てるみくらぶの破産に学ぶ、確実かつ安く海外旅行に行く方法と失敗しない海外旅行計画の立て方

2017年3月27日



こんにちは、ricebag(@ricebag2)です。

2週間ほど前に格安旅行会社てるみくらぶの評判が良くないという記事を書いたのですが、なんとてるみくらぶが2017年3月24日から事実上の事業停止、2017年3月27日に破産手続き開始を宣告されてしまいました。

こうなってしまうと、すでに旅行代金を振込済みなのに旅行出発前の方は、旅行に行けないだけでなく返金もほとんどされない、という事態になってしまいます。すでに出発済みの方の中には、宿泊しているホテルから放り出された、帰りの飛行機に乗れなくなって正規料金40万円以上を別途請求された、といった方も出ているようです。

実は、これまでにも旅行会社の倒産によって旅行に行けない上に返金もされない、といったトラブルは多く発生しています。

旅行に行けないのにお金だけ取られてしまうという、そんな状態はあまりにも悲しいですよね。そうした事態を避けるために、あらかじめどのようにして旅行を手配していくべなのか。リスクを回避するための賢い海外旅行手配方法、計画の建て方をご紹介していきますよ!

 

 

1. 個人手配が最強!

旅行を手配する上で、旅行会社の破産による影響を受けにくい方法というのは、やはり自分自身でいろんなチケットを手配してしまう方法です。こうすれば、会社の経営状態によって影響を受けることはまずありません。なぜ影響を受けにくいのか、以下で詳しくご紹介していきますね。

 

1.1 航空会社が突然潰れることはない

航空会社が突然潰れるということは、まずありません。

と言いますのも、航空会社はインフラを担う会社だからなんです。飛行機が運んでいるのは観光客だけではありません。ビジネス客であったり、航空貨物であったり。飛行機が飛ばなくなってしまえば、経済が停滞してしまうような極めて重要な人々や荷物を運搬しています。

会社の経営状態が悪くなったからといって、いきなり航空会社を潰してしまうと、こういった人々や会社に影響が出て、景気に大きな影響を及ぼしてしまいます。

一航空会社を潰すことで、国の今後に大きな影響を及ぼしかねませんから、国家としてもできる限り救済をしようとします。実際に、日本航空(JAL)は2010年に会社更生法の適用を申請しましたが、そのまま航空機の運行が停まることはなく、見事に再生されましたよね。

 

さらに、僕がかつてアメリカへ出張で向かっていたときに、乗っていた航空会社(American Airlines)が破綻したこともありました。ですが、テレビでは延々破綻のニュースが流れている現地でも、何事もなかったかのように乗り継ぎができましたし、日本に帰ってくることもできました。

実は、アメリカの大手航空会社はユナイテッド航空、デルタ航空も含め、全ての会社が破綻を経験しているんです!

中には会社再生を試みるも徐々にうまく行かなくなって、解体されてしまった会社もありますが、破綻したからといって急に飛行機が飛ばなくなったなんてことはありません。

 

ということは、航空会社に直接予約をしていれば、たとえ会社が潰れたからといって旅行にいけなくなるなんてことは無いんです!

もちろん、LCCであれば会社都合で欠航なんてこともしょっちゅうあります(その場合は返金されます)から、確実に旅行に行きたいのであればフルサービスの大手航空会社で予約をすべきです。

その方法と、できる限り安くあげる方法については以下の記事でご紹介していますから、ぜひご参照ください。

 

1.2 ホテルは直接予約すれば、宿泊後払いでOK!

ホテルはもちろん、倒産してしまって宿泊できなくなる可能性はあります。

でも、たとえ当日にホテルが倒産して宿泊できなくなったと言われても、他のホテルを探すことくらいできますよね。よほどの繁忙期でなければ、タクシーに乗ってどこか適当なホテルに連れて行ってもらい、空室があるかどうか訪ねてまわれば宿を確保することはできるでしょう。

問題は、支払ってしまったお金が返ってくるのかどうか、というところです。

 

この点、ちょっとよくよく考えてみてください。

旅行会社でホテルを手配していたら、あらかじめお金を支払っておく必要がありますが、ホテルに直接予約をしていたら、宿泊料金の精算は宿泊後あるいは宿泊当日ですよね。

それなら、ホテルが倒産して宿泊できなかったとしても、そもそもお金を支払っていないわけですから、金銭面でのダメージは何もないわけです。新たにホテルを探す手間が増える程度

これってものすごいメリットではないですか?

