ユニバーサルのシミュレーションライドはここまで来た! 【スカルアイランド: レイン・オブ・コング】at アイランズ・オブ・アドベンチャー
こんにちは、ricebag(@ricebag2)です。
今回は、フロリダ州オーランドのユニバーサル・オーランド・リゾート(以下UOR)2大パークの1つ、アイランズ・オブ・アドベンチャー(以下IOR)にあるシミュレーションライドタイプのアトラクション「スカルアイランド: レイン・オブ・コング(Skull Island: Reign of Kong)」についてご紹介していきます。
アメージング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマンに端を発する、シミュレーションライド+映像+ダークライドの組み合わせのアトラクション。
2016年にできた最新バージョンは、なんと72人乗りのトラックでそれを実現しています。
ものすごい疾走感と、視界全てを覆う映像。凄まじいクオリティに仕上がっていますよ。
この記事では、アトラクションの混雑状況や乗車した際のレポートなどをお届けしていきます!
- 英語必要度 ★★★★☆ イントロ部は英語で進行しますが、わからなくても雰囲気はつかめるはず
- 予習必要度 ★★★☆☆ 映画を知らないと「え、コングそっち側なの?」と思うかもしれませんが、知らなくてもなんとかなります
- オススメ度 ★★★★☆ またこのパターンか、と思われるかもしれませんが、それでもやはりスゴい!
2017年9月現在、UORの最新アトラクションです。スパイダーマンから確実に進化した技術を体験できますし、没入感やライドの動き自体もスゴくて十分に楽しめます。進化したライドシステムですので、酔いやすい方以外は是非体験を!
1. スカルアイランド: レイン・オブ・コングの基本情報
まずは、スカルアイランド: レイン・オブ・コングの概要や混雑状況など、基本的な情報をご紹介していきます。
乗車レポートはもう少し下で!
1.1 スカルアイランド: レイン・オブ・コングの概要
ユニバーサルスタジオとキング・コングには、切っても切れない関係があります。
そもそも、ハリウッド映画史を語る上でキング・コングは外せない映画ですし、ハリウッドのユニバーサルスタジオでは、1986年からの長きにわたってトラムツアーのメインの1つがキング・コングなのです。
ユニバーサル・オーランド・リゾートにも、ユニバーサル・スタジオ・フロリダに長らくキング・コングのアトラクションがあったのですが、リベンジ・オブ・ザ・マミーを作るため2002年に営業を終了。
長らくキング・コングをテーマにしたアトラクションが無くなってしまっていました。
そこで企画されたのが、このアトラクション。
一口にキング・コングと言っても、キング・コングをテーマにした映像作品は多数あります。
映画だけでも、エンパイアステートビルに登るシーンでおなじみ1933年の第1作に始まり、日本で制作したもの(「キング・コング対ゴジラ」など)を含めれば8作品。最近では2017年にも新作が公開されています。
このアトラクションのベースになっているのは、2005年のバージョン。
あの「ロード・オブ・ザ・リング」を監督したピーター・ジャクソンが映画界に入ったきっかけの1つがキング・コングだそうで、自分でもキング・コングの映画を撮るのが夢だったとのこと。
私財を投じてまで撮影した作品なんです。
それだけに業界内での評判は良いようなのですが、興行成績はイマイチ振るわず。
内容的には1933年版のリメイクで、オリジナルに強いリスペクトを示しつつ、ストーリーに深みを持たせて、上映時間がなんと3時間超えという大作。
キング・コングのアトラクションは、基本的にはユニバーサル・スタジオ・ハリウッドにあるトラムツアーがベースです。
ユニバーサル・スタジオ・フロリダにあったかつてのアトラクションも、トラムに乗り込んで体験するものでした。
というわけで、やはり2016年オープンの最新のキング・コングアトラクションでも、ライドはトラムという制約を外していません。
ガイドさん付き72人乗りという大型ライドに乗り込んで、3D映像とリアルな揺れを楽しむ、というアトラクションになっています。
オリジナル版キング・コングは、スカルアイランドに生息するキング・コングを捕獲し、ニューヨークで見世物にしていたところ逃げ出して大騒ぎに…というストーリー。
このアトラクションでは、そのスカルアイランドにキング・コングを探しに行くところを体験することになります。
1.2 スカルアイランド: レイン・オブ・コングの混雑状況
最新アトラクションとあって、他のアトラクションよりは混雑していますが、そもそもそれほど混雑はしないアイランズ・オブ・アドベンチャー。
テーマ的にもそれほど大人気というわけではありませんし(日本人と違って、なぜかゴリラ大好きという国民性もあってそれなりの人気はありますが)、内容的にもそれほど人気を集めている状況ではありません。
比較的ハケの良いアトラクションでもありますから、待っても最長で30分といったところではないかと思います。
2パークの全てのアトラクションを1日でまわりたい場合には、ほとんどのアトラクションに並ばずに乗れる「ユニバーサル・エクスプレス・パス」を購入しておいたほうが良いと思いますが、主だったアトラクションだけで十分という場合には不要です。
待ち時間が比較的短いのは、午前中。特にアイランズ・オブ・アドベンチャーは午後から混雑しやすいアトラクションが多いので、朝のうちにできるだけ回っておくと良いでしょう。
2. スカルアイランド: レイン・オブ・コングの乗車レポート
まずは、横6人×12列という大型のトラムに乗り込みます。
このトラムは5種類あって、それぞれガイドさんのキャラクターが異なっています。
トラムの中での前後ではあまり体験に違いはありませんが、左右は右側のほうが良いかも。
スクリーンは左側に1つ、右側に1つ、360度取り囲むように1つあるので、左右のバランスが良いのですが、ハイライトのアニマトロニクスが右側にあるのです。
どちら側に座っても見えないことはないので、それほど気にする必要はないと思います。
トラムにガイドさんが乗り込んだら、いよいよ出発です!
