ストーリーも動きも日本のものとはぜんぜん違う! ― ハリウッドスタジオのタワー・オブ・テラー
こんにちは、ricebag(@ricebag2)です。
ウォルト・ディズニー・ワールド(WDW)旅行の2日目、4大パークの1つ「ハリウッドスタジオ(HS)」でのアトラクション巡りは、3件目にしてついにパークのランドマークにもなっている、「トワイライトゾーン・タワー・オブ・テラー(The Twilight-Zone Tower of Terror)」です。
名前からして日本(東京ディズニーシー(TDS))のタワー・オブ・テラーとは別物ですが、建物外観やキューライン、アトラクションの中身まで、TDSのものとはまったく別物と言っていい代物。
1994年に世界で最初に造られたHS版は、アナハイムやパリにあるトワイライトゾーン・タワー・オブ・テラーとも異なる動きをする、世界で唯一のバージョン。
2016年には、あの「アメイジング・スパイダーマン」や「ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー」を押さえて、Golden TicketのBest Dark Rideを受賞した、演出面でも優れたアトラクションなんです。
そんなHS版タワー・オブ・テラーのストーリーやキューライン、アトラクションの中がどうなっているかなど、詳しくご紹介していきますよ!
- 英語必要度 ★★★☆☆ 英語が苦手な方は、当ページで予習を!
- 予習必要度 ★★☆☆☆ 現地で理解できない可能性がる方は、予習必須
- スリル度 ★★★★☆ 胃が浮き上がる感覚が苦手な方はダメかも
- オススメ度 ★★★★☆ ここにしか無いバージョン。スリル好きは是非!
英語のプレショーを理解できないと、肝心の演出面を楽しみきれない可能性があります。当ページではプレショーの内容やアトラクション中の演出の意味について詳しく解説していますので、出発前、乗車前にぜひお読みください!
1. キューラインとストーリー
まずはキューライン(待ち列)の様子を追いながら、HS版タワー・オブ・テラーのストーリーをご紹介していきます。
あわせて、なぜTDSにはオリジナル版(HS版)タワーオブテラーを作ることができなかったのか、という点もご説明していきますよ!
1.1 トワイライトゾーン・タワー・オブ・テラーのキューライン
HSのランドマーク兼シンボルにもなっている、ハリウッドタワーホテル。
そのふもとに到着すると、アトラクションの入り口があります。
スタンバイ列に入ってしばらく進むと、手入れはされているものの、石像にどこか荒廃した印象を受けるお庭が見えてきます。
ホテルの周囲を1/4周ほど回るようなイメージで、メインの玄関へと向かっていきます。
ハリウッドをイメージして作られていますから、ロサンゼルス近郊、西海岸、カリフォルニアといったキーワードがピッタリと当てはまるような、南国っぽくも優雅でのんびりとした雰囲気が漂っています。
そんな雰囲気も、ホテルに入ると一変。
もとは豪華なホテルであったことを感じさせつつも、古びてホコリや蜘蛛の巣がかかりまくったロビーからは、不穏な空気しか感じません。
キューラインはロビーを抜け、フロントの裏側へと続いていきます。
ここから先は、2つのドアに分かれています。係員の支持に従って待機し、しばらくしてドアの前へと案内されます。
このドアは資料室への入り口。
昔ながらのブラウン管テレビを始めとして、古~い装飾品が置かれた書斎のような部屋に案内され、プレショーを見ます。
1.2 プレショーとアトラクションのストーリー
プレショーエリアでは、小さなブラウン管テレビに白黒の映像が映し出されます。
実はこれ、1959年~1964年にかけてアメリカで放送された、「トワイライトゾーン(Twilight-Zone)」というテレビドラマに習ったもの。
日本では、「ミステリー・ゾーン」などの名前で放映されたようですが、あまり知られていませんよね。この認知度の低さが、TDSではアトラクションのテーマごと変更になった要因の1つだと思われます。
そしてもう1つ、「ハリウッドタワーホテル」という存在が、TDSにはそぐわないということ。東京ディズニーリゾートにはハリウッドエリアがありませんでしたので、このアトラクションをそのまま作るわけには行かなかったのです。
