世界最高コースター!? 【ハリー・ポッター・アンド・ジ・エスケープ・フロム・グリンゴッツ】at ユニバーサル・スタジオ・フロリダ

2017年8月28日



こんにちは、ricebag(@ricebag2)です。

今回は、フロリダ州オーランドのユニバーサル・オーランド・リゾート(以下UOR)2大パークの1つ、ユニバーサル・スタジオ・フロリダ(以下USF)にあるシミュレーションライドタイプのコースター「ハリーポッターとグリンゴッツからの脱出(ハリー・ポッター・アンド・ジ・エスケープ・フロム・グリンゴッツ、Harry Potter and the Escape from Gringotts)」をご紹介していきます。

 

日本にはない、オーランドにしかないハリーポッターエリア、「ダイアゴン横丁」にあるメインアトラクションが、このHarry Potter and the Escape from Gringottsです。

コースタータイプのアトラクションでありながら、3D映像とライドの揺れ、向きの転換などを組み合わせた超ハイテクライド。

単なるコースターにもシミュレーションライドにもとどまらない、凄まじいライドです。

日本にはない目玉アトラクションですので、UORを訪れたら是非体験を!

この記事では、キューラインの様子から待ち時間を短く済ませる攻略法、実際の乗車レポートまで詳しくご紹介していきます。

 

オススメ度

 

  • 英語必要度 ★★★★☆ 普通にキャラクターが話しかけてきます。わからなくても問題ありませんが、わかるとより楽しい!
  • 予習必要度 ★★★★☆ グリンゴッツ銀行とは何か、ベラトリックスとは誰か、がわからないと十分に楽しめないかも。
  • オススメ度 ★★★★★ フォービドゥン・ジャーニーには敵わないものの、やはり超クオリティのライドです。

 

これがコースター!? と驚くほど良くできたライド。日本にもあるフォービドゥン・ジャーニーと比べると、驚きが足りないようにも思われますが、映像まわりの演出力はさらに進化。日本では体験できない最新ライドということもあって、UOR訪問の際は体験必須です!

 

 

エスケープ・フロム・グリンゴッツの(コースターとしての)評価

 

爽快感:      ★☆☆☆☆

振動の少なさ:   ★★★★☆

スリル:      ★☆☆☆☆

コースレイアウト: ★☆☆☆☆

楽しさ:      ★★☆☆☆

総合得点:     35点

アトラクションとしては素晴らしいのですが、コースターとして評価してしまうとどうしても…。これはやはり、あくまでコースター風ライドであってコースターではありません。

 

 

1. ハリー・ポッター・アンド・ジ・エスケープ・フロム・グリンゴッツの基本情報

まずは、このアトラクションの概要や混雑状況、少ない待ち時間で乗るための攻略法などをご紹介していきます。

乗車レポートはもう少し下で!

 

1.1 ハリー・ポッター・アンド・ジ・エスケープ・フロム・グリンゴッツの概要

ハリーポッターエリアは、当初UORのうちアイランズ・オブ・アドベンチャーだけに、「ホグワーツ城とホグズミード村」というかたちで2010年にオープンしました。

2014年になって、このウィザーディング・ワールド・オブ・ハリーポッターが拡張されます。

なんと、アイランズ・オブ・アドベンチャーとはお隣のユニバーサル・スタジオ・フロリダに拡張エリアがオープン。

その間はホグワーツ特急でつながれるというサプライズな演出込みでの拡張となりました。

 

拡張されたエリアは、ハリーポッターの世界ではマグル(人間)側の世界に近い(と言いますか、ロンドンにある)、「ダイアゴン横丁」と「夜の闇横丁」。

その狭間にある「グリンゴッツ銀行」にこのアトラクションが設置されています。

グリンゴッツ銀行の外観。ドラゴンは時々、猛烈な勢いで火を吹きます。近くにいるとマジで熱い!

ちょっとねじれたような銀行の造りが、まさにハリー・ポッターの世界そのもの!

 

アトラクション自体は、やはりフォービドゥン・ジャーニーと同じく多少のスリルがあるライドとなりましたが、純粋なダークライドだったフォービドゥン・ジャーニーに対し、こちらのグリンゴッツはコースタータイプ。

ほんの少しのドロップや急カーブなど、暗闇の中でのスリルと、ライド自体の揺れやスピン、ライドを囲むように投影されるリアルな3D映像を組み合わせて、リアリティも持たせつつ驚きのある楽しいアトラクションになっています。

やはりユニバーサルの本気はスゴい!

