学習相談の体験談 ー 国語読解が苦手な小5のご子息を持つCさんの場合
こんにちは、ricebag(@ricebag2)です。
このページでは、お子様の成績が伸び悩んでいることにお悩みだったCさんを例に、ご相談の進め方、アドバイスやご回答内容などをご紹介していきます。
※Cさんの許可は頂いておりますが、個人情報保護の観点から一部内容に変更を加えております。また、わかりやすさのために対話形式を取っておりますが、実際はメールベースでご相談を承っております。
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ご依頼
特に記述式の問題では、私が見てもなんでそのような答えになったのかわからないような解答をしているのです。
お子様の国語読解問題でお悩みとのことですね。ご相談内容を拝見します限り、お子様の意識をちょっと変えてあげることで、成績が大きく向上する可能性があります。
今回のご相談では、詳細なご相談内容を予め相談依頼フォームからお送りいただいておりました。
その内容を抜粋しますと、
- 難関私立中を目指している
- 算数は非常に得意
- 国語も漢字などは点数が良いが、読解だけ極端に悪い
- 小説や随筆で特に悪い傾向
- 読書は好き
といったご相談でした。
算数が得意で、難関私立中を目指すような利発なお子様。かつ読書好きにもかかわらず、小説の読解で点数が取れない。
これは「問題で問われていること」を勘違いされている可能性が高いと考え、その対策をご提案する方向性を取りました。
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進め方のご案内とお見積り
上記推論が正しいことを確認するため、Cさんを通してお子様に何点か質問をすることにしました。
- 「読解問題に答えはない」と思っているかどうか、あるいは学校の先生などからそう言われたことがあるかどうか
- 記述式の問題では「登場人物の気持ち」を書くようにしているかどうか
といった内容です。
これらの質問へのご回答を頂戴次第、すぐにご相談への回答作成に入る、という手順とさせて頂きました。
また、1科目の勉強方法に関するご相談ですので、労務費は1時間で見積もり、税込み5,000円のお見積りとさせて頂きました。
頂戴しましたご質問は、息子に尋ねてみますので少々お待ちください。
お支払い
お支払いは決済の安全性等の観点から、できる限りPaypalのご利用をお願いしております。
しかしながら、お客様のご都合に合わせまして銀行振込等、他の方法でのお支払いも受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。
場合によりましては、クラウドソーシングサイトを利用した決済等にも対応しております(ご入金後、成果物の受け渡しが完了してはじめて当サイトへと支払いが行われるシステムを利用できます)。
ただし、ご入金確認後の作業着手となりますため、銀行振込等の場合は、最短日程と比べてご回答が数日遅くなってしまう場合がございますことをご了承ください。
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回答
お子様へのインタビュー結果からも、今回の問題点は、Cさんのお子様は記述式読解問題のことを「登場人物の心情などを自分なりに考えて書くスペース」だと思われていることにある、ということがわかりました。
これは学校における国語教育と受験国語との大きな違いで、学校では「自由に考えろ」と教わるのに対して、受験国語では「文章に書かれていることを文字通りに読み取ること」が求められます。
受験国語で登場人物の心情を勝手に推察することはNGなのです。
今回は、お子様の反発を招かずに意識を変えるため、以下の3ステップに分けて接していただくことにしました。
- お子様の答案について、どうしてそのような解答に至ったのかを話してもらう
- その思考を褒めつつ、受験国語では「自分の考えを答えに入れない」ことが求められていると伝える
- 自分の考えが入らない解答とは何かを一緒に考える
ただし、Cさんが普段の接し方と大きく変えて接してしまうと、お子様に不信感を抱かせてしまう可能性があります。
Cさんの旦那様は、普段お子様の試験結果にあまり口を出されないとのことでしたので、ここでは旦那様に上記を実践していただくことにしました。
ご提案した内容を、少しだけ抜粋して、以下でご紹介します。
解答の経緯を話してもらう
Cさんもどうしてそのような解答に至ったのかがわからないということでしたので、まずは本人にどう考えたものかを話してもらう必要があります。
そうすることで、本人も後々問題点を把握しやすくなります。
この際、お父様にはその場で答案を見ていただき、「あー、これはすごく深く練られた解答だね」「登場人物はどう感じていると思ったからこのように解答したの」といった感じで、お子様がしっかりと考えて答案を書いていることを褒めつつ、経緯を聞き出して頂きます。
自分の考えを入れてはいけないことを伝える
「〇〇(お子様のお名前)の考えは素晴らしいし私も共感できる」「バツになっているのは、〇〇の考えが悪いわけじゃない」
「国語の問題っていうのは、実は登場人物の心情を考えろ、と聞いてるわけじゃないんだ」「単に文章を文字通りに読んだらどうなりますか、と聞いてるだけなんだ」
正解を一緒に考える
ここでお子様が解答に至った経緯をもう一度追いながら、どこで推論が入ってしまったのかを一緒に考えます。
さらに、推論を入れなければどうなるのか一緒に考え、正解にたどりついていることを確認します。
最後のプロセスは何度か繰り返すことで、より定着しやすくなります。
Cさんからのコメント
今回の回答から1ヶ月ほど後、Cさんよりコメントを頂戴しましたのでご紹介させていただきます(原文の意味を損ねない範囲で要約しています)。
息子への接し方まで含めた丁寧な回答を賜り、ありがとうございました。
先日、ご相談以降はじめての模試の結果が判明しました。
仰る通り、選択問題も含めて正答率が大幅にアップしていました(もともと40%程度だったものが、80%程度にまで倍増しています)。
これまで問題をこなしたり、塾などで答えの理由を教えていただいたり、と様々な方法でなんとか成績を上げられないか努力してきましたが、まさか意識付けを変えるだけで、こんなにも効果があるとは思っていませんでした。
おかげさまで諦めかけていた志望校も視野に入ってきたようで、本人も明るく晴れやかになっています。
息子と2人で思い悩まずに、もっと早くご相談していればよかったと思っています。
この度は誠にありがとうございました。
ご相談はいつでも受け付けています
Aさんの例に限らず、学校や塾、予備校での授業内容に関するご相談は、いつでも受け付けています。
まずはご相談方法に関するページをご覧いただき、ご相談入力フォームよりご依頼くださいませ。
Posted by ricebags
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