川崎大師に初詣に行ってきました
あけましておめでとうございます。
本年も当ブログ、てすろく旅行記をどうぞよろしくお願い申し上げます。
2017年1月1日に、川崎大師へと初詣に行ってきました。
東京南部、神奈川北部から初詣客が多く集まる川崎大師。
混雑、規制の様子などを含め、どんな雰囲気なのかご紹介していきます。
川崎大師とは
川崎大師の概要
川崎大師というのは通称で、正式な名称を「金剛山 金乗院 平間寺」と言います。ご本尊が厄除弘法大師ですので、川崎のお大師様ということで川崎大師と呼ばれているんです。
ちなみに、「かわさきたいし」と発音してしまいがちですが、正式には「だいし」と読みます。こちらにアクセスするための電車も「だいしせん」、駅も「かわさきだいし」駅です。
真言宗智山派の大本山で、成田山新勝寺、高尾山薬王院とともに智山派「関東三本山」の一つに数えられます。
総本山は京都の智積院です。
アクセスと開門時間
最寄り駅は京急大師線の川崎大師駅または東門前駅です。「東武大師線」という西新井大師へのアクセスに使われる、似た名前の路線がありますからご注意ください。
京急大師線は、京急川崎駅での乗り換えです。
普段、初詣以外のときには、川崎大師駅から西解脱門方面へ向かうのが最短なのですが、初詣の本殿への参拝は、「大山門」からの入場以外規制されてしまいます。
大山門へは、こちらも本来は東門前駅のほうが少しだけ近いのですが、今度はこちらからのアクセスですと、境内へ向かう列の最後尾を見失ってしまう可能性があります。
ですので、初詣の際には素直に川崎大師駅から参道を進むのがベスト。
人の流れに沿って歩いていけば、いつの間にか大山門へと到着します。
地図には経路を二通り示していますが、これは混雑状況によってルートが異なるためです。
特に三ヶ日の日中は大変混雑しますので、迂回路が形成されて、道幅いっぱいに参拝者の行列が形成されます。場合によっては川崎大師の表参道へと行列が続いていく場合もありますので、その行列の状況を知るためにも、表参道の入口がある川崎大師駅からのアクセスがオススメというわけです。
初詣期間中は、駅前は車両の侵入が規制されています。タクシーの場合は付近まで、バスの場合は少し離れた臨時停留所に到着する形となりますのでご注意ください。
車でのアクセスは、規制のないコインパーキングを探すことが不可能に近いので、やめておいたほうが無難です。
12月31日から1月1日にかけては、12月31日の午前6時~1月1日の20:30まで開門されています。
三ヶ日は午前6時から19:30まで。
7日までは18:30までの開門です。
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初詣の様子
まずは、川崎大師駅の改札を出ましたら、正面に見えている表参道へと進みます。
大師線は時間帯によってすし詰めに近い状態、降りてもホーム上で身動きが取れない状態になると思いますので、駅の出口は2箇所ありますが、人の波に沿って進みましょう。
地下通路を通って表参道側の出口に出るか、先に改札を通ってから踏切を渡るかのどちらかの方法で駅前ロータリーへと進むことができます。
およそ500 mに渡る表参道には、ズラッと両サイドに露天が並びます。
お馴染みのテキ屋さんの露天がものすごい数並んでいますし、参道沿いのお茶屋さんやお菓子屋さんなども露天を出しています。さらに、携帯ショップやコンビニまで店先で販売をしていて、ものすごい賑わい。
ただ、お参り前に買い食いをするのはやめておきましょう。と言いますのも、境内にもさらにたくさんの露天が出ているんです。
参道を歩いている間にお腹がいっぱいになってしまってはもったいないですから、境内を散策して、帰り際にお腹を満たしていくというルートがおすすめですよ。
さてさて、表参道が終わるところで右に曲がっていきます。混雑状況次第では、このあたりから行列が形成されていることもあります。
