台湾一人旅に行ってきました ― JGC修行など、旅行に行った理由について
こんにちは、ricebag(@ricebag2)です。
急に思い立って、1人で台湾旅行に行ってきました。
この記事から数回は、その台湾旅行についてレポートをお届けしていきます。
ただし、今回の主目的は台湾の観光というよりも、JALのポイント(後述)を貯めること。
ですので、あまり意味もなく2回も沖縄に立ち寄ったり、かなり変則的な日程になっています。
日程の組み方などはあまり参考にならないかもしれませんが、現地のレポートはしっかりお届けしますので、台湾にご興味をお持ちの方はお付き合い頂ければと思います。
台湾に行くのは修行のため!?
そうなんです、修行をしに台湾へと行くので、かなり変則的な日程を組んでいるんです。
といっても、仏門に入るとかそんな大層な修行ではありません。
航空会社のお得意様制度
大抵の大手航空会社は、頻繁に飛行機に搭乗するお得意様を優遇する制度を持っています。
日本で言えば、JALとANAにそういった制度があります。
マイレージプログラム
飛行機によく乗る方向けの制度としてお馴染みなのは、「マイレージプログラム」ですよね。
マイレージ(マイル)というのは飛行機に乗った距離に応じて付与されるもので、貯めたマイルは航空券や座席のアップグレード、商品との交換など、様々な使い方をすることができます。
この制度は、家電量販店のポイント制度とよく似ていて、航空会社に支払ったお金の一部をマイルとして還元してくれているんです。
一度でも乗ったことのある方に、「次も乗るとお得になりますから、是非またご利用くださいね」というような意味合いを含んだ制度です。
上得意客向けの制度
飛行機には、「次も乗ってくださいね」というだけではすまされないような、さらなるお得意様がいます。
年に何度も海外出張をしたり、何十回も国内線に乗ったりという方です。
航空会社としては、こうした方はなんとしてもライバル会社に摂られることなく囲い込みたいと考えます。
そこで作られたのが、このようなお得意様にさらなる便宜を図る制度。
一度でも飛行機に乗ったことがある方なら、「優先搭乗」という制度をご存知かと思います。
一般の乗客に先がけて、一足先に飛行機に登場できる制度です。
これを呼びかける際に、JALであればワンワールドルビー、サファイア、エメラルドなど、ANAであればスターアライアンスゴールドメンバーなどといった呼びかけを聞いたことがあるのではないでしょうか。
ここで呼ばれている幾つかのランクが、航空会社のお得意様に割り振られるものなんです。
もちろん、航空会社のお得意様になると得られるメリットは、優先搭乗だけではありません。
専用のチェックインカウンターがあって、通常のチェックインカウンターが混雑していてもサックリとチェックインが出来たり、専用の保安検査場があってこちらも混雑を避けて保安検査を通過できたり。
預け入れた手荷物も、早く出てきます。
普段、預け入れた手荷物がいつも遅く出てきて不満だ、と思っていらっしゃる方がいらっしゃるかもしれません。
それもそのはず、最初に出てくる手荷物は、ビジネスやファーストクラスに搭乗された方と、航空会社のお得意様の荷物なんです。こんなところにも優遇制度があるんですよ。
さらに、飛行機の出発を待つ際、一般の方は出発ゲートの前にあるベンチで待つことになりますが、航空会社のお得意様には専用のラウンジがあり、そこで待つことができるんです。
これも、ゴールドのクレジットカードを持つ方が入れるラウンジとは違います。
航空会社がお得意様のために用意しているラウンジですので、国際線であれば常時食事の用意がありますし、シャワーやマッサージチェアなどもあり、本当に至れり尽くせりの環境なんです。
その他にも、マイルが通常よりも多く溜まったり、JALの場合はディズニーシーの中にあるラウンジ使用やショーの事前予約ができたり、様々なサービスを提供してくれています。
上得意客向けの制度には2種類ある
こういった航空会社の上得意客についてのお話をしていると、良く言われるのが「でも、毎年たくさん乗らないとダメなんでしょ?」ということ。
