JALのビジネスクラスで台北へ!ビジネスクラスの食事が凄い!! ー 台湾旅行記第6回

2017年1月19日



こんにちは、ricebag(@ricebag2)です。

台湾旅行記も6回目にして、ようやく日本を発ち、台北へと向かいます。

前回は羽田への乗り継ぎでバタバタして、グラウンドスタッフに連れられてダッシュするというのを初体験しましたのでその様子をレポートしました。

今回は、うって変わってビジネスクラスの機内でゆったりと寛ぎ、美味しい食事をいただきましたので、その様子をレポート!

 

 

ビジネスクラスはやっぱり凄い

 

ビジネスクラスにもグレードがある

グレードという言い方をするとちょっと語弊もあるのですが、同じJALのビジネスクラスでも、良いビジネスクラスとあんまりよくないビジネスクラスがあるんです。

同じ飛行機に幾つかのグレードがあるわけではありませんよ。

実は、飛行機が飛ぶ距離によって、ビジネスクラスのシートが違うんです。

 

例えば台湾や中国などへと向かう飛行機だと、機内でちょっと寝てしまうことはあっても本格的に眠ることはありませんよね。

一方で、アメリカ本土、特に東海岸に向かう便であれば飛行時間が10時間を超え、時差も10時間以上ありますから、機内で眠ることになります。

これだけ機内での過ごし方に違いがあると、座席に必要な機能も変わってきますから、シートも違ってくるんです。

 

短距離の国際線は眠ることがありませんので、シートは普通の椅子タイプ。ちょっと幅が広がり、リクライニングも深く、クッションもフカフカになって革張りソファのような椅子になります。

ハワイくらいの中距離便になってくると、JALであればフルフラットになって横になれるシートが導入されます。ただし、こちらはちょっと狭め。

アメリカ本土やヨーロッパ西部へ向かう飛行機であれば、ガッツリ眠らなければなりませんので、フルフラットでベッドのようになるシート。仕切りも結構しっかりしていてプライベートスペースが確保できます。眠るときにはエアウィーブのマットレスも敷いてくれるという素晴らしいサービス。

 

これだけ違いがあると、グレードが違うと言ってしまっても良いと思いませんか?

お食事も結構違っていて、長距離便だと好きなタイミングでカツサンドやらチーズ盛り合わせやら、おつまみからガッツリ系まで何度でも食べることができるんです。

 

短距離国際線のビジネスでも超快適

ということで、今回のビジネスには期待していなかったんですよ。

台湾まで、行きは4時間ほど、帰りは2時間半ほどの空の旅。これだけ短いと、シートもあんまり良くないんじゃないか、と。

実際に乗ってみると、そんな懸念も見事に裏切ってくれました。

 

まず、座席がフカフカ。白に近いベージュの革張りで高級感のあるシートで、実際の座り心地もまるで高級なソファのよう。

それでいてリクライニングが出来て、ふくらはぎを乗せるフットレストも上がってくるのですから最高です。

もちろん、座席の間隔が広いので、ガッツリリクライニングしても後ろの座席やテーブルと干渉することもありません。

 

前の座席の下は広い空間が開いていますので、結構大きな手荷物を入れることもできますし、座席の間隔が広い分、オーバーヘッドコンパーチメント(頭上の収納)はほぼ1人に1個分ありまして、機内持ち込み用スーツケースを座席の近くに収納できないなんてこともありません。

上着はハンガーにかけてクローゼットに収納してくださいますから、脱いだ上着が邪魔になることもない。

 

読書灯は上から照らすものの他に、頭の後ろから可動式のライトが生えていますので、これを使うこともできます。

こちらは、最近の国際線プレミアムエコノミーにも付いていますよね。

週刊誌や新聞なども、ビジネスに優先的に回してくれますから、読みたいものがあればいくらでも読むことができます。

 

ちょっと残念なのは、前の座席が遠すぎるからか個人用のモニターが肘置きから出てくるタイプになっていること。

これだと、離着陸時は映画を観ることができませんのでちょっと退屈です。

長距離国際線用のフルフラットシートはこの辺が改善されていますので、これは短距離国際線だけの問題ですね。

 

 

JALビジネスクラスの食事は凄い!

