布1枚、干し椎茸(スライスされているもの)1片、煮干し20匹ほどを煮出していきます。

全粒粉パスタらーめん用スープ

 

今回は、引っ越し直前に煮干しが大量に余っていましたので、煮干し多めで。

さらに、菜種油に煮干しを投入して、低温でじっくり香りを移します。

煮干しの香味油

 

タレを作るフライパンが不足していたので、スープにそのまま自家製かつおだし醤油と昆布だし醤油、安めのヤマサの醤油、塩、料理酒を投入して味を整えます。

 

そこに、茹でたパスタを入れて完成。丁度よい丼がなかったので、鍋のまま頂きます。

全粒粉パスタらーめん

 

すすってみると…うん。美味しくない。

全体的にパンチの弱いスープのせいで全粒粉の香りがプンプンと漂ってきますし、パスタの歯ごたえ自体も少し固めに茹でたのに、表面だけ固くて中はねっちょり。逆アルデンテのような感じなのですが、この食感は最悪ですね。中華麺の最も悪い例というのを見たような気がします。

 

 

ということで、全粒粉100%のパスタ、日本で大々的に売られていない時点でわかりきっていたことなのですが、大量の食物繊維を取ることはできても美味しくはありませんでした。

一応、Barillaブランドでなければ日本でも購入できますので、ご興味をお持ちの方がいらっしゃいましたらお試しください。

 

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同じくボストン土産のお料理シリーズ、グリルチキン専用調味料を使って作ったグリルチキンの記事はこちらです。これは凄く美味しかったですよ。

 

その他、ボストンの旅行記などは以下の記事にまとめています。