神楽坂のフレンチ【ラトラス(L’Atlas)】は絶妙な火入れと組み合わせの妙で、フレンチの真髄を楽しませてくれる!

2017年7月10日

ラトラスの牛タンのグリエ横から

こんにちは、ricebag(@ricebag2)です。

神楽坂の「ラトラス(L’atlas)」で週末のランチコースを頂いてきましたので、レポートしていきます。

ラトラスは何度も訪れている、個人的にお気に入りのお店。ランチは6,000円~、ディナーは10,000円~といった価格設定ながら、古典フレンチにどっしりと根ざしつつも新しい手法も適宜取り入れた素晴らしいフレンチを堪能させてくれるお店です。

 

 

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1. ラトラス(L’Atlas)の基本情報

まずは、ラトラスのアクセスやメニュー、概要などの基本的な情報をご紹介していきます。

今回頂いたお料理のレポートは、もう少し下の方にあります!

 

1.1 ラトラス(L’Atlas)の概要

ラトラスは2008年にオープンしたフレンチレストラン。

2件隣りにある、やはり神楽坂におけるフレンチの名店「ラ・トゥーエル」で長年シェフを務められてきた田辺氏と、メートル・ド・テル(ギャルソン長)をされていた吉田氏が独立して開いたお店。

そもそもお二人は、ホテルニューオータニの「ラ・トゥール・ダルジャン」で修行をされていた頃に知り合われたとのこと。

ラ・トゥール・ダルジャンといえば、パリのセーヌ川沿いに16世紀から続いているグランメゾン。フランス料理では名門中の名門。その唯一の支店が東京のホテルニューオータニにあります。

 

田辺氏はラ・トゥール・ダルジャンで長らく修行され、その後フランスでも修行されています。そうした経歴を経てラ・トゥーエルでシェフに就任。

ラ・トゥーエルを一躍人気店へと押し上げます。その後、2008年に独立して立ち上げたお店がラトラス。

同時期にラ・トゥーエルにいらっしゃった方が立ち上げたDesigno(デジーノ)とは、姉妹店という関係になっています。

 

1.2 ラトラス(L’Atlas)へのアクセス

最寄り駅は東京メトロ東西線の神楽坂駅または都営大江戸線の牛込神楽坂駅

神楽坂駅からですと、1番出口を出て左へ。神楽坂をしばらく下り、「鼓月」という和菓子屋さんのある角を左へ。しばらく進んだ右手にお店があります。

牛込神楽坂からですと、A3出口を出て右へ。最初の信号「神楽坂上」交差点を左へ。同じく「鼓月」という和菓子屋さんが見えたら右へ曲がります。しばらく進んだ右手。

15分ほどかかりますが、飯田橋駅からも歩くことができます。駅を出たら早稲田通りを真っ直ぐに進み、やはり和菓子屋さんの角を曲がればOK。距離はありますが、経路はわかりやすいですので、神楽坂の散策を楽しみつつお店に向かうのもアリだと思いますよ。

 

1.3 メニューと価格帯、営業時間

月曜日と第1火曜日が定休日

営業時間は、

ランチ: 11:30~13:00(L.O.)

ディナー: 18:30~21:00(L.O.)

 

メニューはコースのみ。コースのバランスも含めてシェフが責任を持つというスタイルで、チョイスできるのも基本的にはランチの前菜・メインとディナーのメインのみ。

平日ランチ: 5,700円、8,500円

休日ランチ: 6,000円、10,300円

ディナー: 11,350円、15,500円

他にも、鴨の狩猟OKの時期になると、シェフ自らが狩ってきた鴨を提供するジビエメニューをはじめとして、季節ごとの特別コースが通常メニューの他に設定されている場合もあります。

金額はいずれも税込みで、ディナーのみサービス料別途。

ドリンクはグラスワイン980円~、ボトル5,000円台~、ソフトドリンク800円~といったところ。

 

1.4 お店の雰囲気

洋風の一軒家のような見た目のお店。

お店に入ると、目の前にはガラス張りの厨房。ウェイティングスペースをかねていますので、そこでコートを預けてトイレ等を済ませます。

上階が客席。全28席。三角屋根の形状をうまく使っていて、白木の色合いと白を基調とした装飾の明るい空間。窓も多くて陽の光もしっかりと取り入れられています。

テーブルセットもシンプルながら美しい。

ラトラスのテーブルセット

ドレスコードは厳密なものはありませんが、Tシャツ短パンなどは断っているとのこと。

男性ならチノパンにシャツ程度の、いわゆる「キレイめ」ファッションならまったく問題ないと思います。

 

