ディズニーがサファリパークを作ったら想像以上の出来だった! ― キリマンジャロ・サファリ at アニマル・キングダム

2017年7月10日



こんにちは、ricebag(@ricebag2)です。

この記事では、ウォルト・ディズニー・ワールド(以下WDW)4大パークの1つ、アニマル・キングダム(以下AK)にあるアトラクション「キリマンジャロ・サファリ」をご紹介していきます。

 

キリマンジャロ・サファリは、実際の動物たちが飼育されているサファリパークのような空間を、バスに乗って巡るというアトラクション。

このアトラクションのスゴいところは、なんと動物たちのまわりにもバスにも、一切サクやオリが無い、という点。

シマウマとライオンが同じ空間にいる様を、ガラス越しではなく生目で、しかも至近距離で見られちゃいます!

 

オススメ度

 

  • 英語必要度 ★★★★☆ ガイドは全編英語ですが、動物を眺めるだけでも十分楽しい
  • 予習必要度 ★☆☆☆☆ テーマになった作品はありませんので、予習は不要!
  • オススメ度 ★★★★☆ パークのメインアトラクションですから、是非体験を!!

 

様々な動物たちを野生に近い状態で間近に見ることができる、スゴいアトラクション。「ディズニーらしい楽しさ」はありませんが、普通のサファリパークではあり得ない体験ができます。予習は、強いて言えば英語が苦手な方は、動物の見た目と名前が一致するようにしておくと、より楽しめるかも、といった程度。是非、一度は体験を!!!

 

 

1. キリマンジャロ・サファリの基本情報

まずは、キリマンジャロ・サファリの概要や混雑状況など、基本的な情報をご紹介していきます。

アトラクションを実際に体験してみた感想や写真などは、もう少し下で!

 

1.1 キリマンジャロ・サファリの概要

キリマンジャロ・サファリは、アニマル・キングダムのパークオープンと同時に開業したアトラクション。1998年開業です。

そもそも、ウォルト・ディズニーはディズニーランドを作った際に、ジャングル・クルーズに生きた動物を配置したかったらしいのですが、結局それは叶わず、動物のオーディオアニマトロニクスを使うこととなりました。

そのウォルトの意思を数十年の後に実現したのが、このアトラクション。

 

ライドこそトラック型ですが、アフリカの大地を旅しながら様々な動物を間近に、しかもガラスなどを介さない肉眼で見られる、ということでまさに「リアルジャングルクルーズ」状態。

東京ドームおよそ10個分の、1アトラクションとは思えない広大な敷地で様々な動物が飼育されています。この面積は、マジックキングダムのパーク1個分に相当するんだとか。

 

営業開始当時こそ、「密猟者が象の親子を捕まえてしまったので、それを探しに行く」というストーリーがあったのですが、現在では単に動物を見に行くツアーになっています。

そういう意味では「アトラクションらしさ」には欠けますし、たくさんの動物を見られるかどうかも運次第と、普通のアトラクションとはちょっと違っています。

このアトラクション最大の魅力は、柵も何もない空間にいる動物を、これまたオープンなトラックから見られるところ。

乗車するトラック。横4人×8列で32人乗りです。柵なんてない、びっくりするほどオープンなトラック!

見えないところに濠を作ったり、ディズニーらしい様々な工夫で安全性とオープンな感じを両立しています。

 

乗車時間はおよそ22分。ただし、動物がトラックの経路上にとどまってしまうなど、不測の事態が生じた場合にはそれより長くかかることもあります。

生きた動物を見るアトラクションですから、不測の事態を完全に避けることはできません。

時間には余裕を持って挑みましょう。

また、トラックで悪路を走りますので、乗り物酔いや車酔いしやすい方は要注意! 乗車時間も長めですから、酔いやすいけどどうしても乗りたいという場合には酔い止めの服用をお忘れなく。

