美女と野獣 ライブ・オン・ステージ at ハリウッドスタジオは、まるでブロードウェイ・ミュージカル!

2017年6月5日



こんにちは、ricebag(@ricebag2)です。

今回は、フロリダのウォルト・ディズニー・ワールド(以下WDW)内、ハリウッドスタジオ(以下HS)というパークにある「美女と野獣 ライブオンステージ」をご紹介していきます。

 

このショーは、ディズニーのアニメ映画「美女と野獣」をベースに、約25分のショータイムに収まるように名シーンを凝縮してミュージカルに仕立て上げたプログラムです。

歌はもちろん生歌! 歌もダンスも超ハイレベルです!!

 

オススメ度

 

  • 英語必要度 ★★★★☆ 全編英語でミュージカルなので難易度高めです。
  • 予習必要度 ★★★★☆ 短縮版なので内容が飛びます。英語わかる方でも必須!
  • オススメ度 ★★★★★ このパークのショーの中では一番のオススメ!

 

英語に関してはかなり難易度が高く、「ショートランスレーター」も使えないのですが、あらかじめ映画の内容を知っていれば十分に楽しめるはず。と言いますか、凝縮しすぎていますので、英語がわかる方でも原作の予習はしておくべき。

とにかく、歌、ダンス、衣装、舞台とすべてのクオリティがずば抜けていますので、是非ともオススメしたいショーです

 

 

1. ショーの概要と混雑状況

まずはショーの概要と混雑状況、良い席で見るための戦略などをご紹介していきます。

 

1.1 美女と野獣 ライブ・オン・ステージの概要

ベースになっているのは、1991年に公開されたディズニーの長編アニメーション「美女と野獣」。

ディズニーとしてははじめてアカデミー賞の作品賞にノミネートされた作品ですし、ビデオの売上もそれまでのディズニー歴代1位だった「ファンタジア」を超えた、とっても人気のある作品。

 

ライブオンステージがスタートしたのは、なんと映画の公開と同日

期間限定のイベントが開催されることはあっても、常設の劇場でのショーやアトラクションなどが映画公開(しかも続編ではなく完全新作)と同時に行われるのは、極めて珍しいことです。

それだけ、ディズニーとしては作品にもショーにも力が入っていたということなのでしょう。

 

パークのオープンから2年後、1991年に上演が始まってから、パークの拡張計画などによって2度の移転を繰り返し、現在はファンタズミック入り口と「Once Upon a Time」というショップとの間に劇場があります。

ショーの内容自体も2001年頃に大幅なリニューアルが入っています。リニューアル前は単に有名な曲をバラバラと流して、それに合わせてダンスをする「ダンスショー」の色合いが濃かったのですが、リニューアル後は原作映画のストーリーにそって進む「ミュージカル」と呼べる構成に。

 

当初はそれほど長い期間開催することを想定していなかったようで、当初劇場には「Theater of Stars」という名前がついていました。

が、ディズニーパークとしては異例のロングランショーとなり、現在ではもはやシアターの名前は表記されなくなって実質美女と野獣専用劇場となっています。

 

とにかく内容が感動的なほどに素晴らしいので、1994年頃に1度見たあと、イギリスへと旅行に行った際に現地で公演されていたミュージカル(ブロードウェイ・ミュージカル版「美女と野獣」のコピー)をわざわざ見に行ったほどです。

それくらいにハンパではないクオリティですので、HSに行くなら必見のショーですよ!

