ディズニーらしい演出で名作映画の世界を堪能 ― ハリウッドスタジオのグレートムービーライド

2017年6月2日



こんにちは、ricebag(@ricebag2)です。

今回は、フロリダのウォルト・ディズニー・ワールド(以下WDW)にあるハリウッドスタジオ(以下HS)という映画をテーマにしたパークの、「グレートムービーライド(The Great Movie Ride)」というアトラクションをご紹介していきます。

 

現在のところ、ハリウッドスタジオにしかないアトラクション。

オーディオアニマトロニクス(動く人形)を使って再現した映画の名シーンを、ガイド付きライドでめぐる「ジャングルクルーズ」の内容を映画で置き換えたようなアトラクションです。

ハリウッドスタジオが映画をテーマとしたパークであったことを思い出させてくれる、唯一と言っていいライドですし、役者とオーディオアニマトロニクスを上手に融合したとっても楽しいアトラクションですので、HSを訪れる際には是非体験を!

 

オススメ度

 

  • 英語必要度 ★★★★☆ 英語がわからないと理解は難しいかも。でも楽しい!
  • 予習必要度 ★★★★☆ 登場する有名映画を知っておくと、より楽しめます。
  • オススメ度 ★★★★★ HSらしい、とっても楽しいアトラクションなのでオススメ。

 

お子様でも楽しめて、内容がよくわからなくても雰囲気だけでも楽しめるアトラクションです。「スタジオトラム」がなくなってしまった現在では、このパークを代表するアトラクション。英語が苦手な方は、当ページの解説を読んだり、映画の予習をすることで補ってみてください! 一応、記事の中にも元ネタになった映画のDVDなどにリンクを張っておきます。

 

 

1. グレートムービーライドの概要とキューライン

まずは、グレーとムービーライドというのはどんなアトラクションなのか、列に並んでいる間にはどんなものが見られるのかご紹介していきますよ。

 

1.1 グレートムービーライドの概要

グレートムービーライドは、ハリウッドスタジオが「ディズニーMGMスタジオ」としてオープンした当初からあるアトラクションです。

建物の外観はチャイニーズシアター。チャイニーズシアターというのはハリウッドに実在する建物で、中国寺院風の建築ですが、中は映画館。ハリウッド大作の封切りが行われる、ある種ハリウッドのメッカとなっている建物なんです

だからHSのパーク内にそのレプリカがあるんですね。

チャイニーズシアター。夜はスター・ウォーズのプロジェクションマッピングが行われるスクリーンにもなります。

足元には何やら書き込まれたタイルが見えているかと思いますが、これらは本家チャイニーズシアターでは、ハリウッドスターたちのサインや足型が刻まれています。

ここHSのチャイニーズ・シアター前には、ディズニーのスターたち、つまりミッキーたちの足型やサインが刻まれていますよ! どのキャラクターの足型があるか、探してみるのも一興。

 

キューラインには、様々な映画の撮影に実際に使われた衣装がならんでいます。これも、実際のチャイニーズ・シアター内部に習ったもの。

ハリウッドへのリスペクトがスゴいですね。

 

ライドは34人乗り2両連結。68人乗りという大型のライドに1人のガイドさんが乗って、映画の世界をめぐるツアーに出かけるという設定

乗り場では、最大2台のライドに同時に乗り降りできますので、Max136人を一度に乗車させる、大規模なアトラクションです。

乗車時間は約22分と長丁場。大規模かつ長丁場のアトラクションを作るあたり、さすがのスケール。

 

ちなみにグレートムービーライドには、2018年に閉鎖されるとか、3D映像を駆使したライドで置き換えられるとかいう噂もあります。

現状では資本がトイ・ストーリーエリアとスター・ウォーズエリアに注ぎ込まれているはずですので、しばらくは心配ないかもしれませんが、いつ無くなるかわからない状況であることは注意しておくべきかもしれません。

 