この、「川崎大師入口」のアーケードをくぐって右に曲がっていきます。
右に曲がってすぐ右手に、仲見世通りの入口が見えてきます。
ただし、混雑してくるとこの通りはすぐに規制が入ります。
元日の朝10時頃に訪問した段階では、ギリギリ仲見世通りに入ることができましたが、その直後に規制が入り、こちらは参拝から帰る方のみの一方通行となります。
参拝に行く場合には、ワンブロック先からの迂回となり、そちらは自動車の交通を規制の上、道幅いっぱいに行列が作られるというなかなか見られない光景となります。
今回は仲見世通りに入ることができましたので、そのまま真っすぐ進んでいきます。
この通りは、表参道とは打って変わって、お土産物店、川崎大師名物の「せきどめ飴」や「とんとこ飴」と呼ばれる、少し柔らかめの飴のお店、くず餅やさんなどが並び、道が狭いこともあって露天はありません。
写真奥に見えているのが、大山門。この門に至るまでの100 mちょっとの間、ずっとこの人混み。お昼前後になりますと、もっと凄いことになりますよ~。
くれぐれも、スリや痴漢などの犯罪には気をつけてくださいね。
ちなみになんですが、この通りは対面通行実施時間帯に両サイドのお店を見て回るのは大変です。ご覧の通りの人混みで左側通行ですので、なかなか反対側へは行けません。
仲見世のお買い物を楽しみたいときには、帰りの時間帯を混雑時間に合わせて行くのがオススメですよ。
帰りのお客さんのみの片側通行になりますし、帰りは大山門以外から外に出る方も多くいらっしゃいますので、比較的ゆったりみやすいんです(といってもかなりの人ですが)。
さて、列に合わせてゆっくりと進みながら、お店を眺めているといつの間にか大山門前に到着です。
門には「金剛山」と書かれていますね。
お正月飾りもあって、威厳のある佇まいになっています。門松にしめ縄というのは神道なんじゃないか…ということを日本のお寺さんで言うのは野暮ってもんです。
この大山門からは、プラカードによる入場規制が行われます。大山門と本殿の間には、横に通るための通路が必要ですので、本殿と大山門の間を人の行列で埋め尽くすわけにはいかないのです。
このため、通路のための十分なスペースが確保できる程度にしか人を入れてくれません。
ですから、行列の進み方は数分に1度の断続的なものとなります。
プラカードはこんな感じ。
こちらは本殿前のものですが、大山門でも全く同じものによる規制が行われます。数分に一度、警官が「ピッピッピー」と笛を吹き、このプラカードを警備員が裏返します。
この状態のときにのみ、先に進むことができるというシステムです。
紐を引いたりといった形での規制ではありませんので、プラカード裏返し直後は結構ズルして入っていく人もいますが、警官や警備員がなんとかして止めに入ります。
はぐれることの無いよう、グループの誰かが中に入ってしまったら、連れの方も一緒に中にはいって良いというルールのようです。
大山門から境内を見ますとこんな感じ。
右側は出口に向かう方々。その先に通路があって、奥に本殿お参り用の行列が道幅いっぱいに形成されています。
本殿はさすがに立派ですね。この先に進むと、人混みでまともに写真が撮れなくなってしまいますので、今回はこの引きの画像しかありません。すみません。
さて、大山門から中に入ることができましたら、左手にベビーカー預け所や警備本部があります。それ以上左手に進んでしまうと、本殿参拝への列には並べなくなってしまいますので注意しましょう。そちら側から列の最後尾に入るためには、ルール上は一旦外に出て、大山門へ向かう列の最後尾に並び直すことになります。
大山門入って右手には、お札納め所、手水、護摩の受付などがあります。こちらからですと、本殿参拝の列に並ぶことは問題ないようですので、まずは昨年の古い御札やお守りがある方はお札納め所へ。
