【2018最新版】ダイニングプランとは? 付けるべき? ― ウォルト・ディズニー・ワールドの食事システム
こんにちは、ricebag(@ricebag2)です。
フロリダ・オーランド近郊のウォルト・ディズニー・ワールド(WDW)への旅行を計画されている方は、リゾート内での食事をどうしようか、という点でお悩みの方も多いかと思います。
WDWでの食事について考えていると、必ず出くわすのが「ダイニングプラン」というもの。
ダイニングプランとは一体何なのか、付けたほうが良いのかどうか、詳しく解説していきます!
2017年1月1日から、プランの変更が入りますので古い情報に惑わされないようにしてくださいね。
WDWって何? とか、予約方法について知りたい、といった方は、以下の目次ページから目的のページをお探しください。
ダイニングプランとは
WDWの直営ホテルに宿泊すると、ダイニングプランというものを付けることができます。
これは、滞在中の食事がセットになったプラン。
世界各地の高級リゾートに、「オールインクルーシブ」というタイプのリゾートがあるのをご存知でしょうか。
こうしたタイプのリゾートでは、滞在中は何を食べても何を飲んでも、リゾート内のアクティビティまですべて宿泊代金に含まれています。
こんなシステムだと、外に出なくてもリゾート内でゆっくりするだけで、何から何までいたれりつくせりで楽しめそうですよね。
ディズニーもWDW内で完結したリゾートとなることを目指していますので、オールインクルーシブに近いプランを提供したいんだと思います。
しかしながら、ただでさえ混雑するワールド内のレストランを食べ放題にしてしまうと、滞在者全員に行き渡らなくなる恐れもありますから、「ポイント制」にして、購入したポイント分だけレストランを使えるよ、というシステムを取っているんです。
日本で紹介するなら、「食事もセットのお得なプラン」と言いたいところなのですが、実は、お得かどうかがちょっと微妙なところなんです。
ちょっとした計算をしないとお得かどうかが見えてきませんので、詳しく丁寧に見ていきますよ。
ダイニングプランでは何がセットになっているのか
ダイニングプランには3つのプランがあります。
- Disney Quick-Service Dining Plan
- Disney Dining Plan
- Disney Deluxe Dining Plan
名前の通り、上が一番安くて下が一番高いプランになっています。
それぞれに含まれているのは、
Disney Quick-Service Dining Plan
- 1泊あたりクイックサービス(ファストフードのような食事)2食分
- 1泊あたりスナックまたはドリンク2つ
- 滞在中、ホテル内のフードコートにあるドリンク飲み放題(リフィルマグ)
Disney Dining Plan
- 1泊あたりクイックサービス1食分
- 1泊あたりテーブルサービス(レストランの形式、セルフサービスではないもの)1食分
- 1泊あたりスナックまたはドリンク2つ
- 滞在中、ホテル内のフードコートにあるドリンク飲み放題(リフィルマグ)
Disney Deluxe Dining Plan
- クイックサービス、テーブルサービスを問わず1泊あたり3食分
- 1泊あたりスナックまたはドリンク2つ
- 滞在中、ホテル内のフードコートにあるドリンク飲み放題(リフィルマグ)
といった内容です。
クイックサービス, テーブルサービスってどんなレストラン?