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2. 休日6,000円のコース

この日は6,000円のコースを頂きました。

メニューはこんな感じ。

ラトラス6000円ランチのメニュー

チョイスできるのは、前菜と肉料理のみ。前菜は2種類から、メインは3種類からの選択です。

 

2.1 アミューズ

ラトラスのアミューズトマトとフォアグラペースト

アミューズは内容がメニューに記載されていないのですが、この日は2品。

1品はミニトマトを飴でコーティングしたもの。つまようじを刺して、まるで小さなりんご飴のように仕上がっています。そこそこに厚くコーティングされた飴のお陰で、外はカリカリの食感。

トマトの皮の食感はほぼ消えていて、飴とトマトの中身で楽しむような形になっています。飴とトマトそれぞれの甘みの相乗効果で美味しい!

 

バゲットについているのは白レバーのペースト(だったと思います)。癖のない爽やかな味わいでこちらも美味。

 

2.2 前菜1 | 2種類のフォアグラ”ラトラス”

ラトラスの2種類のフォアグララトラス

続いては大理石プレートの上に盛り付けられた、2種類のフォアグラ料理。

スプーンに乗っているのは、なんとフォアグラのアイス! 上には塩とシナモンパウダーが振りかけられています。やや塩気のある仕上がりで、アイスですがデザートではなくしっかりとしたお料理。

口溶けがよく、ほのかにフォアグラの香りがしつつシナモンで爽やかにまとめ上げています。スプーンそのまま頂きますので、周りにちらしてあるラズベリーのソースを付けて頂くことができない…と思いきや、しっかりとスプーンの裏側にソースが付けてあって、スプーンごとアイスを頂けばソースも口の中に入るようになっている心配りがニクい。

 

右手前の品は、パリパリの薄いクレープのようなもので巻き上げた、フォアグラのクリーム。生クリームのように美しく絞り出されていて、その上にはカリカリパリパリ食感の飴の板が添えられています。

奥に隠れているマンゴーソースや、周囲のベリーソースと絡めていただけば、濃厚なフォアグラ感とサッパリとした酸味のあるソース、さらにパリパリの食感が合わさってとっても美味しい!

 

2.3 前菜2 | ホワイトアスパラガスのロティと鰊のスモーク

ラトラスのホワイトアスパラガスと鰊

スペシャリテであるコンソメとウニとオマール海老を使った冷製スープまたは季節のこちらのメニューからのチョイスでした。

スペシャリテの方は何度も頂いたことがあるというのと、ホワイトアスパラガスと聞いて居ても立ってもいられませんでしたので、こちらのメニューをチョイス。

シャクシャク感を残しつつもふっくらと炊き上がった絶品のホワイトアスパラに、桜のチップと思われるスモークの香りをまとった鰊、ますの卵が乗っています。

ソースはビネガーの酸味とバターの香りが心地良い、ブールブランソース。

 

ホワイトアスパラガスだけ食べても至福。

なのですが、それにスモーク香をまとってフワッと仕上がっている鰊、プチプチ食感のますの卵、そして酸味のあるブールブランソースをあわせていただけば、もう絶品!

ホワイトアスパラにブールブランソースは良くある組み合わせだと思いますし、それに魚料理として鰊を組み合わせるところまでは想像できるのですが、薫香をまとわせたり、ますの卵の食感を使ったりといった組み合わせが見事です。

 

ちなみに、ピンぼけしてしまっていますが、スペシャリテの冷製スープはこんな感じ。

ラトラスのスペシャリテ・コンソメジュレとウニとカリフラワーの冷製スープ

下にはオマール海老やウニが詰まっていて、白いスープがカリフラワーの冷製スープ(ヴルーテソース)。さらに中には温泉卵が埋まっていて、上にはコンソメのジュレ。

全てを一緒にいただくと、海老のギュッとした肉感やウニのふわっとしつつもつぶつぶ感のある舌触りとコンソメの旨味、カリフラワーの冷たくも甘みのあるスープが渾然一体となって押し寄せてくる、重層的かつビックリするほど美味しい一品です。温泉卵を溶けば、柔らかさを増してより一層美味しく楽しむことができます。