1.2 グレートムービーライドのキューライン

続いて、キューライン(待ち列)の様子を見ていきましょう。

まずはチャイニーズシアターの手前にあるスタンバイエントランスから入って、

グレートムービーライドの外観。スタンバイはこの位置から入ってチャイニーズ・シアターを半周しますが、ファストパスの入り口はチャイニーズ・シアターの奥にあります。

中に入ると、映画の小道具や衣装が飾られています。

レイダース失われた聖櫃(インディ・ジョーンズシリーズの第1作)に登場する聖櫃や、

レイダース失われた聖櫃に登場する聖櫃。インディ・ジョーンズシリーズの第1作の小道具です!

 

ニューヨーク・ニューヨークの衣装など

ニューヨーク・ニューヨークの衣装。

2015年に展示替えが行われて以降、やや寂しい感じがしなくもないですが、それでも華やかな展示で見ていてうっとりしてきます。

 

さらに進むと、映像が流れているエリアに入ります。

ここでは、2015年のリニューアル後はロバートオズボーンの映画案内から、西部劇を中心とした映画メイキングのドキュメンタリーへと変更になっています。西部劇は我々日本人にはあまり馴染みがありませんから、ここはちょっと退屈かも。

 

前述の通り最大136人が同時に案内されるタイプのライドですので、待ち列の進行は、大きく進んだかと思えばしばらく停まるタイプ。

混雑時でなければ1回の案内は68人に制限されますので、列の進行はかなりゆっくりになります。

待ち時間表記もあてにならないことが多く、今回は2回乗車して2回とも表示待ち時間を5~10分ほどオーバーしました。

 

sponsored link

 

2. アトラクションの内容

68人乗りの大型ライドに乗車すると、ガイドさんも乗り込んできます。

ガイドさん。みなさんハイテンションで、映画大好き~とか言いながら案内しています。

 

ガイドさんの乗車位置にはハンドルやアクセルバーもありますが、

ガイドさんが乗り込む場所。一応、ハンドルやアクセルバーも付いています。

もちろんまったく機能していません。ジャングルクルーズでは操舵輪だけ機能せず、アクセルバーは機能しているようですが、こちらのアトラクションはどちらも飾り。

レールが見えないタイプのガイドに沿って、自動的にライドは進んでいきます。

 

乗り込み終わったら、やたらとハイテンションな(ちょっと気持ち悪い)ガイドさんの案内のもと、映画の世界に出発です!

ハリウッドの街並みの書割を横目に、アメリカらしいネオンサインゴテゴテの映画館の入り口をくぐって、最初のエリアへ。

 

2015年のリニューアル以降、ガイドはそのほとんどをロバートオズボーンの自動ナレーションでこなすようになりました。

ですので、自動ナレーションのタイミングがズレると悲惨なことに…(今回2回乗ったうち、1回はズレてしまい、エイリアンのシーンなのにインディ・ジョーンズの説明を始めるなど、惨憺たる状況でした)。

 

まずは、「フットライト・パレード」の名シーン、噴水にショーガールが幾何学的に配置された場面を再現したモニュメントがあります。

映画「フットライト・パレード」のワンシーン。この場面を再現したモニュメントがあります。

続いて、「雨に唄えば」。ドンが雨の降るなか、傘もささずに街灯にぶら下がりながら唄うシーンがオーディオアニマトロニクスで再現されています。

映画「雨に唄えば」より。ドンが街灯にぶら下がりながら唄うシーン。

まるでドンが実際に歌っているかのよう!

さらに畳み掛けるように、「メリー・ポピンズ」のシーンが見えてきます。

こちらは傘で飛びながら、チム・チム・チェリーを歌っていますよ。

オーディオアニマトロニクスが採用されているディズニー映画は、これが唯一。

ここまで1930年台から60年代までのミュージカル映画の名作の世界を通過してきました。

 

ここからさきは、ネタバレが含まれますのでページを分けます。

アトラクションの内容を最後まで知りたい方は、以下のリンクから2ページ目へとお進みください。