 

サーブするCAさんがびっくりするほど多い

普段エコノミークラスに乗っていると、数百人の乗客に対して4人とかで食事のサーブをしています。

これでは、自分のところに食事がまわってくるのに時間がかかりますし、皆さん忙しそうにしていますから飲み物のおかわりがほしいとか、早めに食事を下げてほしいとか言い辛かったりします。

 

ところが、ビジネスクラスは30人ほどの乗客に対してCA(キャビンアテンダント)さんが4人ついてサーブしてくださいます。

とにかくお願いしてから出てくるまでが早いですし、こちらから言わなくても飲み物のおかわりなど聞きに来てくださったりします。

エコノミーとビジネスでこんなに格差があるなんて知らなかった…。

 

飛行機の中で料理やドリンクをサーブするといえばお馴染みの、あのワゴンも無いんですよ。

全部、ギャレーから座席まで直接手で持って運んできてくださいます。

食器が割れる食器なので、そうせざるをえないという部分もあるとは思うのですが、もはや普通のレストランで食事をしているような感覚になってきます。

 

おつまみからちょっと違う

食事前には、まずおつまみとドリンクがサーブされます。

これは、国際線であればエコノミーでも一緒ですよね。

ただし、飲み物の聞き方からして違います。「ricebag様、ご搭乗ありがとうございます。お食事の前にお飲み物はいかがですか?」といった感じの聞き方。

1人1人に名前を呼びかけつつサーブしていきます。

 

ドリンクメニューもちょっと違っていて、ビジネスだとシャンパンやブランデー、カクテルなんかもあります。これが長距離便だとワインの銘柄もいろいろ選べたりするのですが、今回は短距離便なので1種類のみ。

僕はそもそもアルコール苦手なので、ソフトドリンクを。ソフトドリンクもちょっと追加がありまして、今回はエコノミークラスにはないペリエをお願いします。

 

飲み物をお願いすると、CAさんがテーブルを引き出して、テーブルクロスを敷いてくださいます。

もう、これだけで特別感がありますね。

しばらくして、ペリエと一緒におつまみも持ってきてくださいました。

光の反射で見えにくいのですが、手前に2種類のスナックがあります。

右側にある赤いパッケージのものは、エコノミークラスでも出てくる毎度おなじみの亀田のおかき。中身は、国内線サクララウンジにおいてあるものと同じです。

左側の小袋は、なんとドライ納豆。サクサクしつつも納豆の風味がしっかりとあり、梅の香りも付いていてとっても美味しい!

スナック1つとっても違いがあるんですね。

もちろん、おかわりOKですし頼みやすいので、結構追加でもらっている方もいらっしゃいました。

 

食事はびっくりするほど美味しい

機内食って、最近はJALやANAだとエコノミーでも大分美味しくなってきていますよね。

僕もそれがあってできれば日本の航空会社に乗りたいと思っているんですが、それでもやっぱりご飯はべちょっとしていたり、お肉には火が通り過ぎていたりと、地上で食べる牛丼などのファストフードにもちょっと劣るぐらいの出来だと思っています。

一度調理したものをパッキングして飛行機に乗せて、温め直して提供するので仕方ない部分があると思うんですよ。

 

ビジネスであっても調理済みのものを飛行機に積んで、やはり温め直して提供するはずですから、それほど美味しくはならないだろうと思っていたんですよ。

ところが。

エコノミーとは比べ物にならないどころか、地上のそこらのレストランが余裕で競合対象に入ってくるような出来。とにかく凄いんです。

詳しく見ていきましょう。

 

チョイスは2種類

これもまた長距離便だと違ってくるのですが、短距離便なので選べるのは2種類だけ。

和食と洋食からの選択です。

和食のメインは鯛蕪蒸しと豚田楽味噌。洋食のメインが牛フィレ肉のグリル。

魚の蒸し物に豚田楽とか、飛行機で提供されたらパサパサになる予感しかしなかったので、洋食をチョイスしました。

が、これはあとになって考えてみれば、そんな懸念は全くの杞憂に過ぎなかったわけです。

もう1つ、これまでにかなり食べすぎていて、ごはんを食べるのはちょっとつらいというのも洋食を選択した理由としてありました。

 

さて、あくまで割れるお皿ではありますが、トレーに乗ってお料理が出てきました!

