荏原町の【パティスリーコルディアル】で上品かつ複合的な味わいのケーキ🍰を頂きました

2016年12月24日



こんにちは、ricebag(@ricebag2)です。

クリスマスイブなので、荏原町にある隠れた名店「パティスリーコーディアル」でケーキを買ってきました。

クリスマスイブの昼間に出歩くなんてかなり久しぶりなので、クリスマスイブにケーキを買って帰る、なんてことも久しぶりです。

普段このお店は、土日でもスッと入れて購入できるんですが、今日はものすごく混んでいて売り切れ寸前。ビックリしました。

 

ケーキは2つ買っていますが、未来の奥さんは実家でゆっくりしています。

さすがにクリスマスイブに1つだけケーキを買う勇気はなかったんです。

ということで、1人で2つ頂きました~。

 

 

パティスリーコルディアルの基本情報

概要

こちらのお店、荏原町の商店街の外れにひっそりと佇んでいるのですが、パティシエさんはかなりの実力派。

パリのダロワイヨで8年間修行され、日本で言う「ケーキ」を作る部門の副シェフにまで登りつめた方なんだそうです。

日本に帰ってからも、ダロワイヨジャポンのケーキ関係部門のトップだったとか。

 

日本のダロワイヨというと、不二家が運営してチェーン展開していることもあって、ちょっと「昔ながらのケーキ屋さん」なイメージもありますが、パリのダロワイヨは名門中の名門。

なんと初代はルイ14世の時代にヴェルサイユ宮殿で働いていた、という驚くほどの歴史があるそうで、ダロワイヨの創業自体はなんと1802年。お店を開いてからも200年以上が経過しているんです。

 

そんな名門で修行された方のお店ですので、基本的な技術は疑う余地もありません。

「町のケーキ屋さん」でありながら、様々な趣向を凝らした季節のケーキなんかもありますので、季節ごとに時々訪問するのが楽しみなお店です。

 

立地

東急大井町線の「荏原町」駅が最寄り駅です。改札を出たら右に曲がり、まっすぐ5分ほど歩くと右手にあります。

目立たないお店でして、ともすれば通り過ぎてしまいそうなほどなので、右側に注意しながら歩いてくださいね。

左手にシャトレーゼが見えたら、さらに1分ほど歩くとこちらのお店があります。商店街のアーチが見えてきたら、その手前右手です。

都営浅草線の「馬込」駅からも、徒歩10分ほどで歩けます。A3出口を出て、右を向いてすぐの交差点を右へ。

さらに、斜め右に曲がって東京インの裏側に回り込みます。まいばすけっとがある通りです。途中でY字路がありますが、道なりにまっすぐ進んでいくと、左手にお店があります。

このあたりは住宅街で、ちょっとわかりにくいので、できれば大井町線からのアクセスのほうがオススメ。

 

お店の雰囲気と価格帯、営業時間

目立たない外観に、ショーケースのみのシンプルな内装。まさに、商店街にある「町のケーキ屋さん」の雰囲気。

普段はスタッフさんも奥にいらっしゃいますので、お店に人が入ってくると、ゆっくりと接客に出てきてくださいます。

接客は奥様でしょうか。妙齢の女性です。

 

普段は連続してお客さんが入るようなこともなく、ゆったりと時間が流れているお店です。

ただ、今回はクリスマスイブの訪問。店頭から店内までお客さんがたくさん。

14時半ごろの訪問だったのですが、ケーキはほとんど残っていませんでした。

まだ残っているだけまし、ということで、あるものから2種類を購入。

店頭には、「23日、24日は取り置きをしません」というような張り紙がありました。来店する方優先の、ありがたい配慮ですね。

 

営業時間は、このような早い時間の売り切れが予想される特別な日でなければ10時~19時、定休日は水曜と第3火曜です。

 

価格帯は、小さいサイズのケーキは300円台中盤~で、高くても500円以下。

最近はスイーツ関係のインフレも著しい中、名門出身の方のケーキが、町のケーキ屋さんのお値段で頂けるというのはありがたい限りです。

 

sponsored link

 

2種類のケーキ

タイトルがふわっとしていますが、すみません、完全に名前を失念してしまいました…。

 

