車の性能試験を体感! 爽快感あふれるライド【テスト・トラック】at エプコット

2017年10月11日



こんにちは、ricebag(@ricebag2)です。

今回は、フロリダ州オーランド近郊のウォルト・ディズニー・ワールド(以下WDW)4大パークの1つ、エプコット(以下EP)にあるダークライドタイプのアトラクション「テスト・トラック(Test Track)」をご紹介していきます。

 

アナハイムのディズニーランド・リゾートでは1番人気の「カーズ」をテーマにしたアトラクションの原型になったとも言われるこのアトラクション。

自動車の性能試験用の車に乗り込んで、コーナリングや加速、気候耐性、高速走行などの試験を体感していくライドです。

絶叫ライドが苦手な方でも楽しめて、しかも疾走感や爽快感も味わえる、気持ちの良いアトラクションですよ。

この記事では、アトラクションの体験レポートや混雑状況、待ち時間を短縮するためのオススメの攻略法などをご紹介していきます。

 

オススメ度

 

  • 英語必要度 ★☆☆☆☆ 一部日本語対応なので、英語がわからなくても大丈夫!
  • 予習必要度 ☆☆☆☆☆ 特に原作もないので、予習は不要!
  • オススメ度 ★★★★☆ せっかくエプコットを訪問したら一度は体験を

 

エプコットを代表する人気アトラクションの1つ。最高速度が100 km/hを超えるWDWイチの高速ライドながら、絶叫マシンが苦手な方でも乗れる適度な爽快感が魅力です。

 

 

 

1. テスト・トラックの基本情報

それではまずは、テスト・トラックの概要や混雑状況、オススメ攻略法など、基本的な情報をご紹介していきます。

詳細な体験レポートはもう少し下で!

 

1.1 テスト・トラックの概要

テスト・トラックの外観。2012年のリニューアル後は、青を基調とした先進的な外観に生まれ変わっています。パビリオンの外側はライドが時速105 kmで爆走していますので、時折その爆音が轟きます。

テスト・トラックはWDWのエプコットパーク内に1999年にオープンしたアトラクションです。

もともとはWorld of Motionという、移動手段の歴史を、オーディオ・アニマトロニクス(動く人形)を使って再現した、様々なシーンをダークライドに乗って巡るアトラクションだったのですが、1996年に閉鎖。

スポンサーは自動車会社(GM)のまま、より自動車らしいアトラクションであるテスト・トラックが1999年3月にオープンします。

 

当初は文字通り、自動車の「性能試験を体験する」アトラクションでした。

急勾配を登ったり、ガタガタ道を通過したり、ブレーキテスト(ABSのON/OFFによる制動の違いのテスト)、環境試験、山道の走行試験、衝突試験などを、テスト用の自動車に乗って体験するものだったのです。

この時代から、当時「ディズニー史上最速」の104.4 km/hを出すスリルライドの側面を持っていながら、「スピードだけで怖くない」爽快感のあるアトラクションでした。

 

2012年になって、時代の変化に対応するためにリノベーションが敢行されます

スポンサーはGMからGM内のブランドであるシボレー単独に変わり、アトラクション内容もコースレイアウトを変えないまま大幅リニューアル。

プレショーで自分だけの車を設計し、未来感あふれる世界の中でその車の走行試験を行う、というテーマに変わりました。

 

これにともなって、ライドの見どころも、作り込まれた現実感のある背景セット主体から、ところどころに散りばめられた映像や未来的な装飾主体へと移り変わっています。

正直なところ、アトラクションへの没入感という点では前のバージョンのほうが圧倒的に良かったですし、ライドのコースを変更しなかったために現在のストーリーには当てはまらない「謎の演出」も残ってしまっているのですが、それでもやはりクオリティの高い楽しいアトラクションであることは間違いありません。

 

1.2 テスト・トラックの混雑状況とオススメ攻略法

テストトラックの入り口。混雑時には建物の外まで行列が伸び、1時間以上の待ち時間となることもザラです。

出来の良いアトラクションだけあって、混雑状況もかなりのものです。

日中は1時間待ちも当たり前、混雑期には更なる混雑が予想されます

 

かといって、Fast Pass+をこのアトラクションに使うべきかというと、微妙なところ。

EPでは、Fast Pass+の対象アトラクションが2種類に分類されています。

人気のあるアトラクションのグループからは1つだけ、残るアトラクションから2つが選択できるシステム。

テスト・トラックは、もちろん人気のあるグループに分類されています。

 

人気のあるグループには、他にも「ソアリン」や「フローズン・エバー・アフター(アナ雪のアトラクション)」、夜のショー「IllumiNations: Reflections of Earth」など、テスト・トラックを上回る人気のものが目白押し。

個人的には、上記3種のアトラクション(またはショー)を優先的に取得すべきだと思っています。

したがいまして、Fast Pass+をテスト・トラックに使うべきではありません!

