飛行機に乗り遅れそうな人が地上係員に連れられてダッシュするアレ、経験してきましたのでレポートします! ― 台湾旅行記第5回
こんにちは、ricebag(@ricebag2)です。
台湾旅行記5回目にしていよいよ沖縄を離れ、台北への飛行機が飛ぶ羽田へと向かいます!
ちなみに、前回は那覇空港近くのゆいレール展示館と空港にある空港食堂のレポートをお届けしていました。
今回は、羽田へ向かう飛行機が遅れ、乗り継ぎ時間がぎりぎりになってしまって、地上係員の方に連れられて空港内を走り回りましたので、その様子をレポートしていきます。
JALクラスJで羽田へ
那覇空港のお土産は保安検査場通過前が勝負
那覇空港は、保安検査場通過前にかなり広大なお土産売り場があります。
ここであれば、国際通りの量産型おみやげ店で売っているようなおみやげは大抵入手できますので、おみやげの買い忘れなどがある場合には保安検査場通過前にお買い物を済ませてしまいましょう!
保安検査場を通過してしまうと、JAL方面でおみやげを買えるのは、コンビニ要素も兼ねた小さなBLUE SKY(JAL系のJALUXが運営するお店)のみ。
欲しいものが揃わないかもしれません。
時間通りに事前改札が始まるも、雲行きが怪しい…
最近の国内のフルサービスキャリアは時間通りに出発することが多くてありがたい限りです。
15分前にはゲートに来い、という案内もかなり派手にされるようになって、遅れる方も少なくなりましたしね。
今回は、そんな事情もあってかJAL指定の羽田での乗り継ぎ時間は1時間と、国際線への乗り継ぎとしてはかなりギリギリ。
羽田は国内線と国際線のターミナル間に結構な距離がありますから、1時間という乗り継ぎ時間だと定刻に羽田についたとしても、台湾便のゲートに着くのはギリギリになりそうなタイミングです。
ということで、ここ那覇では前の飛行機の到着遅れがあったり、お客様を探して飛行機の出発遅れがあったりということがあると、結構危険なことになってきます。
幸いにも前の飛行機は時間通りに到着していたようで、予定通りに事前改札が始まります。
しかし、事前改札がなかなか進まない。
どうやら車椅子の方が多数搭乗されるみたいなんです。車椅子の場合、お一人を席まで案内したら車椅子を飛行機の外に出す…という作業を繰り返さなければなりませんので、搭乗に結構時間がかかるんです。
このため、事前改札や優先搭乗に時間がかかってしまい、飛行機に乗ったのはすでに定刻を10分ほど過ぎた頃。
こればっかりは誰が悪いわけでもないので怒っても仕方がないのですが、次の乗り継ぎ時間が迫っていますのでやはり焦ります。
強いて言えば、車椅子の方が多く乗ることがわかっていながら事前改札を早めなかったJALが悪いのですが、機材繰りの関係でそれもなかなか難しいのでしょう。
那覇の離陸待ちが意外と長い
さらにその後、離陸までたくさんの飛行機が順番待ちしていたため、結構な時間がかかってしまいます。
特に空自のF-15が4機ほど飛び立っていたりして、そこで時間を食っています。共用空港なので、このあたりは覚悟が必要ですね。
5年半ほど前に沖縄を訪問したときには、「漁船が付近の海域を航行している」ということで着陸が30分以上遅れたこともありました。
那覇空港は、羽田とはまた違った理由で遅れが生じやすい空港です。
結局、予定より30分以上遅れて離陸。もうこの時点で、羽田についたらグラウンドスタッフに連行されて、国際線ターミナルまで一緒に走ることが確定ですね。
「〇〇行きのお客様はお知らせください」と叫んでいる方に話しかけて、一緒に走って飛行機へ向かう、というのを一度やってみたかったので、ちょっとウキウキしてきます。
問題なく目的地に到着できるのであれば、トラブルに巻き込まれるのはちょっと特別感があって好きだったりします笑
同じクラスJでも、国際線ビジネスの国内線区間はちょっと違う
クラスJというのは、JAL国内線の普通席よりちょっと良い席、という扱いでして普通席+1,000円で乗ることができます。
横幅も前後の間隔も広いですし、リクライニングに加えてふくらはぎを乗せられるフットレストが付いていたりして、とっても快適。
隣の席との間にある肘掛けも大きくて、小さなテーブルも付いていますから、わざわざ食事用のテーブルを出さなくても飲み物だけなら置けてしまうんです。
今回のフライトでクラスJに乗っているのは、羽田―台北間のフライトがビジネスクラスになっているため。
国際線をビジネスクラスにすると、その国内線区間は自動的にクラスJになるんです。
国際線がビジネスだろうとエコノミーだろうと、国内線区間は一律+10,000円なので、ここに差がつくのはちょっと不思議。
