ウォークスルータイプのショーアトラクション【ポセイドン・フューリー】at アイランズ・オブ・アドベンチャー
こんにちは、ricebag(@ricebag2)です。
今回は、フロリダ州オーランドのユニバーサル・オーランド・リゾート(以下UOR)2大パークの1つ、アイランズ・オブ・アドベンチャーにあるウォークスルー・ショーアトラクション「ポセイドン・フューリー(Poseidon’s Fury)」をご紹介していきます。
延々と何部屋もプレショーが続いて、いつライドに乗れるんだろう? と思ったら、それがプレショーではなく本編だった、なんてことになりかねない、全編立ち見のウォークスルーで見て回るショーアトラクション。
ライドだと思って入ると肩透かしを喰らいますが、ショーだと思って入るとウォータースクリーンや激しい炎など、ユニバーサルらしい迫力ある演出で楽しませてくれます。
この記事では、ショーの内容やアトラクションの混雑状況、オススメ攻略法などもご紹介していきます。
- 英語必要度 ★★★★★ 全編英語、しかも前半は会話劇ですので必須
- 予習必要度 ★☆☆☆☆ 元ネタはありませんので不要。強いて言えば、ポセイドンとは何かくらいは知っておいても良いかも
- オススメ度 ★★★☆☆ やや古さはありますが、ここにしかないアトラクションなので一度は体験を
全力でオススメできるアトラクションではないのですが、ベースとなる技術や演出には光るものがあります。他のパークにはないアトラクションですし、IOAの中では珍しくテーマパークらしいアトラクションでもありますので、パーク内での優先度は比較的高め。
1. ポセイドン・フューリーの基本情報
まずは、ポセイドン・フューリーの概要や混雑状況など、基本的な情報をご紹介していきます。
アトラクションの体験レポートはもう少し下で!
1.1 ポセイドン・フューリーの概要
ポセイドン・フューリーは、幾つかのシーンを歩いて回りつつ、立ったままショー(と言っても人間の出演者は、ガイド役の1人だけ)を見て回るタイプのアトラクションです。
テーマパークのアトラクションとしてはなんとも珍しい形式で、まるで幾つかのプレショーをまとめて1つのアトラクションにしてしまったかのような印象を受けます。
「ウォーター・ワールド」のショーがないこのリゾートにおいて、常設シアターで激しい特殊効果を使ったショーを見られる、唯一の施設と言って良いかもしれません。
オープンは1999年のパークオープンと同時ですが、途中で一度ストーリーの変更が入っています。
もともとは、遺跡探検ツアーに参加したところ、悪役のポセイドンに閉じ込められてしまうのですが、ツアーガイドに扮していたゼウスがポセイドンを倒し、我々を脱出させてくれる、という筋書きでした。
が、人気がイマイチだったためか、特殊効果セットはそのまま残した状態で、ストーリーは大きく作り変えられています(後述します)。
光、音、炎や水を使った激しい特殊効果の演出で、ユニバーサルらしい迫力あるシーンを楽しむことができるショーですが、残念ながらスケールが小さめ。
ウォーター・ワールドなどと比べると、物足りなさは否めません。
が、5分~10分に1回出発しているツアーで、「バックドラフト」や「Earthquake」のようなアトラクションと同程度の頻度で動かしていると考えれば、納得行くクオリティに仕上がっているはず。
ショー自体は、全部で約15分の構成です。
1.2 ポセイドン・フューリーの混雑状況
それほど大混雑するようなアトラクションではありませんが、ショー形式のため待ち列に入ったタイミング次第では、10分前後の待ち時間を生じます。
この点は、エクスプレス・パスをもっていようがいなかろうが関係ありませんので、ご注意を。
ツアー開始時間になると、まずはエクスプレス・パス所持者を入場させて、定員にあまりのある限り通常のスタンバイ客を入場させます。
このため、エクスプレス・パス所持者はほぼ必ず次の回に入場できますが、行列次第ではスタンバイの方は1,2回待たなければならない場合もあります。
基本的には午前中のほうが空いているアトラクションではありますが、他にもっと混雑しやすいアトラクションがありますので、このアトラクションを早めに押さえる、というのはあまりオススメできません。
混雑しやすいアトラクションを押さえた上で、できるだけ早い時間に向かう、というのがベストな戦略かと思います。
2. ポセイドン・フューリーの体験レポート
それでは、実際にポセイドン・フューリーを体験してきた際のレポートをお届けしていきます!
