【師大夜市】の定番滷味から最先端の若者グルメまで行列店を巡る ー2017年9月台湾旅行記⑦
こんにちは、ricebag(@ricebag2)です。
この記事では、台湾・台北市内にある夜市「師大夜市」をご紹介していきます。
台北の夜の楽しみといえば、夜市での食べ歩き。中でも師大夜市は、近くに大学が集まる立地から、若者が集まる夜市として知られています。
流行最先端の洋風グルメから、老舗の台湾らしいグルメまで、様々な味を楽しむことができる師大夜市の魅力と、食べ歩きの様子を一挙ご紹介!
- 横浜中華街でもおなじみ食べ歩きグルメの定番「焼き小龍包」
- 師大夜市名物! 具材を選ぶのが楽しい台湾風おでん「滷味」
- モッチモチのフライドスイートポテト「地瓜球」
- クッキー生地のパンにバターを挟んだカロリーモンスター「菠蘿包」
- 豆腐のような伝統的スイーツ「豆花」
- ビックリするほど味と香りの強い「アイスティー」
1. 師大夜市の概要とアクセス
師大夜市は、台北地下鉄松山新店線、中和新蘆線の「古亭」駅から徒歩10分ほどのところにある夜市。
近くには国立台湾大学や台湾師範大学がある学生街。
このため、学生向けの若々しくきらびやかな雰囲気が魅力の夜市です。
若者向けの流行発信地としての役割もあって、この夜市から広まっていくグルメも多数あるという、どちらかというと観光客向けと言うよりも地元密着型の夜市。
こうした夜市の特性もありますので、ここでは台湾らしいグルメよりも、台湾で流行している、あるいはしそうなグルメを探すことを目的に、洋風・台湾風関係なく行列のあるお店をひたすら巡ってみました。
台北の夜市はそれぞれにキャラクターがありますので、いくつか回って比較してみるのも楽しみ方の1つ。こちらも比較的地元密着型、台北「景美夜市」についてはこちらの記事で、
はじめての台湾なら訪れない訳にはいかない台北最大の夜市「士林夜市」についてはこちらの記事でご紹介しています。
アクセスは距離よりもわかりやすさ重視の道順をご紹介しておきます。
古亭駅は4番出口から地上へ上がりましょう。そのまま真っすぐに歩道を進み、大通りにぶつかったら右へ。
台湾師範大学の正門を通り過ぎたら最初の角を右へ。
そのまま道なりに進み、二股に分かれるところは左へ。すると左手に夜市が見えてきます。
2. 食べ歩きといえばこれ! 焼き小龍包
とりあえずお腹が減っていたので、まずはお店を物色する前に、あるきながら食べられる手軽なグルメを頂いちゃいます!
というわけで、もはや横浜中華街でも食べ歩きの定番となっている「焼き小龍包」を。台湾や中国では「生煎包」という表記です。
ジューシーな餡とカリカリ食感の皮のコントラストが楽しくも美味しい一品です。
今回頂いたのは、店頭でものすごい勢いで小籠包を包む作業を行っていたのが印象的な、「シェイジー」というお店。
師大夜市の入口に近い、人通りの多い場所にありながら、行列もない状態が気になりますが、お腹が減っていたので5個入り40元(約160円)を購入。
表面は全面を油で覆われていて、手で触るとヌルっとするほどです。
皮はやや厚めで、焼けている面はカリッと、それ以外の部分はモッチリと。
餡は肉を主体に各種野菜もはいっていて、焼きによるコッテリ感と比べて少しあっさり目。
横浜中華街の焼き小龍包ほど、中から飛び出す汁が過剰ではなくて、食べ歩きややけどにかなり配慮されている印象を受けます。
適度な汁感、皮の旨味で食べさせるタイプ。
飛び出すスープを期待していると肩透かしを喰らいますが、饅頭系のなかではかなり出来の良い部類です。
この焼き小龍包を片手に行列店を探しに行きましょう。
「行列のできるお店にハズレ無し」という信念の元、まずは夜市をグルっと回って目星をつけていきます。
3. 台湾のおでん? 滷味
「創始店」とありますので、おそらく師大夜市発祥のグルメ。
師大夜市ではどこのお店も行列を作っていましたが、中でも大行列だったのが「燈籠滷味」。
下調べせずに行ってみたのですが、やはり行列が長いだけあって超有名店だった模様。
まずは左側の屋台のようなスペースに並び、ザルを持ってその中に好きな食材を放り込んでいきます。
食材はなんと、全部で60種類ほど!