もちろん、国際線がエコノミークラスだと国内線区間は普通席になるはず。
さてさて、羽田から那覇に向かう際にもクラスJを利用していたわけですが、今回は国際線ビジネスクラスの国内線扱い。
ちょっとだけ普通のクラスJより格が高いんです。
と言いますのも、CAさんが「ricebagさん、お飲み物は何になさいますか?」と声をかけてくださったんです。
これはJALの上級会員であれば別ですが、普通にクラスJに乗っているだけだとありえません。
ビジネスクラスのお客さんなので、国内線区間での接客もそれに準ずるようにマニュアルがあるんですかね。
「台湾に行かれるんですね」「目的は~」「美味しいものがたくさんあって良いですよね」など、結構いろいろと会話も投げかけてくださいました。
このときは、クラスJ用のドリンクに野菜ジュースがありましたので、それを頂いていたんですが、飲み干すとすぐにおかわりも聞きに来てくれました(これは、普通のクラスJでもCAさん次第であったりします)。
お、ちょっといつもと違うな、と気持ちよくなりつつ2時間ほどのフライトを楽しみます。
羽田への着陸もやっぱり大変
最近は以前と比べて大分緩和された感もありますが、羽田への着陸待ちもやはり大分長いです。
今回もやはりまっすぐ着陸することはできず、明らかに結構な距離を行き過ぎて戻ってきてから、空港へ向かう着陸のラインに乗ります。
これでさらに10分ほどの遅れ。
羽田は着陸してからも、タキシング(地上を走行して滑走路から駐機場へ向かう、あるいはその逆)が長いので、結局飛行機のドアが開いたのは、台湾便出発の10分ちょっと前。
うん、これは普通に国際線ターミナルへと向かって通常通り保安検査を通過し、出国したのでは間に合いませんね。
羽田の国内線―国際線の乗り継ぎは最速何分でできるのか
飛行機を降りるとやっぱり呼ばれている!
クラスJは座席が前方にありますので、飛行機から早めに降りられるのがこういうときにはありがたいです。
降りてタラップを渡り、ゲート前に着くと、やっぱりグラウンドスタッフ(地上係員)が声を張り上げています。
「台湾便にお乗り継ぎのricebag様~」
これで今回、一生に一度はやってみたかったグラウンドスタッフに連れられてゲートに向かって走る、という行動ができそうです!
はいは~い、と名乗りを上げると、やはり「お急ぎください」とのこと。
もうお一方、台湾便に乗り継がれる方がいらっしゃるようで、先に降りてお待ちでした。クラスJの前の方に乗られていたんですね。
ということで、グラウンドスタッフの方に我々2人が連れられて、早足、時々駆け足で国際線ターミナルへと向かいます。
まずは、猛スピードで歩きながら「お預けのお荷物はありませんよね」という確認。
これは、航空会社側は把握しているはずですが、念のための確認でしょう。この短時間の乗り継ぎで預け入れて荷物があると、本当にヤバいです。
乗っていた飛行機から出すのにも時間がかかりますし、次の飛行機に積み込む時間も必要ですからね。最悪、別送になってしまうかもしれません。
幸い二人とも預け入れて荷物はありませんでしたので、そのまま手荷物受取所はスルーして、猛スピードをキープしたまま外へ出ます。
羽田の国内線―国際線ターミナル間の移動は、モノレールや京急でも無料ですよ
今度は、「モノレールで国際線ターミナルへ向かいますが、改札通過時にパスポートと航空券が必要なのでご用意ください」とのこと。
空港内の案内では、国内線ターミナルと国際線ターミナルの間は無料連絡バスが運行しています、というものがほとんど。
ただ、実は乗り継ぎ客であれば、モノレールや京急にも乗ることができるんです(今回のような緊急時でなくてもOK)。
バスはちょっと時間がかかりますので、本数の多い時間帯であれば、モノレールや京急のほうが早いかもしれません。
それぞれのターミナルのインフォメーションや、各駅の改札で乗り継ぎ先の航空券とパスポートを提示すれば、こんなチケットがもらえます。
これが使えるので、モノレールが最速だと判断したグラウンドスタッフさんが、パスポートと航空券を用意するよう伝えてきたのです。
このグラウンドスタッフさん、かなり急いで進んでいきます。僕は機内持ち込み用のスーツケースを持っていたのですが、これを抱えてエスカレーターを歩いて降りていったりして、まさに映画で見かけるような飛行機に乗り遅れそうな人たちに近い様相を呈してきます。
テンション上がって楽しい笑
乗り継ぎ組2人は上記のチケットを貰ってモノレールの改札を通過。グラウンドスタッフさんは律儀にパスモで入場しています。