はじめてであれば間違いなくオススメしたい一品

 

2.4 魚料理 | 真鯛のブイヨンスープ

ラトラスの真鯛のブイヨンスープ

こちらはパスタのように切られた春キャベツの下に、鯛のポワレ。

皮目はパリッと、身はふっくらとお手本のように仕上がっています。

春キャベツの甘みのある味わいやブイヨンの深みもさることながら、横に添えられているしいたけがビックリするほど美味しい。

こちらはワインではなくおそらく日本酒をあえて使っているのだと思うのですが、和風の優しい炊き加減で、しいたけらしい強い旨味と柔らかい甘みで絶品です。

このしいたけからも出汁が出ているのか、ブイヨンもやや和風感のある優しい仕上がり。日本におけるフレンチという立ち位置を活かした、素晴らしい一皿でした。

 

2.5 肉料理 | 牛舌のグリエ

ラトラスの牛タンのグリエ上から

ラトラスの牛タンのグリエ横から

メインは3種類から選択。こちらはラ・トゥール・ダルジャンの血を引いていますので、鴨がスペシャリテです。シャランの窒息鴨を使っているという素晴らしい逸品なのですが、今回は牛タンが目に止まってしまい、そちらを選択。

 

牛たんは舌先に近いと思われる細切れの部分と、厚めの一枚肉で構成。どちらもロゼ色が美しい、絶妙な火入れ。

細かくカットされた方はコリっと感も程よく残しつつ、弾力と肉の旨味が楽しめます。一枚肉の方は、噛めばシャクッと切れて程よく柔らかい、牛たんとは違った別の料理を頂いているかのような感覚におちいります。スゴい。

仙台の牛たん料理は、フレンチの料理人からタンの熟成方法を学んだのがきっかけとなって始まったと言われていますが、やはり本家フレンチの牛たんは熟成方法のレベルが違います。シャクっと感を残しつつも固くならない程度に水を抜き、酵素の力を借りてお肉も柔らかくする、凄まじい技量を感じさせる熟成度合い

コショウの効いたポワヴラードソースは、肉々しさとその香りを増強するようで、上品ながらもワイルドな仕上がりになっています。

 

鴨も1枚頂きましたが、こちらもやはり絶品!

ラトラスの鴨のロティ

赤ワイン系のソースと、弾力がありしっかりと締まった肉質のロゼ色の鴨との相性が抜群です。

 

2.6 デザート | アングレーズリゾットとパイナップルのチュイル

ラトラスのデザートパイナップルチュイルとリゾット

左上に見えている大きな花のようなものは、パイナップルを薄切りにしてカリカリサクサクに焼き上げたもの。その上と間に、バニラが香るアングレーズリゾットが挟まっています。カスタードソースで作ったリゾットですね。

パイナップルのチュイルはカリカリでありながら、しっかりとパイナップルの香りがしますし、それとカスタード、バニラで甘く仕上げられたリゾットが相まって美味しい。日本人の感覚ではお米をデザートに食べるというのは不思議な感じもしますが、おはぎも甘味として食べたりしますし、お餅ももとはお米ですからね。そういうものだと思って頂くと、組み合わせの妙でとっても美味しく仕上がっています!

右下はフランボワーズのシャーベット。こちらは口の中をサッパリとさせてくれつつ、口溶けも絶妙で単体でも美味しい。

デザートまで素晴らしい完成度です!

 

最後に、コーヒー・紅茶・エスプレッソ・ハーブティから一杯とプティフル。

プティフルはミニマドレーヌ、小さな抹茶風クッキー、おみやげとしても販売されている生キャラメルでした。

 

 

アミューズからプティフルに至るまで、一切の妥協がなくとっても美味しいお料理でした。

昼でも結構お腹いっぱいなのですが、夜になるとさらに前菜の数が増えますので、ボリュームを増します。

お腹も心も大満足で笑顔になれるお店ですし、しっかりと特別感を演出してくれますのでデートや記念日での利用にもオススメ。

神楽坂でフレンチをお探しなら、僕はこのお店を一番にあげますし、関東圏にまでエリアを広げても価格帯が予算に合うのであれば強くオススメしたいお店です。

 

 

3. 次に読むのにオススメの記事

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ラーメンスイーツに関しては、別のページにまとめています。