国内でも有名な二郎系Yume Wo Katare ― ボストンの食事

2016年12月4日



こんにちは、ricebag(@ricebag2)です。

ボストン旅行ならアメリカっぽい食事を楽しみたいもの。

日本食が恋しくなったとしても、食べたいのはあっさりした和食やさっぱり目のらーめんだと思います。

でも、ちょっと待って下さい。

実は、ボストンには日本でも食べられないほどレベルの高い二郎系らーめん店があるんです。

今回は、そんな二郎系のYume Wo Katareをご紹介。

 

Yume Wo Katareの概要

もともとは、お笑い芸人だった西岡津世志氏のお店。

芸人をやめたあと、足立区西新井のラーメン富士丸(当時はマルジという店名)で修行をされたあと、京都一乗寺で「ラーメン荘 夢を語れ」を開店。

 

このお店は、まだ二郎系の少なかった関西で瞬く間に有名店となり、行列の途切れないお店になります。

現在でも、京都で二郎系といえば夢を語れ、というくらいに有名なお店。

その後、「歴史を刻め」、「地球規模で考えろ」、「おもしろい方へ」、「これが好きだから」と多くのお店を展開。

 

ちなみに、二郎系というのは東京三田のラーメン二郎に似たタイプのらーめんを出すお店。平打ちの極太麺に、脂たっぷりの豚骨スープ、しょっぱいくらいの醤油、山盛りのもやしとキャベツ、ごつい煮豚をあわせ、にんにくなどのトッピングをして楽しむらーめん。

提供前に「にんにく入れますか?」という問いがあり、それに対して「野菜マシマシ ニンニク アブラ カラメ」などと呪文のような注文をすることでもおなじみです。

 

その後、西岡津世志氏は2012年に突然ボストンへ渡り、新たにYume Wo Katareを開店したのです。

ということで、現在西岡氏の作るらーめんが食べられるのは、このボストンYume Wo Katareのみ。

なんと、超有名らーめん店主による二郎系らーめんが、ボストンで食べられる、と言いますか、ボストンでしか食べられないのです。

ボストン店もまた、開店してすぐに大行列店となります。飲食店であまり行列しないアメリカ人が、なんと最大1時間半ほどの行列を作ったとか。

雑誌でも多く取り上げられ、YelpやTrip Advisorなどでも軒並み高評価を獲得しています。

日本では豚のエサとまで言われる二郎系。好きな人は好きだけど、苦手な人も多いタイプです。そんならーめんが、アメリカ人にも受けている。

これは行かなければならない、ということで、時間を作って訪問しました。

 

立地とアクセス

お店は、レッドラインとコミュータートレイルのPorter駅から徒歩2分ほどのところにあります。

リンクパスをお持ちであれば、Park Streetからレッドライン、North Streetからコミュータートレイルのどちらでもアクセスできますよ。ただ、本数的にも改札の方法的にもレッドラインが断然おすすめです。

尚、レッドラインで1つ手前のHarvardからも徒歩30分ほど。HarvardからPorter駅までの間には、ちょっとオシャレなショッピング街が広がっていますので、ハーバード大を観光して、ショッピングがてらマサチューセッツアヴェニューをのんびり北上、という手もありますよ。

Porter駅を出たら、マサチューセッツアヴェニューを北に向かいます。信号を渡ってすぐ右手にあります。

お昼時や夕飯時には間違いなく大行列ができていますので、すぐにわかりますよ。

 

メニュー

Yume Wo Katareのメニューは、らーめん一本。

通常のらーめん(豚2枚)12ドル、豚らーめん(豚5枚)14ドル、麺増し1ドルです。

レギュラーらーめんは茹で前250 g。小の150 gもあります。

飲み物は、水道水はセルフで無料。他に、水1ドル、ウーロン茶2ドルなど。持ち帰り用豚15ドルもあります。

また、1ヶ月10ドル~を支払うと、店内に夢を飾ってもらうことができます。

 

注文は、入店時にレジで。前会計制。

注文し、代金を支払うと、夢を語るかどうか聞かれます。お客さんの前で、夢を語ることができます。

注文後、セルフで水と箸、れんげ、おしぼりを持って、指定された席へと向かいます。

 

内装と雰囲気

店内は壁一面に色んな人の夢が貼られています。

座席はカウンターのみですが、このカウンター、キッチンに向かったものがなんと3列。

学校の教室みたいに、みんなで同じ方向に向かって座る、ちょっと変わった方式。

 

途中で店員さんから「Yume Wo Katare」という店名の意味が説明され、店員さんや西岡津世志氏が夢を語ります。

まさに、劇場型の厨房でアトラクションとして完成されている雰囲気。

お客さんが食べ終わると、店員さんがもう一度、夢を語るかどうか聞きに行きます。ついでにらーめんを完食しているかどうか見て、完食していれば「Good job!」、汁完までしていると「Perfect!!」と店員さん皆で叫んでくれます。

その後、夢を語りたい人は語って帰っていく、という流れ。白人のお客さんは、結構ノリノリで夢を語って帰っていきました。

皆楽しそう!