 

理由はもう1つあります。

実はテスト・トラックには、「シングルライダー」制度が導入されているんです。

テスト・トラックのライドは横3人×2列の構成なので、1人分の空席が出来やすいため、余った座席にお1人様を優先的に案内してくれる制度です。

欧米は比較的シングルライダーの混雑度も高いのですが、それでも通常のスタンバイと比べれば大分マシ。

待ち時間はスタンバイの半分以下に短縮できるはずです。

 

 

オススメ攻略法

 

ということで、Fast Pass+はソアリンまたはフローズンに使って、Fast Pass+を取得していない方のアトラクションを朝イチで制覇。

その上でテスト・トラックに向かってみて、混雑しているようならシングルライダーで乗車、というのがオススメの攻略法です!!

 

 

 

 

2. テスト・トラックの乗車レポート

それでは、いよいよ実際にテスト・トラックに乗車した際のレポートをお届けしていきます!

 

2.1 キューラインとプレショー

キューラインはまるで未来のモーターショーのような雰囲気。

やたらと空力が優れていそうなボディの展示や、

やたらと未来的なデザインの車の模型。シボレーが考える未来の自動車が、キューラインにならんでいます。

連結可能な小型電気自動車(?)の分解模型など、

分解された小型電気自動車。連結して車両を伸ばしていけるよう。

未来的な展示が並びます。

 

少し進むと、プレショーエリアへ。

プレショーエリアの入口。「シボレー デザイン・スタジオ」と書かれています。

各グループに1台の端末が割り当てられ、オリジナルの車をデザインすることになります。

車をデザインする端末。端末の横にあるステーションにマジックバンドかチケットをかざして、そこにデータを登録していきます。

マジックバンドかチケットを横のリーダーにかざすとスタート。

ヘッドやテールの長さ、高さなどを調整しながらスペックのバランスを取っていきます。

さらにオプションやカラーリングなどで、デザインもオリジナルの1台を作ることが出来ます。

できあがりはこんな感じ。今回は、環境性能完全無視で、走行性能に全ステータスを振り切ってみました。

プレショーでデザインした車。スペックは走行性能に全振り、環境性能は一切無視のモンスターマシンです!

 

プレショーエリアを出ると、エンジンなどが展示されている第2のキューラインを超えて、

第2キューラインに展示されているエンジン。今度は未来感はなくて、むしろシボレーの博物館のようになっています。

ここを超えたら、いよいよライドに乗り込みます!

乗車前に、読取機にマジックバンドかチケットを忘れずにかざしておきましょう。ここで登録することで、先程デザインされた車をアトラクションの中でテストすることが出来ます。

いよいよライドに乗車! 6人乗りのライド×3で同時に乗り降りが行われます。

 

2.2 アトラクション本編

少しだけゆっくりと進んで、シートベルトのチェックを受けたらいよいよ出発です!

乗り降りが済んだらゆっくりと前に進み、シートベルトのチェックを受けます。これが終われば、いよいよスタート!

 

未来感のある演出の中、長~い坂を登っていきます(リニューアル前は急勾配を登るテストだったのですが、そのテストがリニューアルで廃止になり、未来の世界へのワープゾーンのような演出になっています)。

右に曲がって坂を少し降りたら、まずは雨が降る中での急加速、急減速のテスト。

屋内ですが結構なスピードで走ったかと思えば、止まりきれずに左右にブンブン振られます。適度な急加速、急減速が楽しい!

続いて、Uターンして再度急加速、急減速のテストです。今度は落雷を避けるようにして左に急ターン!

ここを抜けると、急加速、急減速テスト(capablitiyテスト)の結果が表示されます。

ライドに乗り合わせた方の中で順位を競うことになりますので、プレショーのデザインの段階でうまく高性能なライドを作り上げましょう!

 

先へ進むとまずは車がレーザースキャンを受けます。

次の部屋では、車に風が当たって、その風がどのように抜けていくのか、いわゆる風洞テストが行われることになります。

実際には風は目に見えませんので、鏡のようなスクリーンの中に映像で投影される形。これがなんとも未来的で楽しい!