 

今時、海外のホテルであっても、日本語だけで予約完了まで進めることができます。

ホテルを個人で手配する詳しい方法は、以下のページでご紹介しています。

 

1.3 個人手配のデメリット

もちろん、個人で飛行機や宿を手配することにもデメリットはあります。

いくつかご紹介しますので、順番に見ていきましょう。

 

① 現地でのトラブルなどに全て自分で対応しなければならない

この点がやはり、旅行会社を利用したくなる最大のポイントだと思います。

航空券の手配であったり、ホテルの手配に旅行会社を挟むだけで、そういった会社とのトラブルの解決には旅行会社があたってくださいます

海外では言葉が通じないことも多いですから、旅慣れない方にはトラブルへの対処が難しいことも多いはず。

特に、海外では日本の常識ではありえないようなトラブルも頻発しますし、相手の対応に腹を立ててしまってトラブルを悪化させるというような事態も起こり得ます。

旅慣れない方、現地の言葉に不安がある方の場合は、旅行会社を間に挟んだほうが良いと思います。

 

② 現地での手続きなどのサポートを受けられない

こちらも前の項目と似ているのですが、旅行会社を通して予約すれば、現地でのホテルのチェックインや空港での手続き、ホテルまでの送迎といったサポートを受けることができます

逆に、個人手配だとそういったところまで全て自分で対応をしなければなりません。

これもやはり、旅慣れない方には心細い限りですよね。

 

③ 現地の観光も自分で計画を立てる必要がある

ツアーに参加される場合であれば、あらかじめ決められたルートに従って、バスなどで案内して貰える場合が多いです。

一方で、個人手配にしてしまうと全ての計画を自分で立てる必要があります。

ただし、この点は簡単に解決できるかもしれません。実は、JTBなど大手の旅行会社でも、現地のツアーだけをお願いすることもできるんです。飛行機とホテルは自分で手配してしまって、現地のツアーは大手旅行会社にお願いする、なんてこともできますよ。JTBは業界最大手ですから潰れる心配が少ないですし、万が一潰れたとしてもダメージは現地ツアー代金だけで最小限に抑えられます。

JTB海外オプショナルツアー

 

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2. 倒産のリスクを最小限に抑えつつ、旅行会社で手配するには

ということで、特に旅慣れない方にはデメリットも多い個人手配。

安心安全かつ楽しい旅行を実現するために、旅行会社での手配を希望される方も多いと思います。

かといって、旅行会社で手配したら高くなってしまった、というのでは困る。

 

そんな方のために、倒産のリスクを最小限に抑えつつ、できる限り安くかつ安心な旅行会社で手配する方法をご紹介します!

 

2.1 とにかく大手を使う!

といっても、倒産のリスクをできる限り低く抑える方法は、一つしかありません。

単に「大手旅行会社を使う」ということだけです。

 

てるみくらぶが倒産したのは、資金繰りが苦しくなったからです。旅行会社の場合、お客さんから支払いを受ける前に支払をしなければならなかったり、ある一定数の飛行機の座席やホテルの部屋を確保している場合があったりして、十分に多い量の資金を持っていないと資金繰りが苦しくなって支払いが滞る会社が多いんです。

そうなってしまうと、航空券を発券できなくなったりして業務が滞り、破産に至ります。

 

ということで、資金繰りが安定していて個人の観光以外の業務も抱えている、大手旅行会社のほうが倒産のリスクは低いです。大手旅行会社というのは、以下のリストにあるような会社。

特に、上4社は旅行会社の中でも最大手クラス。阪急は鉄道などのグループ会社が多い企業ですし、JALやANAに至っては航空会社系ですから上述した理由で潰れてもすぐに旅行にいけなくなることはまずありません。

 

2.2 安くあげるには

安くあげるためには、やはり大手の中でも格安の旅行会社を使うことが重要。

そうなると、やはりH.I.S.が大手でかつ安くてオススメ。最安値の比較だけでいえば、H.I.S.は在りし日のてるみくらぶより安いこともままありました

特にLCCを使ったツアーなど、できる限り安く行く旅行に力を入れていますので、格安のツアーを見つけられる可能性が高いです。

セールも頻繁に行われていますから、旅行にいくことが決まったら、何度もサイトをチェックしてみると良いかも。

 

さらに、H.I.S.は現在では長崎のテーマパーク「ハウステンボス」を経営していて、かつて資金難に陥っていたテーマパークを見事に再生させるような経営上手です。いくつかの事業を運営している分、資金に余裕もありますし、経営も現経営者のうちは上手ですので倒産の危険性は低いのではないかと思います。

H.I.S.の公式サイトを見る

 

2.3 絶対旅行にいくことを重視するなら

H.I.S.ほど安くはありませんが、たとえ会社が破産しても旅行に行けそうな旅行会社を選ぶ、ということならやはり航空会社系がオススメ。

JALのツアーであるJALパックは、かつてJALが民事再生法を申請したときでも問題なくツアーに出発できていました。

やはりインフラを握っている会社は強いですね。

 

JALとANAだと、かなり価格に差がありまして、大抵はJALのほうが安いです。場合によっては2/3くらいになっていることも。H.I.S.以外の大手旅行会社とは同じくらいか、あるいは安いくらいの価格帯でツアーを組んでいますので、JALパックはかなりオススメですよ。

JALパックの公式ページを見る

 

 

やはり、確実に海外旅行に行くためにオススメなのは、個人手配をするか、あるいはJAL PAKなどの航空会社系ツアーを利用する方法。

てるみくらぶほどの激安料金はなかなか難しいところですが、倒産して支払ったお金がそのままどこかに消えてしまうよりは、よっぽど賢い選択だと思いますよ!

 

 

3. 次に読むのにオススメの記事

激安のツアー会社は、倒産の危険性があるだけでなく、評判もたいてい悪いです。旅行の満足度自体が低くなってしまうその原因は、以下の記事で詳しくご紹介しています。

 

旅行の手配方法など、詳しい情報を書いた記事へのリンクは以下のページにまとめています。