羽田から那覇へ、そしてゆいレールを使って首里城観光 ― 台湾旅行記第2回
こんにちは、ricebag(@ricebag2)です。
前回から台湾旅行のレポートをはじめましたが、前回分がなぜ台湾旅行に行くのか、というお話で終わってしまいましたので、今回からがようやく本編。
まずは、羽田から沖縄への出発と、沖縄で乗り継ぎ待ちの間にちょっと観光をしてきましたので、そのレポートをしていきたいと思います。
ということで、今回は実質沖縄旅行記です。ゆいレールを使って首里城観光に行きましたので、徒歩でのアクセス方法や首里城の見どころなどもご紹介していきますよ!
沖縄へは、早朝に出発!
前回、なぜ台湾旅行なのに2度も沖縄に寄るのか、というお話をさせて頂きました。
今回のように、ただ飛行機にのることだけを目的として沖縄に行く場合には、普通は沖縄到着と次の沖縄出発との間ができるだけ短くなるような旅程を組みます。
でも今回は、那覇に9:20に到着し、那覇の出発が14:45という旅程。なんと5時間強も飛行機待ちの時間があるのです。
これには、2つの理由があります。
1つは、単に沖縄を観光したかったというだけの話。
せっかく沖縄に行くので、沖縄も観光してしまおうと思ったんです。
もう1つは、最初の羽田-那覇のフライトと台湾便に乗り継ぐための那覇-羽田のフライトは別々に取っているので、乗り継ぎになっていないというのがポイントです。
乗り継ぎであれば、たとえ羽田-那覇便が遅れたとしても短時間なら待ってくれたり、あまりにも遅れるようなら別の方法を手配してくれるのですが、乗り継ぎでない場合にはそこら辺が保証されません。
万が一遅れたときに面倒なので、ちょっと時間に余裕を持っておきたかったという理由もあるのです。
沖縄観光もあわせて楽しみたい方にはこうした旅程の組み方もありだとは思いますが、ただ、この那覇9:20到着という便、羽田の出発はなんと6:25です。
出発15分前までに保安検査場を出なければなりませんから、空港到着はどんなに遅くとも6:05まで。
これ、都内あるいは神奈川県の限られた地域の方しか対応できない時間です。
ちょっとでも羽田から離れると、始発では間に合わなくなってしまいます。
現在の住まいがたまたま羽田に近かったということと、始発も5時ちょっと過ぎからあるおかげで、こんなスケジュールが組めたんです。
始発で間に合わない方は、
- 近くで前泊をする
- 国際線ターミナルのベンチで寝る
- タクシーで行く
などの方法を取らなければなりませんので、経済的にも体力的にもあまりオススメできません。
やはり、乗り継ぎ時間2時間くらいで旅程を組んでしまったほうが良いかと思います。
ほぼ始発で空港へ
家を出たのは、まだ時計が朝5時をまわっていない頃。
あたりは真っ暗です。ただ、この時間帯から京急は意外と混雑。エアポート快特でしたので、停車駅は品川、京急蒲田と羽田空港国際線ターミナル、国内線ターミナルのみですが、京急蒲田の時点では座れない方が出るほど。
この時間はまだ電車の本数が多くないのに対して、飛行機はぼちぼち飛び始める時間ですので、こういう状況になるんですね。
羽田空港到着は5:40頃。まだお店も開いていませんので、さっさと保安検査場を通過して、JALのラウンジ「サクララウンジ」へ。
20台限定のJALカード「CLUB EST」というものに入っているので、年に3回まで無料で国内線のラウンジが使えるんです(現在は5回に増えています。僕も今度の4月からの1年間は、5回使えるはず!)。
20台の方で、JALに一度でも搭乗するなら持っていないと損、というくらいのカードですので、搭乗予定のある方はぜひ作っておきましょう。入会キャンペーンも実施されていて、入会するだけで1万5千円相当以上のマイルが貰えますよ。以下のリンクの一番下から、CLUB ESTの入会ページに進んでください。
JALのラウンジ「サクララウンジ」を満喫
羽田国内線のサクララウンジはとっても広く、まずは専用の入口からエスカレーターで2階に上がり、受付を済ませてさらに両サイドにトイレや女性専用ルームなどが有る廊下を50 mほど進むと、ようやくメインのラウンジ。