かなり作り込まれた立派な遺跡の中に入っていくと、まずは考古学者が調査中の部屋に出ます。
ツアーガイドに相当する考古学者の見習いが現れて、遺跡についての説明を始めます。
どうやら我々は、遺跡の内部を探索するツアーに参加する模様。もう一人、考古学者の先生が先に遺跡に入っているようなのですが、どうやら先ほどから連絡が取れなくなっているみたいです。
しばらくして一瞬だけ通信が回復するのですが、「早く逃げろ!」とだけ言い残して、再び通信が途絶えます。
部屋の照明が落ちて真っ暗な中にポセイドンの声が響き渡り、「トライデントをどこへやった」的なことを問われます。
どうやら、我々がポセイドンのトライデントを奪ったと誤解されている模様。
「お前らに残された選択肢は、トライデントを探してもってくるか、もしくは死だ」と宣告され、トライデントを探すしか生き残る道はなくなってしまいます。
最初の部屋では、照明を落として特殊な懐中電灯で照らすと浮かび上がる文字や、どこからともなく響き渡る音声、レーザーライティングなどの特殊効果を楽しむことができます。
続いての部屋に移り、ポセイドンからトライデントを見つけ出すよう促されます。
ツアーガイドがあれこれ探していると、ガラクタに紛れてトライデントがありました!
これで帰れる、と思いきや、ポセイドンに「私の元へ持って来い」と言われてしまいます。
するとなんと、遺跡が大きく変形して次の部屋への入口が見えてきます。
ダイナミックな変形に驚いていると、次の部屋への通路にもまた凄まじい仕掛けがあります。
こちらはなんと、通路のまわりを水が取り囲んでいるのです。
すごい勢いで噴射された水が、通路の周りをグルッと回って反対側に落ちている。
中を通ってみると、霧状になった水でちょっと濡れますが、とにかくダイナミックで凄まじい仕掛け。
海の神であるポセイドンが道を作っている、ということを表現しているのでしょうか。
最後の部屋では、まずはツアーガイドがポセイドンの石像にトライデントを返します。
するとポセイドンが実体化し、敵との戦いが勃発。
どうやら宿敵が力を取り返して襲い掛かってきていたものの、ポセイドンはトライデントが無いために苦戦していたようなのです。
かつて遺跡を盗掘した人がいて、トライデントを取ってしまっていたんですかね。
ポセイドンと敵との戦いは、ウォータースクリーンや映像、炎、水の演出などを組み合わせて、ダイナミックかつ大迫力に進行します。
惜しむらくは、ポセイドンも適役も実写で衣装のクオリティが低いので、茶番にしか見えないところ。
映像だけ頑張ってくれれば素晴らしいショーだったのに…と惜しみつつ、ポセイドンが敵を下して終了です。
ウォータースクリーンを使うために、映像のクオリティがやや低くなってしまっているのが残念なところですが、全体的な演出力としては、やはりさすがの出来。
ここにしかないアトラクションですし、かつてのユニバーサルらしいウォークスルータイプのショーアトラクションとしては、おそらく最後になるであろう1999年という時期に作られたもの(USJのバックドラフトは1992年に作られたハリウッド版をそのまま移植したものですし、シンガポール版もその焼き直しに近いものです)。
IOAを訪れたら、ぜひ一度は体験していただきたいアトラクションです。
予習は特に必要ありませんが、強いて言うなら英語学習とポセイドン周りの背景知識学習をオススメします。英語は、普通のネイティブの会話を聞き取れるレベルじゃないと厳しいです。
3. 次に読むのにオススメの記事
この日、このあとはUSFに戻り、幾つかのアトラクションに乗ったあと、「ハリウッド・リップ・ライド・ロックイット」へと向かいました。
USFでもひときわ目立つコースターなのですが、ループに見えて天地がひっくり返らなかったり、ト音記号のようなコースを抜けたり、なんとも不思議なコースターです。
詳しくは、以下の記事でご紹介しています。
この日は、わずか9時間しかオープンしていない中でUSFとIOAの両パークをまわりました。
様々なアトラクションの個別記事と、どんな時間にどのくらい回れば良いのかという指標を、以下の記事にまとめています。
今回のオーランド旅行に関するすべての記事は、以下のページにまとめています。
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