もう盛り付けからして違いますね。前菜のベリー系のソースなんて、フレンチみたいに点々になってますよ。

 

それでは、お料理を一皿ずつ見ていきましょう。

 

前菜 ― 鶏肉のガランティーヌラズベリーソースとサーモンのビーツマリネ

左側が、鶏肉のガランティーヌ。左端に点々とあるのがラズベリーソースですね。

ガランティーヌの詰め物はピスタチオとひき肉でしょうか。オーソドックスなガランティーヌです。

見た目にはしっかり火が通っていて、飛行機の機内食だとぱさついてそうですが、これがどうして、しっとりとして柔らかくて美味しいんです。

ラズベリーソースもガチなやつ。そこらの下手なフレンチより美味しいですよ。

焼きを入れているのか、香ばしさもあって本当に美味しい。

 

間にあるアスパラも、機内食の付け合せとは思えないほど柔らかいながらもしっかりとした食感があり、アスパラらしい爽やかな青い香りが素晴らしい。

 

右側のサーモンのビーツマリネも、おそらくかなり質の良いサーモンを使っているのでしょう。

舌触り滑らかで、とろけるような美味しさ。

 

スープとサラダ

スープは栗の麸と生ハムのコンソメスープ。

このコンソメスープ、当たり前ですがキューブをお湯に溶いただけではないですね。しっかりと基本を押さえたコンソメスープ。機内なので熱々ではないですが、十分美味しく頂けます。

栗の麸と生ハムという具の組み合わせもおもしろい。栗の麸はそこまで栗っぽい風味はありませんでしたが、やわらか~い高野豆腐のような食感が面白いです。

 

サラダは海老と温野菜のサラダ。奥に見えているサウザンアイランドドレッシングをかけていただきます。温野菜というだけあって、ベビーコーンやカリフラワーだけでなく、トマトや下のキャベツまでしっかり蒸してあって、適度な歯ごたえとしっとり感で美味しい。

海老もプリップリ。冷したサラダの状態でこれはすごい。

 

パン

パンはデーツのパンとイギリスパンとのこと。

どちらも暖かくて、ふんわりと焼きあがっていて美味しい。

 

メイン ― 牛フィレ肉のグリル マッシュルームソース

結構しっかりとしたサイズの牛フィレ肉です。付け合せは人参とカブ(蒸し?)、ほうれん草とベーコンの炒め物、マッシュポテト。

いずれもそつなく美味しいです。万が一エコノミーの機内食で出てくることがあれば感動するレベル。そこら辺のフレンチレストランで出てきても文句はないです。

 

牛フィレ肉のグリルは、いくらなんでも機内で温め直していますからガチガチだろう、と思っていたらまさかのまさか。

断面を見てみると、中心部はきれいなロゼ色じゃないですか。

フィレ肉なので、脂が多くない分噛みごたえ自体はしっかりとありますが、それでも簡単に噛み切れる適度な歯ごたえ。

肉のキメが細かくて、お肉の旨味がたっぷりと詰まった逸品。

 

これ、相当良い肉を使っています。

このお食事全体の原価だけで考えたら、巷でも5,000円のコースでは到底食べられないようなレベルではないでしょうか。

もちろん、機内で温め直している分、都内の有名カジュアルフレンチで5,000円出せばもっと美味しいものが食べられるとは思いますが、ベースの調理技術や素材の質はめちゃくちゃ高いです。