座席数も半端ないので、この時間帯ならかなりゆったりとくつろぐことができます。
カウンタータイプの座席からは、飛行機もバッチリ見られますよ。
まだ外は真っ暗ですね。
ちなみに、羽田国内線のサクララウンジは2箇所ありますが、鏡面対称な作りになっているだけで、中身は全く一緒。出発ゲート近い方にいけば良いでしょう。
ビールは3種類ありまして、自動でグラスを傾けながらきれいな泡を作ってくれるサーバーを使ったセルフサービス。
他に、トマトジュース、牛乳、炭酸類、コーヒー類、ティーバッグの緑茶や紅茶など。コーヒーもやはり、自動でカップが上にせり上がって注いでくれる、ちょっと高級感の有るコーヒーメーカー。
食べ物はミックスおかきのみです。国際線の機内で出てくる、亀田製のアレです。
朝も早いのと、20分弱しかいられませんので、トマトジュースとコーヒー、ミックスおかきを取って、急いでボリボリ食べてゲートへ。
出発の10分ちょっと前を目処にゲートに移動したところ、ちょうど搭乗できるタイミングだったのでそのまま機内へと向かいます。
クラスJで那覇空港へ
今回の国内線区間は、すべてクラスJ。クラスJというのは、国内線のみに設定されている、通常座席よりもワンランク上の座席。
今回搭乗したB767型機の場合、通常席は横並びで2人-3人-2人という横7人配置なのに対し、クラスJは2人-2人-2人の横6人配置なので、かなり横幅が広がります。
もちろん、前の座席との間隔も広め。ドリンクにも日替わりの特別メニューがあったり、前方座席なので降りるときに一番最初に降りられたり。
これで、通常座席+1000円なので、予約は争奪戦です。当日のアップグレードはほぼ不可能で、できたとしてもJALのお得意様でかつ早めに空席待ちを入れた人のみ。
ちなみに、羽田-那覇路線では、便によってファーストクラスも設定されています。
こちらは更に広く、2人-1人-2人の横5人配置。さらに国内線では通常提供されない機内食が出る上、そのお味が国際線のビジネスクラス相当とかで、こちらもやはり争奪戦。
全く取れないな、と思っていたら、羽田-那覇線のB767には5席しかない模様。…そりゃ取れないわ。
ということで、クラスJでゆったりまったり、3時間弱の空の旅で那覇空港へ。
昔は2時間半くらいだったのに、いつの間に所要時間が伸びたんだろう、と思っていたら、どうやら羽田の滑走路が遠くなり、離陸の順番待ちも時間がかかったりするので、そこの分の時間が加算されたんですね。
ゆっくりと、このブログの原稿を一本分書いていたら、那覇空港に到着です。
那覇空港に到着直後、空自のF15が4機ほど飛び立っていきます。そういえば、那覇空港は民間と自衛隊の共用空港でしたね。
この、スクランブルらしき空自の動きが、後々悲劇をもたらすことになるとは、このときはまだ知らず…。
沖縄は1月でも暑い!
沖縄上陸は人生で3度目
前回沖縄に降り立ったのは、もうかれこれ5年半くらい前。あんまり沖縄で仕事ということもないですし、わざわざ旅行で沖縄に行こうともあまり思わないので、かなり久々です。
実は、沖縄上陸自体、高校の修学旅行と、5年半前の出張の2回だけ。今回が3回目ということになります。
こうした事情もあって、せっかくなら観光もしていこうと思ったわけです。
ただ、主要な観光地はどこも訪問済みなので、どこにいっても再訪になってしまいますが、忘れていることも多いのでそれもまた良し、ということで。
現地の気温は20度を軽くオーバー
この日は東京の最高気温が10℃を下回っていたこともあって、僕はシャツの上にセーターを着て、あとは温度調節ができるようにすぐに脱げるフリースを1枚と、丈の短いコートを1枚着ていったのですが、沖縄についた瞬間から暑い!
普通に半袖で歩いている人たちがいます。
とりあえず、フリースだけ脱いで、荷物をすべてコインロッカーに突っ込んで観光へと出発しますが、丈の短い春物のコートすら、着ていると周囲の服装から浮きます。
それもそのはず、この日の最高気温は20℃オーバー。日差しが入り込んでくる「ゆいレール」では、冷房が入っていました。沖縄恐るべし!