 

1.2 ハリー・ポッター・アンド・ジ・エスケープ・フロム・グリンゴッツの混雑状況と攻略方法

やはり大人気のハリー・ポッターエリアで、しかも一番人気のアトラクション。混雑日であれば1時間以上待つのは当たり前。完成から数年が経過した現在でも、2時間近い待ち時間を発生させることもある大混雑のアトラクションなんです。

しかも、ユニバーサルといえば「お金で行列をスキップするチケット」ことエクスプレス・パスですが、このアトラクションとフォービドゥン・ジャーニーには使えないんです!

グリンゴッツとフォービドゥン・ジャーニーだけは、正攻法で攻略しなければなりません。

 

ライドは4人乗り×3列×2両の24人乗り。プラットホームは2つありますが、ルート自体は1つしかありませんので、最速でおよそ35秒に1台の発車。

1時間に2470人程度、12時間あれば3万人近くが乗車できることになりますので、ディズニーシーのインディ・ジョーンズ・アドベンチャーほどではありませんが、かなりハケは良いアトラクションです。

が、それにもまして人気が高いので、大行列は必至。

 

基本的に朝一番に乗ってしまうしかありません

ウォルト・ディズニー・ワールドとは違って、UORは比較的朝の出始めが遅いです。

このため、朝一番であれば両方のアトラクションに短い待ち時間で乗ることも十分可能。

 

朝開園と同時にグリンゴッツへと向かいましょう!

ちなみに、UORへどういった交通手段に向かわれるにしても、USFの入り口まではかなりの距離があります。

やや厳し目の保安検査もありますので、UOR到着からUSFの入り口まで、15分以上は見ておいたほうが良いでしょう。

また、チケット引き換えもトラブルと時間がかかります。ここも5分~10分程度を見ておくべきです。

というわけで、UOR到着はパーク開園の少なくとも30分前にしておくべき

1日で両方のパークにあるアトラクションを回る場合、2パークのチケットも必要になりますからご注意くださいね。

 

ダイアゴン横丁への入り口は、原作にしたがって少々わかりにくくなっています。

電話ボックスを超えて左手あたりに、ダイアゴン横丁の入り口があります。ダイアゴン横丁に入れば銀行は正面!

電話ボックスが見えてきたら、その先の左手に入り口がありますので注意しておきましょう。

横丁に入ったら、正面に銀行がありますのであとはわかりやすいはず。

まずはアトラクション出口付近にある電子式のロッカー(無料)にポケットの中身なども預けてから列にならぶことになります。

 

 

2. ハリー・ポッター・アンド・ジ・エスケープ・フロム・グリンゴッツの乗車レポート

それではいよいよ、実際にハリー・ポッター・アンド・ジ・エスケープ・フロム・グリンゴッツに乗車した際のレポートと感想をお届けしていきます!

 

2.1 キューライン

ハリーポッターシリーズのアトラクションは、キューラインのこだわりっぷりも半端ではありません。

ここが現実世界であることを忘れて、作品世界に、まさに「没入」できるほどの作り込みなんです。

このあたりは、あえておぼろげなバックグラウンドストーリーしか作らず、体験者にストーリーの補完を委ねるために、キューラインもややフワッとしたイメージだけの作り方になっているディズニーとの決定的な違いかもしれません。

最近のユニバーサルは、キューラインから徹底的に、ディテールにこだわって作り上げてきます。

 

まずは銀行の正面玄関から入っていきます。すると、荘厳なシャンデリアがお出迎え。

エントランスホール。光り輝くシャンデリアに、重厚感のある作りの柱やアーチ型の天井など、凄まじい作り込み。

柱や天井の造りに至る細部まで、まさに歴史ある銀行の中にいるかのような雰囲気です。

周囲ではゴブリンたちが執務中。

執務中のゴブリンたち。やたらとリアルに、ぬめぬめ動きます。表情も豊か。本当に生きているかのよう!

やたらとぬめぬめ動きながら、せっせと働いています。ホンモノにしか見えないからスゴい!

 

この先に進むと、写真撮影があります。このアトラクションは3Dメガネをかける関係でライドフォトの撮影ができないので、事前に撮影しちゃうんです。

撮影した写真は印刷したものを購入することもできますし、オンラインでデータを購入することもできます。

印刷版を購入する場合、グループフォトが$19.99、さらにグリンゴッツ銀行の行員バッジに自分の顔を当てはめたものは追加$19.99ドルで購入できます(単品での購入は不可)。

というわけで、行員バッジの購入は最低40ドル~となかなかのハードルです。

 

さらに進むと、ビル・ウィーズリー(ロンの兄でグリンゴッツの行員)の部屋に出ます。

ゴブリンとともに、我々は新入行員で、地下の金庫を見るツアーに出かけようとしている、というようなことをコミカルに教えてくれます。

このプレショーの映像がまたスゴい! 3Dメガネを欠けているわけでもないのに、奥行き感が凄まじく、特に小物などはそこにあるようにしか見えないレベルのリアリティ!