1.2 キリマンジャロ・サファリの混雑状況

キリマンジャロ・サファリは、パークのメインアトラクションだけあって人気が高いです。

アバターエリアができた現在では、一番人気アトラクションの座を譲っていますが、それでも混雑しやすいアトラクションであることに違いはありません。

特にファミリー層でAKを訪れる場合には、動物園的な目的で訪れる方が多く、日中の混雑は激しいものがあります。

 

Fast Pass+はアバターに1つ、ライオンキングとRivers of Lightsにも使わざるを得ない、という状況を考えると、キリマンジャロ・サファリに使える枠はなさそうです。

ということで、ファミリー層がまだ動き始めていない、朝イチの時間帯にスタンバイで狙うのがオススメ

 

実は、朝イチが一番、動物が活動的になる時間帯なので、見られる動物の数も朝イチが一番多いのです。

最近はAKの夜営業も始まり、夜間も営業されています。ちょっと雰囲気も変わってきますので、夜時間帯の訪問もオススメですよ。

ただし、サマータイム期間中のオーランドはとっても日が長いので、20時台でもまだちょっと空に明るさが残っていたりします。真っ暗な状態を狙おうとすると、Rivers of Lightsの時間と被ってしまうかもしれませんので要注意です。

 

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2. キリマンジャロ・サファリの内容

それではいよいよ、キリマンジャロ・サファリの乗車レポートをお届けしていきますよ!

 

2.1 水辺

トラックに乗り込んだら、いざ出発です!

トラックは前に乗っても後ろに乗っても大差はありませんが、左右はかなりの差があります。

2人で乗る場合、ほぼ確実に他の方と相席になります。左右を指定することはできませんが、左側に乗れたらラッキー

3人以上の場合は、お子様や写真を撮る方などを左側に乗せてあげましょう。

 

さてさて、出発すると湿地帯に入っていきます。ここは主に、水棲生物や水辺に住む生き物の棲み家。

のはずなのですが、最初に見られるのはクーズーです!

トラックの左側で多く見られます。

グレーター・クーズー。クネッとしたツノと、体のシマシマが特徴的。

特徴的な体の白い線で、すぐにそれとわかります。

日本だと動物園でもあまり見かけないような気がしますが、このパークではかなり頻繁に出くわします。

朝と夕方に乗ってみたのですが、朝のほうが活動的で、エサを求めて近くまで寄ってきてくれました。

 

朝は見ることができなかったのですが、夕方に乗ったときはオカピにも出会えました!

オカピ。黒い体にシマシマ模様が特徴的。動物園で飼育されているのは、世界でも42頭しかいないという珍獣です。

かなり珍しい動物で、動物園では世界22箇所、合計42頭しか飼育されていないそうです。

こう見えてキリンの仲間なんだそうですよ。

 

しばらく進むと、今度は水で隔離されたエリアにクロサイが見えてきます。こちらもやはり、左側。

クロサイ。さすがに水で隔離されたエリアにいますので、やや遠め。

こちらも朝のほうが活動的で、のっしのっし歩き回っていました。

 

続いてやってきたのはカバエリア。これまた左側です。

カバ。残念ながら水面より上には上がってきてくれませんでした。

口を開いたりしているシーンは見ることができませんでした…。

じっくり観察したい方は、Gorilla Falls Exploration Trailに行くと、ガラス張りの水槽で、水中の様子を見ることができますよ。

 

カバの池の中央にある島には、鳥さんたちも止まっています。

鳥。白いのと黒いのと2種類います。白い方はコシベニペリカンですかね。

白いのはコシベニペリカンという、ペリカンの仲間か、あるいは野鳥かもしれません。

黒い方はおそらく野鳥。

 

吊橋を眺めたりしながらしばらく進むと、左下にナイルワニが見えてきます。

ワニ。さすがにかなり低いところにいます。ちょっと遠め。

見やすくなってはいますが、かなり低いところにいますので遠め。左下なので、右側に座ってしまうと少し見にくいかもしれません。

オーランドはワニの生息地でもありますから、それほど珍しくはない(?)はずですが、こうして安心して見られるのは良いですね。

夕方はたくさんのワニが陸に上がってグッタリしていました。

ぐったりしているワニさんたち。朝のほうが陸と水を行き来したりしていて、元気でした。

 

2.2 サバンナ

水辺を抜けると、さばんなちほー、じゃなくてサバンナエリアに出ます。

サバンナ。平原に様々な動物が一同に介しています。

ここは、同じエリアに様々な動物がいますので、いろいろとまとめてみることができちゃいます!