もちろん、ホテル名だけを変更するという手立てもあったと思いますが、ドラマ自体の知名度の低さも手伝って、どうせならということで演出ごと変更してしまったのでしょう。ちなみに、TDSの場所には初期計画ではHSのような映画をテーマにしたパークができる予定でしたので、その当初からタワー・オブ・テラーを作る計画があったのではないかという気もします。
HS版とアナハイム、TDS、パリ版ではライドの動きが異なることにも理由がありそうなのですが、それについてはこの記事の最後でご紹介します。
さて、このトワイライトゾーンというドラマ。タイトルを和訳をするなら「逢魔ヶ刻(おうまがとき)」とすればしっくり来るでしょうか。正確な表現をするなら「逢魔ヶ刻に口を開く異空間」というような意味合いです。
様々な場面で不意に入り込んでしまう異空間。異空間に飲み込まれた人々のそれまでの行いや人間模様、異空間に飲み込まれたあとその人を救い出そうとする人々などを描いた、1話完結型のホラードラマです。
タワー・オブ・テラーでは、もとのテレビドラマにはない、オリジナルのストーリーを採用しています。
ハリウッドタワーホテルは、ハリウッドの一流スターたちが宿泊するホテル。
そこに偶然居合わせた4人の客とベルボーイがエレベーターに乗り込み、各自の部屋へ向かっていると、突然雷がエレベーターシャフトの頂上に落ちます。
落雷によってエレベーターのケーブルが切れ、落下。事故後にエレベーターを開けてみると、なんと中には誰もいなかったのです…。どうやら、彼らはトワイライトゾーンに迷い込んでしまった模様。
その後、ホテルはそのままの状態で放置されることになりますが、電気はとうに通っていないはずなのに、ネオンサインがチカチカしたり、エレベーターが突然動きはじめては存在しないはずの13階で止まったりといった怪奇現象が多発。
我々ゲストは、ホテルの内部を探索するツアーに参加します。エレベーターは宿泊客用以外にサービス用のものもあり、こちらは今も動かせるということで、どうやらこれからそれに乗車するようです……。
1.3 キューラインその2
プレショーエリアを出ると、アトラクションに乗るためのキューラインに出ます。
資料室の裏手から出ましたので、すでにサービス用のエリアという設定。
ボイラーのような装置がレンガむき出しの倉庫のような内観の中に無造作に配置されています。
これから乗車するサービスエレベーターはこんな感じ。
ここのキューラインは、途中で2手に分かれています。分岐点で真っ直ぐ進むと、落下するポイントがパークの奥側、分岐点で右に曲がると落下ポイントがパークの内側にあるシャフトになります。
どちらを選んでも大差はなくて、落下パターンも毎回ランダムですから、特にこだわりがなければ空いている方に進めばOK。
エレベーターは全部で4機。2手に分かれたキューラインのそれぞれに、2機のエレベーターが割り当てられています。
キューライン先頭で人数を告げると、エレベーター前に進むように告げられます。この際、番号もあわせて告げられますので、エレベーター前に着いたら、指定された番号の位置に並ぶようにしましょう。
エレベーターが到着すると、6番から順にエレベーターの中に入るよう指定されます。
奥から順番に乗り込むためですので、指定されたとおりに順序よく乗り込みましょう。
乗車したら、腰に止めるだけの2点固定式シートベルトを装着します。座席の左側から引き出し、右側のバックルに差し込めばOK。
キャストがチェックをしに来ますので、黄色いヒモを引っ張って、しっかりバックルに固定されていることをアピールしましょう。
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2. アトラクション本編
チェックが終わったら、いよいよアトラクションが動き始めます。
目の前のドアが閉まり、エレベーターは滑らかに、かつ結構なスピードで2階または3階(?)へと上がります。
ここからさきは、ネタバレを含む可能性がありますのでページを分けます。
ネタバレがあってもアトラクションの詳細を知りたい、という方は下のリンクから次のページへとお進みください。
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