ドライブイン・シアターを再現したサイ・ファイ・ダイン・インinハリウッドスタジオがスゴい!
こんにちは、ricebag(@ricebag2)です。
今回は、ウォルト・ディズニー・ワールド(以下WDW)4大パークの1つハリウッドスタジオ(以下HS)にあるレストラン「サイ・ファイ・ダイン・イン(Sci-Fi Dine-In)」をご紹介していきます。
1950年台のアメリカで流行した、自動車を駐車場に停めて、その車に乗ったまま映画を見る「ドライブイン・シアター」。
そのドライブインシアターを模して作られた、テーブルサービスのレストランがサイ・ファイ・ダイン・インです。
ドライブイン・シアターだけあって、料理は映画館でも売られていそうなハンバーガーなどシンプルなものですが、雰囲気の良さで人気のレストラン。
- ボリューム ★★★★☆ アメリカンなボリュームでお腹いっぱい!
- 価格 ★★★☆☆ メイン+ドリンクで1人20ドル前後
- 雰囲気 ★★★★★ WDWでも1,2を争う雰囲気の良さ
- オススメ度 ★★★★☆ HSでゆっくり食事をしたいならオススメ
HSにはテーマ性のあるレストランが多いのですが、ここはその中でも飛び抜けて雰囲気をしっかり作ってあるレストランです。流れている映画の雰囲気がやや怖いのと、中がすごく暗いのでお子様連れには向かないかもしれませんが、それ以外の方には強くオススメ! 価格も手頃ですので、HSで1食くらいテーブルサービスを、と考えているなら是非こちらの予約をトライしてみてください!
1. サイ・ファイ・ダイン・インの基本情報
まずは、サイ・ファイ・ダイン・インの概要や混雑状況、メニューや価格帯などをご紹介しています。
1.1 サイ・ファイ・ダイン・インの概要
入り口で受付をして、スタッフに案内されて中に入ると、あたりは真っ暗。
1950年代当時のドライブイン・シアターは青空劇場だったので、あたりが暗い夜じゃないと上映できなかったんです。
このため、レストランの中も夜をイメージして真っ暗になっています。
その中には、かなりしっかりとした作りのアメ車がズラリ。
もちろん模型で、さわるとプラスチックの感触ですが、かなりガッシリ作られています。
座席は横2人並び×3列の車と、向い合せで6人まで座れるテーブルが設置された車の2種類があり、グループの人数によって案内される車が違います。
座席に座ってみると、周りの車がぼんやりと浮かび上がり、正面の映像だけがハッキリと見えるほどの暗さ。
手元にだけライトがありますが、メニューを読むのもやっとなくらいの明かりなので、料理が来ても何が何やらです。
その分、映像はハッキリ見えますし、上を見上げれば星空もキレイ。
本当に60年台のドライブイン・シアターに迷い込んだかのような気分に浸れる、素敵な雰囲気です。
サイ・ファイ(Sci Fi)というのはScience Fictionの略。要するにSFのことですね。
外にあった車の後ろに看板が見えているように、SFの中でもB級C級のナンセンスな宇宙モノだったり、怪獣モノだったりと、いわゆる「センスの悪い」映画のいち場面や短編を流し続けています。
このセンスの悪い映像も、おそらく1950年台の流行。
ただひたすらに皆がワイワイしている海水浴場に、出来の悪い、気味が悪い造形の怪獣のきぐるみが上がってきて人々を襲ったり、巨大化した人間が街を破壊したり。
今にしてみれば何の捻りもない、ただのパニックを描いただけの映像ばかり。ヒロインも、いわゆる「スクリーミングヒロイン」という、叫ぶだけの役どころ。
こんな映像を見て、偽物であることは理解していながら、見る側が想像力を存分に働かせて怖がったり楽しんだりしていたんだな、というところまで考えを巡らせれば、1960年台にどっぷりと浸ることができます。
余談ですが、今どきの映画では撮影する側だけが想像力を働かせて、例えばホラーを撮ったとしてそれを見た観客が怖がることができなければ批判されてしまう時代。
すべてがお膳立てされた映画しか無いので、なんだか見る側の想像力が働きにくくなっているような気もしますよね。
1.2 サイ・ファイ・ダイン・インの混雑状況