このエリアは、トラックがSの字型に横切っていきますので、左右どちらに座っても見やすいですよ。

 

まず見えてきたのが、アンコーレ・ワトゥシという牛の仲間

アンコーレ・ワトゥシ牛。立派な角と、体のまだら模様が特徴です。

アフリカ原産の牛で、ものすごく立派なツノと、からだのまだら模様が特徴的です。

遠目に見ても、スゴいツノ!

 

リカオンはこちらをジッと見つめていました。

リカオン。イヌ科ですが、別名をハイエナイヌとも呼ぶそうです。

さすがに他の動物を襲ってしまうので、リカオンは柵で隔離されていました。

こちらをジッと見つめる様子が、獲物を狙っているようで怖い!

 

続いてボンテボック

ボンテボック。牛の仲間です。後ろの草むらにも2頭隠れていますよ。

牛の仲間で、顔とお尻が白いのが特徴です。つぶらな瞳に細身の体でかわいい!

後ろの草むらにも2頭隠れているのですが、見えますか?

 

キリンの子供

マサイキリンの子供。トラックの進路に立ちつつ、ジッとこちらを見ています。

これはマサイキリンというキリンです。ちょっと小さめなので、おそらく子供。好奇心旺盛なのか、トラックの進路に立ってジッとこちらを見ています。

夕方には、アミメキリンコモンエランドも一緒にいましたよ。

左からアミメキリン、コモンエランド、マサイキリン。エランドがイケメン!

 

夕方には、他にもセーブルアンテロープを見ることができました。

 

2.3 再び水辺へ

続いて、またも水辺へと向かいます。

 

まず見えてきたのがアフリカゾウ。右側です。

アフリカゾウ。右側だったので、見切れちゃってます。

日本の動物園でも見られますので、あまり珍しくないかもしれませんが、やはりこの造形は沢山の動物と一緒に見ると異色。

 

続いてマンドリル。左側です。

マンドリル。木々で隔離されたところの奥にいて、ちょっと見にくいです。

青と赤のカラフルな顔が特徴。

 

見どころの1つ、オオフラミンゴの池。左側です。

オオフラミンゴ。熱いからか、意外とみんな両足で立っています。

これだけの数のフラミンゴがいるのは壮観。

円形の池がまた雰囲気を出していて、美しいですよね。

フラミンゴは映画「ファンタジア」でも重要な役どころでしたから、ディズニー的には重要視しているのかもしれません。

 

次の湿地帯では、朝はシロサイだけでしたが、夕方になるとグラントシマウマも一緒にいました。こちらも左側。

グラントシマウマ。左奥にシロサイも見えています。

サイとシマウマが共存しているのは、改めてスゴいな~と感じさせます。

まさにアフリカの大地を凝縮して見ているような感覚になりますよね。

 

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2.4 肉食獣ゾーン

いよいよお待ちかね、肉食獣ゾーンに入っていきます。

 

最初に見えてくるのは、チーター。左側です。

チーター。さすがに手前も奥も鉄線で区切られています。

手前も奥も鉄線で区切られてはいるのですが、どちらもかなり背が低いです。

横に長~いエリアになっていて、前後にはそれほど幅がないので、助走距離が足りなくて飛び越えられないのでしょうか。

チーターはたいてい、エリアの奥の方にいますので、ちょっと見にくいかも。望遠気味のレンズで見ると、顔の模様までしっかり見えてカッコイイ!

