海外旅行で辛いもの、油ものを食べたときのお腹の不調を防ぐ ― 万全な体調で全日程を楽しむために

2016年12月30日



こんにちは、ricebag(@ricebag2)です。

アジアなどに旅行される場合、辛いものや油たっぷりの料理が多く、衛生状態にも不安があって、お腹の不調が心配ですよね。

僕はかつてインドネシアに2年ほど住んでいたことがありまして、そのときには何度もお腹を下し、段々と強靭なお腹へと成長していくことで、問題なく生活できるようになっていきました。

ただ、旅行の場合にはこのようにお腹を育てている時間は無いと思います。

そこで、旅行期間中お腹をくださずに過ごすためのノウハウをご紹介していきます!

 

 

 

まずは衛生面に気をつけよう

 

せっかくの旅行ですから、お腹に不調をきたすこと無く、全力で観光やアクティビティを楽しみたいところですよね。

さらに、旅行中に不調をきたしてしまうと、帰国してからも長引く場合があって、帰国後のお仕事にも響きかねません。

万が一感染性の病気だった場合には、日本に入国できないか、あるいは病院で隔離されてしまう恐れもあります。

ただ、あまりにもお腹について気を使いすぎて、旅行が楽しめなくなっては元も子もありませんから、気を使いすぎない範囲で気をつけて旅行に出かけましょう!

 

水に注意

日本では当たり前のように水道水が飲めますので、ついつい気にせずに飲んでしまいがちなのですが、水には徹底して気をつけるようにしましょう。

アメリカやカナダ、ヨーロッパの一部の国では水道水を飲むこともできますが、水道水をそのまま飲める国は実は多くありません。

特にアジア圏では非常に少ないですし、現地の方は飲めていたとしても、日本人が飲むとお腹を壊す可能性もあります。

 

気をつけるにあたって何より不安なのが、我々の普段の何気ない行動です。

例えば、レストランで水を出されたら飲んでしまいますよね。ただ、海外でも無料の水は水道水である可能性が高いです。無意識に飲むことは避けて、ミネラルウォーターを注文するようにしましょう。

また、かき氷やアイスキャンディーなんかも要注意です。加熱すれば雑菌は死にますが、凍らせた程度では死にません。台湾や韓国などでかき氷が流行していますし、東南アジアでも販売されていますが、お腹の弱い方は注意するようにしてください。

 

料理にも水道水が使われています。十分に加熱されていれば問題ありませんが、明らかに加熱が不十分なもの、加熱されておらず水を含んだものには注意してください。

牛乳なども加熱殺菌されていない場合がありますから、信頼できるもの以外は避けたほうが無難ですよ。

 

生野菜に注意

生野菜も同様です。

衛生観念が十分に発達していない国では、肥料としてし尿をそのまま撒いたりしています。

野菜自体が汚染されているという可能性は十分に考えられますし、また、野菜を洗う水が汚染されているという可能性もあります。

 

海外のとんかつ屋さんに入って千切りキャベツを食べる…という無意識にやってしまいそうなことが、実は危険な場合もあるんです。

こちらもやはり、お腹の弱い方は徹底して避けたほうが良いでしょう。

とにかく、衛生面に不安のある国では、火を通した食品しか口にしない、くらいの割り切りが必要です。

 

ちなみに、フルーツは木になるものですし、皮がしっかり身に密着していますから、皮だけ気をつければ生のまま食べても問題ありませんよ。

 

大腸菌によるお腹の不調は、対処のしようがない

大腸菌やウイルスなどによるお腹の不調は、事前に対策を打っていたからといってなんとかなるものではありません。

こればっかりは、できるだけ菌を摂取してしまわないように心がけるしか無いのです。

そして、一度お腹を下してしまうと長く苦しい戦いが続きます。

最悪の場合、帰国便に乗ることすら困難だったりホテルで動けなくなったり、といったことになりかねません。

お腹の弱い方は水や生物を徹底して避けるようにし、お腹が強い方も過信せずに出来る限り避けるようにしましょう。

 