 

1.2 混雑状況と戦略

やはりこれだけクオリティの高いショーですから、混雑もかなりのものです。

もちろんFast Pass+にも対応していますが、グループはファンタズミックやロックンローラーコースター、トイ・ストーリー・マニアなどと同じ。

これらの中から1つしか選択することができませんので、このショーにまわせる枠はないと思います。

 

そうなるとスタンバイで座席を確保することになるわけですが、かなりの激戦です。

まず、Fast Pass+がステージ向かって中央と左側、あわせて2/3ほどの座席を占めてしまいます。

スタンバイに残されているのは、ステージ向かって右側の1/3だけ。もちろん、Fast Pass+のエリアすべてが埋まることは多くないので、開演15分前にFast Pass+のエリアがスタンバイにも開放されれば少し座席は増えますが、それでもやはり少ない座席をかけて争うことになります

 

ショーは、大体の日程で1日5回の公演。繁忙期だと10時~14時の毎正時スタートと言うパターンが多いようです。

その中での狙い目は、断然第1回公演です!

朝のエクストラマジックアワー(直営リゾート宿泊者が1時間早くパークに入れるシステム)開催日でも、パークオープンは8時。朝はゆっくり来る方も多いので、10時位まではパークも比較的すいています。

よほどの混雑日でなければ、初回公演なら30分前で座席を確保できるはず。

 

ちなみに今回は、5月中旬の日曜日に訪問。混雑日ではないので初回公演は11時でしたが、朝のEMHで8時からパークにお客さんが入っているものの、10時30分ジャストに劇場に入場してこんな感じの座席を確保できました。

座席位置。スタンバイエリアなのでやや右寄りですが、前すぎず後ろすぎず良い位置ですよね。

スタンバイの場合、右寄りになってしまうのは致し方ないのですが、前後に関しては前すぎず後ろすぎず、良い位置を確保できたと思います。

というわけで、このショーの初回開始30分前までにめぼしいアトラクションは一通り乗って、初回で見てしまうのがオススメの回り方

特に、「ロックンローラーコースター」と「トイ・ストーリー・マニア」のうち、Fast Pass+を持っていないものは朝のうちに乗車しておきましょう。

 

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2. ショーの内容

内容はネタバレになってしまいますが、ストーリーは映画準拠ですし、生で見ないとわからない凄さですので、特に配慮はせずに書いていってしまいます!

 

2.1 Prologue

まずは、幕があがる前に「Prologue: The Enchantress」が流れ始めます。

この音楽に合わせて登場するのは、絨毯を持った2人。

しばらくすると魔女と王子が現れて、魔女は応じに魔法をかけてしまいます。

すると、王子が絨毯に隠されたかと思いきや、一瞬で野獣に代わってしまいます!

スゴい早業。タネは実際に見るとすぐにわかる程度のものですが、クオリティの高いショーになることを予感させてくれるプロローグです。

 

2.2 BelleとGaston

幕が上がると、ベルの住む街でのシーン。

“Belle"“Gaston"、日本語タイトル「ベルのひとりごと」と「強いぞガストン」をミックスした音楽で、それぞれのキャラクターたちが歌いながら、本を読みながら静かに暮らしたいベルと求婚するガストンとの対比を描いていきます。

ベルのひとりごとのシーン。手前の観客に焦点があっちゃって、ボケボケですみません。

じっくりと長い時間をかけて、ベルとガストンの人間模様や、町の人々の立場などを浮き彫りにしていきます。

ガストンもコメディアスで、明るく楽しいシーン!

 

2.3 Be Our Guest

お父さんがお城に閉じ込められてしまい、その身代わりにベルがお城に残る…というストーリーはすっ飛ばして、続いてはお城の家来たちによる歓待、Be Our Guest(日本語訳版「ひとりぼっちの晩餐会」)のシーンです。

Be Our Guest, 「ひとりぼっちの晩餐会」のシーン。ルミエールたちはきぐるみで登場。

ルミエールやポット夫人たちはブロードウェイ・ミュージカルとは違って、きぐるみで登場です。

彼らの動きがまた素晴らしい! しっかりと「ポットやカップが動くならこう動くだろう」と思わせるような動きをするんです。きぐるみを着ていても、素晴らしい役者魂。

食器類(主にスプーン)は人が持って登場。

Be Our Guest「ひとりぼっちの晩餐会」の、食器類のシーン。華やかな衣装と小道具を使った大きな動きが美しい!