といっても、それぞれのレストランがどんな内容なのか、あまり想像がつかないですよね。
それぞれどんなレストランなのか、ダイニングプランでは何を食べられるのか説明していきます。
クイックサービスレストラン
クイックサービスレストランは、ハンバーガーやピザ、丼のようなものやローストチキンなど、ファストフード的な食べ物を出しているレストランです。
カウンターで注文をするか、好きなものをピックアップしていって最後に会計するシステム。
東京ディズニーリゾート(TDR)でも、1,000円前後の食事はこんなシステムですよね。
WDWの中では比較的安く、かつ提供も早いので、ちゃちゃっと食事を済ませたいときには重宝するタイプです。
ダイニングプランの場合、クイックサービスのポイント1回分でメイン(ピザ、ハンバーガー、メインディッシュ、コンボなど)とドリンク1杯(アルコールはダメ)が付きます。
2017年から、デザートはつかなくなっていますのでご注意ください。
なお、デザートにはスナックのポイントを充当することができます。何か食べたいデザートがあるときには、スナックのポイントを1回分使うことになります。もしくは、ドリンクを頼まないことで、代わりにデザートを付けられる場合もあるようです。
テーブルサービスレストラン
テーブルサービスレストランは、席に座ってメニューを持ってきてくれて、そこから注文するスタイルのレストランです。
TDRでも、数千円~のレストランはこんなシステムですね。
しっかりとした食事をしたい、ゆっくりと食事を楽しみたい、というときにはこういったレストランを選択することになります。
テーブルサービスのポイント1回分で、
朝食の場合はメインとソフトドリンク、またはビュッフェやファミリーセット。
ランチ、ディナーの場合はメイン、デザート、ソフトドリンクまたはビュッフェやファミリーセット
となります。
こちらは、デザートを付けることができます。
また、ただのレストランだけではなく、キャラクターが席まで遊びに来てくれる「キャラクターダイニング」や、ショーが開催されるレストラン、ホテルの部屋に届けてもらうルームサービスやピザの宅配などを頼むこともできます。
ただし、高級なレストラン、高級なキャラクターダイニング、ショーレストラン、ルームサービスはいずれも2回分のポイントが取られますので、注意が必要です。
また、通常食事した際の金額の15~20%に相当するチップは別途支払いが必要。
スナック
スナックというのは、文字通りお菓子類のこと。ただし、甘いものだけではなくて食事っぽいものも稀に売られていたりします。
TDRで言えば、ワゴンで売っているポップコーンやチュロス、アイスクリーム、餃子ドッグなどに相当します。
こういったものがWDWでも売られていて、それぞれスナックのポイント1回分で食べることができます。
また、ドリンク類を購入することもできますし、クイックサービスレストランのデザートに充てることもできます。
リフィルマグ
各ホテルには、クイックサービスタイプのレストランが有りまして、そうしたレストランではドリンクバーのような設備が設置されています。
ここで、ドリンクを取り放題になるのが「リフィルマグ」です。
滞在期間中に有効となるICチップが埋め込まれていて、滞在期間内であればどのホテルでも、何杯でもドリンクをゲットすることができます。
ただし、フタがキチンと閉まらないので漏れる可能性があり、パークに持っていくためには別の容器に移し替えなければならないという点と、パーク内のドリンクバーでは利用できない、という点に注意が必要です。
ちなみに、ダイニングプラン限定のマグというわけではなく、ホテルで申し出れば別途購入することもできますから、これだけ別に注文する、というのもアリです。が、後述しますように、このリフィルマグにはあまりメリットがないようにも思います。
ダイニングプランの条件とシステム、価格
ダイニングプランの条件
ダイニングプランは、購入するために幾つか条件があります。
- 直営ホテルに宿泊していること
- ホテルとパークチケットを共に購入すること
- 宿泊者全員に付ける必要がある(2人で泊まって1人だけ…とかはダメ)
- 宿泊日数すべてに付ける必要がある
ダイニングプランを付けるとどう考えても食事の量が多すぎますので、1人分だけとか宿泊日数の一部だけ、とかにできるとお得感が出てくるのですが、残念ながらそういった使い方はできません。
ダイニングプランのシステム
ダイニングプランは「ポイント制」です。
例えば、クイックサービスダイニングプランで5泊した場合、一人あたりクイックサービスのポイントが10ポイント、スナックが10ポイント付与されます。
これを、滞在中であればいつ使っても、同行している誰が使っても良いんです。
なので、たくさん食べたい日には1日3食食べて、あまりお腹が減らない日には1日1食にして、といったことも可能なんです。
もちろん、1つの料理を2人でシェアしてポイント節約、といった使いかたもできますよ(ポイントを節約するよりも、いかにポイントを消費するかという勝負になってくると思いますが…)。
価格
気になるのがお値段ですよね。
ダイニングプランも徐々に値上がりしていまして、2017年の時点では1泊1人あたり
大人 | 子ども | |
---|---|---|
Quick-service Dining Plan | $46.34 | $20.18 |
DiningPlan | $67.33 | $24.22 |
Deluxe Dining Plan | $103.57 | $37.62 |
となっています。子どもに該当するのは、3歳から9歳まで。
では、この金額をベースに、果たしてお得になるのかどうか見ていきましょう。
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ダイニングプランはお得か?
食事一回あたりの値段はいくらくらい?
