九品仏【パーラーローレル】のケーキ🍰が芸術的で、しかも美味しい!
こんにちは、ricebag(@ricebag2)です。
東急大井町線の九品仏駅にある「パーラーローレル」という洋菓子屋さんで、2種類のケーキを購入してきましたのでレポートしていきます!
古びた街のケーキ屋さんといった外観なのに、置いてあるケーキはまるで芸術品のよう! しかもしっかりと美味しいという凄いケーキ屋さんです。
激戦区の自由が丘界隈にあって、創業40年近くが経過した現在でも人気を誇るその実力は流石です。
1. パーラーローレルの基本情報
1.1 パーラーローレルの概要
創業は1980年。先代(現役です)の武藤邦弘氏がオープンしたお店で、現在は息子の武藤康生氏がメインのパティシエを努めている模様。
武藤康生氏はフランスのリーデレやベルギーのピエール・マルコリーニで修行されたとのことで、その実力は折り紙付き。ピエール・マルコリーニといえば、日本でもデパ地下などに入っていて、チョコやマカロンなどで有名ですよね。
故・石原裕次郎氏をはじめとして、著名人にもファンが多いことで知られています。
派手さはなく、メディア露出も控えめながら、しっかりとした実力をお持ちのお店なんです。
1.2 パーラーローレルへのアクセス
最寄り駅は東急大井町線の九品仏駅。同じく大井町線の尾山台駅からでも歩けます。が、どちらも急行は停まらない駅ですので、わざわざ尾山台で降りるメリットは少ないかもしれません。
まずは、九品仏駅を目指しましょう。九品仏の駅は各駅停車しか停車しない上に、尾山台よりの1両(自由が丘から二子玉川に向かっている場合は先頭車両、二子玉川から自由が丘に向かっている場合は最後尾の車両)のドアが開きませんのでご注意ください。
九品仏の駅は、改札の両サイドが踏切に挟まれているというなかなかカオスな構造の駅です。改札を出たら、踏切が開くのを待って左方向に進みましょう。
最初の交差点で左に曲がり、5分ほど歩くと右手にお店が見えてきます。
尾山台から向かう場合は、改札を出て右に曲がり、最初の信号を右へ。
そのまま真っすぐ進んで5分強歩いたら、左手にお店が見えてきます。
1.3 パーラーローレルの雰囲気・メニュー・営業時間
外観は、昭和レトロな喫茶店といった雰囲気。
重厚感のある木材を使った外観に、時代を感じる看板。やや入るのをためらってしまいそうですが、意を決して中に入っていきましょう!
店内は10席以上のカフェスペースもあります。そちらもやはり、昭和の喫茶店といった雰囲気ですが、ギラギラしたオシャレ感がなくて居心地は良さそう。
いくつかショーケースがあって、ボンボンショコラやトリュフ、焼き菓子、ケーキ類が並んでいます。
- トリュフ・ショコラ: 200~300円
- 焼き菓子 : 200~300円
- マカロン : 220円
- ケーキ類 : 450円~600円
といった価格設定。
今回は焼き菓子の詰め合わせもお願いしたのですが、そちらは7個入り1800円程度といった感じ。
決して安くはないですが、自由が丘から少し離れているためか、高すぎるとも思わない価格設定です。
今回の接客は先代の武藤邦弘氏でした。押し付けがましくなくて、でも丁寧で温かみのある接客。
途中ヘルプで出てきた若い方も、もちろん息子さんも男性なので、可愛らしいケーキやお菓子類の後ろで男性ばかりが動き回ることになって、見ていてちょっと面白かったです。
職人っぽい雰囲気のある武藤邦弘氏ですが、こんな可愛らしい箱詰めもご当人がしてくださいました。
パッケージングのセンスに少々時代を感じなくもないですが、可愛らしく綺麗に箱詰めしてくださいますので、贈り物にも適しているかと。
定休日はなく、営業時間は9時30分~19時30分です。
2. パーラーローレルの「シチリア」と「ミストラル」
2.1 シチリア
左側にある緑色のものが「シチリア」です。600円。
おそらくですが、シチリアの月をイメージしてこの形になっているのでしょう。色合いといい形状といい、なんとも美しいですね。
シチリアなのでレモンやオリーブをイメージして緑色をしているのかと思いきや、この緑はピスタチオなんです。
そして中身はチョコレートケーキ!
見た目だけを信じて食べ始めると、「あっ」と驚くような仕掛けになっています。
チョコレートのスポンジに、あっさり目のチョコレートムース、少量のフランボワーズソースとピスタチオクリームの組み合わせ。
濃厚さやくどさはなくて、かなり爽やかなチョコレートケーキに仕上がっています。
ピスタチオとチョコのバランスが良くて、口当たりも軽やか。フランボワーズが時々アクセントになってとっても美味しい!!
シナモンといいますか、オールスパイスのような香りが鼻を抜けますので、やや癖がありますが、こちらもやはり爽やかさに寄与しています。
チョコレートベースなのにこんなに軽やかな品というのは、はじめて食べたかもしれません。
トッピングもまた良い仕事をしています。
ちょこんと乗ったフランボワーズ、ピスタチオ、オレンジピールだけなのですが、フランボワーズは酸味で口の中をさらに爽やかにしてくれますし、ピスタチオはピスタチオクリームの香りを増幅して一口だけピスタチオ祭りに、オレンジピールは酸味や苦味、香りがアクセントになってケーキ全体をまとめ上げてくれます。
よく計算された、素晴らしい逸品でした。
2.2 ミストラル
右側の白くて四角いケーキです。550円。
角切りのパイナップルの上にチョコの橋がかかっているところに目を引かれますが、その下のクレーターにはなんと液状のソースが入っています。プリンで言うカラメルソースのように、ケーキを食べ進めるにつれてソースがケーキに絡まってくるしかけ。
ほのかに酸味を感じるパッションフルーツのムースの中に、桃のジュレなどが入っています。
これだけでも爽やかでとっても美味しいケーキなのですが、上のソースが絡み始めると、さらに酸味と甘味、フルーツの香りが勢いを増してきます。マンゴーも感じなくはないのですが、ここにも桃が使われている? かも。
と~っても繊細なバランスなのですが、文句なく「美味しいっ!」と言える出来栄え。
南国系のフルーツをケーキに仕立てると、どうしても酸味や香りが強くなりすぎてしまって、クリームの味に勝ってしまったりしがちですが、このミストラルは塩梅が見事。
個人的には、ムースもソースも全てが桃の良い部分だけを引き立てるように構成されているように感じました。
買って帰った焼き菓子もギフトとして配ったのですが、こちらもすごく評判が良かったです!
見た目には芸術的でインパクトのあるケーキながら、一つ一つには繊細な味わいを積み重ねて複雑かつ重層的な味が構築されています。パンチのある味わいではないのですが、しみじみ「これはすごい」と思える品を提供してくれる洋菓子屋さんです。
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