ボストンからの帰国 ― シルバーラインとJAL帰国便機内食

2016年12月9日



こんにちは、ricebag(@ricebag2)です。

ボストン出張もいよいよ大詰め、帰国日となりました。

ボストン旅行記としては最後の記事になります。ボストン出発から空港、機内の様子をお届けしていきます!

 

その他、ボストンの観光情報や旅行手配方法などは以下の目次ページをご覧ください。

 

シルバーラインで空港へ

空港へのアクセス方法

以前にもお伝えしましたが、ボストンローガン空港とボストン市内のアクセスに使える公共交通は、2通りあります。

いずれも、地下鉄の切符1回分で乗車できますので、料金は一緒。最も高い場合(チャーリーチケットを使う場合)で2016年12月現在2.75ドルです。

その2通りの方法というのは、空港側から

  • 空港シャトルバス→Airport駅からブルーラインでGoverment Center駅へ→グリーンラインに乗り換え
  • シルバーラインというバスでSouth Station駅へ→レッドラインに乗り換え

というものです。詳しくは、以下の記事をご覧ください。

空港からホテルに向かう際には、空港シャトルバスとブルーラインを併用する手段で移動しましたので、今度はシルバーラインを使った方法で移動してみたいと思います。

 

出発は土曜日のお昼すぎ、12時20分の飛行機です。国際線ですので10時20分までには到着しなければなりません。

海外でしかも公共交通機関で移動する予定なので、大事を取って9時前に出発。

ホテルでチェックアウト。こちらは、無線LAN10ドル/日がホテルのサイトに会員登録することで無料になる、というシステムを使っていたのですが、ちゃんとそれが通っているか不安でした。実は、会員登録したは良いものの、「会員情報とホテルの予約情報を結びつけるために、予約番号を打ち込め」というページでいくらやっても弾かれていたんです。

しかし、カウンターに行って鍵を渡してみると、「バランスは0ドルだ」と言われます。無事に無料になっていました! 一体どうやって僕が会員登録したことを知ったのかは謎ですが、上手く宿泊情報と会員情報とを結びつけてくれていました。

 

シルバーラインの乗り方

さて、ホテルはPark Street駅近くにありますので、ホテルを出て徒歩で駅へと向かいます。Park Streetでレッドラインの南方向の電車に乗車。

2駅でSouth Stationに到着します。今回は出発が土曜日だったので、レッドラインは朝の時間帯でも10分に1本程度。やはり時間を多めに見積もっておいて良かったです。

South Stationに着いたら、シルバーラインというバスにのるのですが、改札を出てはいけません!

実は、バスはバスでも地下鉄と同じように専用軌道を走るバス。いわゆる、BRT(バス・ラピッド・トランジット)的なシステムですね。

「シルバーラインはこっち」という案内に従って進むと、やはり地下鉄のホームのようなスペースに出ます。

そこには、すでに空港行のシルバーラインが止まっていました!

ブレブレですみません。いつ出発するかわからなかったので、慌てて撮って乗り込んだんです。

さて、このシルバーライン、South Stationなどの専用駅から乗車する際は乗車方法が簡単です。地下鉄の改札内にいるわけですから、地下鉄と同様に開いているドアからそのまま乗り込むだけ。

レッドラインなどからの乗り換えではなく、South Stationから乗りたい場合にも切符を購入して改札に入ってからこのプラットホームに行きますから、乗車時に切符を見せるなどの作業は必要ありません。

逆に、空港から乗る場合には普通のバスやグリーンラインの地上区間のような乗車方法です。料金の入ったチケットを持っていない場合は、現金で2.75ドルを支払います。

料金の入ったチャーリーチケットやチャーリーカードがある場合は、それを運転手さん横のカードリーダーに通します。

Link-Passなどの乗り放題チケットをお持ちであれば、券面を運転手さんに見せるだけです。

どんなチケットがあるのかなどの詳細は、移動手段についてのページをご参照くださいね。

 

メカ好きなら大興奮間違いなしのシルバーライン

さてさて、この写真で見えるかどうかわかりませんが、このシルバーライン、バスにしてはちょっと変わっています。実は、上に電線が通っているんです。

電線からパンタグラフのようなもので電気を受けてモーターで走ります。つまり、いわゆる「トロリーバス」というやつなんです。日本では昭和中期に消滅してしまいましたが、ボストンにはまだ残っているんですね。ちなみに、サンフランシスコに行くとトロリーバスが大量に走っています。サンフランシスコのそれはエコのためらしいのですが、たしかに今にして思えば、トロリーバスは電気で走りますから電気自動車の先駆けですもんね。電線を張り巡らせる必要がありますので、景観やらメンテナンス費用やら安全性やらで問題はありますが…。

話を戻します。このシルバーライン、South Stationを出ても、2駅ほどの長ーい区間、地下の専用軌道を走り続けます。

途中にはバス専用とは思えない、大きくて綺麗な駅も。

そういったところを通り過ぎ、あるところで地上に出ます。地上に出ると、いきなり信号があって普通の道路に出ていきます。

普通の道路もトロリーバスが走るの? 空港に電線張ってあったっけ? と不思議に思っていると、しばらく走って突然バスが停車。車内の電気や空調が落ちて、一瞬静かになります。

しばらくして、再始動。動き始めたと思ったら、なんと上に電線がない!!

