東京ディズニーランドの兄弟パーク【マジックキングダム】を回ったWDW旅行7日目

2018年5月21日



 

6. ウォルト・ディズニー・ワールド・レイルロード

先頭車両。各パーク共通でかなりガッツリと蒸気機関車に寄せていながら、ファンタジックな色使いの車両。

汽車です。日本で言う、ウェスタンリバー鉄道ですね。

これは、日本のものとはまるっきり違います。

オーランド版はパーク内に駅が3つあるのです。メインゲート上(メインストリートUSA)、ウエスタンランド、ファンタジーランドの3駅。

さらに、途中ではビッグサンダー・マウンテンの裏側や、スプラッシュ・マウンテンの内部を覗くこともできちゃいます

ビッグサンダーマウンテンは上に写真を掲載していますので、ここではスプラッシュ・マウンテンの内部を。と言っても、ここはアトラクションからも普通に見られるところですね。

 

ちなみに、ディズニーランドを作るに当たって、ウォルトがまず作りたかったのが汽車。本格派なのは当たり前で、移動手段として成立しているのが当然。ですから、パーク内にいくつも駅がある、というのがディズニーのベーシックなスタイルなんです。

ではなんで日本のものは1駅のみのループ型になっているのかと言いますと、これには当時の行政が関係しているのです。

駅が2つ以上あると、その路線は旅客輸送用の鉄道路線としてみなされてしまいます。旅客路線は過当競争を防ぎ、効率的に路線整備をするために合法的な官製談合のようなことをやっていまして、路線建設の許可を取らないと作ることができないんです。

その許可を取るには10年単位での議論が必要で…とやたらと面倒くさいシステムになっていましたので、「テーマパークを作るからそこに移動用の汽車を作りたい」というわけにいかなかったんです。

(上野動物園のモノレールは、しっかりこうしたプロセスを経て作られていますので、「上野懸垂線」として路線図に載っている、れっきとした旅客輸送用軌道なんです)

 

日本の場合、好きなだけ乗っていいよ~というシステムにすると、汽車に乗ってグルグル周り続ける人も出てきそうですから、ある意味駅を1つしか作れなくて正解だったのかもしれませんが…。

さらにちなみに言うと、日本各地の遊園地にある移動手段って、汽車の形をしたバスを使っていることが多いですよね。

これも同じ理由で(もちろん、コスト面の理由もあると思いますが)、勝手に複数駅ある軌道を引くことができなかったからなんです。

 

現在は少し緩和されて、競合のない私有地内のみの移動なら、比較的簡単に線路を引けるようになっています。

これを利用したのが、ディズニーシーのエレクトリックレールウェイなのです。

 

 

7. プーさんの冒険

プーさんの冒険の外観。日本のものとはだいぶ外観が違いますよね。システム調整中だったので、キャストさんが2人並んで立っていました。

TDRのハニーハントに相当するアトラクションです。

ただし、TDRのものはゴンドラ駅跡地等を利用した大型アトラクションですが、その他のパークにある「プーさんの冒険」は「白雪姫」クラスの跡地を利用したもの。かなり内容が違っています。

 

ハニーハントは、レールのないところを予測のつかない動きをするスピード感のあるライドや、映像、アニマトロニクス、床自体が上下動するなど、工夫をこらしたライドシステムが素晴らしいアトラクション。

一方の世界普及版といいますか、オーランドをはじめとして世界各地のパークに作られたバージョンは、ライドシステムが大幅に違います。

まず、ライドは普通のトラム型。形こそはちみつポットになってはいますが、基本は白雪姫やピノキオの大冒険と同じ、レールに沿って進むだけのシステムです。

ライド。明らかにレールの上を進んでくる、見るからにショボいライドです。
ライドからもレールがハッキリ見えます。ちなみに、日本のものは左回りですが、こちらは右回り。最早そんなの関係ないほどに、ぜんぜん違うアトラクションですけどね。

 

日本のライドであれば、床自体がジャンプしているように感じるシーンでも、こちらのバージョンはライドがでこぼこ道を進むだけ。

白雪姫、ピノキオと比べれば相当に進化してはいるのですが、ハニーハントを知っているとショボさを感じてしまうアトラクションです。

お人形さんも、日本のものはフルスケールのアニマトロニクスですが、こちらのものは動きが少なめ。低コストバージョンになっています。

 

ちなみに、ストーリーラインは日本のものとほぼ同じ。

なのですが、アニマトロニクスや舞台装置などの仕掛け、背景もスケールダウンしていますので、やはりショボく感じてしまいます

夢の中のシーンも、複数のパネル+絵で表現された簡素なものになっています。

 

キューラインはインタラクティブ化されています。

ヒモを引っ張ったり、出てくる人形を叩いたり、ハチをレールに沿って動かしたりといった遊具に加えて、

屋外エリアは、ハンドルを回したりヒモを引っ張ったりすると様々な仕掛けが動き出す、子供たちが体を使ってハシャゲる空間。

はちみつを掃除するとキャラクターが現れるようなデジタルなシステムも。

手ではちみつを掃除すると、裏からキャラクターが登場するような仕掛けも。タッチパネルの感度が悪くて、なかなか大変です。

この辺はやはり日本より進んでいるところなので、キューライン目当てに並んでみるのも良いかもしれません。

 

 

8. イッツ・ア・スモールワールド

こちらは日本のバージョンとのちょっとした違いを楽しむアトラクション。

まずは乗り場が外からも見えるという配置、

乗り場。右側の明るい部分は外になっていますので、なんと外から乗り場が見えるのです。日本のようなからくり時計のファサード等は無くて、他のファンタジーランドアトラクションと同じような外観になっています。

レストランから水路を覗けるという構成に違いを見つつ、

レストランから水路が見えるのも、日本との違い。TDLのイッツアスモールワールドにも、昔は水路が見えるレストランがあったのですが…。

ボートに乗り込みます。

 

日本と比べてアジア要素が薄いのはもちろん、世界各国の捉え方だったり、シーン構成だったりも違っていますので、比べながら乗ってみるのが楽しいと思います。

ここにも、よく動くアニマトロニクスが導入されていますので、要注目です。

 

更に続きます! 次ページは一番人気のレストラン「ビー・アワ・ゲスト」などをご紹介。

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Posted by ricebag