晴れた日には一度外に出て、グルッと180度ターンして遺跡の中へと侵入していきます。
雨の日には、ここはショートカット。ちょっとだけアトラクションが短くなりますが、外には何かあるわけでもないので、気にしなくてもOK。
トラムは走っている間中、ずっとガタゴト揺れています。かなり激しく揺れるので、乗り物酔いしやすい方はキツいかもしれません。
遺跡の中に入ると、恐竜の化石のようなものや、巨大なコウモリなどが見えてきます。何やら怪しげな雰囲気。
さらに進むと、左手に最初の映像が見えてきます。
スクリーンの縁は岩場のデザインになっていて、洞窟の奥に映像が見えているかのような構造。
鮮明で奥行き感のある映像なので、まるでホログラムを見ているかのような立体感を感じます。さすが、映像のクオリティは凄まじいです。
このシーンでは、我々と同じくスカルアイランドを探検しているメンバーの1人が、巨大コウモリに連れ去られてしまいます。
ということで、連れ去られた女性を追って先へと進みます。今度のスクリーンは右手。
彼女は、コウモリを振りほどいて沼地に落下。すると今度は、巨大化したワームのような生命体に襲われます。
マシンガンで応戦する彼女に「私のことは良いから、とっとと行け」と言ってもらえたので、お言葉に甘えて先へと進みます。
しばらく進むと、トラムの周りを360度取り囲むスクリーンのエリアに入ります。なんと、トラムの進行方向までスクリーンで覆われてしまっているというリアリティ。
スクリーンの上下の高さはそれほどありませんが、トラムの天井と手すりで視界は遮られていますので、本当に見える範囲全部が映像になっているかのような感覚になります。
ここでは、映像は固定視点ではなく、動き回ります。それに合わせてトラムも揺れまくり。
特にトラムが疾走している間は、リアルな映像とやたらリアルな動きのおかげで、本当に走っているのではないかと錯覚するレベル。
ユニバーサルのシミュレーション技術は、ついにここまで来たか! と思い知らされます。
ここでは恐竜に襲われ、立ち行かなくなってしまったところをキング・コングに助けられます。
キング・コングに助けられたところで、トラムは前に進み、次の部屋へ。
ここでは超巨大なキング・コングのアニマトロニクスを見ることになります。
質感が半端なくリアルで、まるで生きているかのようなコングをひとしきり眺めて、アトラクションは終了。
アメリカ人はキング・コング大好き、ということと、キング・コングとトラムはユニバーサルのアイデンティティーなので、フロリダにも1つは無くてはならない、という事情すら垣間見えるほどの、「とりあえず作った」感のある中途半端なアトラクションです。
おそらく、ハリウッドのトラムツアーに新しいコングのエリアを追加したところ、思いの外できが良かったという事情もあるのかもしれません。
いずれにしても、2つのハリー・ポッターのアトラクション後に作られた、大型の完全新規アトラクションとは思えない、イマイチ驚きのないアトラクション。
ですが、揺れと3D映像を組み合わせた、ユニバーサルお得意のアトラクションの進化系と考えれば、ごくまっとうな進化を遂げていますし、現実と紛うほどの驚くほどのクオリティになっています。
オーランドにしか無いアトラクションですので、一度は体験しておいて損はありませんよ。
3. 次に読むのにオススメの記事
この日、このあとはいくつかのアトラクションに乗ったあと、アイランズ・オブ・アドベンチャーの目玉コースター「インクレディブル・ハルク・コースター」へと向かいました。
上り坂を加速しながら発車し、いきなりひっくり返ったかと思えば、あとはもうわけも分からぬまま7回転。
一体どんなコースレイアウトになっているのか、また、加速システムのうんちくなど、コースターマニア目線から以下の記事で紹介しています。
この日は、わずか9時間しかオープンしていない中でUSFとIOAの両パークをまわりました。
様々なアトラクションの個別記事と、どんな時間にどのくらい回れば良いのかという指標を、以下の記事にまとめています。
今回のオーランド旅行に関するすべての記事は、以下のページにまとめています。
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