士林夜市は台湾のローカルフード以外も美味しい! おすすめのお店と美味しくないお店を紹介 ー 台湾旅行記第16回
こんにちは、ricebag(@ricebag2)です。
台湾旅行の夜の楽しみといえば、夜市。たくさんの屋台やお店が出ていて、衣料品から雑貨、お土産物、食事、デザートなどなど様々なお買い物、買い食いを楽しめるスポットです。
台北市内だけでもいくつもの夜市がありますが、中でも最大なのが士林(観光)夜市。
今回はそんな士林夜市で、台湾のローカルフードから洋風創作料理までガッツリ食べまくってきましたのでレポートしていきます!
士林夜市のメインストリートはショッピングがメイン
士林夜市は、MRT淡水信義線の劍潭駅と士林駅の間にあります。
どちらかというと劍潭駅のほうが近いので、台北駅側から向かう場合には士林駅の一個手前で降りましょう。
今回は17時過ぎに訪問しましたが、この時点でもうすでにものすごい人混み。みんな士林夜市に向かっていますから、方向はわかりやすいはずです。
2番出口を出ると、目の前に2又の道が見えてきます。
こうこうと明るいところがすでに、士林夜市の一部です。
この正面方向に向かって道を渡ったら、少しだけ右方向に進むと、斜め左に折れる道が見えてきます。これが士林夜市のメインストリート!
まずはこのあたりをフラフラしてみましょう。脇道までお店でいっぱいですから、のんびり散策してみると楽しいですよ。
ただし、ものすごい人混みなのと、迷うと戻ってこられないかもしれませんので、見たいお店を見つけたらとりあえず入ってみるのがおすすめ。後で戻ってこられるとは限りません。
週末17時頃の混雑状況はこんな感じ。
身動きがとれないほどではありませんが、この先に進んでいくと人を追い越すのは難しいくらいの状況になってきます。
くれぐれも、スリなどの犯罪には注意してくださいね。
お金などは首から下げて衣服の中に隠しておくのがおすすめ。
このメインストリート沿いは、衣料品や雑貨などのショッピングがメイン。
通りの中央にはいくつか小さな屋台が出ていました。卵をくるくるっとたこ焼きのように丸めたスナックや、人形焼のようなものなど、あるきながら軽くつまめる系が多かったです。
お腹を満たしたいなら市場へ向かおう!
今回の目的は食べまくることですので、メインストリートからはずれて市場の方へと向かいます。
市場は下のマップで、画面ちょっと左側にピンを打ってあるビル(モバイルで下に地図が表示されてない方は、こちらからご覧ください)。
市場は1階がお店、地下が飲食店になっています。
地上は、ダーツやアーチェリー、BB銃などで風船を割るゲーム、ボールを転がして狙ったところに入れるゲームなどなど、複数人で行ったら盛り上がれること間違い無しのゲーム屋台が並んでいます。
他にも食料品を販売しているお店などもチラホラ。
今回は一人旅ですので、ゲームをやるのは流石に寂しいということで、そのまま地下へ!
飲食店が所狭しとたくさん並んでいます!
行列を作っていた謎のお店に並んでみる
まずは、行列が出来ていたこのお店に並んでみます。
老士林 大餅包小餅というお店。なんだかよくわからないままフレーバーを選べと言われたので、豚肉を乾燥させたフレークというものにしてみました。35元(およそ140円)。
店頭で作っている様子を見ていると、何やら米粉クレープを温めた上で、それで茶色いものをくるんでハンマーで叩いています(!)
凄い作り方ですね。手前に並んでいるものが、中に入る具材。どうやら揚げたお餅のようです。
出来上がってきたものがこちら。
米で作ったお餅を揚げて、米粉のクレープで包むという炭水化物のダブルインパクトです。
中身のお餅はもう水分が完全に飛びきっていてパリッパリ。ものすごく薄焼きのせんべいのような、ルマンドの中身のような食感です。
それをモッチモチのクレープで包んでいますので、食感のコントラストが楽しい一品に仕上がっています。
ただし、味付けがされていない(フレーバーに追加するものだけ。今回は肉のフレークなので塩味がほとんどない)ので、全体としては微妙な感じ。
しっかり工夫した味付けがされていれば美味しいのではないかと思います。
ちなみに、フレーバーは10種類ほどから選ぶことができました。
台湾生まれの洋風料理、棺材板を食す
続いては、昔テレビか何かで見て食べてみたかった棺材板を食べてみます。
棺材板のお店は地下の美食区に2件ほどありますが、今回はこちらのお店。
何を食べても60元(約240円)!