気休め程度ではありますが、腸内の善玉菌を増やしておくことくらいしか、事前にできることはありません。

乳酸菌を摂取する方法としてはヨーグルトなどの乳製品も考えられますが、数の効率から言ってサプリを摂取するのが手っ取り早いです。

「乳酸菌を摂取しても、腸まで届かない」と言われていますが、乳酸菌の死骸を腸に送り込むことで善玉菌が増えますので、以下のような乳酸菌サプリなどを摂取しておくと良いでしょう。

花菜の選べる乳酸菌

 

また、どうしても生きたまま乳酸菌を腸まで届けたいという方には、溶けるのに時間がかかる、以下のようなカプセルタイプのサプリもありますよ。

カプセルが腸に届いてから溶けて中の乳酸菌が出てきますので、胃などの酸でやられることなく乳酸菌を腸まで届けることができます。

【マクロビオス】ビフィズス菌・乳酸菌

大腸菌やウイルスには効果はありませんので、こうした手立ては「おまじない」程度のものなのですが、それでも何か対策をしておいて、気持ちに余裕があって精神面が健康だと、お腹の健康も保ちやすくなります。

乳酸菌ならなんでもいいやと言う方は、薬局などで市販されているビオフェルミンでも良いかもしれません。

これらは、あくまで何もしないよりはマシと言う程度のものであって、上に述べたような点には最新の注意を払って食事を楽しんでくださいね。

 

 

辛いものと油ものはお腹に響く

 

衛生面の問題ほど深刻なダメージは受けないものの、辛いものや油ものもじわじわとお腹を緩めていきます。

ただ、こちらは菌などとは違って対策を打つことができますから、辛いものや油ものを食べ続けることがわかっている場合には、事前に日本である程度の準備をして旅行に出発するようにしましょう。

それぞれ、お腹が緩む原因と対策を見ていきます。

 

辛いものについて

辛いものを食べてお腹が緩くなるのは、辛いものに含まれるカプサイシンなどの成分が腸などの消化器系を刺激して、これらの器官が過敏に働いてしまうからです。

本来、ゆっくりと消化して排泄すべきものを、一気に先へ先へと送ってしまって十分に消化がなされないまま排泄してしまうんですね。

ということで、腸を過敏に反応させないようにすれば良いのです。

辛いものを食べないのが一番の対策なのですが、それができないことも多いと思います。

 

辛いものを食べつつも、消化器への影響を抑えるためには、カプサイシンによる消化器への刺激を抑えてあげれば良いわけです。

その方法は簡単。辛いものを食べる前に、乳製品を取れば良いんです。と言っても、上に書いたとおり牛乳は危険な場合もありますから、パッケージングされたヨーグルトが良いでしょう。ダノンなど信頼できるブランドの製品を購入できればなお良いです(衛生面の意味で。辛いもの対策としてはどのヨーグルトでも大差ありません)。

ヨーグルトをあらかじめ食べておけば、カプサイシンによる消化器への刺激を抑えることができます。

 

なぜかというのは少々ややこしい話なのですが、簡単に言ってしまえば、あらかじめ消化器を膜で覆って保護しているようなものなんです。

「お酒を飲む前に牛乳を飲むと、お腹に膜を張ってアルコールの吸収を抑制してくれる」という話を聞いたことがありませんか?

乳製品にはカゼインというタンパク質の一種が含まれていまして、これが膜を張ることで、アルコールの吸収やカプサイシンによる刺激を抑えてくれるんです。

このあたりのお話は、日本語の論文(リンク切れ)もありますので、興味のある方は読んでみてください。

 

油ものについて

油ものといいますか、油脂を大量に摂取すると、お腹が緩くなる場合がありますよね。

油は控えようと思っても、炒め物の多い地域やお肉の多い地域ではどうしようもないことが多いです。

ということで、こちらもやはり何らかの対策が必要です。

 

油によってお腹が緩くなるのは、単純に摂取した油が消化しきれずに出てきてしまうことによるものです。

なので、油を全部消化して吸収できるようにしてやればお腹の問題は解決するのですが、摂取した油を全部消化して吸収してしまうとそれはそれで大変なことになってきますよね。