まともなレストランが比較対象に入ってくるくらい、凄く良い出来。

 

惜しむらくは、ナイフが全然切れないこと。

さすがに牛フィレ肉を食べるのに、こんなに切れないナイフを用意するのはヒドイんじゃないかと思ったのですが、良くよく考えてみたら機内で切れるナイフを出しちゃいけないんですね。

もはや機内だということすら忘れちゃっていました。それくらいに美味しいお食事だったんです。

 

エコノミーの機内食のレベルをもっと上げられないものか

ビジネスの機内食がこれだけ美味しいのなら、エコノミーの機内食ももっと美味しくできるのではないか、という気がしたのです。

ただし、こちらのは明らかにそれなりの技術を持った方が1つずつ作っている、あるいは低温調理などの技術を駆使して誰が作っても同じものが再現できるような工夫がされていて手間がかかっています。

それに対して、エコノミーは弁当工場や仕出し屋さんに近いところが作っているのでしょう。技術レベルに大きな差があります。

 

また、食事の温めにしてもエコノミーではたくさんのお客さんに一度に提供しなきゃいけませんから、大量の食事をまとめて温めているはずです。

それに対して、ビジネスでは一つ一つ、電子レンジ等で指定された時間温めている模様。温めすぎず、適度な温度に持っていくことができるわけですね。

これだけ違いがありますし、JALやANAがエコノミーの機内食で手を抜いているとは考えにくいので、今の状態がああいった形で大量かつ素早く提供できる最良の形なのかもしれません。

 

デザートとコーヒー

デザートと一緒に、コーヒーや紅茶などいかがですか、と声をかけてくださいます。

コーヒーをお願いしました。

 

ビジネスクラスでも、デザートはやっぱりハーゲンダッツのアイスなんですね。

 

ああ、いつものカチコチのやつね、と思って食べてみると、まさかの食べごろ!

ちょっと柔らかくなってとろけているくらいの状態で提供されています。

その状態で出せるんかい! エコノミーで出てくるあのカチコチのアイスは何だったんだ!

と言いたいところなのですが、やはりこちらもビジネスだからこそ、時間を見計らうか電子レンジを使うかしてうまく食べごろに調節してから提供しているのでしょう。

 

コーヒーも、上空でお湯の温度が上がらないにも関わらず苦味が強く酸味が控えめなタイプで美味しかったです。

しっかりコーヒーとして味わえる。

コーヒーはまだ、100℃のお湯は必要としないのでレベルの高いものを作れるんですよね。

温かい飲み物の中で、紅茶だけは100℃のお湯が必要なので大変です。今まで機内でまともな紅茶を飲めた試しがありません。

ビジネスではどうなんだろう…ちょっと気になってきてしまいました。

 

 

そんなこんなでビジネスクラスを満喫してくつろいでいると、台北松山空港への到着が近づいてきました。

映画は、去年の11月12月に連続でハワイとボストンに行ったので、殆ど見たいものは見尽くしてしまいまして今回は見なかったんですよ。

このブログの草稿をパソコンでカタカタ書いていました。ビジネスのシートはこんな作業をするのにもとっても快適。

いつもは、一刻も早く飛行機を降りたいと思うのですが、今回ばかりはもっと乗っていたかった。

 

こんなにすごいJALのビジネスクラスですが、台湾便で終末の旅行なら、正規の値段よりもかなりお安く行くことができます。

以下の公式予約サイトで下の方にスクロールして、「そのほかのおトクな運賃のご案内」というページをご覧になってみてください。

JAL 国際線航空券

 

 

 

松山空港への到着から市内への移動など、到着初日の様子は次回以降お届けしていきます。

長くなってしまいましたが、ここまでお付き合いくださいましてありがとうございました!

次回以降もまたよろしくお願い致します。

 

 

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今回の台湾旅行に関する次の記事は、松山空港での入国審査の手順、聞かれた質問などと、松山空港から台北市内へのアクセス方法についてです。

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