 

プレショーが終わって先に進むと、エレベーターホールへと出ます。

ここでは地下金庫へと向かうエレベーターを待ちつつ、肖像画のゴブリンが動き出して読み上げる、安全上の注意事項を聞きます。

エレベーターホールの肖像画とエレベーター。肖像画のゴブリンが、安全上の注意事項を読み上げてくれます。

このあと乗り込むエレベーターもまたスゴい。

上に映像が出ていて、どんどんと下に降りていき、大理石のホールが見えてくるまでが天井全体を覆うスクリーンに映し出されるのです。

これまた凄まじいクオリティ。ちなみに、エレベーターはゆーっくりと上に動いていますので、映像とは逆。

 

エレベーターを降りたら、各アトラクション共通の3Dメガネを受け取り、

各アトラクションで共通の3Dメガネ。特にこのアトラクション専用のものではありませんでした。

狭い螺旋階段を登って大理石のホールへと出ます。

ここからトロッコに乗り込み、地下金庫へのツアーに出発です!

大理石のホール。鍾乳石が垂れ下がっている非常に暗い空間の両サイドに、次々にトロッコがやってきます。

 

2.2 アトラクション本編

長かったキューラインを超えて、いよいよアトラクション本編に突入します。

3D映像なのと、非常に暗いアトラクションなのでここから先の写真は残念ながらありません。

 

最初はしばらく、トロッコはゆっくりと進んでいきます。

最初のホールに出ると、周辺全体に映像が映し出されます。

どうやらベラトリックスら悪役も侵入しているようで、いきなりトロッコは魔法を直に受けてしまいます。

すると、今まで映像だと思っていたところにレールが見えはじめて、ライドは最大斜度50度のドロップを急降下、左右にターンを繰り返しながら爆走していきます。

このアトラクションでコースター的な動きをするのは、このシーンだけ。

ドロップの落差はそれほどありませんし、10秒もあれば終わりますので、コースターが苦手な方でも何とか耐えられると思いますよ。

 

コースターオタク的には物足りないことこの上ありませんが、東京ドームシティの「サンダードルフィン」や東武動物公園「カワセミ」「レジーナ」などでおなじみのインタミン社製ライドなだけあって、滑らかながらも迫力のある動きは素晴らしいです。

 

その後は「アメージング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン」のようなシミュレーションライド的揺れとレールに沿って動くライドならではの動き、さらには大迫力の映像をミックスさせた素晴らしいシステムを堪能できる作り。

ゴーレムに横から殴られて、コースターが猛スピードで横方向にふっとばされたり、盗人落としの滝に落ちそうになったり、金庫を守るドラゴンに助けられたり。

スパイダーマンを正統進化させたようなライドシステムと、超巨大で迫力ある映像に囲まれて、見事にグリンゴッツ銀行の中にいるような感覚に錯覚させられます

 

ハリーたちやビル・ウィーズリーなどに助けられつつ、命からがらなんとか地下金庫から脱出。

大理石のホールへ戻ってきてアトラクションは終了です。

銀行の裏通路のようなところを通ってショップへと出てきます。

 

 

ライドシステムこそ驚きの少ないものですが、もうこのアトラクションに関しては、メインライドだけで語ることができないくらいにキューラインやプレショーも大充実。

キューラインに始まるハリー・ポッターの世界への没入感や、アトラクションのストーリーラインが簡潔でわかりやすい点なども含めて考えれば、総合的な満足度は「フォービドゥン・ジャーニー」よりも高いかもしれません。

ユニバーサルがついに、単なるメインアトラクション建設だけではなく、アトラクション全体を通しての総合的満足度を高める方向に舵を切ってきたことを思い知らされる、本っ当にレベルの高いアトラクションです。

日本にはおそらく導入できないと思われますので(スペース的な意味で)、ぜひオーランドで体験を!

 

3. 次に読むのにオススメの記事

この日、このあとはホグワーツ特急に乗ってホグズミード村へと向かいました。

なんと映画に出てくる通りの個室に乗り込み、廊下をハリーたちがうろつく中で移動できるアトラクション。

移動手段というだけでなく、とっても楽しいアトラクションですよ。

詳しくは以下の記事でご紹介しています。

 

この日は、わずか9時間しかオープンしていない中でUSFとIOAの両パークをまわりました。

様々なアトラクションの個別記事と、どんな時間にどのくらい回れば良いのかという指標を、以下の記事にまとめています。

 

今回のオーランド旅行に関するすべての記事は、以下のページにまとめています。