眠りやすいおすすめのネックピローとそのレビューをご紹介 ― 飛行機で快適に眠るために
こんにちは、ricebag(@ricebag2)です。
長距離の国際線に乗る際は、時差の調整などのためにも飛行機の中でしっかり寝ておきたいところですよね。
でも、エコノミークラスの狭い座席で快適に眠ることは、なかなか難しいのが現実です。
飛行機の中で眠るために使われる定番グッズと言えば「ネックピロー」(U字型の、首の周りにつける枕)です。
今回は、そのネックピローのおすすめ品と、次世代のネックピローをご紹介していきます!
正しいネックピローの選び方については、別記事でご紹介していますので、そちらもあわせてご覧ください!
ネックピローでは眠れない?
そんなことはないよ、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、まずはどんな形のネックピローが最適なのか探っていくためにも、僕の経験談にお付き合いください。
僕もそう思ってました
いきなりこんなことを書くのも何ですが、ネックピローって寝にくくないですか?
もちろん、狭い飛行機の中で心地よい睡眠を得るために、凄くよく工夫された製品だとは思います。
でも、首の角度がいまいちだったり、首が圧迫されてしまったり、不満点も多くあって、「これがあればどこでも眠れる」という商品ではないですよね。
僕もそう思っていました。と言いますか、「ネックピローで眠れる人の気が知れない」というレベルでした。
枕が首の後ろにもあるせいで頭が前に出てきてしまって姿勢がつらいし、首も結構横に傾けないと枕に当たらないしで、これなら普通のクッションを肩に挟んだほうがマシなんじゃないか、と思っていたんです。
今になって思えば、こんなことを思っていたのは、安物の(100均の)空気式ネックピローを使っていたからなんですが、当時はネックピローを諦めて、他に良い寝方がないかいろいろな商品を買い漁っていました。それくらいに、ネックピローでは眠れなかったんです。
そもそもネックピローとはどうあるべきなのか
しかし、こんなもの無い方が良いじゃん、と思ってはいても、世の中にはネックピローを使っている方がたくさんいらっしゃるのも事実。
僕の使い方が間違っているんじゃないかとか、いろいろ考えてみたんです。
考えに考え込んでいると、「そもそもネックピローってなんのために使っているんだろう」というそもそも論にたどり着いてしまいます。
ということで根本に立ち返って考えてみましょう。
電車の中で眠りこけている方を思い浮かべると、なんとなくそこに答えがありそうな気がしてきます。
- うつらうつらしながら、少しずつ前に倒れていってはガクンとなっている方
- 頭がだんだん横に傾いていって、頭が自分の肩についてしまう方
- 頭を座席の後ろにつけて、大きな口を開けている方
人によって色んな寝方がありますよね。
おそらく、ネックピローはこんな色んな寝方に対応するように作られたものなんです。
これらの人々に共通しているのは、首が傾くのを支えるものがないせいで、おかしな寝方になってしまっているということ。
ベッドや布団で寝ていればマットレスや枕が頭を支えてくれますから、首がおかしな曲がり方をすることはないんです。
でも、椅子に座った状態で寝ようと思うと、支えるものがないせいで首がおかしな方向に曲がってしまいます。
つまり、ネックピローというのは、首をしっかりと保持して、頭が比較的まっすぐに近い状態で支えてくれるべきなんです。
理想のネックピローとは
以上のことを踏まえて、理想のネックピローとはどんなものなのかを考えていきましょう。
サイズ感がとっても重要
首をある程度まっすぐな状態でしっかりと支えるためには、やはりそれなりの厚みが必要になってきます。