今回購入したのは、こちらの2つ。普段は、もう少しフランス菓子の伝統を感じさせるような品があったり、複雑な積層構造のケーキがあったり、フルーツが沢山乗っているタイプもあったりと、種類は様々なのですが、今回は訪問が遅かったのでこちらの2種類になりました。

 

お持ち帰り用の箱詰め

箱は小さめの手提げタイプ。

今回は忙しかったからなのか、テープでの固定がなく完全にフリーな状態でした。下がアルミホイルのやつは普段からこうなのかもしれません。

紙の土台がついたタイプは、テープで固定してくださっていたような記憶があります。

また、普段は保冷剤1個まで無料で付けてくださっていたと思います。

 

桃系のケーキ

まず最初に頂いたのは、こちらのケーキ。一番上の層は、桃のクリームになっています。

透明感のある美しい見た目ですね。お値段は税抜き420円でした。

積層型ですので、層の構成を見ていきます。

まず、緩めの飴があって、その下の黄色い部分が桃の風味のあるクリーム。

その下に通常のスポンジがあって、スポンジの間にはカスタード系のクリームが挟まっています。

その下は、チョコのムース。

一番下に、チョコの固めのスポンジがあります。

 

これ、頭から口に入れるか下から口に入れるかで、だいぶ表情の変わるおもしろいケーキです。

桃側から食べると、桃の風味がブワッと広がり、カスタードのコクのある甘みが来て、最後にチョコのビターな風味で締める、重層的な味わい。

チョコ側から食べると、チョコとカスタードのマリアージュに桃が仄かに香る、全体が一体となった味わいとなります。

 

クリーム類はいずれも甘すぎず、口当たりがとっても軽やか。

上部のスポンジはフワッフワで、下部のチョコスポンジはやや固めでドッシリとベースを支えています。

食感まできっちりと計算された一品です。

 

甘みが強くなく、桃の香りもキツすぎず、チョコもややビターでカカオが強めに香る感じですので、全体のまとまりはかなり上品。

これだけ上品かつ見事にまとまったケーキは、やはり普通の町のケーキ屋さんの仕事ではありません。ひとくち食べただけで、ただものではない感が伝わってきます。

驚きのあるような工夫がなされているわけではありませんが、基礎のしっかりした方が基本を抑えつつ、季節者を取り入れて見事にまとめあげたケーキ、といった感じ。

 

チョコのケーキ

 

お次は、チョコ系のケーキ。薄片のチョコに粉砂糖が美しいですね。お値段は税抜き350円です。…上と逆だったかも? 記憶が曖昧ですみません。

こちらは、層数はそれほどありません。

 

 

下から、チョコのスポンジ、チョコのムース、オペラの最表面に塗るようなチョコソースです。

食べ進めると、中の中央部にややビターなチョコムースが出てきました。

 

こちらは、チョコのムースをメインに据えた、一本勝負な品。

工夫の余地が少ない分、お店の方針や腕が出てしまうタイプです。

 

こちらも、味わいはかなり軽やか。甘さはやはり控えめで、甘いものが苦手な方でも食べられそうなくらい。

外側のチョコムースはミルクも効いていますので、口に入れるとほんわりとした優しい甘みと、しっかりとしたチョコの香りが広がります。

スポンジはやはりしっかり目。こちらは少しビター。

上のチョコソースもなかなかにビターで、かなりガッツリとカカオの香りがします。

 

最初は優しめのムースの味わいが広がり、ふわっと溶けて、スポンジとソースのビターかつしっかりとしたチョコの香りが残ります。

チョコをガッツリ効かせると重くなりがちですし、かといって全体をふわっとさせてしまうと物足りなくなってしまう。

そんなジレンマを、しっかり目のソースとスポンジで、ふわふわのムースを挟むことで解決した一品です。

 

 

総評

歴史と技術に裏打ちされた、派手さはないながらも確かな実力を伴ったケーキ。

お店も、最近のお洒落なお店とは真逆を行くような、質実剛健なつくり。

甘~いケーキを求めている方には向かないかもしれませんが、シンプルな中に技術を詰め込んだようなケーキや、そうした技術を活かした創作ケーキを食べたいときには間違いなくおすすめできるお店です。

大井町線沿線にご用の際は是非。

 

次に読むのにオススメの記事

スイーツ関係の記事は以下のページにまとめています。