ゆいレールで首里城へ
首里城へ行くなら一日乗車券がおトク
次の、那覇-羽田は国際線の国内区間のため、出発の1時間前には戻ってきたいところ。出発は14:45で、現在の時刻は9:40。
大体4時間ほどの自由時間です。
こんな短い時間であっても、首里城まで行くのであれば、ゆいレールの1日乗車券がお得です。
この切符は700円でゆいレールに1日乗り放題。
さらに、首里城の入場が160円割引になります(首里城の公式HPの記載が間違っていますので、ご注意ください)。
那覇空港-首里間の運賃は330円ですので、往復+首里城入場の割引でもとが取れてしまいます。
ちなみに、1日乗車券の券面はこんな感じ。
中央にQRコードがあるのにお気づきでしょうか。
実は、ゆいレールの改札では通常の切符であってもこのQRコードを読み取ります。
一般的な磁気記録方式を使った自動改札は高速回転部品を多数含む上に内部構造が複雑なので、関東圏の駅ではできるだけこうした切符の自動改札を減らそうと、ICカード専用の改札を作っていますよね。
ゆいレールでは思い切って、普通の切符すらQRコード読み取り式に変更してしまったようです。
QR読み取りは、タッチしてから一瞬タイムラグがありますし、上手くリーダーに当てないと読み取ってくれませんから、お客さんをさばくスピードは通常の改札に劣ってしまいます。
ラッシュ時の混雑がそれほどでもないゆいレールだからこそ取れる施策ですね。
那覇空港駅から首里駅へ
那覇空港はゆいレールの始発。首里駅は終点ですから、始発から終点まで乗り続けることになります。
ゆいレールというのはこんな感じの2両編成のモノレール。正式名称を、「沖縄都市モノレール線」と言います。
結構な数の乗客がいまして、乗車する駅によっては座れないこともしばしばです。
那覇空港駅から首里駅まで全15駅。30分弱乗り続けることになります。
首里駅から首里城までは徒歩でも行ける!
ゆいレールの首里駅に到着すると、首里城へはバスが便利、というような案内がたくさん掲示してあります。
ただし、歩いても15分~20分程度とそんなに遠くはありません。
お城の城壁沿いを散策しつつ向かうことができますので、今回は徒歩で向かうことにしました。
ゆいレールの改札を出たら、左手方向へ。突き当り右手の階段をおります。
あとは、この道を道なりに進んでいきます。途中で90度右に折れますが、そこも道なりに。
すると、こんな坂を登る歩道が見えてきます。これが近道。ただし、アップダウンがあるのと、石畳の階段がありますので、体力に自身のない方は遠回りになりますが、そのまま真っすぐ進むのが吉。
さて、坂を登りきりますと、前方に城壁が見えてきます。城壁の右手から階段を降りていくことができますので、そちらに進みましょう。
階段は石畳です。今回も雨の後でしたが、雨が降ると滑りやすくなりますので要注意。
道中では朝顔を発見。
ハブも出るそうで…。
この看板を見たあとは足元ばかりを見てしまいがちになります。
ちょっと進むと、道がひらけてきて、首里城の施設らしき建物が見えてきます。
この門(久慶門)は、出口専用なので入場不可。そのまま真っすぐ進みましょう。
駐車場からくる人混みが見えてきたら、
そこで左方向に180度曲がれば首里城の入口。
駅からここまで、少し早足でおよそ15分ほどでした。
バスでのアクセス
首里城駅からは、路線バスでもアクセスできます。
首里城駅の出入り口1を出てすぐのところに、バス停があります。
首里城下町線7番・8番に乗車して、首里城前バス停で下車すれば3分で守礼門に到着です。
首里城はどんどん再現建築が出来ている!
さて、ゆいレールの駅から向かった場合の首里城入口付近には、こんな門が。
石造りのこちらは、園比屋武御嶽石門といって世界遺産の構成要素だそうで。
なんと、1519年に建てられたものだそうですよ。
凄いけど、世界遺産に登録されているのが一番ちっちゃくて、誰も写真を撮っていないような門だということに驚きつつ、本丸へと向かっていきます。
こんな門(漏刻門)や、
こんな門(広福門)を通り、
神が作られた聖地であるという松(首里森御嶽)を見たりしながら入場券を購入し、
ここ(奉神門)から入場します。この先は有料エリアですので、入場券が必要。通常料金は820円、ゆいレール1日乗車券割引または団体割引で660円になります。
まず入ると正面に正殿のある大きな御庭(うなーと読みます)。諸官がここにズラッと整列する様は壮観だったでしょうね。
右手にある入口から、建物の中へと入っていきます。
ここで「あれ?」と思ったのですが、高校の修学旅行できたときには、入口が左側にあったような気がするのです。
どうも、お城全体を再現するために、建物の裏手側など新しく再現されたものが出来てきて、順路がその都度変わってきたようなんです。
このため、お城の中にはどちらに進めば良いのかわからないところが多々ありまして、そういったところには係員が立って案内をしていました。
内部は一部を除いて撮影禁止でしたので、ほとんど写真はありません。
いよいよ首里城内部へ
入口から入るときに、靴入れ用の袋を手渡されますので、靴を脱いで上がります。
最初の2間くらいは特別展示室。その時々で展示内容が入れ替えられているようです。今回は、「琉球の美」をテーマに、当時の掛け軸や漆器などが展示されていました。