車内のアナウンスを聞いていると、どうやら電気からディーゼルに切り替えをしたようなんです。

つまり、このバス、なんとトロリーバスとディーゼルバスのハイブリッド。世にも珍しい形式です。ディーゼルになると、今までの静けさがウソのような音と、ものすごいトルクで加速し始めます。ディーゼル内燃機関の優秀さを再認識することになりました。

こんな形式になったのは、昔は空港まで地下鉄を通す予定だったのに、予算が足りなくなったのでトンネルを掘った部分を転用してバス路線にしたからなのか、あるいは最初からこのような変則的な運航手段にするつもりだったのか。なぜなのかはわかりませんが、とにかくおもしろい路線です。

乗り物好きなら興奮すること間違いなしですので、ガイドブックなどに騙されず、シルバーラインに乗ってみてください。

そのままディーゼルでハイウェイを走り、空港に到着です。ターミナルはA, B1, B2, C, Eの順に停車。Eのあとは再びSouth Stationへと向かって帰っていくことになります。

 

 

ボストンローガン空港

そんなこんなで空港に到着しましたので、ひとまずチェックイン。9時半ごろに到着したところ、チェックインカウンターは長蛇の列。

ただ、20台限定のカード「JAL CLUB EST」の特典でビジネスクラスカウンターを使えますので、ものの5分でチェックインは完了。

 

まだ保安検査を受けても暇を持て余してしまいそうなので、フラフラと空港を探索しに出かけます。ターミナルEの保安検査外エリアにはほとんどお店がなかったので、他のターミナルに行ってみようと地図を見ると、どうやらターミナルAとは渡り廊下で接続されている模様。

早速ターミナルAに向かいますが、なんとなが~い動く歩道を3本乗り継ぎ、着いた先は駐車場。巨大な駐車場を抜け、今度はさらに長い動く歩道を数本乗り継ぎ、ようやくターミナルAにたどり着きます。

やはり、アメリカの空港はでかい。そして、ターミナルAについて見ると、こちらも保安検査外にはほとんどお店がありません。このまま長い渡り廊下をあちこち渡って色んなターミナルを回る、というのはさすがに辛いので、ターミナルEに引き返し、さっさと保安検査を通過することにしました。

 

アメリカは出国手続きがありませんので、国内線と同じような感じで保安検査を通ります。アメリカは必ず靴を脱ぎますので注意してくださいね。それと、抽出検査でX線CTみたいなものを撮られます。この場合、ベルトやチャックなどちょっとした金属でも引っかかって、係員による触診を受けることになります。

 

保安検査を通過して、ターミナルEをフラフラ。

あんまりめぼしいお店がありません。時間もたっぷりあるので、とにかく奥へ奥へと進んでいくと、急にアメリカ人が多くいるエリアに。どうやら、ターミナルCにたどり着いたようです。

ターミナルCは賑やかで、キャンディ専門店やリーガルシーフードなど、様々なお店が入っています。

色んなお店をフラフラ見つつ、ターミナルBの方へ行けないか探っていると、ターミナルBに向かうドアには検査官が立っています。どうやら、一度ターミナルBに行ってしまうと戻ってこられなくなる模様。

ターミナルCまでは国際線があり、ターミナルBは国内線専用とかいう違いがあるんですかね。さすがに揉めると怖いので、これ以上は進まずにターミナルEに引き返していきます。

 

なんとなくお腹が空いてきましたので、飛行機に乗ればすぐに機内食が出ることは知りつつも食事を。

まだ10時台ということもあってあまりお店も開いていませんので、フードコートにあるSbarroでピザを食べます。ペパロニのピザ2枚とコーラで10ドルほど。

空港にしては良心的ですね。そういえば、「ローガン空港内のお店はすべて、街中のお店と同じ金額にしていますよ、だから空港でお買い物しましょう!」的なポスターがいくつも貼られていました。

日本でこんなサイズのピザを2枚も食べたら間違いなく気持ち悪くなるのですが、すでに1週間以上滞在してアメリカナイズされた僕の胃に怖いものなんてありません。ペロッと平らげ、ゲート前の待ち椅子へ移動。

 