 

続いては待ちに待ったメインイベント、ライオンエリアです。ここも左側ですよ。

ここには岩場が組まれていて、その手前にはなんとシマウマがいます!

シマウマ。奥の岩場の上にライオンがいます。こんなに近くに共存しているなんて!

奥には、獲物を狙うでもなくたそがれている、メスのライオン

メスのライオン。獲物は諦めて、たそがれています。

オスのライオンも、やはりのんびりとたそがれています。

オスのライオン。立派なたてがみを風になびかせつつ、やはりたそがれています。

たてがみがファサっとしているところまで、ハッキリ見えますよ!

檻がないってスゴい!!

檻はないのですが、ライオンがいるところの周りをシマウマが何気なく闊歩しているところからもわかる通り、ライオンが襲い掛かってくることはありません。

実は、ライオンのいる岩場と、その周囲の平地の間には、トラックからは見えない深くて幅の広い濠があるそうなんです。

これによって、「見えない檻」を作り出してしまっているんですね。さすがディズニー!

 

ちなみに、夕方にはライオンもぐったりしちゃっています。

ぐったりしているライオン。肉球が見えます!

やはり、朝がおすすめです!

 

この近くにはダチョウがいたり(動きが早すぎて写真に撮れませんでした…)、シロサイやアフリカトキコウというコウノトリの仲間も見かけましたよ。

夕方にはシロオリックスもいました!

シロオリックス。曲がったツノが特徴的です。

 

2.5 今回見られなかった動物

これだけたくさんの動物達を、息つく暇もないほどのハイペースで見物させてもらったのですが、これでもまだ見られなかった動物たちがいます。

  • シロガオリュウキュウガモ
  • オグロヌー
  • シロムネウ(和名がないらしいのですが、ウの仲間です)
  • ボンゴ
  • コシキダイカー
  • クラハシコウ
  • ウォーターバック
  • イボイノシシ
  • アダックス
  • ブチハイエナ

いずれもアフリカに生息している動物をテーマにしていますから、日本の動物園ではあまり見かけない動物も多くいて、チョイスが面白いですよね。

特にアダックスやオグロヌーは見てみたかった!

 

 

3. 動物好きならずとも、日本で見られない動物を見るために一度は乗るべき!

ディズニーが作ったサファリは、やはり普通のサファリとは一味も二味も違いました。

サクのないクルマに乗って、サクに囲われていない動物たちを見て回る。

それでいて、安全性もしっかり確保されています。これは素晴らしい!

 

アフリカの大地という統一されたテーマがあるためか、日本では動物園でもみられないような珍しい動物がたくさん飼育されています

たとえ動物好きでは無かったとしても、パークのメインでもあるライドですし、一度は乗っておくべきですよ!!

ただ、いくらディズニーのアトラクションとは言え、相手はやはり生身の動物。僕自身、アニマル・キングダムはかれこれ3回目の訪問で、毎回朝イチにキリマンジャロ・サファリに乗っていましたが、こんなにたくさんの動物を見られたのは初めての経験でした。

どれだけ動物を見られるかは、運にもだいぶ左右されそうです。

 

かなり珍しい動物が多いですし、日本人には馴染みのない動物も多くいます。

説明は英語でしかありませんし、おそらく日本語に翻訳されても理解できないと思いますので、あらかじめアフリカの動物について、図鑑などで予習をしておくと良いかもしれません。

 

4. 次に読むのにオススメの記事

この日、このあとはパーク唯一の大型コースター「エクスペディション・エベレスト」に乗車しました。

突然バックで爆走したり、大型イエティが現れたりと、かなりのスリルがありつつも楽しいコースターですよ。

詳しくは以下の記事でご紹介しています。

 

アニマル・キングダムの他のアトラクションについてや、1日でどれだけ回れるかなどの情報は以下のページにまとめています。

アトラクションの到着時刻、回った順番などもご紹介していますので、ぜひご参考に!

 

その他、WDWに関するすべての記事は以下のページにまとめています。あわせてご覧ください。