さらに「ハイパー・スペクトラム・イメージング」を受けた後、環境や効率に関するテスト結果が表示されます。

 

お次は応答性のテスト。

つづら折れの山道を、高速で右に左に曲がりながら駆け抜けていきます。

最後はトンネルの中で巨大なトレーラーに衝突されそうになるも、何とか回避してテストは終了。

応答性テストの結果が表示されます。

 

最後はパワーのテストです。

まずは壁に向かって急加速! 「壁に衝突する、ヤバい!!」と思ったところで、なんと壁が左右にスライドして道が開けます。

実はこれ、もともとは「衝突テスト」のシーンで、実際に壁に衝突するというフェイクをかけつつ実際には衝突せずに通り抜ける、「脅かし」の要素があるエレメントだったのです。

現在では意味もわからず壁に衝突しそうになるテストになっていますが、そこはご愛嬌ということで。

壁を通り抜けると、屋外に出ます。急加速しながらバックヤードを数百 m爆走、さらにグルッとUターンしてパビリオンの方に戻ったら、建物の周りを1周まわります。

この時、パビリオンの周回コースに入る前後で最高時速104.4 km/hに到達します! この速度は、WDWでは最速。頭上の電光掲示板にマイル表示で速度が出ますので、見落とさないようにしてくださいね(64.9 mile/hが最高速度です)。

パビリオンの周りを回りながら減速して、再び屋内へと戻っていきます。

ここでパワーテストの結果表示。さらに、総合成績の発表もありますから、是非とも1位を目指しましょう!

 

落下や急旋回などがあるわけではなく、普通に車に乗っているような感覚で爽快なスピード感や左右に振られる感覚を楽しむことができます。

絶叫マシンが苦手でも、大半の方は問題なく楽しめるアトラクションになっています!

 

2.3 ポストショー

ライドを下車すると、シボレーのショールーム兼ゲームコーナーのようなスペースに出ます。

ここにはシボレーが誇るスーパーカー、コルベットの展示や

シボレーのスーパーカー、コルベット。日本で買うと1,000万を超えるマシンです。

その他シボレーの各種ラインナップの展示などがあって、まさにショールームの様相。

シボレーの各車ラインナップ。実車が展示されています。

 

さらに、通常はテスト・トラックのプレショーで行う車のデザインをここでも行えたり、自分でデザインをした車を走らせるシミュレーターで遊べたり、ゲームセンターのような要素もあります。

自分でデザインした車を走らせることができるシミュレーター。高速で走るライドはどうしても苦手という方、小さなお子様は、せめてこちらで雰囲気だけでも!

シングルライダーでは、混雑時にはプレショーでクルマのデザインを行えないこともありますので、先にこちらでデザインしてから並び始める、というのもアリですよ!

 

さらには、シボレーの車に乗りつつ、バックには好きな背景を投影して写真を撮ってくれる無料のコーナーまであります。

無料で写真を撮ってくれるコーナー。背景にはスペースシップ・アースや地球など、様々なシーンを投影できます。

写真は後でオンラインの専用サイトからダウンロードするハイテク仕様。

 

 

というわけで、テスト・トラックは自分でデザインした車の特性検査を体感することができる、ほんのりスリリングで爽快感あふれるアトラクションです。

絶叫マシンが苦手な方でも問題なく楽しめる仕様ですが、WDW最高速を誇るアトラクションでスピード感や爽快感も同時に楽しむことができます。

自動車大好きなアメリカらしい、さらに未来感あふれるEpcotのフューチャーワールドらしいアトラクションでもありますので、エプコット訪問の際には是非体験を!

 

 

3. 次に読むのにオススメの記事

この日、このあとは「ジャーニー・イントゥ・イマジネーション・ウィズ・フィグメント」に向かいました。

オープン以来2度のリニューアルを経て、明らかに劣化してしまったディズニーにしては珍しい「失敗」を感じられるアトラクション。

おそらく初めて乗車すると意味がわからないと思いますので、是非とも以下の記事で予習を!

 

この日は丸一日かけてエプコットを楽しみ尽くしました。

その他のアトラクションの個別記事へのリンクや、どのくらいの時間にどこに行けばエプコットを楽しみ尽くせるのかなど、お役立ち情報を以下のページにまとめています!

 

WDW旅行の予算や必要日数、予約方法をはじめとして、当ブログのWDW関連の記事は、すべて以下のページにまとめています。

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