お値段は食材1つあたり10~50元ほど。物によっては2つや3つでいくら、というものもありますから注意してくださいね。と言ってもよくわからないかもしれませんが……。
ザルにめぼしいものを取ったら、今度は右側の会計列へと並びます。
お会計時にザルを渡すと、会計後に食材を煮込み始めてくれる方式。
今回買ったのは、こんな品々。
購入時には「辛くして良いか」とか聞かれますが、レジのお姉さんは日本語も通じましたので、無事会計成功。
レシートを貰って、店内でしばし待ちます。
結局、今回購入したのは
- イノシシの頭皮 20元
- ちくわ 10元
- 豆腐 15元
- 魚豆腐 10元
- エビ団子 20元
- 水連 30元
しめて105元(約400円)でした。
他にも麺類があったりして、これだけで十分食事になります。
しばらくすると、番号が呼ばれますのでお皿を受け取りに。店内にはモニターもあって、そこに呼出番号が表示されていました。すげーハイテク。
さて、出来上がりはこんな感じ!
煮込み終わった具材は、食べやすいようにカットされた上で、高菜やネギもかけて平皿の上に盛られて提供されます。
甘辛い丸鶏や漢方などをベースにした独特のスープで煮込まれた具材。
出汁よりも甘辛さで食べさせるタイプの煮込み料理。
日本ではあまり馴染みのない、出汁感のない煮込みですが、イメージとしては「炒めずに作った炒め物」といった感じ。
食材の持つフワッとした食感などはしっかりと残しつつ、美味しい醤油ダレがしっかり食材にからみ、染み込んでいます。
五香粉系の香りもありますので、台湾料理っぽい香りが苦手な方には合わないかもしれませんが、それが問題なければ間違いなく美味しい料理です。
しかも、自分の好きな食材を選んで作ってもらえるというのが楽しい!
4. モチモチのフライドスイートポテト「地瓜球」
師大夜市の名物も堪能しましたので、あとは洋風でもなんでも、行列ができているお店をめぐります!
続いてやってきたのは、やはり行列が伸びているサツマイモ団子のお店。
行列の先頭までたどり着くと、今から揚げるから待ってろ、と言われます。
やはり行列のできるお店は、商品の回転も良くて作り置きにならないのが良いですね。
何やらボール状のものを、油を張った中華鍋に投入し、揚げています。
時々赤外線温度計で油の温度を測りつつ、10分ほどかけて丁寧に揚げていきます。
待っている間に、前回のロットの余りを試食用にいただきました。
食べてみると、外はかた~く揚げられていて、ガリッに近いカリッとした食感があります。
その内側は、びっくりするほどモチモチのエリア。
さらに内側には、トロッと出てくる芋蜜のような、それでいてクリーミーなものが入っています。
これは確かに美味しい。このあと揚げたてを食べてみると、さらにカリカリとモッチリの食感の対比が際立って、とっても美味しかったです。
ただ、小を注文しても50元(約200円)で8~9個ほど入ってきます。
このサイズの揚げ物で、しかもモッチリとした食品でこれはキツい。1人で食べるとかなりお腹にたまります。
5. クッキー生地&バターのカロリーモンスター「菠蘿包」
先ほどのサツマイモ団子のお店から見えていた、大行列のお店にも向かってみます。
こちらのお店は、なんとパンの専門店。それも販売しているのは「パイナップルパン(菠蘿包)」1種のみ。
これで大行列というのはなんとも不思議。ということで、ならんで食べてみました。
メインはパイナップルパン30元。
これにトッピングをすることで値段が変わってきます。
Anchorバターは5元、Presidentバターは15元、Esireバターは25元といった具合。エシレバターがある辺り、こだわりを感じますね。
その他にも、チーズなどを挟むこともできます。
15分ほどならんで注文したのは、定番だというパイナップルパンにAnchorバターをはさんだもの35元(約140円)。
焼きあがってさえいれば、すぐに提供されます。
見た目には普通のパンに見えますが、食べてみると上面はクッキー生地でコーティングされていてサックサク。
中はフワフワどころではなく、口の中で溶けてなくなったのではないか、というほどに軽い食感。
パイナップルというのは見た目の話で味とは無関係。小麦やバターの香りがとってもしっかり!