こんな感じでアトラクション的になっているのも、人気になった理由の1つなんですね。

 

 

らーめんと味

今回は、レギュラーを注文しました。

注文後、座席に案内され、調理の様子をしばらく眺めます。

現地の日本人社会にも馴染んでいる様子で、馴染みのお客さんが次々に訪れ、西岡店主と会話を楽しんでいらっしゃいます。

しばらく待っていると、「にんにく入れますか?」と厨房からダイレクトに聞かれます。全部でお願いしてしばらく待つと、着丼。

提供されたらーめんはこんな感じ。

野菜をました割には、盛りはおとなしめでしょうか。

麺量も250 gなので、丼もやや小ぶりで全体的なインパクトは弱め。

チャーシューは、腕肉とバラロールの2種類が乗っています。

 

別角度からもう1枚。

 

スープは非乳化で、カネシ(醤油ダレ)の立ったしょっぱ目の味わい。二郎系としては、出汁は弱めで醤油のキレで食べさせるタイプ。

ただ、もちろん表面は大量のラードで覆われていますので、油分はたっぷりです。乳化していない分、表面の油膜の厚みがエグいですね。

さらに、背脂もそこそこの量がかかっています。でも、ラードの香りと醤油のキレが合わさって非常に美味しい。

 

麺は、オーション(二郎系でよく使われる小麦)だとは思うのですが、表面はツルッとして歯ごたえはもっちり。こちらもやはり、二郎系では異質な感じ。ワシワシ感はほぼありません。

ただ、このスープと麺のマッチングは見事。本当に美味しいです!

 

チャーシューは腕肉はトロトロ、バラはちょっとサクッとした歯ごたえもあり、どちらも抜群に美味しい。これなら、豚増しにすればよかった。

野菜は、もやしはやはり日本のものとは違い、かなり生臭さがあります。アメリカのもやしを使う以上、この点は避けられないですね。

キャベツも歯ごたえの弱い、しんなりしたもの。芯のように太い葉脈も入っていたりして、やはりこれも日本のキャベツのほうが好み。

野菜に関しては原料の違いだけはどうしようもないですね。

 

 

総評

ボストンで食べる二郎系は、日本のクオリティそのまま、いや、夢を語れ系列のなかでもやはり高いクオリティでした。

味は二郎系の中でもトップクラス、野菜だけはどうしようもありませんが、この地でこれだけのものが食べられるというのはやはり偉大です。

ボストンでしか食べられないというレアリティもありますので、らーめん好きならボストンを訪れたら是非食べたい一品です。

 

ちなみに、タイミングよく11月28日にボストンのYume Wo Katareで修行された方が日本の東京白山に新しい店舗を開きました。

西岡津世志氏もお弟子さんのこのお店で何度か厨房に立った模様。

ただ、本拠はやはりぼすとんとのことで、これからも西岡氏の味はボストンでしか楽しめないようです。

 

 

次に読むのにオススメの記事

ボストン観光の次の記事は、お土産物さがしとショッピングについてです。あまりメジャーなところは回らずに、ちょっと変わったお土産物を探してみました。以下の記事で詳しくご紹介していますのでぜひご覧ください。

 

海外ではただでさえ野菜不足なのに、さらに二郎系を食べてしまったりしたら余計お腹に不調をきたしかねません(もやしはたくさん乗っていますが…)。海外旅行での野菜不足による体調不足は、日本で対策を打っておくことが大事です。

以下の記事で対策方法を詳しくご説明しています。

 

二郎系は脂も激しくお腹にダメージを与えてきます。やはり海外では油ものが多くて、お腹に不調をきたしやすいものです。油もの対策も、あらかじめ日本で対策を打っておきましょう。

以下の記事で対策方法を詳しくご説明しています。

 

らーめん店の味が自分好みかどうかって、レビューを読んだだけだとわかりにくいですよね。あらかじめ自宅でお取り寄せをして食べてみておけば、時間もお金も節約することができます!

なんでお金の節約になるのか、お取り寄せの方法など詳細は以下のページで。

 

その他のボストンに関する記事については、以下のまとめページからご覧ください。