もちろん、上に述べたすべてのサービスを受けるためには、毎年毎年たくさん乗り続けないといけません。
ただし、ラウンジの利用、専用チェックインカウンター、手荷物の優先返却、専用の保安検査レーン、優先搭乗などのサービスに限れば、実は1年頑張れば一生受けることができるサービスなんです。
つまり、上得意様向けの制度には毎年ランクが変動する制度と、1年頑張ればその後は一生上得意客になれる、2つの制度が有るということなんです。
そして後者の制度も、「世界を飛び回っているような人じゃなきゃとても無理」というほどでもないんです。
上手くルートを選んで飛行機に乗れば、JALであれば1泊3日(機中1泊)の海外旅行×3回程度で、こうしたサービスを生涯受けられるランクになるんですよ。
今年は飛行機に乗る回数が多そうだ、という方はちょっと考えてみる価値があるかもしれません。
どうすれば上得意客になれるのか
クレジットカードの年会費さえ払い続ければ生涯続くこうしたサービスは、JALであれば「JAL グローバルクラブ(JGC)」、ANAであれば「ANAスーパーフライヤーズ(SFC)」と呼ばれています。
どちらの制度であっても、マイルとは別のポイント制度によって入会できるかどうかの判断が行われます。
JALなら「フライオンポイント(FOP)」、ANAなら「プレミアムポイント」と呼ばれるポイント制度。
いずれも、年間5万ポイントを貯めると入会することができます。JALの場合は、年間50回以上の搭乗でもOK。
ポイントは、同じアライアンスに所属する航空会社の路線に搭乗してももらえますので、例えばJALであればアメリカン・エアラインズやブリティッシュ・エアウェイズなどに搭乗してもOK。
ただし、2万5千ポイント以上はJAL便(ANAであればANA便)でゲットする必要があります。
年ごとにランクが変動する制度も同様のポイント制度でランク付けされていて、最低ランクが3万ポイント。
その上が5万、10万となっていますので、下から2番めのランクになれば生涯一定のサービスを受けられることになります。
どのくらい頑張ればよいのか
一般庶民である我々が、こうした上得意客向けの制度に入るのは、ただ漠然と「出張が多い」程度では難しい場合が多いです。
あくまで、ランク判定用のポイントを効率的に獲得する経路を積極的に利用することが必要。
どういうことかといいますと、例えばかなりの長距離である成田-ニューヨーク便。往復で大体10万円~といった価格だと思います。この長距離便に乗っても、ポイントは8,000ポイントくらいしかもらえないんです。
一方で、今回僕が取った経路である羽田-沖縄-羽田-台北の往復という経路。
羽田-台北にはビジネスクラスを利用し、経路全体でかかった費用は12万円ほど。これで、約15,000ポイント(今回は15,050FOPでした)獲得できるんです。
費用はニューヨーク便の2割増し程度で、獲得ポイントはほぼ2倍。
このように、ポイント効率の良い特殊な経路を取らないと、なかなか上得意客にはなれないのです。
僕のように、無駄に羽田と那覇を往復したり、人によっては1泊2日で飛行機に16回も乗ったり。
そういった、まるで何かの苦行かと言わんばかりの無駄かつ時間を持て余す行動を取りますので、上得意客向け制度への入会を目指す一般庶民は自らをやや自虐的に「修行僧」と呼びます。
こうした厳しい修行を経て、航空会社の上得意客になることを「解脱」と言います。この辺の言葉選び、最初に考えた方はセンスのある方ですよね。
効率の良い路線については、「JGC修行」や「SFC修行」などで検索すれば先輩修行僧たちの知恵がたくさん出てきますので、そちらをご参照ください。
すべて自腹で解脱するためには、JGCの場合、最安でいって30万円程度かかります。
こうした修業によって貯まるマイル数からいっても、フライオンポイントの貯まりやすさからいっても、航空会社のクレジットカードは修行に必須です。
修行をやってみたい、と思われた方はまずはクレジットカードを作るところから始めましょう!