まずは、ダイニングプランがお得かどうかを判断するにあたって、食事一回あたりにどのくらいの金額がかかるのかを知る必要がありますよね。
クイックサービスレストラン
例えば、マジックキングダムのCosmic Bayというクイックサービスレストランでハンバーガーを食べたとします。チーズバーガー12.99ドルにコーラ3.29ドル、税金6.5%でおよそ17ドルです。
クイックサービスレストランの中では高めのBe Our Guestレストランでランチを頂くと、メインがおよそ17ドルにドリンク3.3ドル、税金6.5%で21ドルほど。
テーブルサービスレストラン
例として、マジックキングダムのプラザ・レストランを取り上げてみましょう。こちらは、メインが18ドルほど。デザートが9ドルほどで、ドリンクは不明ですが5ドル前後でしょう。税金6.5%を加算すると、およそ34ドルとなります。
ランチでキャラクターダイニングのビュッフェなんかに行くと、30ドル前後です。
逆に、ちょっと高めの、例えばエプコットのフランス館にあるレストランChefs de Franceであれば、メイン30ドル、デザート10ドル、ドリンク5ドルに税金6.5%で48ドル。
平均すると40ドルくらいですかね。
テーブルサービスポイントが2ポイント必要なレストランに行きますと、大抵メインが50ドルほど、デザートが10ドルほど、ドリンクが7ドル前後といったところ。税金6.5%加算で、72ドルほどになります。
やはり、ちょうど1ポイントのお店の2倍くらいになっていますね。
スナック
スナックは、クイックサービスレストランのデザートでも、道端にあるワゴンでも5ドルくらいになっています。
リフィルマグ
最大14日間有効で16.49ドルです。
そもそも、滞在中に何回食事をするのか?
WDWに5泊滞在する場合をモデルケースにして考えてみましょう。
到着日は、必ず午後から夜の到着になりますし、機内食も出ていて疲れもあり…ということで、食べられてホテルのクイックサービス1食だと思います。
その翌日から4日間に渡って中日があり、パークに入ることになります。その期間、毎日何回食べるかと言うのが問題なのですが…。
正直なところ、アメリカサイズのハンバーガーを毎食食べることにしたら、成人男性でも1日2食で十分でしょう。さらに毎食デザートを付けていたら、だんだん気分が悪くなってくる可能性まであります。
テーブルサービスにすると、量は更に増えます。こうなってくると、女性なら1日1食にして、ちょこちょこ小腹が減ったときにスナックを食べれば良いのではないか、というレベル。
かなり大食いの人なら、1日クイックサービスポイント2ポイントとスナック2ポイントは使い切れる。少食だと、テーブルサービス1ポイントにスナック2ポイントでお腹いっぱいかも、といった感じ。
最終日は、早朝の出発になる可能性が高いので、まず食事はできないと思います。かろうじてできたとして、朝食のクイックサービス1回分。
ダイニングプランを使わないと食事代はいくらくらい?
ということで、頑張って食事を取り続けて、5泊でクイックサービスポイント9ポイント、スナック10ポイント(飲み物にも交換できますので、ちょくちょく飲み物に交換したことにしましょう)使ったとします。
かかる金額は、大体クイックサービス分18ドル×9とスナック分4.5ドル×10(ドリンクに使うことを想定しているので、単価を落としています)で207ドルといったところ。リフィルマグを合わせれば、224ドルです。クイックサービスダイニングプランは5泊で232ドルほどですから、あとちょっと届かない!
