巨大ゴルフボールの中をライドに乗って巡る! 【スペースシップ・アース】in エプコット

2017年10月24日



こんにちは、ricebag(@ricebag2)です。

この記事では、フロリダ州オーランド近郊のウォルト・ディズニー・ワールド(以下WDW)4大パークの1つ、エプコット(以下EP)にあるシンボル「スペースシップ・アース(Spaceship Earth)」の中を巡りつつ科学史を学べる同名アトラクションをご紹介していきます。

 

巨大な球体の中を巡るアトラクションですので、かなりの高低差がありますが、ライド自体はゆっくりと進んでいきます。

そんな中で周囲にはオーディオアニマトロニクス(動く人形)で再現された科学史を観られたり、頂上付近にはプラネタリウム的な施設があったり、最後には未来予想まで。

十数年に一度アップデートされていますので、未だに古臭さのないアトラクションです。

この記事では、アトラクションの詳しい内容や体験レポート、混雑状況、混雑を避けるためのオススメ攻略法などをご紹介していきます。

 

オススメ度

 

  • 英語必要度 ☆☆☆☆☆ なんとナレーションやインタラクティブ要素が日本語対応!
  • 予習必要度 ★★★☆☆ 科学史を知っていると、楽しみやすいかもしれません
  • オススメ度 ★★★☆☆ アトラクションの楽しさはそこそこですが、何と言ってもシンボルの中に入れるという希少性が素晴らしい!

 

内容より何より、やはりシンボルの中に入れるということだけで乗る価値のあるアトラクション。内容自体も随時アップデートが施されていて、古臭さを感じることなく科学史を楽しく知ることができます。

 

 

1. スペースシップ・アースの基本情報

まずは、スペースシップ・アースの概要や歴史、混雑状況、オススメ攻略法などをご紹介していきます。

アトラクションの詳しい内容や乗車レポートはもう少し下で!

 

1.1 スペースシップ・アースの概要

スペースシップ・アースのロゴ。現在は医療機器メーカーとして有名なシーメンスがスポンサーです。

スペースシップ・アースは、エプコットのオープンと同時、1982年にオープンしました。

球体はエプコットのシンボルでありつつ、開業当初からアトラクションの運用も行われてきています。

スペースシップ・アース(宇宙船地球号)」というのは、アメリカの思想家でありデザイナーでもあるバックミンスター・フラーによって提唱された概念。

限られた資源をどう使うべきかを語るために、地球という星を1つの宇宙船に例えたものです。

そのバックミンスター・フラーは、「ジオデシック(測地線)・ドーム」という球体を多角形(あるいは平面で構成される立体)で分割したような形状のドームも考案しています。

エプコットのシンボルであるスペースシップ・アースは、このバックミンスター・フラーに敬意を表してジオデシック・ドームという形状を採用しているわけです。

Epcotのシンボル「宇宙船地球号(Spaceship Earth)」。測地線ドームという一時期流行した形状をモチーフにしたデザインです。

 

球体のデザインは「火星年代記」で知られるレイ・ブラッドベリによるもの。

開業当時のアトラクションのストーリーラインも、レイ・ブラッドベリがデザインしています。

その後、1986年、1994年、2008年にリニューアル。基本的なストーリーラインは維持しつつも、古臭くならないようバージョンアップを繰り返しているんです。

 

アトラクションは、全てのライドが連結されていて、常に動き続ける「バズ・ライトイヤーのアストロブラスター」や「ホーンテッド・マンション」に近い形式。

ライドの様子。横二人乗り×2列のライドが隙間なく連なっています。

2人乗り×2列のライドで、各列にタッチパネル式の液晶画面が備え付けられています。

ライドは球体の中を最上部まで登って降りてきますので、常に急勾配。このため、前半は前向き、後半は後ろ向きにライドが向くことで、常に背もたれに寄りかかっていられるというシステム。

ゆっくりとした一定の速度で進む、全15分のアトラクションです。

 

ちなみに、ポストショースペースの上のフロアには、スポンサー(2017年現在はシーメンス)のVIPラウンジがあります。

 

 

1.2 スペースシップ・アースの混雑状況

キューラインはほとんど外。球体の足の中に入ると、すぐにライドに乗車です!

スペースシップ・アースは、古いダークライドタイプのアトラクションにしては「そこそこ」混雑します

メインエントランスから最も近いという立地条件、パークのシンボルの中に入ることができるという希少性もあって、決してハケの悪いアトラクションではないにも関わらず、長蛇の列が形成されることも。

長いときには、通常期で30~40分程度、混雑機では60分程度の待ち時間を生じることもあります。

 

基本的には入場者が多くなる昼前~昼過ぎにかけてが最も混雑し、それ以外の時間帯は大幅に待ち時間が短くなります。

特に朝の早い時間、夜遅い時間は待ち時間が短くなる傾向。

 

Fast Pass+は対象アトラクションです。

エプコットでは、人気アトラクションから1つ、それ以外のアトラクションから2つ選択する形式で、スペースシップ・アースは後者に分類されています。

ザ・シー・ウィズ・ニモ・アンド・フレンズ、ミッション:スペースとならんで、スペースシップ・アースは2つ選択できるグループの中では比較的行列が長くなりやすいアトラクションです。

乗り物酔いしやすい方は、ミッション:スペースではなくスペースシップ・アースを選択する、というのもアリかもしれません。

乗車時間が15分と長めです(車イスの方の乗車状況によっては、もう少し長くなる場合があります)ので、予約時間にだけはご注意ください。

 

 

2. スペースシップ・アースの詳しい内容と乗車レポート

それではいよいよ、スペースシップ・アースの詳しい内容をご紹介していきます!