その奥、建物の裏手側には、王子の執務室や女官らの待機する部屋など。座敷に白木で純和風です。横には茶室があり、310円で当時のお菓子を再現したものとさんぴん茶が頂けるようです。
今度は本殿の方に向かいます。本殿との間には、木札と鈴を使った連絡方法に関する展示がありました。基本的に、女官らのいる部屋と本殿との間は扉で閉ざされていたので、札を引いて鈴を鳴らすことで、扉の向こう側へ用事があることを伝えていたようです。
さて、本殿に入るとそこは2階。おせんみこちゃという、王妃らがお祈りに使った部屋などを見学しつつ、広間へと進みます。
関係ない話
おせんみこちゃというと、「あずまんが大王」という4コママンガを思い出します。
このマンガは、「萌え4コマの元祖」ともいわれている有名なマンガです。
萌え4コマというと、「気持ち悪い」と身構えてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、そんな方にこそ試していただきたい作品。
女子高生がのんべんだらりと喋っているだけのマンガで、4コマなのにはっきりしたオチもない独特のテンポで進むのですが、読んでいるとゆったりまったりリラックスできて、ちょっと笑える。
「萌え4コマって思ってたより普通の漫画なんだな」と思って頂けるのではないかと思います。
リラックスできる作品で、新装版が全3巻と短めですので、旅行のお供にもオススメなんです。
「おせんみこちゃ」は、修学旅行のシーンで出てきますよ。
広間では、玉座を見ることができます。
2階は、普段は主に王妃らが使っていたようです。
柱には、花弁5枚の花に角ばった芯の不思議な飾り。
玉座周辺の龍は、浮き彫りにした上で色を付けてあり、見事。
3階もありますが、これは風通しのために作ったもので普段は使われていなかったそう。見学することはできません。
続いて、1階を見学します。こちらにも玉座がありますが、座敷。2階よりもちょっと地味な感じがしますね。
1階の下には本来の建物の遺構が残っていまして、アクリル板を通してチラッとだけ見られるようになっています。
これで本殿の見学は終了。続いて、靴を履いてお隣の建物へと進みます。
こちらには、官吏がお庭に整列する様子の模型と、ショップがあります。
ショップは首里城関係のグッズは少なく、展示品の模様を模したクリアファイル等だけ。沖縄土産がたくさん売られていました。
ショップの裏手に出口がありまして、そこから出口方面へ進んでしまいますと再入場ができなくなりますので、再入場される方はショップレジ横で再入場スタンプを手に押して貰う必要があります。
出口を出ましたら、今度は城壁の1つ外側を歩いて、入口方面へと戻っていくことになります。
遠くの街並みを一望できる、素晴らしい眺望です。
道中にハイビスカスがあったので、撮影。
首里城観光の所要時間
あとは、来た道を戻って駅へと向かいます。首里城の見学自体は、ササッと見てしまいましたので30分ほどでした。
じっくり見ると、1時間程度~1時間半程度かかるのではないかと思います。
また、首里城の内部では、無料のガイドツアーも行われていました。1時間~2時間半に1回出発する形。ご希望の方は、あらかじめホームページで時間を調べてから行ったほうが良いと思います。ツアーの所要時間は50分です。
思いのほか楽しかった首里城観光
首里城にはじめてきたのは、高校の修学旅行のとき。
この時の記憶では、あんまり面白くないなぁ、という感じだったのですが、歳を重ねてから来てみるとあらためてその凄さを知ることができました。
あくまで、再現されたお城ではありますが、琉球の歴史と文化に触れることができます。
中国や日本の影響を受けつつも、そのどちらとも違った独特の建築様式や、お城内部での文化。
こうした部分がわかりやすく解説されていて、とてもためになる、大人になったからこそ楽しめる内容でした。
周辺も含めた公園はきれいに整備されていますし、少しでも琉球の歴史に興味がある方なら、確実に楽しめる観光ポイントだと思います。
お子様が興奮するかというと微妙なところだとは思いますが、見て回るものは多いですのでお子様も退屈することなく過ごせるとは思いますよ。
また、バリアフリーの経路も用意されていますので、高齢の方にも安心です。
首里城観光に興味を持たれたら
さっそく旅行の手配をしてしまいましょう!
沖縄への旅行は、どうしても飛行機が必要になります。
そんな旅行には、LCCなどの格安航空会社を使う手もありますが、不便なターミナルから窮屈な座席に座って向かうのではリゾート気分も半減です。
JALでのフライトが約束されていて、ホテルも含めて羽田出発の2泊で3万円台前半~とかなりおトクなJAL直営のツアーがオススメです。
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今回の沖縄/台湾旅行に関する次の記事は、国際通りでの食べ歩きについてです。激安のソーキそば、サーターアンダギー、名物の地元ブランドアイスなど、いろいろと食べ歩いてきましたよ!
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