上記の通り唯一無二で雰囲気の良いテーマ型のレストランですので、常時大混雑。
閑散期であったとしても事前予約が必須です。
事前の予約は180日前から受付開始ですので、特に混雑期は180日前にしっかりと予約を入れておきましょう。
予約は公式HPから入れることになります。詳細な方法は以下のページでご紹介していますので、あわせてご覧ください。
なお、予約を入れても当日はそこそこの待ち時間が発生します。
少なくとも15分程度は待つことを前提で行動したほうが良いと思いますよ。
かなり人気のレストランなので、予約できない方も多くいらっしゃるかもしれません。
キャンセルが出て予約枠に空きを生じる場合もありますので、出発前ギリギリまで何度もチェックをして粘ってみてください。
予約ができなくても中の雰囲気だけでいいから見てみたい、という方は、当日直接レストランに行けば、1時間~といった待ち時間を生じますが当日枠もあります。
ただし、基本的には後方にあるこんな感じの座席。残念ながら車にのることはできません。
ドライブイン・シアターの後方にパラソルを立てて座っているようなイメージになります。
食事をしなくても良いから、ただ雰囲気を見たいだけなんだ、という方は…
もちろん、正面から入ろうとすると止められます。
が、実はここ、トイレがお隣のABCのレストランと共通なんです。
ABCのレストラン側から入って、トイレの奥にある扉を抜ければ…
最悪の場合、強制退園もあり得る行為ですので、決して推奨しているわけではありませんが、できることはできる、というお話です(こうした行為を防止するために、客席をウロウロしている警備員がいるという噂です)。
1.3 メニューと価格帯
基本メニューはハンバーガー中心。ソースやトッピングのバリエーションで、15ドル~32ドルといった価格帯。
サラダなどもメインは15ドル程度です。
他に前菜や小皿メニューもあり、こちらは10ドル弱。
揚げ物や前菜としてのサラダなどがあります。
その他、アメリカのグルメ誌などで評判が良いのは、「Hot Fudge Sundae」8ドルや「Milk Shakes」6ドルなどのスイーツ系。
と言いますか、他のものは味の割に値段が…ということで、これらのほうがマシというのが各紙の意見のようです。
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2. 料理のレポート
2.1 グリルチキンのサラダ
僕はお昼が激重(ピザ1枚+1ポンドのステーキ)だったこともあり、ハンバーガーを食べるほどの元気がありませんでした。
そこで注文したのが、メインディッシュの中で最も軽そうな、グリルチキンのサラダ。
アメリカで食事にサラダを食べようと思って、肉が乗っていないことなんてないので、そこは諦めつつも少しでも野菜を食べて回復しようという魂胆です。
出てきたサラダは、やはりお皿がデカい。
何やらいろいろな野菜類の上に、大量のチーズ、巨大なグリルチキンの肉塊、紫芋のチップスなどが載っています。
が、まず第一の問題として、手元のライトよりもお皿の位置が高いので、何が乗っているのかまったくわかりません(笑)。
そんなわけで、あとでフラッシュ撮影した写真を見るまでなにが乗っていたのかわからないまま、闇鍋を食べているような気分で食べ進めていきました。
チキンは切られていないので、真っ暗な中でナイフとフォークを使って切るのがなかなか大変なのですが、なんとか食べ進めます。
チキンにチーズにたっぷりのドレッシングにと、どう考えても超ハイカロリーなサラダなのですが、アメリカで食べるとヘルシーに感じるから不思議です。
チキンはあえて胸肉を使っているのか、かなりパサツキ気味。
野菜もかなり乾き気味で、フレッシュ感はありませんでしたが、それでも口の中がサッパリしていきます。
ドレッシングはやや酸味のある、濁っていないものだということはわかったのですが、オイル&ビネガーを使っているということ以外、どんなものなのかわかりませんでした。
アメリカのグルメ各誌で、雰囲気は良いが値段の割りに味が悪い、と料理を酷評されていたのも納得の、イマイチなクオリティ。やはり、味よりも雰囲気を求めていくレストランです!