大きなスプーンや羽箒を使った幾何学的な動きや、ダイナミックな演技を入れつつ、カラフルでとっても楽しいシーンを演出しています。

 

2.4 Something There

野獣はBe Our Guestの騒ぎに腹を立ててしまいますが、その後もベルの実直さに触れて徐々に惹かれ合っていきます。

そこで流れるのが、Something There愛の芽生え」です。

Something There「愛の芽生え」のシーン。野獣とベルが愛を育みます。

単なるロマンスだけでなく、どこか物悲しさも感じさせるメロディーが今後のストーリーを暗示しています…。

 

2.5 The Mob Song

そんな二人の元へ、ベルを連れ帰ろうとガストンが野獣を倒しにやってきます。

The Mob Song夜襲の歌」に乗せて、ガストンと仲間たちが城を襲います。

威勢の良い音楽に乗せて、暴れまわるガストン達。野獣は深手を負いながらも彼らを撃退します。

 

音楽やダンス自体は素晴らしいのですが、ストーリーはやはりすっ飛ばし気味。

ベルはこの曲の間、ずっと野獣の近くでオロオロしていて、野獣が倒れたところにすぐに駆けつけるのですが、野獣は「戻ってきてくれたのか、ベル」と原作通りのセリフを放ちます。

やはり、もとの映画を見ていないとなんのことかわからないシーンが幾つかありますね。

 

2.6 Beauty and the Beast

苦難を乗り切った2人はついに結ばれ、真実の愛に目覚めた野獣は人間の姿へと戻ります。

ここで流れるのが、タイトル曲であるBeauty and the Beast美女と野獣」。

人間に戻った野獣。2人はついに結ばれます。

2人はお城の従者たちにも祝福され、華やかな雰囲気に。

Beauty and the Beast「美女と野獣」のシーン。みんなに祝福されて華やかな舞踏会のような雰囲気に。

最後はカーテンコールで終了です。

カーテンコール。シンプルに一回で終わります。カーテンコールんしては、人数が少ないような…

 

最後のカーテンコール、どう考えてもこれまでの場面の割に役者さんが少ないような気がしますが、よくよく顔を見てみると、どうやら町の人々も、お城のコック帽を被った人々も、全部同じ人達が演じていたみたい。

ひたすら着替えては出てきていたということで、凄まじい早着替えと奮闘ぶり。

もちろん、ガストンと魔女、きぐるみだけは別に登場していますが、それにしても少人数でこれだけの曲数をこのクオリティで演じきるのはスゴい!

 

 

というわけで、普通に高いお金を払って見るようなミュージカルを、クオリティそのままにパーク内25分のショーに収めて見せてくれる素晴らしいショー

これを見ない手はないと思います。やや混雑しますが、うまく攻略して是非とも鑑賞を!

 

もしまだアニメ版「美女と野獣」をご覧になっていない方がいらっしゃいましたら、渡航前に一度見ておくことをオススメしますよ!

マジックキングダムにもこの作品をベースにして、お客さんも一緒になって劇を演じるタイプのアトラクションがありますので、そちらもあらかじめ映画を見ていったほうがより楽しめるはず。

 

3. 次に読むのにオススメの記事

このショーを見終わったあとは、走ってリトルマーメイドの旅へと向かいました。

こちらもショータイプのアトラクションですが、映像や水のカーテン、レーザー光線、水滴などを組み合わせたハイテクタイプ。20年近く営業しているために技術の古さは否めませんが、こちらも生歌で素晴らしいミュージカルです。

詳細は以下の記事でご紹介していますよ。

 

WDW旅行2日目の詳細記事は、以下のページにまとめています。

この日のその後の行動などについても、そちらからご覧いただけます。

 

その他、WDWに関するすべての記事は以下のページにまとめています。あわせてご覧ください。