かといって、厚みがありすぎると首だけでなく顔まで固定してしまって、全く顔を左右に倒すことができない、苦しい状態になってしまいます。
ですので、適切な厚みというものがあるはずなのですが、人によって首の長さが違いますから、その適切な厚みというのも人によって違ってきてしまいます。
なので、本当にベストなものを探そうと思ったら試着が大事。
ただ、ちょっと厚めに作っておいてクッションで上手いことフィットするように作られているようなネックピローもあります。こういったタイプなら、旅行前の忙しい時期にわざわざお店に行かなくても済むはず。
さらに、首周りの穴の大きさも重要です。ここが小さすぎると首を圧迫してしまって苦しいですし、大きすぎるとしっかり首を支えてくれなくてネックピローの役割を果たさなくなってしまいます。
首の太さも人によって大きく異なりますから、この点もなかなか設計が難しいところです。
ただ、こちらもやはり素材の選び方である程度柔軟性をもたせることができます。
いずれにしても重要な事は、人の首に合わせてしっかりと設計されたサイズのものでないといけない、ということ。
ヘタに100均のものとかを選んでしまうと、逆に首が痛くなる、ということにもなりかねませんよ。
固さが重要
これは非常に難しい問題です。
枕なのですから、ある程度柔らかくないと寝心地が悪いです。
一方で、柔らかすぎると首がぐにゃっと曲がってしまって、今度は首を痛めてしまいます。
ということで、適度な固さがありつつ寝心地の良いもの、という一見相反しそうなポイントをクリアする必要があります。
ベストな商品はどれか
正直なところ、ネックピローはまだまだ開発途上にあって、今後もっともっと理想的な形状のものが発売されるような気がしています。
実際、かなり前衛的なネックピロー代替品が精力的に開発されていまして、
●J型ネックピロー
●「7」型ネックピロー
などなど、様々なものがあります。
ただ、現状ではやはりオーソドックスなU型形状が、首のホールド感、寝心地ともに一歩抜きん出ている印象です。
そうした中で、個人的におすすめなのはTEMPURの製品。
アイマスクもTEMPUR製を押していますが、別にTEMPUR信者なわけではありませんよ。
むしろ、普段のベッドや枕にフォーム材を使うのは好みではないので、マットレスはシーリーですし、枕はニトリの安いやつです。
ただ、トラベル製品に限って言えば、TEMPUR製品の完成度は極めて高いんです。
TEMPURのネックピローが凄い
TEMPURといえば、低反発枕やマットレスで一世を風靡した会社。
そんな会社が、実はネックピローも作っているんです。
こんな感じで、結構肉厚で大きめのネックピローです。
この製品の何が凄いのかというと、とにかく首へのフィット感です。
まず、厚みがかなりありますので、首をしっかりとホールドしてくれて、変な方向に首が倒れてしまう心配がありません。
それでいて、首周りはしっかり丸みを持って作られていますので、妙な圧迫感もなし。
安心できる程度の「支えてもらっている」感じはありますが、首が苦しいなんてことはありません。
そして、なんといっても寝心地が素晴らしい。
実はこの製品、TEMPURでありながら、低反発ではないんです。
むしろ、おそらく高反発の部類。これは、先程も書きましたが、低反発だとだんだん首が傾いていって辛い姿勢になってしまうからなんですね。
でも、高反発でしっかり支えつつも、段々と顔の形に合わせて凹んでいってくれる柔軟さもあります。
下の写真は、かなり強めに拳で跡をつけて、すぐに撮影した写真です。
ちょっと見にくいのですが、このサイトのロゴの、Tの字の上側にしっかりあとがついているのがわかりますか?