 

外(球体の下)に形成されたキューラインを進み、坂道を登って建物の中に入るとすぐにライドに乗車です。

一定速度で動き続けているライドですので、横に動く歩道が設置されていて、そこから乗り込む形式。

円形の動く歩道が未来感を醸し出しています。

 

乗車すると、急な坂を登りつつライド前方のタッチパネルに言語選択が表示されます。

乗車するといきなり急な坂を登り始めます。ここで言語の選択画面が表示されますので、タッチを忘れずに!

ここで日本語を選択すると、ナレーション音声まで日本語になる親切仕様!

ただし、英語音声は007のM役などでおなじみのジュディ・デンチが担当しているのに対して、日本語音声は素人感のあるおばちゃんです。英語力、好みなどを勘案して選択しましょう。

さらに写真撮影が行われます。この写真はアトラクション内で後ほど使われますので、笑顔を忘れずに! (あと、顔周辺で手などを使ってポーズを取らないよう、要注意です)

 

しばらくは急な坂を登りながら、言語の開発から最新の科学に至るまで、オーディオアニマトロニクス(動く人形)を使って再現した科学史を見て回ることになります。

エジプトでのヒエログラフ発明のシーン。ストーリーは言語や文字の発明から始まります。
紙の発明。後ろには紙を漉いている方、手前には紙に書かれた文字をルーペで読み上げている方がいます。
時代は回ってコンピュータの展示。なんとなく「カルーセル・オブ・プログレス」にも通じるところを感じる世界観です。

 

ここまで来ると、登りの傾斜も徐々に緩やかになってきます。

そしてついに、球体の最上部に到着。上部の内側には星が輝き、プラネタリウムのようになっています。

最上部のプラネタリウム。星とともに地球も輝いています。

 

ここで動きを止めないまま、レールの上に乗っているライドだけがグルッと前後反転して後ろ向きになります。

ここから下りが始まるので、ゆっくりと背もたれにもたれかかれるような配慮。ホーンテッド・マンションの下りと同じですね。

下りルートに入ると、まずはいくつかのアンケートがタッチパネル上に表示されます。

タッチパネル上にアンケートが表示されます。この選択によってエンディングが変化!

この選択によって、最後の表示内容が変わってきます。

答え終わると、しばらく時間調整の後に、最初に撮影された写真を使って「あなたにピッタリな未来」の映像が表示されます。

「あなたの未来」。先程の質問に対する回答によって、表示される内容が変化します。キャラクターには自分の写真が!

この映像を見終わったところでアトラクションは終了です。

 

降りた先にはポストショーエリアがあります。

ここではレーシングゲームなどをはじめとして、幾つかのゲームを楽しむことができます。

ポストショーエリア。未来感のあるスペースに、ゲームがいくつかならんでいます。

さすがにここは時代にそぐわない感もありますが、お子様のいらっしゃる方なら十分に楽しめるはず。

 

 

シンボルの中をライドに乗って進むという、ある意味「イロモノ」アトラクションでありながら、内容はかなりしっかり。

頻繁にアップデートもされていて、今乗っても十分に楽しめるアトラクションです。

しかも日本語対応なので、英語が苦手な方でも楽しめる点もありがたい。

エプコット訪問時には、一度は体験しておきたいアトラクションです!

 

科学史や言語史の知識があると、より楽しめますよ。

 

3. 次に読むのにオススメの記事

この日、このあとは、ディズニーやピクサーの短編映画を3本ほど楽しむことができる「ディズニー・アンド・ピクサー・ショートフィルム・フェスティバル」を観たあと、「シー・ウィズ・ニモ・アンド・フレンズ」へと向かいました。

なんと水族館も併設している大型パビリオンで、実際の魚がいる水槽にニモのキャラクターたちが投影されたりする、最新鋭のアトラクションもあります。

詳しくは、以下の記事でご紹介しています!

 

この日は丸一日かけてエプコットを楽しみ尽くしました。

その他のアトラクションの個別記事へのリンクや、どのくらいの時間にどこに行けばエプコットを楽しみ尽くせるのかなど、お役立ち情報を以下のページにまとめています!

 

WDW旅行の予算や必要日数、予約方法をはじめとして、当ブログのWDW関連の記事は、すべて以下のページにまとめています。

あわせてご覧ください!

 

 

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Posted by ricebag