空港内はWi-Fiが無料で使えましたので、残りの1時間半ほどはブログの更新をして過ごしました。

僕が持ち歩くパソコンはFUJITSU FMVのモバイル仕様のもので、もう4代連続して同じタイプのものを使っています。このPC、DVDなどを読み込むためのドライブがついているのですが、そのドライブを外して、代わりにバッテリーやら増設用HDDやらを差し込むことができるのです。

出張のときにはバッテリーを差し込んでおくようにしていまして、このお陰で現行のPCは外で12時間仕事をしていてもバッテリーは余裕しゃくしゃく。ちょっと使い方に気をつければ、18時間位耐えられそうです。

ということで、バッテリーの心配をすることはまずないのですが、ローガン空港は電源が設置してある座席が多く、奪い合いになりません。さらに、今回登場するJALの787はほぼ全席にコンセントと充電用USB端子付き。最近はでっかいバッテリーを積まなくても、電源に困ることは少なくなりましたね。

 

 

帰りの機内へ

さて、ついに帰りのときがやってきました。

JALのボストン―成田直行便、ボーイング787に乗り込みます。

システムとかの詳細は行きの記事をご確認ください。

帰りは気流の関係で、14時間という長丁場になります。これはしんどそう…。

 

さて、映画を見て時間を潰していると、離陸後1時間ちょっとで最初の機内食が提供されます。お昼に出発の便なので、昼食扱い。

行きは日本で機内食を積み込み、帰りはアメリカで積み込みますから、「行きは和食、帰りは洋食」が鉄板。

迷うこと無く洋食を注文します。

お隣の方が窓の調光を全開にしていたので、光り輝いて見辛いのですが、

  • メインはサーモンソテーにタルタルソース、付け合せは人参などの野菜とフライドポテト
  • サラダ
  • 蕎麦
  • かぼちゃを干したもの?
  • スモークサーモンとチキン

といったラインナップ。小鉢がやたらと重いですね(笑)

サーモンは極普通。可もなく不可もなく。タルタルソースはHEINZでした。温野菜はバジルの香り。一工夫あるのは良いのですが、子供は苦手な風味かも。

蕎麦はやはりアメリカで調理されているので、伸び気味であまり美味しくありません。

かぼちゃの一皿は謎。ドライフルーツのような固さと甘味。これだけだとデザートにしても良いような感じですが、ベーコンを入れてチーズをかけてくるあたり、さすがアメリカ。

スモークサーモンも特筆すべき所はありません。

味噌汁は、行きと同じく貝出汁に赤白ミックスの味噌。

パンとバターも付いて、さっきピザを食べたばかりなのに、また重い食事になってしまいました。

食後は、Ben&Jerryのアイス。帰国便はハーゲンダッツじゃなくなったんですね。

こちら、食後に食べごろになるよう、食事開始のかなり早い段階で渡されます。

普段なら硬いの大好きで、パッケージを剥がしてかぶりつくのですが、今回は残念ながらそれができませんでした…。

今回のアイスは、ワッフルコーンにチョコをコーティングしたものがゴロゴロと、あとはとろ~り液状のキャラメルが入っているもの。美味しいのですが、むちゃくちゃ甘い! アメリカンなものの食べ納めには良いですね。

 

映画を見て、しばらく眠って起きたら間食の提供が始まっていました。

帰りは14時間なので、エコノミーでもパンが出てきます。

が、めっちゃ固い。冷たい。

真ん中にちょっとだけクリーム的なものが入っていますが、あんまり美味しくありません。

気付かないふりをして寝ていればよかった。

 

到着2時間半ほど前に、最後の食事の提供が始まります。

今度も昼食扱いなのですが、チョイスはなく1種類。

鶏そぼろご飯です。強制和食が来てしまった!

錦糸卵とグリーンピースは置いておいて、鶏そぼろは味付けも比較的よく、ゴロッとした肉々しさもあってアメリカンながらなかなか美味しい。

ただ、残念なことに温めたときに傾いていたのか、そぼろのタレがご飯の一部に集中的にかかっていて、そこだけご飯がベチョベチョ。これだけは残念でした。

他に、フルーツとヨーグルト、クラッカーにチーズ。やはり、アメリカで積んできたヨーグルトはでかくて重い。文字通り、持った感じが重いんです。食べるのもなかなかシンドい。

 

時差ボケに長旅が重なって疲れ切っていますので、ぶつぶつ文句を言いながら(頭のなかで)食べ進め、いよいよ成田に到着。

 

帰りも京成のアクセス特急で都内へと向かっていきました。

 

 

 

といった感じで、ボストンの旅行記をお届けしてまいりましたがいかがでしたでしょうか。

ボストン旅行、出張などのご参考になりましたら幸いです。

 

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ではでは~

 

 

 

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