カロリー過多になってしまいますし、何より栄養のバランスがよろしくないです。

 

そこで、油は消化しないままに、緩いものを固くしてあげるしかありません。

便を固める作用のあるもの、代表例は食物繊維ですよね。

食物繊維を簡単にたくさん取れるものといえば、青汁が思い浮かぶのではないかと思います。

 

青汁は粉末タイプのものが多いですので、旅行に持っていくにもコンパクトで便利です。

ただ、先にも書きましたように水が信頼できない場合もありますので、水に溶かなければならない粉末タイプは途上国に持っていくには不便な部分もあります。

こうした事情で、僕が普段お世話になっているのはゼリータイプの青汁。小さな袋入りのゼリーですので、外での食前や食後にパパっと食べることができます。

味付けも色々と工夫されていて、以下でご紹介しているものは黒糖抹茶味。

1個で食物繊維2 g取ることができます。旅行で一箱使い切ってしまうことにすれば、毎食前に食べて1日約6 g。厚生労働省は1日に女性で17 g, 男性で19 g以上の食物繊維の摂取を推奨していますから、あとは普通に食事をしていれば、必要な食物繊維量を確保できるでしょう。

ということで、以下のリンクの青汁ゼリー、旅行に一箱あると安心ですよ。

【黒糖抹茶青汁寒天ジュレ】

 

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最悪の場合を考えて、トイレ対策をしておこう

 

いきなり何を言い出すんだという話なんですが、やはりお腹が緩んでしまうのは、避けようと思っても避けきれない場合があります。

そうした場合、トイレにこもることを想定しなければなりませんが、日本のトイレの感覚で海外旅行に出てしまうと現実を見てゲンナリしてしまう可能性があります(アメリカや西ヨーロッパなどの先進国を含む)。

あらかじめ、そのような場合を想定してトイレ対策用品を用意しておいても損はないはずです。

 

ということで、何が必要かを考えてみましょう。

 

紙は常に携帯する

これはもう、言わずもがなですね。

海外のトイレでは紙がないことももちろん考えられますし、その紙がやたらと固かったりする可能性もあります。

持ち歩き用のカバンに1つ、柔らかい紙を忍ばせておきましょう。

これ、海外で付いているトイレを探すというのはほぼ不可能に近いです。

でもこんな便利なものを知ってしまった今となっては、ウォシュレットのない世界になんて戻れないですよね。

 

ちょっとお値段は張りますが、携帯用のウォシュレットというものが販売されています。

これが素晴らしく便利なんですよ。しかも、普通のトイレ備え付けのウォシュレットよりも衛生的。

普段は空のまま持ち歩いておいて、トイレに入ってからペットボトルの水を入れて使えるんです。

使い終わったら、水を抜いて乾かしておけばOK。普段、通水しっぱなしの備え付けウォシュレットより衛生的だと思いませんか?

角度も手持ちで調整できますから、跳ね返りの心配もなし。

TOTOの携帯用ウォシュレットであれば、使わないときは折りたたんで押し縮めて、比較的コンパクトに持ち歩けるんです。

 

僕はウォシュレットがないと生きていけないので、海外旅行用にこの製品を購入したのですが、

あまりにも使い勝手が良すぎて、日本でも備え付けのウォシュレットがあるのにたまに使ったりしています。

ただ、個室の中でウィーンというポンプ音がするのは、他の人がいるトイレでは若干怪しげですが…。

緊急時には、そんな人の目(耳?)も気にせず使ってしまうくらい、便利なものですよ。

 

詳しくは、以下のページでレビューしていますので、ぜひご覧ください。

 

 

今回は、お腹が緩くなってしまいがちな、辛いもの、油ものが多い国への旅行で気をつけるべきことと、対策などをご紹介してきました。

いかがでしたでしょうか。

完璧な対策をするということはなかなか難しいのですが、できる範囲で万全の備えをして、食事や観光を楽しんできてくださいね!

 

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