遊園地で楽しく勉強をしよう・させよう ー STEM+CHEG教育のすゝめ



お子様を遊園地やテーマパークにつれていくと、ストレス発散になって楽しそうにはしゃいでくれるけど、その日は勉強できずに終わってしまう……。そんな悩みはありませんか?

実は、ご両親からうまく問いかけをしながら導いてあげることで、楽しく、学校以上に効率的に学習させてあげることができます。

この記事では、そんな遊園地での教育法をご紹介した後、学習内容を詳述した記事へのリンクもご紹介していきます。

 

 

1. STEM教育とは

突然ですが、STEM教育という言葉をご存知でしょうか。

科学(Science), 技術(Technology), 工学(Engineering), 数学(Mathematics)の頭文字をとってつけられています。これら4つの学問を一体として、有機的に結びつけながら学ぶことで、学習効率の向上を志向した教育法です。

日本の学校では、数学なら数学(あるいは算数)、理科な理科で、内容は完全に切り離されて学んでいきます。これにも利点はあって、体系的な学問として学ぶことができますから、学ぶべき内容を網羅的に、その学問の中でのつながりを理解しながら学んでいくことができます。

一方で、数学や理科が何に役立つのかわからないまま、目的意識を持てないまま授業が進んでいってしまいます。そうすると、子どもたちは「なんのために勉強しているのだろう」という疑問を持ってしまって、勉強するための動機が失われてしまいます。

そこで、学問体系は犠牲にしつつも、理科や数学を現実世界に絡めながら学習していくことで、現実世界との結びつきから記憶に残りやすく、納得しやすくなるとともに、勉強の動機づけもできる教育法なのです。

 

 

2. STEM+CHEG教育とは

学校でこのタイプの学習をメインに据えてしまうと、学問体系が失われて学習内容を網羅することができなくなってしまう恐れがあるのですが、ご家庭で実践していただくと、むしろ学校での学習を補強する形になって、頭に入りやすくなります。

本稿では、STEM教育にCHEGという要素を追加していきます。CHEGは私の造語で、文化(Culture), 歴史(History), 経済(Economy), 地理(Geology)の頭文字をとっています。こうした社会学的側面を合わせて学んでいくことで、より現実世界と絡めやすくなって、かつ物事を多面的に見る力を養うことができます。

こうしてSTEM+CHEG教育を通して鍛えた能力は、受験勉強においても当然、様々な知識を有機的に結びつけて定着させることに役立ちますし、社会に出てからも問題発見・解決能力として要求されるものですので、お子様の生涯にわたって役立ちます。

 

3. 遊園地はSTEM+CHEG教育に最適!

このようなSTEM+CHEG教育をするにあたって、遊園地は最適な場所です。

遊園地には重力にしたがって動く遊具がたくさんありますので、力学周辺の学習をするにはもってこいです。機械がたくさんありますから、工学・技術のお勉強にも使えます。さらにそれぞれのアトラクションや遊園地自身には深い歴史的・文化的背景がありますし、そこら中でお金が飛び交う状況は経済学のモデルとしても使えます。遊園地の立地は地理的要因に基づいています。

そしてこれらを議論するのに、乗り物の待ち時間が最適なのです。動いている乗り物を見ながら、どうやって動いているのか、誰がどう考えてこんな乗り物を作ったのか、もともとはどんな乗り物で、それがどう進化してきたのか、料金はどうやって決まっているのか。そんなことを親子で一緒に考えながら待てば、待ち時間も楽しく過ごせます。

ただし、このような教育をするには、ご両親が遊園地について深く広い知識を持っている必要があります。そこで、このシリーズでは、遊園地でSTEM+CHEG教育をするのに必要な様々な背景知識をご紹介していきます。多数の記事をご用意致しますので、その中から1つでもご覧いただいて、実際に遊園地でお子様と一緒に考えていただくことで、ご家庭での教育にお役立てください。

 

遊園地STEM+CHEG教育関係の記事は、以下の目次から御覧ください。