ビーフ+黒胡椒というものを頼んでみました。
棺材板というのは、食パンを揚げた上で中身を切り開いて、薄めのシチューのようなものを入れた食べ物。
中華で出てくる「クリーム煮」のクリーム部分に近いものが中に入っています。
こちらでは、きちんと注文してからパンを揚げてくださいますので、注文からちょっと時間がかかります。
お店に入ったときは先客がいなかったのですが、10分ほど待って出てきました。
もう食パンを揚げただけで美味しいので、その段階で卑怯なんですが、中に牛肉とキャベツ、クリームが入っていて一口食べればその美味しさにやられてしまいます。
クリーム部分はとろっとした感じながらシチューのようなしつこさはなく、でも鶏ベースの出汁はしっかり効いていて旨味も抜群。
お肉もしっかりと炒められたものがたくさん入っていてボリューミー。こんなもの美味しくないわけがないじゃないですか。
ここでもう、お腹も心も満たされはじめたのですが、せっかく夜市に来ているのでここで終わる訳にはいきません。
小籠包は夜市で食べてはいけない!
市場地下の美食区には食堂のようなお店もいくつかありましたので、そのうちの1軒に入ってみます。
まだ台湾に来てから小籠包を食べていなかったので、小籠包を注文。
それと空芯菜の炒め物を頼んでみます。
すると、店員さんがしきりにもう一品勧めてきます。あわびとか蟹とか、単価の高いものを勧めてくるのですが、わざわざここで食べたいと思えなかったのと、お腹もそこそこに膨れてきていましたので、ビーフンの炒め物を注文。
しばらくして、今度は飲み物を強く勧めてきます。あまりにもしつこいので負けてしまって、烏龍茶を頼みました。が、出てきたのはペットボトルの緑茶…。
さて、注文するとすぐに小籠包が提供されます。完全に作り置きですね。
食べてみると、うん。カピカピ。
中のスープはもう全部蒸発しちゃってますよ。
そりゃ小籠包を作り置きしてたらこうなりますわ。
これでお値段100元(約400円)とかだったと思いますので、高いし美味しくないしで良いことないですね。
士林夜市の地下は完全に観光客向けですから、小籠包などは頼まないほうが吉。
むしろ地元客しかいないような、中華なのか何なのかわからない棺材板とかの方が断然美味しいです。
気を取り直して、空芯菜の炒め物。
うん。これはなかなか。
しっかり空芯菜の香りが引き出されていますし、シャキシャキ感もあって美味しい!
が、80元(約320円)はちょっと高いかな。
最後に出てきたのはビーフン。
これは…。ビーフンに火を通しすぎて伸びちゃってますよ。
その割に汁気もないので、へろへろヤワヤワなのにパサパサというどうしようもない出来。
あまりの出来の悪さに写真を取るのも忘れてしまいました。これなら、この日の朝に食べたホテルの朝食のビーフンのほうが断然美味しかった!
これだけ食べて約300元(約1200円)というのは、台湾的にはかなり割高。
もう完全に観光客向けの商売になってしまっていますね。
やはり、食堂は中心部から少し離れた地元客で賑わっているお店に行くのがおすすめ。夜市で食べるべきではありません。
市場の地下には他にもいろいろ美味しそうな食べ物が
その他にも、ステーキ屋さんや海鮮をコンロで焼いて出してくれるお店など、美味しそうなお店がいろいろありました。
が、今回は一人旅なのでお腹の都合で泣く泣く断念。
というかすでにめっちゃ苦しいです。普通の人ではありえないくらいの量を食べてますからね。
屋台がいくつも集まっている場所を発見!
地上に出てふらふら歩いてみます。
細い道なども歩き回ってみると、突然屋台がいくつも集まっている場所が目に入ってきました。
場所でいうと、下の地図で右側のピンのあたり。
巨大なチキンカツは美味しそうだったけどお腹に余裕がなく断念
まず目についたのは、やたらと大きなチキンカツ。
大きさわかりますか?
