「勉強しなさい」に意味はない ー勉強の効率は「勉強法の理解度」で決まる



こんにちは、ricebag(@ricebag2)です。

子供に勉強を勧める際に、ただ「勉強しなさい」とだけ言っていませんか?

あるいはあなたが勉強をする立場だとしたら、勉強を始める際に、ただなんとなく参考書を読んだり問題集を解いたり、「こうしたほうが良い」と言われたことを信じて勉強を進めたりしていませんか?

この記事では、効率的に勉強をするためには、その勉強法の意味を理解することが最も大切だ、というお話をしていきたいと思います。

 

 

「勉強しなさい」は逆効果

子供の成績を上げたい。

これは、子を持つ親であればほとんど全ての方が持つ悩みなのではないかと思います。

しかしながら、子の成績をアップさせたいからと言って、むやみに「勉強しなさい」と伝えるのは逆効果です。

 

成績は勉強時間には比例しません。

これは皆さんにも経験があるのではないかと思います。

例えば、なにか気がかりなことがあるとき。そんなときにいくら時間を使って勉強をしても、内容が頭に入ってくることはありません。

 

勉強の効果は、

(勉強の効率) × (勉強時間)

で決まります。

 

勉強の効率を無視して勉強をさせても、極端に言えば勉強の効率が0なら成果は上がらないのです。

むしろ、「勉強しなさい」と伝えることによって子供のモチベーションが低下すれば、マイナスの効果しか生みません。

 

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勉強の効率を上げるには

それでは、勉強の効率というのはどうすれば向上させることができるのでしょうか。

 

ベストなのは、自ら勉強したいと思えるようにすること、つまり、「勉強は楽しい」と感じられるようにすることです。

ただし、これは非常に難しいです。

当サイトは勉強を楽しんでもらうための教育法、勉強法を紹介することを最終目標に掲げていますが、これは家庭学習で親から伝えられる情報だけでは厳しいものがあります。

学校、校外学習施設等も一丸となった取り組みが必要なのです。

 

というわけで、今回は次善の策をご紹介していくことにします。

それは、「勉強の目的」と「勉強法の目的」を明確にしてあげること

勉強の目的(学校での勉強にどんな意味があるのか)はいくつかのページでご紹介していますので、ここでは省略します。重要なのは、中高生以上であれば今学んでいることは将来必ず生きると理解してもらうこと。小学生以下であれば、勉強をすれば勉強が楽しくなるということを理解してもらい、体感してもらうことです。

それでは、勉強法の目的とはなんなのかを以下でご紹介していくことにしましょう。

 

 

勉強のやり方にも目的がある

勉強をしろと言われて、ただ闇雲に時間を使って勉強を進めても、効率は上がりません。

常に「今何をしようとしているのか」を理解しながら進めていくことが重要です。

 

最もシンプルなのは、例えば暗記をしようとしているとき。

「今は暗記をしようとしている」ということを理解して反復練習をしないと、例えばただひたすらノートに同じことを書き続けていたり、同じ部分を何度も何度も読んでいたり、という繰り返しだけでは記憶に留まってくれません。

これはあまりにシンプルな例ですので、「当たり前じゃん」と思われるかもしれません。ですが、実はそれほど当たり前ではないのです。

 

例えば、数学の問題集を解くという勉強法。これは一体何のためにやるのか、説明できますか?

実は、これはその時々によって様々な意味があるのです。

ある概念を習った直後であれば、その概念を理解しているかどうかを確認するため。

躓くポイントが有るなら、そのポイントを見極め、何を理解するべきなのかを明確化するため。

あるいはくり返し同じ解法を用いて記憶するため。

総合問題演習では、それぞれの問題ごとに適切な解法を選択できるかどうかの訓練をしています。

あなたは、もしくはお子様は、この様々な目的のうち、どれをゴールとして問題集を解いているのか説明できますでしょうか。

これを理解しているかしていないかで、勉強の効率には雲泥の差が出てきます。

 

もし解法選択訓練をしているだけなら、何も問題を最後まで解ききる必要はないのです。

途中の計算に不安があるのなら別ですが、各解法について習熟しているのであれば、問題を見て「この解法で行ける」と思ったら、答えを見て解法の選択が正しいかどうか確認すれば良いのです。

これなら全く同じ勉強内容でも、闇雲に問題集を解くのと比べて効率は数倍にアップします。

 

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現状を把握して明確なゴールを設定する

勉強に対するモチベーションを維持するためにも、明確なゴールを設定してあげる、または中学校3年生以上であれば自分でゴールを設定できるように導いてあげることが何より大切です。

 

そのためには、現状を把握して弱点、あるいは勉強すべきところを認識する必要があります。

これは何も、テストを分析してどの分野が弱いのか調べろと言っているのではありません。

それももちろん重要なことではありますが、それよりもむしろ、苦手なことあるいは伸びしろがある部分というのは、勉強法のジャンル別に考えたときに見えてくることが多いのです。

暗記が苦手とか、抽象的な概念を理解するのが苦手、といった具合に。

 

伸びしろのあるジャンルを見つけたら、次にその部分を伸ばすのに適切な勉強法を考えます。

ここは少し手間取るかもしれません。

「なぜそこが苦手なのか、伸びしろがあるのか」をお子様と一緒に考えなければならないからです。

基本的には優しく接しながら一つ一つステップを追って、躓いているポイントを見つけ出すしかありません。

この点に関しては、小さい頃からそうしたコミュニケーションを習慣化しておくとやりやすいのですが、中高生になってからであっても毎週コミュニケーションの時間を設けるなど、習慣にしてしまうことが重要です。高校生で予備校等に通われている場合は、チューターシステムなどを活用しても良いでしょう。

 

そのコミュニケーションの一環として、問題を解決する手段となる勉強法を提案して、お子様にも納得してもらった上で実践してもらうのです。

ただ勉強法を押し付けたり、勉強に時間を使えというだけでは意味がありません。お子様がゴール、あるいは勉強法に納得した上で意欲的に学習に取り組んではじめて、成績向上に効果が出始めるのです。

 

 

最適な勉強法を選択するために

ここまでにご紹介してきました、勉強法の目的を明確にする、というお話では学習に最適な勉強法を選択することがキーになってきます。

ネットで検索をしてみたり、自分がやって効果的だった勉強法を選択することも1つの手段ではありますが、それだけではなかなか問題は解決しないものです。

できるだけお子様が躓いているポイントを引き出し、それに対応する形で勉強法を選択するのが最適なのですが、お子様とのコミュニケーションにも限度があるでしょう。

 

当サイトでは、そうしたお悩みにできるだけお答えできるよう、様々な勉強法をご紹介していきます。

学習法に関するまとめページに記事をまとめていきますが、それだけでは不十分だという方、カリキュラムの細かい部分を決めきれないという方のために、相談制度をご用意しています。

管理者ricebagから直接、お子様の状況に合わせた勉強法をご紹介致します。

詳細は以下のご案内ページをご覧ください。

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