これ、戻るのに10秒位かかるんです。高反発でありながら、一度顔に合わせて形状が変わるとその形状を保ってくれる。すごい素材なんです。
さらに、首周りの圧迫感が小さいのにも理由があります。実は、この枕は外側のカバーを洗濯することができるのですが、洗濯のために中のクッションを取り出してみると、なんと2つに割れているんです。
2つのL型のクッションを向かい合わせるように入れることで、U型のネックピローになっているんです。
で、このクッションが2つに分かれていることによって、首周りの開き角を結構自由に変えられるんです。
そして一度変えてしまうと、その形をしっかり保ってくれる。これによって、首の太い方でも圧迫感なく使うことができるんです。
中のクッションはやや高反発なのですが、カバーには柔らかいクッション性があったりして、その辺もさすが枕とマットレスを専門とする会社だけあってよく考えられています。
誰にでもフィットしやすくて、寝心地の良い枕ということになると、このTEMPURの枕は貴重な選択肢の1つになると思いますよ。
ただ、やはりデメリットになるのはでかくて重いこと。
ぺっちゃんこにできる空気式のものと比べると、段違いの存在感がありますからね。
でもそんな荷物の問題がありながらも、最近空港などで売られているのはほとんどがクッション式のもの。クッション式には、荷物の問題を補って余りあるほどの寝心地が得られるんです。
僕も、荷物を減らして飛行機の中でつらい時間を過ごすか、荷物を増やしてでも快適に眠るかという選択を迫られたら、後者を選びます。
使うときだけ外に出しておいて、あとはスーツケースの中に放り込んでおけば済むことですからね。
そうは言ってもデカいのは嫌だという方は
どんなに快適であっても、これだけのサイズのものをスーツケースに入れていれば、万が一おみやげを買いすぎて帰りのスーツケースがパンパンになってしまった時なんかに困ってしまいます。
そういった事態を避けたい方は、やはりコンパクトに収納できる空気式のネックピローを使わざるを得ないと思います。
どうしてもクッション性などは折りたたみできないものと比べれば劣ってしまいますが、それをできるだけ補うような様々な工夫が施された商品も売られています。
例えば、
この商品は
- 後ろ向きに頭を倒したときに、しっかり頭をホールドしてくれるような形状になっている
- 頭を横に倒したときに、枕が頭と肩の間から滑り落ちてしまうことを防ぐためのベルトが付いている
- 手動ポンプを内蔵しているので、ポンプ部を手で押せば、息を吹き込まなくても膨らますことができる
- カバーは取り外して洗濯可能!
といった特徴を持っています。
どんな寝方の方にも対応できる構造をしていますし、ポンプでふくらませることができますから、肺活量の小さい女性でも安心。
空気型ネックピローのメリットとして、『ピローに入れる空気の量によって、クッション性を調整できる』というものがありますが、こちらのネックピローはポンプ内臓なのでその調整も簡単。
本当にユーザーのことを第一に考えて、どうすれば使い勝手が良くなるか、考えに考え抜いた末に作られた製品なんだな、と感じさせてくれる素晴らしい製品です!
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今後は、さらに進化していく可能性も
新しい事業を起こす際に、一般の人々から出資を募るために使われるkickstarterというサイトでは、新しいトラベルピローの開発がかなり精力的に行われています。
そんな中でも個人的に注目しているのは、OSTRICH PILLOW GOという製品。
これはかつて、机でうつ伏せに寝るための枕”OSTRICH PILLOW"を開発したグループが手がけているものです。
OSTRICH PILLOW自体はでかくておもしろい形状が話題になったりしました。
が、OSTRICH PILLOW GOは結構本気のトラベルピローです。
どんな首の長さ、太さの人でも、その首を全部覆い尽くしてやる、という意気込みのもと、部分によって異なるクッションの厚みを設定したり、マグネットで簡単に首周りのサイズ調整をできるようにしたりして、誰にでもフィットするネックピローを開発しています。
現在ではすでに、kickstarterで十分な出資を集めて製品化が決定しています。
現在の入手先は、kickstarter終了後にさらなる購入希望者を募るためのサイト、indiegogoです。
今後は販売経路が変更になる可能性もありますので、十分に注意してください。
こういったサイトで購入するのはちょっと怪しげで怖いけど、どうしても欲しいという方には当ブログで輸入代行も承ります。現在は1つあたり送料込みで55ドルという価格です。為替レートにもよりますが、手数料等含めましておよそ8,000円程度かかる可能性があること、納期は6ヶ月前後かかることをご了承ください。
どうしても一度輸入してから発送することになりますので、送料が2重にかかってしまいますから、まずは個人での輸入を検討されることを強くオススメします。
もしご希望の場合はお問い合わせフォームよりご連絡くださいね。
といった感じで、飛行機でぐっすり眠るためにはどんなネックピローが良いのか、オススメのネックピローにはどんなものがあるのか、ご紹介してきました。
この記事が皆様のネックピロー選びの一助となり、飛行機での睡眠が快適になりますことを祈っております。
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