なぜJGC修行することにしたのか
やはり、何かきっかけがないと、こんな無駄に飛行機を乗るなんてことを始めようとは思いません。
僕の場合、20台限定でちょっと優位なサービスを提供してくれるJALのクレジットカード「CLUB EST」の期限が再来年の3月で切れてしまうということが一点。
これが切れると、国内線の航空会社ラウンジ(JALのサクララウンジ)が使えなくなってしまうので、なんとかしたいという思いがありました。
そして、もう1つは、今年は長距離の海外出張が1件入りそうで、さらに新婚旅行でこちらも乗り継ぎありの長距離旅行が入りそうだということ。
両者とも乗り継ぎがありますので合わせて大体2万ポイントを見込んでいまして、JALの場合は年度初めのボーナスが5,000ポイント。
さらにCLUB ESTの特典で2,000ポイント付きますので、それだけで2万7千ポイント。
さらに、国内線も九州2往復が確定的。3万ポイントは確実に超えますので、これは修行をしない訳にはいきません。
なんたって、一度台湾にいけば1万5千ポイント。あとは沖縄往復でもすれば、解脱できてしまいそうなんです。
ということで、急遽台湾行きを決めたわけです。
なぜ羽田と沖縄を往復してから台湾に行くのか
今回は、羽田と沖縄を一往復してから台湾へ向かい、帰りも台湾から羽田に戻ってきてから、羽田と沖縄を往復します。
ここにはちょっとした理由があります。
羽田-沖縄便は、日本の主要な路線の中では最長。
ただ、それだけであればわざわざ台湾旅行の前にくっつける意味がありません。
今回ではなく、また別の機会に沖縄旅行に行けば良いだけの話ですからね。
まず重要なポイントの1つは、国際線に乗るために国内を移動する分の航空券は、往復1万円で購入できるということ。
国際線に乗るために、地方の方がわざわざ通常の料金で国内線に乗ったり、あるいは別の手段で移動しなければならないというのは不便ですし、経済的にも大都市圏に住まわれている方よりも不利になってしまいます。
そうした利便性を考えて、地方から国内の主要空港に移動して国際線に乗る場合は、国内線区間の料金が一律往復1万円になっているんです。
沖縄-羽田という長距離をわずか1万円で往復できるというのは、ポイント的にはかなりお得ですよね。
利点はそれだけではないんです。通常、国内線に割引運賃で搭乗すると、その区間に対して100%のポイントは付きません。
安く航空券を購入した分、ポイントも減らされてしまうんですね。
一方で、今回のような国際線に乗るための国内線。これを国際線の国内区間と言ったりしますが、この区間には100%のポイントが付くんです。
なんと、わずか1万円で那覇-羽田往復分の100%のポイントがゲットできてしまうんです!これはおトク。
ということで、羽田-沖縄-羽田-台北-羽田-沖縄-羽田という世にも奇妙な経路が出来上がったわけです。
ただし、沖縄-羽田-台北というのは沖縄から出発する方向けの経路ですので、最初の羽田-沖縄と最後の沖縄-羽田は通常遠り、国内線の割引運賃として搭乗しています。
台湾旅行の目的は他にも
台湾旅行に行く目的は、もちろんJGC修行だけではありません。
おそらく、今回が独身最後の旅行になってしまいますので、日程を詰め込みに詰め込んだ、余裕のない歩き通しの一人旅を最後に満喫しておきたかったということ。
また、夜市や故宮博物院、九份など、台湾には一度訪れてみたかった場所が目白押し。しかも、それほど高くない。
ということで、JGC修行に最適なルートを見つけた瞬間、直近の連休を使って航空券を購入してしまったというわけなんです。
今回の旅程
なんで台湾旅行に行こうと思い立ったか、という話が長くなってしまいましたが、最後に今回の旅程とかかった金額を書いておきます。
初日
- 羽田6:25発-那覇9:20着
- 那覇14:45発-羽田16:55着
- 羽田17:55発-台北(松山)21:00着
- 台北宿泊
2日目,3日目
- 終日フリー
- 台北宿泊
4日目
- 台北(松山)09:35発-羽田13:20着
- 羽田14:50発-那覇17:45着
- 那覇20:05発-羽田22:15着
といった感じ。国内線区間はすべてクラスJ、国際線区間はビジネスクラスです。
那覇から台北の往復は、期間限定のキャンペーンで8万円ジャスト。
羽田と那覇との往復は、航空券を取る時期が遅かったのと、3連休を利用したということもあって4万5千円ほど。
宿泊は3泊朝食付きで1万3500円
しめて14万円といったところです。
邪道ですが、溜まっていたマイルをe-JALポイントというものに変更して航空券を購入しましたので、実質支払ったのは3万円くらい。
台湾は昔から行きたかった旅行先の1つでしたので、修行ついでにいけて、しかも自腹は3万円程度とほくほく顔で出発しました。
今回は日程についての話だけで終わってしまいました。
次回以降、旅行の実際のレポートを始めていきますね。
JGC修行に興味を持たれたら
まずは、JALカードをお持ちでない場合にはJALカードを作ってしまったほうが、効率よくFOPを貯めていくことができます。
JALカードは、以下の公式サイトからお申し込みください。
航空券も、旅行会社から手配してしまうとフライオンポイントの積算対象外となってしまう場合がありますので、やはりJALから直接申し込むのがポイント効率的にも良い場合が多いです。
国際線は、
から予約してみてください。一度上の方にある「国際線」というところをクリックしていただいて、しばらく下にスクロールしたところにある「そのほかのおトクな運賃のご案内」というところに、比較的安い運賃が出ています。
また、現地のホテルを別に予約するのが面倒くさいというときには、JAL公式のツアー「JALパック」を利用すると便利です。
ぜひ、旅行を楽しみながら解脱を目指しましょう!
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