やはり、ポイントをすべて使いきらないと、元が取れない設定になっているようです。
ダイニングプランの方を使おうと思いますと、テーブルサービス×5、クイックサービス×5、スナック×10で、40×5と18×5、5×10の足し算をすると340ドル。リフィルマグを合わせて約357ドル。ダイニングプランは5泊で335ドルですから、ちょっとだけもとが取れることになります。
ということで、これだけ頑張って食事を取ってようやくトントンといったところ。WDW内のレストランの代金が上がるよりも早いスピードでダイニングプランの値上げが進んだ結果、この時点ですでにほとんど旨みのないシステムになってしまっていますね。
ダイニングプランを使い切るのは難しくない
量が多いので、食べるのが大変だというようなことを書いてきましたが、実は使い切ることだけを目的にするなら、それほど難しいことではありません。
クイックサービスのポイントは、通常のクイックサービスレストランの朝食でも使うことができますし、テーブルサービスレストランでも朝食営業しているところがあります。
こういったところで、あっさり目のパンケーキやパン、フルーツなどに使っていけば、それほどお腹を苦しめることなく効率的にポイントを消費することができます。
安く済ませる方法はいくらでもある
単に食事を安くあげるだけなら、いくらでも方法はあります。
特に朝食については、WDWの直営ホテルにはネットスーパーの宅配サービスがあります。これを利用して、あらかじめ朝食を仕入れておけば、1食2~3ドルで済ませられますよ。
また、リフィルマグについても同様で、あらかじめネットスーパーに宅配を依頼しておいて大量に購入しておけば、わざわざリフィルマグを使わなくても部屋に飲み物を安く届けてもらうことができます。これを毎日一本ずつパークに持っていけば、パークで購入する分も節約できるわけです。
この、ネットスーパーを利用する方法については後日記事を書きますね。
ランチやディナーもWDWのパーク内で食べずに、例えばアニマルキングダムであればパークの目の前にあるレインフォレストカフェを利用したり、ディズニースプリングス(DS)で食事をしたりすることで、パーク内よりもかなり節約することができます。DSにはマックもありますから、10ドル以内での食事も可能ですよ。
その他のダイニングプランのデメリット
ダイニングプランを付けてしまうと、どうしてももとを取ろうと、できるだけ高いレストランで、できるだけ全部食べきろうとして、お腹は苦しいし、「ポイントを全部消費しなければならない」という思いに追われるしでなかなかパークを純粋に楽しむことができなくなってくるのではないかと思います。
そんな思いをするくらいなら、付けないほうが良いですよね。
ダイニングプランのメリット
ダイニングプランにも、メリットがないわけではありません。
食事は日本人からすれば、満腹になるまで食べても事前に支払い済みなわけですから、料金を気にせずにいくらでも食べることができます。
あれちょっと食べてみたいな、というデザートなんかもポンともらって、美味しくなければ残す、ということもできることになります。
「メニューを見ながらケチケチ考えずに済む」というのがメリットではないでしょうか。
まとめとダイニングプランの購入方法
ということで、ダイニングプランとは何か、おトクなのかどうかについてご説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。
個人的には、ダイニングプランにほぼメリットを感じませんので、今回は見送ることにしました。
結局のところ、支払いもすべてリストバンドに紐づけされたクレジットカードで行うことになるわけですから、現地で現金を出さないということに関してはダイニングプランを付けても付けなくても変わりません。
事前に購入しておいても、ほとんど金額的なメリットがありませんので、ダイニングプランを積極的におすすめするというのはなかなか難しい状況です。
テーブルサービスレストランを含むプランにすると、日数分のテーブルサービスをあらかじめ予約しておくことになって、行動に縛りも出てきてしまいますしね。
朝昼晩、全部キャラクターダイニングを回り続けたい、という方であればデラックスダイニングプランは選択肢に入ってくるかもしれませんが、それ以外の方だと何も考えずに付けなくてもよいのかな、というのが現状です。
ということで、購入方法を画像つきで説明する気力がありませんので、簡単に文字だけでご説明します。
まず、WDWのトップページにアクセスしてください。
このブログを参考にホテルの予約をしていただいた方ですと、右上にMy Disney Experienceという項目があり、そちらにマウスを合わせると、すぐ下にお名前が出てくると思います。
その名前をクリックしてみてください。
Welcome, お名前!というページが表示されると思います。
真ん中くらいにある、View My Ticketsをクリックしてください。
そうすると、現在予約しているもの、購入したものがズラッと表示されるかと思います。そのうち、ホテルの予約の右側にあるChange Reservationを選択してください。
今度は、ホテルの予約に付随するものがズラッと表示されます。Dining Planという項目の右側にある、Addという項目を選択すると、Dining Planの選択画面にたどり着きます。
ご希望のDining Planを選択し、購入してください。
ツアーを購入の方は、ツアー会社を通してオプションで購入するか、もしくはDisneyのシステムで用いるPackage Confirmation Numberを旅行会社から聞いて、その番号を使ってホテルやチケットの予約とMy Disney Experienceのシステムのひも付けを行う、という手順が必要です。
詳しくは、旅行会社に問い合わせてみてください。こうした手配をオプションとして行うことで手数料を取るため、あえて直前まで番号を教えてくれない場合もありますから、注意してください。
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