成人男性が手を広げたサイズよりも余裕で大きい、巨大なチキンカツ。
おそらく胸肉かもも肉を叩いて伸ばして、それを揚げたものでしょう。
絶対に美味しいはずですし、70元(約280円)と価格もリーズナブルなのですが、残念ながらお腹の余裕がなくて断念。
行列を作っていたお店に並ぶ
もう一軒、大行列を作っているお店がありました。
行列店はおいしい法則に従って、もうほとんど胃に隙間はありませんが並んでみます。
王子起司馬鈴薯というお店。馬鈴薯…、嫌な予感がしますね。重そう……。
行列に並んでいる間に注文を取りに来ます。オススメはいろいろなトッピングの盛り合わせ60元(約240円)ということで、それを頼んでしばらく待ちます。
行列の先頭では、ここで食べるか持って帰るか聞かれましたので、ここで食べていくと。
ここで食べると言っても、そこらで立って食べるんですけどね。
さて、出てきたのはこちら。
うっ…!
見るからに重そう……。
食べてみると…なんとパンパンのお腹でも受け付けるほどに美味しい!
中には大きめのじゃがいもがまるごと一個入っているのですが、じゃがバタのように蒸かしているのかと思いきや、揚げてあるんです。
じゃがいもの外側が衣をまとってサックサク。それでいて、中身はホクホク。
これめちゃくちゃ美味しいですよ。
かかっているのはチーズの入ったクリーミーなソース。これがなかなかヘビーですが、揚げたお芋に絡まってとっても美味しい。
トッピングのベーコンやコーンも良い味を出しています。
お腹に余裕があればオススメのお店。
士林夜市でオススメのお店と、結局この日はどれだけ食べたのか
士林夜市で今回食べた中でオススメなのは、棺材板のお店と、最後にご紹介した揚げたポテトのお店。
これはどちらも台湾料理という感じではないですが、しかしまごうことなき台湾オリジナルの料理。
「日本の洋食」的な、台湾で独自に発展した料理といった感じでしょうかね。
いずれも地元の方に人気のお店でして、やはり地元の方が多くいらっしゃるところは間違いないなと思いました。
一方で、観光客相手の商売をしているお店はハズレが多いのでオススメできません。
特に中華なら、郊外で地場に根付いている食堂に行くか、いっそ鼎泰豊で小籠包を食べたほうが幸せになれると思います。
鼎泰豊なら日本でも食べられちゃいますが…。
そしてこの日、一体どれだけ食べたのかといいますと、
- 朝: ホテルの朝食ビュッフェ一皿分+おかゆ(ホテル)
- ブランチ: 肉まん3個分(故宮周辺)
- 間食: やたらと量の多い豆乳アイス+紅豆(台北101)
- 間食: 麺線という煮込みビーフンのような料理(西門)
- 間食: マンゴーかき氷(西門)
- 間食: 魯肉飯(北門)
- 間食: 水餃子(中山地下街)
- 間食: 大餅包小餅(士林夜市)
- 間食: 棺材板(士林夜市)
- 夕食: 小籠包、空芯菜の炒め物、ビーフン炒め(士林夜市)
- 間食: じゃがいもをまるごと一個揚げて、こってりソースをかけたもの(士林夜市)
どう考えても1人で1日に食べる量ではないですね。
あるき回ったのでその分お腹が空いたというのもあるのですが、それにしても苦しかった。
ひたすら食べさせられる拷問のような苦しさ。でも、美味しそうなものを見かけるとどうしても食べたくなっちゃうんですよね。
ということで、台湾旅行は食べ過ぎが危険です。
胃腸薬持っていったほうが良いですよ。いやホントに。
また、油を使った料理が多いので、お腹を下してしまわないか心配です。
お腹を下してしまわないための予防策、対策などは以下の記事で詳しくご紹介しています。
一方で、どうしても海外旅行では外食続きになって野菜が不足しがちです。
短期的な野菜不足で一番怖い体調不良が、お通じが悪くなってしまうこと。海外旅行におけるお通じ対策などは以下のページでご紹介しています。
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