ここらへんのルールが厳格なのは日本らしいですね。
モノレールのホームに降りると、ちょうどまえの列車が発車してしまったあとで、数分の待ち時間があります。
この間、グラウンドスタッフさんはトランシーバーの電波を求めてウロウロしながらトランシーバーを持ち上げてみたり、いろいろ変なポーズを取っています。
「~分のモノレールに乗ります」ということが伝えたかったみたいなのですが、結局電波はキャッチできず。
モノレールの駅は地下ですから仕方ないですね。
グラウンドスタッフに連れられた2名の乗客、という奇妙な3人組がモノレールに乗って2駅移動。
羽田空港国際線ビル駅に到着すると、またもやダッシュが始まります。
スタッフさんは走りながらトランシーバーで連絡を取っています。大変なお仕事ですね。
改札では先程のチケットを駅員さんに渡して外に出ます。
JALのカウンター前でスタッフがチェンジ
ここまで案内してくださったグラウンドスタッフのお姉さんは、どうやら国内線担当だったようで、JALのチェックインカウンター前に到着したところで国際線担当の方にチェンジとなります。
先ほどの方にはお礼を言ってお別れ。
そして、今度の国際線担当の方が、走る走る。
途中でちょっと偉い方から「そんなに急がなくても大丈夫だよ」と声をかけられていました。
保安検査は係員用レーンを通過
係員用の保安検査レーンがありますので、そこへと向かいます。
ここで、保安検査を受けようとしている方を差し止めて、我々が割り込んで先に通過。
待っている方も乗り継ぎ時間がギリギリの方だったようなのですが、こちらの方がギリギリ度が高いということで、快く順番を譲ってくださいました。
普段なら10分以上はかかるであろう保安検査を、ものの1分で通過。
なぜか係員の方が、前のお客さんに付いていたベテランの方へとスイッチします。
保安検査を通過すると、次は出国手続き。係員の方は別ルートで中に入らなければならないので、出国したらその場で待っていてくれ、と伝えられたうえで一旦お別れです。
出国だけは普通に並ばないといけない
どうやら出国審査だけは特別扱いが無いようで(よっぽどの要人など、安全性等で問題があれば別なんでしょうけど)、普通に並ばないといけません。
ただ、今回はさほど混雑していなくて、それぞれの列に待ち客が1人程度。こちらも1,2分で問題なく出国できました。
むしろ、グラウンドスタッフさんが出国後エリアに現れるのを少し待ったくらいです。
ということで、再びスタッフさんと合流してゲートへと向かいます。
出国ゲートから出発ゲートまでは比較的近かったので、なんとか出発時間5分遅れほどで到着。
まだ最後の乗客が改札を行っているタイミングでしたので、どうやら台湾便自体も出発が少し遅れているみたいです。
先ほど、「そんなに急がなくても大丈夫だよ」と声をかけられていた理由が、ここでようやく理解できました。
ここで地上係員の方々とはお別れ。
「お急ぎ頂きありがとうございました」
と声をかけられましたが、いえいえ、こちらこそ頑張って連れてきて頂いてありがとうございました。
結局、今回のルートで乗り継ぎに要した時間は、国内線のゲートから国際線のゲートまでで15分ちょっと。
モノレールの駅で少し待ち時間がありましたので、最短だと15分は余裕で切れると思います。
が、もちろんこれはグラウンドスタッフさんが頑張ってくださって、保安検査も専用レーンを通れたので出来たこと。
通常ですとどんなに短くても、ゲートからゲートへの移動だけで30分は見ておかないと危険です。
ということで、今回は羽田でグラウンドスタッフさんに連れられて、走って乗り継ぎをしましたのでその様子をお届けしてきました。
ビジネスクラスに乗る予定だったので、羽田国際線のサクララウンジが使えたはずなのですが、こうした事情で入ることすら叶わず…。
名物のカレーを食べてみたかったのですが、残念です。もともと1時間しか乗り継ぎ時間がありませんでしたので、最初から諦めている部分も少しあったんですけどね。
今回、ようやく日本から台湾へと立つ飛行機にたどり着きましたので、次回はビジネスクラスの様子などについてお届けしていきます!
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今回の台湾旅行に関する次の記事は、JALのビジネスクラス機内の様子と食事についてです。
食事は想像していたよりも遥かに豪華で美味しかったですよ!
以下のページで詳しくレポートしています。
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