護摩を希望される方は受付を済ませます。護摩の方は本殿内へと進む必要がありますので、お連れの方と待ち合わせ場所、待ち合わせ時間等決めた上で一度別れることになるかと思います。
手水を済ませたら、本殿参拝の列へと並びましょう。
お線香を焚いているのは中央付近。ご希望の方は列の中央から進んでいきましょう。
それ以外の方は、列の左寄りがオススメです。本殿での参拝後は左右に分かれて進むことになりますが、左手に多数の露店が立ち並ぶエリアがあるからです。
本殿脇には、臨時で作られた警察広報班のやぐら。同じようなものが大山門外にもありまして、参拝者へのルールの呼びかけ、迷子の呼び出しなどをしています。
本殿でお参りをしていきます。お堂の中には護摩祈祷を受けている方々。
プラカード制で、一度にある程度の人数が同時にお参りをし、それがある程度ハケたら次の一団がやってくるというシステムですので、ゆっくり内部を拝んでいると危ないです。
ササっとお賽銭を投じ、お参りを済ませましょう。
ちなみに、初詣だからか時々柏手を打つ方がいらっしゃいますが、お寺ですので参拝作法が違います。静かに手を合わせて頭を軽く下げ、お参りをしましょう。
お参りを済ませましたら、本殿向かって左手へと進みます。この左手でお守りなどを販売しています。
さらに、階段を下ったところで破魔矢、おみくじ、お守りなどを販売しています。
このまままっすぐ奥へと進んでいくと、お待ちかねの露天コーナー。
ちょっと写真をレトロ風に。
こんな感じの露天が奥に見える門まで続いていまして、さらにこんな通りが2本。横方向の通りにも露天が並んでいますので、いったい何軒あるのやら、というほどの数。
これだけ華やかと言いますか、悪く言ってしまえば俗世的な初詣というのもなかなか珍しいのではないでしょうか。新年から明るく威勢よく、楽しいですよ。
最近は食べ物の屋台が多い印象ですが、七味唐辛子、開運グッズ、くじ引き、射的、わなげ、だるまやさん、お箸やさんなど、食べ物以外もしっかり充実。
金魚すくいは動物愛護なのかコストの問題なのか、いつの間にか姿を消しましたが、ツムツムすくいなんてものも。
大箱の座席あり露天なんかもあり、寒い時期ならではの煮込み、甘酒、おでんなどなども売られています。つまみが充実していますので、正月から酔っ払うこともできちゃいますね。
最近は、日本人以外のテキ屋が増えてきている印象。写真で鮎の塩焼きを売っているのはイタリア人のおっちゃんですし、ケバブ屋さんも多くなってきています。
さらに、たこ焼きを売る東欧系の顔立ちの方がいたり、日本の昔ながらの風景に外国の方が馴染んでいる、なんとも不思議な光景。日本も国際化が進んでいますね。
そんなこんなで、帰りは再び大山門を出て仲見世を戻ります。
両脇に多くあるせきどめ飴、とんとこ飴のお店では、包丁をリズミカルに鳴らしながらアメを切るパフォーマンスをしています。
とんとこ、とんとことリズミカルかつ軽快な音が響き渡っていて楽しい気分になってきます。
ただ、殆どのお店では単に包丁でまな板を叩くだけの音のパフォーマンスで、実際にはアメを切っていないのが残念なところ。
こちらのお店は試食用のアメをきちんと切って音を出していました。
帰りは表参道でじゃがバタとたこ焼きを食べ、横浜中華街へと向かいます。
中華街は西暦のお正月はあまり関係ありませんので、元日から普通に営業。
お正月から中華というのも不思議な気分ですが、かなりの人出で賑わう中華街で中華を満喫して帰路につきました。
屋台が多くて、道中や境内では俗世的な印象の強い、川崎大師の初詣。
静かで厳かな明治神宮の初詣などとはかなり雰囲気が異なりますが、これはこれで新年から明るく楽しく良いものです。
中華街を含めたコースというのは、新年からかなりお出かけ満足度の高いものになっていますので、単にお参りして変えるだけではちょっと物足りない、という方にオススメです。
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