どこかで食べたような、しかもどこかで聞いたことのあるようなネーミングのこのパン。記憶を辿ってみると……メロンパンじゃん!
それもハンパなく美味しいやつ。
というわけで、日本で言うメロンパンをさらにフワッフワにして甘さを控えめにした食べ物。
中にはジュワッと飛び出すバターが入っていますので、パン自体は軽い口当たりながらも全体としては濃厚な仕上がりになっています。
たっぷりのバターが使われていますので、食べるとかなりの背徳感に襲われますが、それもまた旅行ならではの楽しみということで。
6. 豆腐のようなスイーツ「豆花」
続いて訪れたのは、豆花を売る北港豆花というお店。
豆花というのは、台湾伝統のスイーツで、豆腐のようなものに甘いシロップをかけて、豆をトッピングして頂くもの。
この日の朝、台北駅でガイドさんと話をしていたときに会話の中に上がって、食べたくなってしまいましたので、特に行列はできていませんでしたが購入してみました。
買ったのは落花生をトッピングした花豆豆花35元(約140円)。若い方だったので、普通に英語が通じました。
持ち帰りでお願いすると、こんな感じでプラスチックのコップに入れてくれます。
かなり豆乳のような香りがしっかりとする豆腐に、ほんのりと甘いシロップ。
軽く煮込まれた落花生とともに頂くと、まさにとっても素朴な昔ながらのスイーツといった味わい。
飛び抜けて美味しいものではありませんが、ノスタルジックな気分に浸れるヘルシーなスイーツ。
7. アイスなのに驚くほど濃厚! アイスティー専門店
もうお腹はパンパンなのですが、一軒気になるお店があったので立ち寄ってみます。
それが、こちらの天下布武というお店。
なんと、お茶の専門店なのに常時行列が出来ているんです。
メニューを見てみると、紅茶、緑茶、ウーロン茶をベースにオレンジ、りんご、パイナップルやミルク、ヤクルトなどを加えているようです。
なんとも不思議なメニューですが、ここは意を決して「ミルクウーロン茶」45元(約180円)を注文。
こんな感じで、紙のコップにビニールのシールをしてくれますので、ストローを突き刺して飲めば多少傾いてもこぼれません。
一部のメニューを除けば、基本的に全て甘くて冷たいお茶。暑い台湾ではありがたい存在です。
ミルクウーロン茶は、その名の通りアイスウーロン茶にミルクを加えたもの。
アイスなのにウーロン茶の茶葉の香りがしっかりと出ていて、驚くほど濃厚です。行列に恥じない見事なお茶。
そこにミルクが加わりますので、かなり好き嫌いは出そうな味ですが、飲みなれると美味しいです。
冒険したくない方は、紅茶にしておいたほうが無難かも。
こんな感じで、観光客向けのお店は比較的少なく、師大夜市名物から、台湾の若者向けの最先端グルメまでが揃う地元密着型の夜市。
旅の醍醐味は、何も「伝統的な料理」を食べることばかりではありません。
日本独自のラーメンや洋食など、その国に渡ってからオリジナルとは全く異なる発展を遂げたグルメが各国にあります。そんなグルメの最先端を味わえる師大夜市、オススメですよ!
8. 次に読むのにオススメの記事
この日の日中は、太魯閣へ日帰りツアーに行ってきました。
まるで水墨画のような風景が広がる、大自然を満喫できる素晴らしいツアーでした。
その様子は以下の記事で詳しくご紹介しています。
今回の台湾旅行については、1月の台湾旅行と一緒に以下の記事にまとめています。是非あわせて御覧ください。
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