2.2 サウザンアイランドドレッシングのハンバーガー
妻は、お昼がそれほど重くないもの(サラダとマカロニチーズ)だったこともあり、アメリカンなものを食べたい! という要望もあって、ハンバーガーを選択。
出てきたのは、予想通りかなりボリューミーなハンバーガー。
レストランで出しているものだけあって、いわゆるグルメバーガー的な肉厚かつしっかりとした焼きたてのパティに、大きく切られた野菜を挟んだもの。
パティは表面はカリッとした食感を感じる程度に焼きつつも、中はジューシーな仕上がり。元気なときだったら、これはとっても美味しく感じたはず。
野菜はなぜかサラダよりこちらのほうがシャキッとしています。さらにサウザンアイランドドレッシングのおかげもあって、かなり爽やかな仕上がり。
それでも、明らかにクオーターパウンドをオーバーしている巨大なパティの前に、妻は2/3ほど食べてダウン。
僕も少しだけ食べましたが、完食はできませんでした…。
これだけ肉肉しいものが連続、サラダを頼んでも肉のほうが多いという惨状ですので、日本から行くと確実に食物繊維が不足してお腹の調子が悪くなってきちゃいます。
健康な状態で、気分良くWDWを楽しむためにも対策は必須ですよ!
アメリカまで持っていけるもので、簡単に食物繊維や野菜を補う方法は以下の記事でご紹介しています。
3. お会計の方法
テーブルサービスのレストランですので、座席でのお会計となります。
お会計の際は、自席を担当しているウェイターさんが近くを通りがかった時に「Check, Please」などと声をかけてください。
マジックバンドで支払いをする場合は、その旨伝えることもお忘れなく。
マジックバンド支払いの場合は、ピッとマジックバンドを読み取ったあとで、レシートを2枚持ってきてくれます。
そのうちの1枚に、書かれている料金に18~20%程度の金額を加算した総額を記入します。
これで、チップを含めた金額を自動的に引き落としてくれることになります。
チップはたとえサービスが悪くても、15%以上は必須です。そもそも料理を運んできてくれた時点で、15%というのは支払わなければならない対価ですから、それ以上の額を記入しましょう。
記入したら、その紙はテーブルの上に置きっぱなしにして、座席を立ってOKです。もちろん、ウェイターさんに手渡してもOK。
クレジットカード払の場合は、一度料金が書かれたレシートを受け取ったあとで、そのお盆またはファイルにクレジットカードを入れてウェイターさんに渡します。
すると、やはりレシートを2枚持ってきてくれますので、うち1枚にチップを加算した総額を書いて席を立ちましょう。
現金払いの場合は、支払い方法は二通り。
1つは、料金が書かれたシートを持ってきてくれたら、それにチップを加算した金額を最初から渡してしまい、「Keep Change」など、釣りはいらないよという意味合いのことを言って席を立ってしまう方法。
もう1つは、一度レシートに書かれた通りの金額で支払いをして、お釣りをもらってから、チップ相当額をテーブルの上に残していくorウェイターさんに手渡す方法。
どちらでも構わないのですが、小額紙幣やコインが不足している場合には後者の方法が便利です。
というわけで、料理自体は他でも変えのきくものですが、唯一無二の雰囲気があるステキなレストランでした。
車の中にいてもしっかり音が聞けるように、各駐車スペースにスピーカーが設置されていたんだ、とか、ドライブイン・シアターについて知らないこともわかったりして楽しかったですよ。
実際に行ってみないとわからない、ディズニーらしいこだわりの空間ですので、HSに行く機会のある方は、ぜひ一度体験してみてください!
3. 次に読むのにオススメの記事
この日、このあとは再びグレートムービーライドに乗ったあと、夜のショー「ファンタズミック!」へと向かいました。
日本の東京ディズニーシーにも同名のショーがありますが、HS版は専用劇場ですし、しかも火薬の使用量が桁違いで大迫力!
内容も結構違っています。
詳しくは以下の記事でご紹介していますよ。
WDW旅行2日目のこの日に巡った、ハリウッドスタジオの様々なアトラクションの詳細記事は、以下のページにまとめています。
この日のその後の行動などについても、そちらからご覧いただけます。
その他、WDWに関するすべての記事は以下のページにまとめています。あわせてご覧ください。
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